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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

1健二:2005/04/04(月) 17:31:05 ID:Y.fkKfAQ
前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/772/1101664264/l100

2名無しさん@2周年半:2005/04/04(月) 19:31:09 ID:hH5OU0Jo
うっそぉ!こっちに建てるの?

3名無しさん@2周年半:2005/04/04(月) 19:36:56 ID:0je07lBA
3get

4名無しさん@2周年半:2005/04/04(月) 19:43:28 ID:mXd1IsPE
4様

5名無しさん@2周年半:2005/04/04(月) 19:46:51 ID:TZivhfiQ
新版に建ってる!?
とりあえず職人降臨に期待

6名無しさん@2周年半:2005/04/04(月) 20:08:57 ID:ZGyBVl4E
職人さん気づくのか?

764:2005/04/04(月) 20:19:10 ID:hw1t7cGI
久し振りですが投下。
前回は前スレの937です



「あはは…負けちゃった…」

これほど作り笑いが苦手な人間も珍しいのではないだろうか。無理して笑う所を見るといつもそう思う。

「そう落ち込むなって。まだ挽回できる」
「うん…それより次松瀬の番じゃない?」

―――え?

「次は名簿2番、江辻 聖。相手は松瀬 緒土だな。両名、前へ」
「おまえ何で『江辻』なんて苗字してやがる!!」
「うっさいわねぇ!仕方ないでしょ!!」

…まぁいいか。別に大して緊張してるわけでもないし。

「江辻様がんばって〜!!」

それよりギャラリーが耳障りな事この上ない。なんだこの郁瀬の女版みたいな奴らは。
と言うか、俺には女性を魅了する力が女である聖よりも無いのか?

(屈辱…男としてこれは屈辱だぞ…!)

「松瀬がんばって〜!!」

(お…?)

声の聞こえた方を向く。

(三綾かよ…)

溜息をつく。悲しくなってきた。
だが俺は逆境に強い男だと自負している。ここで俺が"江辻様"を倒せば株価急上昇間違いなし。

(やってやろうじゃねぇか!)

動機は不純だったが闘志が燃え上がってきていた。メンタル的には問題無い。勝つ。

「それではテストを開始する」


『迅雷の由縁をお教えしよう』
『…始めるか』
『ヘヴンオアへール!デュエルワン!レッツロック!!』

『カウンタ!!』
『はっ!』

ザァァー…

開幕2Sに2Pを合わせられる。そのまま遠S>ディッパー。どこかで見たような開幕。
でもこのままダウンは取らせない。

『ファールを犯したな!!』『カウンタ!』

P、Kボールを流れるように立て続けに生成する。無理に突っ込む必要は無い。じっくり敵を追い詰める。
否、追い詰める必要すらない。こっちは逃げてシューティングに徹していればいい。
各種スタンエッジの対処法も頭に叩き込んである。
バーストで弾いたとは言え、まだ距離も近い。3WAYはHJで回避される。
徐々にこっちのペースに引きずり込むんだ。あまり好きな戦闘スタイルではないが。

Pボールを立ちPで弾いて様子を見る。

―――ザァァー…ズシャアッ!!

864:2005/04/04(月) 20:19:51 ID:hw1t7cGI
(―――!…ディッパーか!!)

流石に相手もこちらの考えることはお見通しか。
隙があれば素早く斬り込んで来る。かといって下手な牽制は逆にカウンターを貰う。
この中距離での卓越した展開の早さ、読み。これが江辻 聖の武器。
基本的に、彼女には中距離の刺し合いにおいてガードと言う選択肢が無い。

               攻撃は最大の防御
          Attack is the best form of defense

彼女はそれを完璧に体現している。だから『ガード』は存在しない。
あるのは刺すか刺されるか、その2つだけ。
普通は相手の間合いに入ったら例え攻撃が飛んでこなくてもレバーを後方に入れる。
その動作は無意識と言っていい。どんな人間でもやる。本能的な行動―――防衛本能だ。
『敵は攻撃してこない。安全だ』そう判断したら攻撃行動に移る。
だが江辻 聖にはそれが無い。攻撃一辺倒。
防御→攻撃と切り替える時の、数フレームの処理が無い。だからその分常人より反応が早い。
本人曰く「剣道で身についた」らしい。

ガッ、ガッ

2Pで固めてくる。

『失礼!!』

(しまった!!また投げに…!!最悪だ)

『本気を見せましょう』

カイが聖の考えをそのまま口に出しているみたいだ。
頭を振る。

(駄目だ。何を考えているんだ俺は。聖相手に気持ちで負けたら終わりだ!)

―――バシッ!

2Pからの当て投げに足払い暴れで割り込む。

(切り返した…切り返せた…)

喜びに浸っている時ではない。
P生成。すぐにダッシュ立ちPで弾く。

『行くぞ!!』

スラストと下段の単純な2択。でも馬鹿には出来ない。

ドドド!!

命中。続けて2K>足払い>P生成。

『させません!!』『カウンタ!』

起き攻めにさえ移行できれば聖の超人的な牽制技術も関係ないんだが…そう簡単にはいかない…くそッ!
カイがダッシュで間合いを詰めてくる。この距離でカイがする起き攻めといえば…。

『油断しましたね』

ああそうさ。
完全に油断してた。あの距離なら普通2PやKを重ねる。
起き上がりに重なりもしないダストなんて撃ってくるはずが無い。だから下段ガード一択だった。

『ヴェイパースラスト!!』

受身不能ダストからVTループ。

『本気を見せましょう』

またチャージから2Pを刻んでくる。HSを混ぜてGBも上げてくる。鬱陶しい。

(GBが点滅してきた…まずい。早く…早く抜け出さないと…!)

