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第2回東方最萌トーナメント 六本目

286 霊夢支援SS「束の間の静閑」1/3 :2005/01/28(金) 21:02:02 ID:kGx/DJIg
 博麗霊夢は暇だった。
 それも、途方に暮れるくらい……。

 閑散とした神社には人の気配もなく、石畳の上に落ち葉が広がっているだけだった。
 掃き掃除にも飽きた霊夢は、おなじみの縁側で茶を啜っていたのだが、他に特にやることもなく暇を持て余していたのである。
 こんなときは、神社に訪れる連中の相手をして時間を潰すのが常なのだが……今日に限って何故か誰もやってこないのだ。
 普段は人妖の一人や二人、三人……いやもっとたくさん訪れることもあるはずなのに、本当に誰もやってこない。

「こうも誰もいないと、つまらないわね……」

 そんな呟きに答える者も無く、ただただ時間は過ぎていく。
 まあ、たまにはこんな日もあって良いだろう……その時はそんな風に考えていた。


 だが、次の日もやはり神社に誰も来なかった。
 食べることと寝ることを除けば、神社にやってくる誰かの相手をして過ごす霊夢にとって、これは大きな問題のようだった。

「あーもう、何でこんなにつまらないのかしら」

 そんな口をききながらも、誰かが来たら来たで文句を言うのだから、我侭なものである。
 それほど暇なら自分から出かけて行けば良さそうなものだが、「何だか癪だし……」という子供っぽい理由で神社に留まっていた。
 結局、誰にも邪魔されないことを理由にその日は昼寝して過ごすことにしたようだった。


 そうして日が過ぎていったが、神社に誰かが訪れる様子は一向になかった。
 神社の家事仕事以外にすることの無かった霊夢は、毎日好きなだけ惰眠を貪っていたのだが、既に寝るのにも飽きていた。
 縁側に座って一人ぼうっと過ごす日が続くというのは、随分と久しぶりのようで、意味も無く色々なことが思い起こされる。
 夏の妖霧の一件以降、必ずのように誰かと一緒にいた所為だろうか……無性に皆のことが頭に浮かんでいた。
 自分を振り回しては騒ぐ友人たちの顔を思い出すと、どこか苦しいような気持ちになるのである。
 もちろん、「寂しい」なんて感情があるわけないのだが……。

 考えが巡り巡って、ふと気が付くと、いつの間にか日が落ちてしまっていた。
 結局、霊夢はその日も一人で夜を過ごすことになった。
 寂しいはずなどない……そのはずだった。

 その夜、霊夢は夢を見た――。




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