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第2回東方最萌トーナメント 12本目
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「さぁて、今日もフランをいじめようかしらね」
紅い悪魔ことレミリア・スカーレットは息も荒く、遠見の水晶玉を覗いていた。
そこに映し出されているのは、彼女の妹、フランドール。
「またですか。今日はどのような責めを?」
やや呆れ気味でたずねるメイド長。
「どうしようかしら……ククク……そうだわっ。
『ショートケーキ責め』よ!!」
「ははぁ。ではそう致します」
「わーーい、今日は朝から晩までずっとショートケーキだ〜〜〜」
「クックック……どうよフラン? 辛いでしょう? そんなに強がっちゃって……クフフ……」
「……素直に喜んでいるように見えますけれど」
「煩いわねっ。さぁ、明日はどんな責めでいたぶってやろうかしら?
あぁ、私ってなんて酷い姉……キッキッキ……」
「…………」
「そうだわ! 明日の責めは、フラン自身に撰ばせることにするわ」
「ははぁ。まぁ、それもいいと思いますが」
「くっくっくっ……いったいどんな責めを思いつくのかしら?
クッキー地獄? ショコラ詰め? 利きミルクティー?
どちらにせよ……血の雨が降るわね! ウフフッ……」
(お嬢様こそ鼻血はほどほどにして下さいよ……)
そして翌日……
「……え? 何しても、いいの?」
「そうねぇ……それじゃあ……」
「さぁさぁ、何がいいの? 早く早く! 早く決めなさいよンッンンン〜ッ!!」
「お嬢様、落ち着いて下さい」
「……お姉様を」
「お姉様を……壊したい」
「とてもとても……壊して、しまいたいわ」
「…………!!」
「……お嬢様」
わなわなと震えるレミリア。
「なんて子なの……フラン」
「お嬢様、お気を落とされませんよう……」
「……わかったわ、フラン」
「……はっ?!」
「あなたは愛するこの姉を! この私を傷つけるという、最大の拷問を選んだのね!
わかったわ! あなたの想い、すべて私が全身で受け止めてあげる!」
「あの、お嬢さ……行っちゃった」
「さぁフラン! 思う存ぶ」
「禁忌『クランベリートラップ』」
「んごぉ!?」
「禁忌『レーヴァテイン』」
「んみゃあ゛!?」
「禁忌『フォーオブアカインド』」
「んぐ!? んはっ! んうっ! んも゛ぉっ!」
「禁忌『カゴメカゴメ』」
「んどっ、りっ、んばぁっ」
「禁忌『恋の迷路』」
「@〜〜!!」
「禁弾『スターボウブレイク』」
「んあ゛〜〜〜んちひっ!?」
「禁弾『カタディオプトリック』」
「んべってっも゛っおっおっ」
「禁弾『過去を刻む時計』」
「んぢっくったっくっくっぐっ!」
「秘弾『そして誰もいなくなるか?』」
「んお゛ぇっ、お゛え゛〜〜ン!!」
「QED『495年の波紋』」
「んみ゛ゃれ゛ゃあ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜……!!」
――そんな、いつもどおりのスカーレット姉妹でありましたとさ
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