964:2005/04/04(月) 20:20:25 ID:hw1t7cGI
『見切った!!』『カウンタ!』

JHSが足払い動作中のヴェノムに向けて容赦なく振り下ろされた。
焦りすぎて見え見えの暴れを振ってしまった。

(『見切った』だと!?言ってくれる…!!)

『見切った!』

近S>6K>足払い>画面暗転。
見切った、見切った、と壊れた目覚し時計のようにやかましい。

『セイクリッドエッジ!!はっ!見切ったっ!ヴェイパースラスト!!』

ごっそり体力を削がれる。残り1割。対する聖はまだまだ余裕がある。

(また起き攻め…だが、このまま死ねるかよ!)

―――シャアアアア、シャアアアア

いきなり異質な音が筐体から発せられた。

(なんだ!?JD起き攻め!?)

急な変化に頭が付いて行けない。

『失礼!!』

(畜生ッ!!また投げか…もう体力が…!)

画面端から抜け出せない。再度起き攻めが来る。

『油断しましたね』

(してねーよッ!!)

キンッ!

ガード。

『SHOT!!』

硬直にコンボを叩き込む。HSステ青>JK>JS>JHS>2K>足払い>P生成。
聖の中距離での強さは並じゃない。とにかく刺し合いに持ち込ませたくない。
起き攻めで一気に倒すのが理想。いや、このまま起き攻めで倒さなければ負ける。

ダッシュ立ちPでボールを弾く。

『ヴェイパースラスト!!』『カウンタ!』

(あ、あぶねー…)

VTはガードしてる。残り数ドット…当たれば死んでた。
一方のカイにはボールがCH。VTによる読み合い放棄の喰らい逃―――

(―――しまった)

距離が空いた。

"中  距  離"
江辻 聖の間合い に入った。

( 殺 ら れ る )

―――『失礼!』

何の迷いも無い、鮮やか過ぎるダッシュ投げだった。
油断はしていなかった。では何故くらった?
それは『敗北』と『死』に対する恐怖。
聖の間合いに入ってから、俺の手はずっとレバーを後方に入れたまま固まってしまっていた。

『私が未熟なばかりに…!!』
『良く頑張りましたね』

少しだけ、俺が投げに弱い理由が解った気がした。

「そこまで!勝者、江辻 聖!!」

10名無しさん@2周年半:2005/04/04(月) 21:02:12 ID:x/WK6Vtk
相変わらずクオリティ高ぇ
GJ

11名無しさん@2周年半:2005/04/04(月) 21:29:26 ID:1fY6OP/I
「ォゥァー!」
「イタダキー!」
 さわやかな朝の挨拶が、澄み切った青空にこだまする。
 右渡様のお庭に集うギルオタたちが、今日も機械のような正確な動きで、
教室の筐体にコマンドを入力していく。
 1ドットでも諦めを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
 キャラ別コンボの精度を乱さないように、リバサヴォルカはスカらせないように、
ゆっくりとコマンド入力するのがここでのたしなみ。
 もちろん、タイムアップギリギリでドラゴンインストールするなどといった、
はしたない生徒など存在していようはずもない。
 社立ギルオタ学園。
 平成四年創立のこの学園は、もとは初代GGプレイヤーのためにつくられたという、
伝統あるギルティ系オタク学校である。


とりあえず、テンプレ兼解りやすい学校解説はいれないとな。

12名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 03:35:06 ID:JsffXLFs
64氏超GJ!
他の職人さん達はここに気づいてんのかな?
他の作品も楽しみにしてんだが。

13名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 03:37:35 ID:S.41PYOA
ミーンミンミンミー……
それは、蝉しぐれが聞こえるような夏の終わりだった。

===『SLASH』===

筐体に文字が刻まれる。

バサっ…
「その辺にしときなぁ…」

ピンクのレンチコートを翻し、俺のキャラクター「ジョニー」が今日何回目かの勝ちポーズをする。

「うぜぇー!」
反対側の筐体から聞こえる声。
「ぶっぱ燕ばっかりしやがってよー!」
「……。」
慣れた光景だった。
反論する気なんて既に起きない。
『ぶっぱ』−ぶっぱなし。読み合いからではなく、殆ど適当に、後先考えずに行動を行う事…

『ぶっぱ』そう、俺が呼ばれてどれくらい経つだろう。
最近ではさっきのような厨房にまでぶっぱと呼ばれるようになった。
―――違う。
説明しても誰も信じない…。
戯言と信じて疑わない。けど、俺は―――

ガチャーン!!

コインの投入音と共に筐体の画面がキャラセレへ移行する。

連コか……
周りには余り客もいないし、らしいって言えばらしい行動だよな。

ふー、と溜め息にも似た深い息を吐く。

カーソルが…動かない。

?迷っているのか……?
いや、さっきもソルだったな。

しばらくして筐体の向こうの人物は、やはりソルを選択した。

最初から早く選べよ…ったく。

画面がお互いのキャラを映し出し、戦闘画面に移行する。

ジョニー:ソルか。6:4で俺有利だな。悪くない。

良いか悪いかは別として、俺には対戦前に必ずダイヤを思う癖がある。

開幕は…バクステにするか?
いや、さっきのソルなら開幕グランドヴァイパーも十分ありえるな。
……コイン安定、か。

『先に言っておくが…俺ぁパーヘクトだぜ?』
ピンクのジョニーがバラを投げると同時に
『どうなってもしらんぞ…!』
白いソルが封炎剣を引き抜いた。

14名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 03:38:33 ID:S.41PYOA
===『Duel 1 LetsROCK!!』===
チャリーン!
「ォゥァー!!」
ゴッ!

