したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【ノベール】RED STONE 小説upスレッド 七冊目【SS】

111aY5Buyq.0:2008/05/23(金) 05:53:26 ID:aY5Buyq.0
「おはようございます!朝ですよ!」

布団越しに声が聞こえた。
…ぬ?まだ早いな。
私は眠いのだ。睡眠を続行する。
「あれ?おはようございます!朝ですよ!朝!」
…妙にうるさいのがいる。アルか。私の睡眠を妨害するとは…
本来なら八つ裂きにするところだが眠いので声だけ返した。
「…うるさい、眠いんだ。あと6時間寝させてくれ。」
「ダメですよ!あと6時間も寝たらお昼になっちゃいます!起きてください!」
布団をめくられる。電気が眩しい。地下なので残念ながら朝日は見えないが。
「さあ!覚悟してください!」
何を覚悟すればいいのか今一わからんがとりあえず抗議しておく。
「寒い。」
「今は夏です!」
…今日のアルは妙だな。何が妙ってテンションが異常に高い。
「そんなにハイテンションでどうした?新聞の血液型占いで1位だったか?」
「いえ、乗っているのは星座占いで私の星座は最下位でした。」
…ますます意味がわからん。というかいつものノリじゃない。
「私は冷え症なんだ。あと朝日を見れないと目が覚醒しないのだ。」
「え?ここからじゃ朝日は見れませんよ…?
まさか、朝日を見れないとずっとこのままとか!?」

ギャーギャー騒ぎ出した…
だがどうも様子がおかしい。
私は仕方がなくゆっくりと身を起こした。
部屋の入り口でフリーズしているアルと目が合った。
「おはよう…朝っぱらから何の騒ぎ?」
ん?なんでそこにいるんだ?確か私を起こしていた気が…
そうか、
「ついに分身を極めたか…もう私が教えることは何もないな。」
「そんなに私を人間から外したい?」
笑顔で睨まれる。うむこっちは正真正銘のアルだ。
落ち着いてゆっくりと周りを見渡す。
目の前には強面のアルと椅子、テーブル。
なぜか自室ではなくリビングで布団を敷いて寝ていた。
…なんでだ?

「どうしよう!どうしよう!」
隣でわめいているのを見る。
小柄で金髪、フード付きのマントをしている女の子。
停止していた脳が動き出し、先日の記憶がよみがえってきた
「ああ…思い出した。最近歳で記憶力が…」
「まだ20にもなっていないのにそんなこと言わないの。あとそこの騒音発生機早くとめて。」
「了解だ。ボス。」
頭がようやく回り始めた。
隣で錯乱しているこの家の新しい居候を落ち着かせる。
「ふにゃ?」
規制を停止してこちらを見てくる。
まあどんな文化をもっていようと朝はこの挨拶だよな…アル以外に言うのは久しぶりで少し照れくさいが。
「おはよう。ミア。」
「あ、おはようございます!」
彼女…ミアは眩しいぐらいの笑顔で答えてくれた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板