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第2回東方最萌トーナメント 五本目

572 小悪魔支援SS「小さな埃」3/4 :2005/01/28(金) 05:21:21 ID:dxlXAwMg
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まるで長く長く引き伸ばされたような一瞬の中――
わたしと黒白は目を合わせ。
次の瞬間には、わたしは半ば無意識的に攻撃を始めた。

あの目の光は「害意」だ。
使い魔としての本能がそう告げた、ような気がしたのだ。

魔導書七冊分の体を光らせ、半年に渡って溜めに溜めた魔力を一斉放出する。
魔力は幾つもの巨大な光球となって周囲に迸る。
突然のことに黒白は面食らったようだった。ああ、これなら少しは役に立っただろうか。

「うわっ、眩しい!」
光の向こうから叫び声が聞こえる。
わたしの攻撃は多少なりとも効果があったらしい。
「くそ、なんだ突然!?」
声の方向から鋭い光の線が飛んでくる。黒白の攻撃だ。
しかし、光に紛れたわたしの体には当たらない。
このまま一方的に攻撃できれば勝てる。
わたしが勝てば、パチュリー様は守れる。
お役に立てる。
だが。
さらさらと、体が少しずつ崩れてゆくことにわたしは気がついていた。
崩れ落ちたわたしの体は、細かな埃となって眼下に散ってゆく。
当然のことだ。
魔力を全力で放出し失い続ける中、埃で出来たこの体が維持できるはずがない。
さらさらさらさら、少しずつわたしは小さくなってゆく。

魔力と引き換えに放ち続ける光の中で、ぼんやりわたしは考える。
わたしが完全になくなってしまうまでに、パチュリー様を守りきれるだろうか。

光球を放出し続ける。しかし、当たる気配がない。
黒白は早くもわたしの攻撃を見切ってしまったらしい。
苦し紛れに体をちぎり、クナイ弾に変えて周囲にばらまく。
みるみる小さくなってゆく埃の体。今は魔導書三冊分くらいだろうか。
「そこだ!」
光の線が空間を割き、避けようとしたが間に合わなかった。
私の右腕は肩口からばっさり切断され、真下に向けて落下してゆく。
魔力を失った右腕は床に着く前に大量の埃となって霧散していった。
今のわたしは、魔導書二冊分くらいの大きさの埃で出来ている。

もう、大した力もない。

一瞬弱まった私の攻撃を縫って、黒白の放つ光が私に襲い掛かる。
成す術はなかった。
体中を光線で切り刻まれ、私は細かな埃と化しながらゆっくり落ちていった。

パチュリー様。
ごめんなさい。
埃はどこまでいってもただの埃。
お役に立てませんでした。




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