なに!?

開幕、俺がコインを投げると同時に突っ込んできたソルが6Pを叩き込む!
吹っ飛ぶジョニー、追いかけるソル!
地面から少し上の高度で受身を取る俺。
ソルはジョニーに向かって猛然とダッシュをかける!

この高度、燕は……ダメだ。
出す状況が悪すぎる。ガードされたら、1段目のみ当たったら、目も当てられない。
それに―――今はまだ、『見えない』

着地と同時に2択を迫られる。
中段はダスト以外ない。
コマ投げと下段の2択。

なら、ファジーが有効!
下段>ジャンプで逃げ切る!

着地、それと同時に下d……
『やる気ねぇのか?』
ガシッ

通常投げ!?

頭突きを食らわされたジョニーがさらに吹っ飛び、画面端を背負う!
瞬間、ソルがダウンしたジョニーにガンフレ青を重ねる!!
効果は言わずもがな。
リバサバクステの防止、ガード状態の強制。
つまりは、持続的な攻めだ。

ゴウッ!!
独特のサウンドエフェクトと共にソルが低空を舞う。
一方的に押し付けられる3択!

15名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 03:40:12 ID:S.41PYOA
―――逃げ切れ!!
全身の毛が逆立つ。

『ハッ!』
右渡の声が響く。
初弾はガンフレイム着弾後にJS。セオリー通り上段ガード。
そして……

右渡の声が一瞬止む。

2kかぶっきらか…くそっ!

とっさにレバーを斜め下に倒す!!
ガイン!!
『その辺にしときな』
攻撃の防御に成功したジョニーが呟く。

2k>2Sまで。
もう一度2Sか?それとも足払いか?
2Sは…足払いは……
こない!!

必死のハイジャンプで逃げるジョニー。
ソルの追撃はない…。

仕切りなおしだ

全くジョニーの言うとおりだ。
…その辺にしといてくれ。

しかし、着地後バクステをしながらソルを見て思う。

こいつは、さっきのヤツとは別人だ。

プレイスタイルが違いすぎるのだ。明らかに。
独特のリスクリターンが合わない攻めがない。
慎重なのだ。それも恐ろしく。

2S2Dで刻んで一発Dループに賭けて来るタイプか?

―――。

そこまで考えて俺の思考は急に停止した。

めんどくせ。攻めてみりゃ分かるってね。

少しずつ、前進と後退を繰り返す。
攻めあぐねているのか、相手も同じ行動だ。

開幕より少し離れたこの位置で俺が選んだ選択肢は――
6HS!!
ガキンッ!!

『おいおい……』
ソルが呟く。

まったく、その通りだな。
自分の攻撃の選択肢に自分で呆れながらそれをMCしてステップする。
接近戦でもない、中距離。

この距離は―――俺(ジョニー)の距離だ!

16名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 03:41:53 ID:S.41PYOA
前スレ996あたりで投下させて頂くと申した新参です。

良ければ続き書きますのでよろしくお願いします。

17名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 03:48:02 ID:JsffXLFs
>>16
いいよ!GJ!
これからもよろしくお願いしますよ。
ソル使いがどんな奴が気になる。

18名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 12:15:55 ID:sqUEOyIg
まとめサイト
http://www.geocities.jp/ggxx_shool/index.html

19名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 12:18:35 ID:Ewi.GTnc
職人さん達か気づくようにage

20名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 12:42:01 ID:DxJhEkYg
「やっと着いたわ〜、遥かなるかな日本。」

ここは本州のとある空港、アメリカからの便が丁度着陸するところだ。
飛行機の中からその少女「一二三・エア・プロヴォーク」は呟いた。


少女がわざわざアメリカから遥々日本までやってきた目的。
それはこちらの高校へ編入するためだ。


それも普通の高校ではない

「Sammy社立ギルティ専門高等学校」

GGXXを極めんとする者が集う由緒正しき学校である。


「ォゥァー!」
「イタダキー!」
 さわやかな朝の挨拶が、澄み切った青空にこだまする。
 右渡様のお庭に集うギルオタたちが、今日も機械のような正確な動きで、
教室の筐体にコマンドを入力していく。
 1ドットでも諦めを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
 キャラ別コンボの精度を乱さないように、リバサヴォルカはスカらせないように、
ゆっくりとコマンド入力するのがここでのたしなみ。
 もちろん、タイムアップギリギリでドラゴンインストールするなどといった、
はしたない生徒など存在していようはずもない。
 社立ギルオタ学園。
 平成四年創立のこの学園は、もとは初代GGプレイヤーのためにつくられたという、
伝統あるギルティ系オタク学校である。


彼女はこの学校に人一倍関心と期待を持っていた。

なぜならアメリカではGGXXが大して流行ってなかったからである。
大して流行りもしないゲームが好きで好きでしょうがなくなり、日本に来たのである。

何度このパンフレットを読み返したことか…。

21名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 12:42:44 ID:DxJhEkYg
さて、空港で入国手続きを終えた一二三、

