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第2回東方最萌トーナメント 六本目

493 落ち葉焚き(1) :2005/01/28(金) 22:32:52 ID:pOy3Zh22
 秋の終わり。吹き抜ける風が少し肌寒く感じるようになってきた頃。

 辺りの木々もすっかり葉を落とし、きたる厳しい冬へと準備を整
えていたそんな中、博麗霊夢はがたがたと賽銭箱を開けていた。

「………」

 賽銭が入るはずの箱を引き出した霊夢の目に入るのは一面の木の葉。

「…あの狸がいれば今頃億万長者なのかしら」

 巫女友達が親しくしている狸を思い出しながら霊夢はつぶやいた。
…もちろん実際のところはその狸でも木の葉を完全にお金に変える
ことなど無理なのだが。

 しばらく木の葉の中に手を突っ込み、あきらめ悪く本物のお金が
入っていないかと探っていた霊夢だったが、ついにあきらめると、
頭を垂れてうなだれた。

「……はぁ…ここもいいかげん掃除しなきゃ…」

 箱を逆さにして木の葉を出し、元の賽銭箱に戻しておそらく今後
も意味を成さないであろう鍵をかけると、賽銭箱に至る参道を見や
って霊夢は溜息をついた。木の葉で覆われた参道は、まさに打ち捨
てられた神社をほうふつとさせる。明日やろう明日やろうと延ばし
に延ばしてきた結果が今日のこの惨状だった。

「もう木の葉もすっかり落ちきったし、頑張ってやるか…」

 よっこらせとだるい体に鞭を入れて立ち上がり、霊夢は裏の物置
から箒を持ってきて落ち葉を掃き集め始めた。

「………」

 ざーっ、ざっ、ざっ…

「…………」

 ざっ、ざっ、ざっ、ざっ………

「……うう寒…」

 時折吹く風が、霊夢の体を震わせた。辺りを見ても、枝だけにな
った木々が寒々しくて、憂鬱になった霊夢は足元だけ見るようにし
て掃除を続けていった。




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