ちなみに彼女は父が独人、母が日本人である。
なぜ名前がドイツ語ではなく英語なのかという点に突っ込んではいけない。


まず彼女がすること、それはゲーセンを探すことである。
指が疼いていた、否、骨の髄までGGXXに飢えていたのかもしれない。


「ゲーセン…、ゲーセンは〜…?」

生活雑貨一式を携えてゲーセンを探す謎の少女現る!
訝しがる周辺住民に道を聞きながら遂に少女はゲーセンに降り立った。


ずるずる…
ドサッ


馬鹿でかい手荷物を置いた彼女はギルティの筐体に座った。

まわりのオタク達が口を「ポカーン」とあけて見ている。
普通ゲーセンにこんな巨大な荷物を持ってくる阿呆などいないから、


そんな周囲の目などどこ吹く風、
多少手間取ったが無事に50円を入れてゲームを始める。


キャラは「CHIPP=ZANUFF」
ギルティ随一の紙装甲が彼女の持ちキャラなのだ。


「あっ…」
すぐさま画面が赤く染まる。


まるで、チップを選んだのを見てから乱入してきたそいつはスレイヤーを選んだ。
周りには取り巻きが数人いる。
キャラ差と一発の事故勝ちで勝とうと考えるいわゆる厨房。

一二三がキャラ選択に多少手間取ったのを見て初心者とでも踏んだのだろう

22名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 12:43:16 ID:DxJhEkYg
「お初にお目にかかる、そしてこれが最後だ」
「んだぁ、その余裕ヅラァ?」

HEAVEN or HELL Duel1 Let's ROCK!!

ギャラリーの目がその試合に注がれていた。
まぁ、ヘンテコな少女の初試合だから見てて当然といえば当然か、

(開幕、どうしよう…)
いきなり乱入された一二三は若干頭が混乱していた。

「シュッ パイルバンカー!!」
「Too late!!」

(ビンゴ!)





あっれ〜??




ギャラリーから感心と戸惑いの声が漏れた

パイルバンカーが空ぶった、ヒッジョーにカッコワルイ。
そして「遅すぎる」と言った忍者は醜態を晒す紳士の裏にいた。


「ハッ、セイヤ! γブレィ!!」
ガトリング>足払いから追い討ちγ

「Too late!!」
2K追い討ちから慣性つきHS転移。
めくり中段HSだ

再度足>γが入る

「攻め手に回るか。」


たまらず老紳士がダウンサイクを発動、チップが大きく後ろに吹っ飛んだ。

(いたた、喰らっちゃったよ…)

23名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 12:43:50 ID:DxJhEkYg

「マッパハンチ!」

意味不明な言葉を発しながら爺が接近し、
そこから打撃を重ねる。

(あ〜、どうしよ、、)

近S>遠Sをガード


「シュッ」


そこでスレイヤーが徐にダンディーなステップを踏む

(何かしら?一番嫌なのはステップ>吸血なんだけど…
 でもな〜、開幕見る限りこの後ってアレよね。。)

「パイルバンk「ペースを上げるぜ!!」」


声を遮って金サイクがヒットする。

(…パイル馬鹿、、と)


「シュリケーン、シュリケーン」

手裏剣×2からドリキャンして着地
スレイヤーは手裏剣をガードしている。

次の瞬間、チップが画面から消え、老紳士の肩に乗っていた。

「幻朧斬…」

ブシャァッ「ロマンティーック」

「γブレィ! ついて来れるかぁ?」


画面暗転、チップがどこにあるのか解らない壁を蹴って
目に見えない斬撃を刻んでいく。

「斬星狼牙…」

24名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 12:44:23 ID:DxJhEkYg
(もう一回、何かコンボを決めれば倒せる…
 よし、ここは再度手裏剣を重ねて、、)

「Hey come on?」










(あぁ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
 スタート押すの早すぎたぁ〜(汗))





ズバァン!!



筐体の向こうから大きな音が秒速約300mで伝わってくる。

(あぁ〜、どうしよ〜、やっちゃったよ)


「おい、コラそこのアマァ」

「はい…(やっぱり…)」

「挑発たぁ、何の真似だよ? オィ」

「いゃ、手裏剣の暴発(きっと信じてくれないよね…)」

「んだ、テメェ!因縁つけてんのかよ!?」

「いや、だから暴発(乱入したのそっち、そっち)」

「ナメてんじゃねぇよ!!」

パイル馬鹿の厨房が右腕を振り上げる。




ガシッ


「何すんだよ、離せ!」
「お前こそ何やってるんだ?」


ん?
瞑っていた目を開いてみる。

見知らぬ男の人がパイル馬鹿の腕を掴んでいる。

「喧嘩なら、私が相手になろう。」


「…ちっ、くそっ!」

情け無い台詞を残してその厨房ととりまきはおずおずと逃げていった。
たぶんもう二度とこのゲーセンにはこれないだろう…。

「ふむ、いつまで経っても来ないから心配してきてみれば、
 やっぱりゲーセンに居たか、しかもトラブル付きで。」

「え〜と、どちらさまですか??」

「……ギル高の者だ、空港で待ち合わせているはずだが?」

「あ、あれ?すいません、忘れてました。あは、あはは…」

「…、まぁいいさ、とりあえず場所を変えて話そう。」

25名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 12:45:14 ID:DxJhEkYg
この流れなら投下できる!

と読んだので投下、許せ、許してくれ;;

26名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 13:16:53 ID:ZDnKwVLc
GJ!!
だけど「一二三」ってなんて読むのかわかんねぇw

2720:2005/04/05(火) 13:20:30 ID:DxJhEkYg
>>26
あ〜、それ「ひふみ」です。

αβγを数字にして123ってことでその名前。
裏のカタカナは英語で空中挑発です(汗

28名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 13:52:33 ID:rVbEON1Y
1から適当に見たけど何のスレだかわかんね('A`)

29名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 17:26:49 ID:JsffXLFs
すべてはここから始まった。
207以降を見ればわかる。

自分がギルオタである事を実感した瞬間inGGXXBBS 2回目
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/772/1094487567/207-
前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/772/1101664264/l100

30名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 17:28:08 ID:ZDnKwVLc
>>28
SS読んで楽しむスレ

31名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 21:35:10 ID:aVHmoHyg
250氏とかどうしたんだろう…
あの人のが私的には一番好きだったんだけどなぁ

32名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 23:41:18 ID:JsffXLFs
だよな。他の職人さん達の作品も面白いからどんどん書き込んでほしいな。

3320:2005/04/06(水) 12:40:17 ID:CfWuLT5w

ゲーセンにほど近い公園

「まずは、自己紹介でもしようか。
 ギル高地方事務担当の犬井、ちなみに、ザッパ使いだ。よろしく」

「あ、こちらこそよろしくお願いします。
 一二三(ひふみ)・エア・プロヴォークです。
 えっと、キャラはチップで、、
 それから〜、、父がドイツ人、母が日本人で…、」

「あ〜、いや そのくらいで結構。
 それに、そんなに硬くなる必要はないさ。」


たぶん犬井が止めていなかったら一二三の自己紹介は延々と続いただろう。

生い立ちからギルティに出会った経緯、チップを使っている動機に両親の職業。
転じて好きなもの、嫌いなもの、その他えとせとらえとせとら…。


「え〜、では手早く必要なことを伝える。
 試験の概要は1ラウンド一本勝負、相手は試験官もとい教員だ。
 日時は来週の月曜日。
 場所はゲーセンとギル高どちらか選べるが、、どっちがいいかね?」

「あ、是非ギル高でお願いします!!」


ギル高に人一倍情熱を傾ける少女一二三、
一日も早くギル高の校舎に足を踏み入れたいが故の選択でもあった。


「そうか、それじゃ、伝えることは伝えたが、、
 何か質問などないかね??」

「う〜ん、なんで犬井さんザッパ使ってるんですか?
 正直、スレイヤーみたいなキャラの方が似合ってると思いますよ?」


グサッ

ギル高地方事務担当犬井、御年42歳。
同僚にも激しく突っ込まれ続けていたことだった。
事実、彼の容姿風貌はザッパを連想させない。顔色もいい

一二三から言わせて見れば「Japanese Gentleman」だ。
それがザッパ使い?どうやったら結びつくんだろうか??

まさか、今現在嫁探し中で、本当に霊に憑かれてるの??

一二三の脳回路が極端な自立活動を開始する、思考が止まらない。


「君がチップを使うようなものだよ…。」

自分を棚に上げて回避を図る、ちょっぴり大人気ない。


「そうですね〜、似てますねぇ」

3420:2005/04/06(水) 12:41:24 ID:CfWuLT5w

「ところで、私も少し気になってたんだが。」

一二三式脳内固めから必死に抜け出した犬井はとっさに話題を摩り替える。
(ダメだ、これ以上固められ…もとい崩されるわけにはいかん)

「何故、リアルファイトに?」

「はい、起き攻めの手裏剣が挑発に化けました。」






「はい?」





風貌に似合わない素っ頓狂な声を上げる

まさか、起き攻めに手裏剣を使うばかりか挑発を暴発される人間がいたとは、、
       

         『並の腕ではないな!!』


「なるほど、挑発が間違って出たのか…(微笑)
 そうか、絡まれるわけだな、、
 ありがとう、思いのほか楽しい時間だったよ。(失笑)」

「そんなに笑わないで下さい…。。」

「いや、失礼
 感謝と詫びの気持ちだ、取っておいてくれ。」


そういうと犬井は一二三に硬貨を二枚手渡した。

「それじゃ、私はこれで失礼。」


その言葉を最後に足早に去っていく。
絶対笑ってた、間違いなく笑われたよね。

そう心の声で呟きつつ先刻もらった硬貨を見る。

200円、、単純にギルティ4回分ね……




―――――200円??




「200円で手を打ちませんか??」

結局変な人だったわ、、黄昏の中一人少女は思うのであった。

35名無しさん@2周年半:2005/04/06(水) 16:40:54 ID:taxxK/gg
超ぐっじょぶ

36名無しさん@2周年半:2005/04/06(水) 17:36:30 ID:9f7jh63s
20氏超GJ!
今後に展開に期待(`・ω・´)

3720:2005/04/06(水) 20:39:31 ID:CfWuLT5w
>>35-36
ありがとう!超GJとかマジ嬉しいです。
小説書くのって面白いですね、、

ってわけで、調子に乗って今日二度目の投稿(阿呆

================================================================

-試験当日- 午前09:54
Sammy社立ギルティ専門高等学校正門


(…遂に、遂にこの日がやってきた。。)


アメリカから日本に渡り約半週間
どれほど長く感じられたことか、、一刻一秒が長かった。

(イチジツセンシューの思い、ね
 あ〜、どうしよ〜、心臓の音が聞こえる…。
 ん〜、、引き返したいよ。。)


心の声は引き返そうとも、足が自然に動く切なさ。
まさしく、その切なさを体言する少女一人、ギル高に赴く。







…が、しかし





(…おかしいわね。)


 校 門 閉 ま っ て る け ど ?


(何でだろ、、え〜、私ギル高入れないのかな
 こういうときは如何すればいいんだろ…
 とりあえず『シッショー』かしら?)


そのとき少女は一枚の張り紙を見つけた。



-本日、日曜日につき休校。 ネッテロー!-
学校長 右渡大輔

3820:2005/04/06(水) 20:40:15 ID:CfWuLT5w

(え?嘘!!
 今日って月曜日でしょっ!?え日曜??)

慌てて腕時計を見る
彼女の時計は間違いなく月曜日の09:56を指していた。



(…ま、まさか、、
 時間だけ合わせて曜日合わせてなかった。。?
 holyzen!! 完全にシッショーだわ(泣))


肩を落とす一二三、
だが重大な事をこのとき思い出した。



2 4 時 間 営 業 のゲーセンが近くにあるはず!


(そうよ!ゲーセンがあったわ、
 たしか、「アミューズメントセンターZEPPS」だったかしら?

 …行くしかないわね
 うん、行くしかないわ。事前練習も兼ねて、)

39名無しさん@2周年半:2005/04/06(水) 21:03:29 ID:gTpra2B.
20GJ!!

4064:2005/04/06(水) 21:05:53 ID:VaTUaHYY
>>9


「松瀬も負けちゃったね」
「なんか嬉しそうだなオイ」
「あははは、そんなことないよ〜」

だから作り笑い下手だっつーの。というか誤魔化そうと言う気すら感じられない。

「それよりすぐ紙野の番だぞ。あいつ大丈夫か?」
「あんなに練習したんだもん…きっと大丈夫だよ」

負ければ奴隷とか言ってたな…紙野は是が非でも勝たなきゃいけない。
楽観主義者でポジティブシンキングを自負する俺でも流石に不安だ。
もしもの事があればアレにもかなり影響が出てしまう。

―――最悪の場合はオレが何とかシないとナぁ。何とかシないといけナいヨなァ。

「―――っせ?松瀬どうしたの?」
「…あん?な、なにが?」
「ボケっとしてないでよ。紙野さんの試合始まっちゃうよ?」
「ああ…悪い」


永園 翼がニヤニヤ顔を歪めて話し掛けてくる。

「毅ィ、謝るんなら今のうちだぜ?」
「謝る気なんかないよ。僕は勝つんだ。もう君の言いなりじゃないよ」

ギャラリーが凍りついた。

「お、おい…アイツ今何て…?」
「マジかよ…殺されるぞ…」

驚きと不安が混ざり合ったような空気が流れる。

「ハハッ!言ってくれるじゃねェか!!」
「君のほうこそ謝る準備をしていた方がいいんじゃない?」
「…ブッ殺す」

(かかった)

郁瀬君の言った通りだ。まずは挑発して相手の心理を揺さ振る。戦いはもう始まっているんだ。

「おい、お前ら何喋ってんだ。早く始めろ」と先生が急かす。
「はい」「チッ…」

椅子に座って永園君の姿が見えなくなると一気に緊張の波が襲ってきた。
指先が震え、呼吸が少し荒くなる。周囲には何10人もの観客。正直言って怖い。心臓がドキドキする。

(そう言えば…初めてゲーセンに行った時もこんな感じがしたなぁ…)

でも今はそんなことを考えている時じゃない。永園君に勝つ事だけを考えるんだ。

『師匠…見ててくれよ!!』
『心配しなくてもいい、手加減はしよう』
『ヘブンオアへール!デュエルワン!レッツロック!!』

『シュッ!爆砕!!』

当たり前のように開幕からパイルをぶっ放してくる。完全に計算通りだ。

『ハッ!テリャ!γブレイ!』

ジャンプで回避してそのままJHS。さらに近S>6P>足払いのワンコンボ。
ダウン追い討ちにγを当ててダッシュ立ちP×N。

『今のはなかなか…』『ハラキリ!!』

復帰を空中投げ。地面に落とす。

『今のはなかなか…』『ハラキリ!!』

またダウン追い討ちをして空中投げ。永園君は気持ち悪いくらいに予測通りに動いていた。

(このまま対策通りに立ち回れば…勝てる…!)

再びダウン追い討ちを仕掛けるが今度は受身を取らなかった。距離が開く。
地上での差し合いには付き合えない。空中バックダッシュで距離を離して様子見だ。
Kマッパで突撃してくると踏んでいたが、歩いて間合いを詰めてくる。
『歩く』…TGも溜まるし、間合いも確実に詰められる。実に効果的な行動だ。
永園君は強い。流石にそこまで無鉄砲じゃない。気を抜けば確実にやられる。
特に彼のぶっぱなしのセンスは超一流。迂闊に牽制を振ると大惨事になりかねない。

(ここは…)

『KISS MY ASS!!』

ギャラリーから小さい悲鳴が上がる。筐体の向こう側から怒気…いや、殺気をビリビリ感じる。
本当はこんな真似はしたくない。でもそんな甘い事を言って勝てる相手じゃない。これは真剣勝負なんだ。
生きるか死ぬかなんだ。

4164:2005/04/06(水) 21:06:30 ID:VaTUaHYY
挑発だと?いい度胸してるじゃねェか、この糞野郎……絶対ぶっ殺す!!

『シュッ!パイルバンカー!!』
『イライラするぜ』

しかし勢い良く放ったパイルは呆気なくガードされた。
糞!なんでさっきからパイルが当たんねェんだ!?
こんな糞忍者、一発パイルカウンターを入れれば死ぬ。そうだ、一発当てれば殺せるのに…!
こんな雑魚になにを手間取ってんだオレは!!

『ハッ!テリャ!』

近S>6P>近S>6P>近S>足払い。起き攻めが来る。表裏2択か?
リバサ無敵吸血は安定しねェ…気合で見切るッ!!

『テリャ!』

赤い血が噴き出す。チッ、見えねェ…糞が…!

『ハッ!テリャ!』

またワンコンボいれてダウンを取られる。体力はもう5割を切っている。一方チップは殆ど傷を負っていない。
なんだこれは?オレが押されてる…?負けてるって言うのか?
こんな雑魚プレイヤーの使う雑魚キャラに?

(そんなもんが…認められるかよォッ!!!!)

『攻め手にまわるか』

降下して来る紙忍者にリバサ金サイクを合わせる!!

ガキッ!!

『イライラするぜ』

(馬鹿な―――読まれてる―――)

『ハッ!テリャ!じれってぇ!スシ!スキヤキ!ハッ!テリャ!』

RCを絡めたコンボ。やばい死ぬ。
畜生…畜生、畜生、畜生、畜生、畜生ッッ!!
このオレが負ける!?何も出来ずにやられる!?こんな雑魚に!?

『じれってぇ!』

いや、まだいける…チップの火力は低い。この分だと残り数ドットでギリギリ助かる。
数ドットあれば十分だ。こんな紙忍者…パイル一発で死ぬ。一回噛み付けば5割減る。
そうだ、こんな奴にオレが負けるはずがねェ!!

『ハァ!』

(なっ―――!?)

ガトリングからの幻朧斬。こんなものが見切れないはずが無い。
こんな糞みたいな技を喰らうのは初心者だけだ。

『どんな気分だ?』

が、スレイヤーの首元からは真っ赤な血が噴き出していた。見えなかった。
怒りと焦りでそれどころじゃなかった。

『SLASH』

『チッ…弱ぇんだよ!』

「そこまで!勝者、紙野 毅!」

4264:2005/04/06(水) 21:07:19 ID:VaTUaHYY
―――オレが負けた?しかもあんな雑魚に?何かの間違いだ。オレが負けるはず無い。
そうだ、負けたのはオレのせいじゃねェ!!

「レバーが…レバーが悪かったんだ!!このレバーいかれてるぜ!何か動きがおかしい!!」
「レバーはちゃんとチェックしてある」
「対戦中におかしくなったんだろ?負けたのはオレのせいじゃねェ!レバーのせいだ!!」
「………永園」

雁田は椅子から立ち上がると、デカイ溜息を一発吐いた。

「見苦しいぞ」

―――くッ…!!

「くそォォォォォォォォ!!!!」

―――バンッ!!

「あ!永園…お前…!」

筐体を思い切り叩いた。
教室のドアを力任せに開け放ち、猛然と廊下に飛び出した。
遣る瀬無い怒り羞恥で頭がどうかなりそうだ。もう何も考えられない。怒り身を任せるしかない。
クソッ!!俺があんな雑魚に負けた!?認めねェ!絶対認めねェぞ!!

―――ドンッ!

廊下の角を曲ろうとした時、誰かと肩がぶつかった。
誰か知らんが、いいところで現れてくれた。一発…いや、気の済むまで殴ってストレス解消してやる。

「テメェ!!どこに目ェ付けてんだ!!」

拳を振り上げる!
…が、その腕は振り上がったまま硬直してしまった。

「…暴力は良くないな…」

振り上げられた腕は男にがっしりと掴まれていた。

「チッ!離せッ!離せよこのクソが!!」

何もかも気にいらねェ。何でオレがこんなわけのわからん奴に押さえられてんだ!?
畜生…畜生ぉ…なんなんだよこれは!!

「君…スレイヤー使いだね」
「なん…だと…?」

オレはその言葉を聞いて呆気に取られた。

「ふふ、見れば分かるよ…この腕の筋肉の付き方…
 63214の動きを多用するスレイヤー使い独特の筋肉だ」

何だ…?こいつ…?

「ふむ…崩しは吸血が多目…あと、無敵付加はあまり使わないようだね」

当たってる。馬鹿な。何故腕を触っただけでそんなことまで分かる?こいつ一体…?

「君…強くなりたいかい?」
「あ、ああ…当たり前だろ…」

オレはつい反射的に答えていた。

「安心していい。君はまだまだ強くなれるよ。
 君はそうだね…無敵付加…特に無敵マッパが出来るようになると、君は劇的に強くなる」
「無敵マッパ?そんなもんとっくの昔に出来てる」

無敵マッパなんてその辺の厨房でも出来る。こいつ馬鹿にしてんのか?

「…君の無敵マッパは完全ではない」
「なに?」
「知っていると思うけど、バックステップキャンセルによる無敵付加は最大12F。
 しかし、君は12F間の無敵を付加させたマッパを出せていない。入力が遅すぎるね」

オレは男の話を無心で聞いた。

「君は無敵付加を極めれば、必ず強くなれる」

"必ず強くなれる"その言葉を何度も反芻した。この男の言葉は不思議と説得力のあるものだった。

「永園!!」

その時、後ろから雁田の声が響いた。

「チッ!」

男の手を素早く振りほどくと、オレは一目散に逃げだした。

(無敵付加か……面白ぇ、極めてやる)


「やぁ、雁田先生」
「み、右渡校長じゃありませんか!どうしたんですか!?こんなところで…」
「ちょっと将来有望そうな生徒を見つけてね」
「そうですか…それより、いま金髪の男がこの辺を通りませんでしたか?例の永園という男なんですが」
「そうか、彼が永園 翼か」
「え!?奴に会ったんですか!?何かされませんでしたか!?」
「いや、この通り大丈夫だよ」
「良かった…でも、アイツは問題児ですよ?あんなマナーの悪い奴に期待なんてしないで下さい。
 さっきも台を叩いていったんですよ?」
「若いのはアレくらいでちょうどいいんだよ。まぁ彼は流石に度がすぎるみたいだけど」
「それで……永園はどうでしたか?」
「素質は十二分にある。そしてあのプライドの高さ…彼は伸びるよ。本当に先が楽しみだ」

43名無しさん@2周年半:2005/04/06(水) 21:30:25 ID:CfWuLT5w
64氏マジ面白い!!

なんか心が洗われたw

44名無しさん@2周年半:2005/04/06(水) 22:19:18 ID:QOkQO7ak
(´・ω・`)つ[GJ]

GJどぞー

45名無しさん@2周年半:2005/04/06(水) 23:01:23 ID:5S9JS1G2
蝶 GJ!!
小説スレはギルオタロワイヤル以来見てなかったけどスゴク面白いです。
僕もちょっと書いてみたくなりますた。

46名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 00:48:34 ID:BDyMB.vM
64氏GJ!

紙野おめでとー!
同じチップ使いとしてこれからも応援してるぜ!

47名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 01:53:41 ID:mAaorQVw
64氏は
ま じ で ネ申 す ぎ る

超GJ!
他の職人さんもGJ!!
今後このスレの発展と新たな職人さん降臨に期待してage

4813:2005/04/07(木) 05:53:44 ID:7SEQXBys
前回は>>15です

『ハッ!』
2Sを出して素早くMCする。
続いて牽制の遠SをMC。


―――動かない。

ソルに動きが見られない。

どうなってんだ……

疑問が頭をよぎる。

だが、ココで手を休めるわけにはいかない。
ソルの一発は怖いし、何より生来の攻めジョニーである俺が手をこまねくシュチュエーションではない。

―― 一気に叩き潰す!

チャリーン!
金属音と共にコインが舞う。
それを追いかけるようにHS。
コイン>HS>コイン>2SMC

徐々にソルが画面端を背負う。
それと共に赤くなる俺のテンションゲージ。
そして、すでにGB点滅寸前の追い詰められたソル。

画面端、TG、LV2ミスト

この3つのうち、2つを満たさなければジョニーの火力は発揮されない。
…が、

無理やりにでもこの状況を作れば、単発攻撃が多いジョニーはGBを溜めやすく、そこからの一撃は確実に相手のライフを奪う。


――― ぶ っ ぱ な せ !

俺の中の何かが叫ぶ。

そう、しかし、それは俗にいうぶっぱではなく、確信に近い…

『 燕 穿 牙 ! 』

4913:2005/04/07(木) 05:54:53 ID:7SEQXBys
ゴッ!!

煌々と炎を纏って吹っ飛ぶソル!

ロマンティック!
グレッグの渋めなボイスが技をさえぎる!

空ダッシュ>JP>JS>JD>燕カス>2S>コイン

ソルが受身を取ると同時に

『おらよ!』
空投げからダウンを奪い霧。

ソルにはヴォルカがある。
迂闊に起き攻めをするのは危険すぎる。

―――特に霧がかかると相手の強さが3倍くらいになるしな。

ミストファイナーのLVは2……

そんなの関係ねぇんだコラァ!!
大人しくガードしてやがれ!

コイン>コイン>HS>コイン

お 金 祭 り 開 催 

そして――
『足元注意だ!!』
『調子に乗りやがって!!』

たまらずLV2ミストにあわせてサイクするソル。
ガインッ!

元々サイクに強いのがジョニーの強みでもある。
そして……

HS>コイン>HS>LV2上段ミスト>コイン>ディバ追加青>JK>JS>JC>JS>JD>燕

画面に刻まれるSLASHの文字。

……このソル…

納得がいかない。
ライフはもちろん、試合内容も俺の圧勝。
しかしなんだ…この嫌な感じは。
追い討ちコインの後の拾ってくださいと言わんばかりの受身、まるで撃たないVV。

まるで品定めされたような……


そんな俺の疑問を嘲笑うかのように時間は進む。

===Duel2 LetsLOCK!!===

2ラウンド目の幕が、あけた。

50名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 06:34:55 ID:G1n8pL26
13氏20氏64氏


もうね、まとめてGJですよ

5120:2005/04/07(木) 09:13:55 ID:JCjnnFNo

-試験当日あらため試験前日-
アミューズメントセンターZEPPS

「す、すごぃ…」


まさかこれほどとは、アメリカに居たときはとても想像できなかった。
ギルティの筐体がこれほど並んでいるなんて、、

まさに圧巻、まさしくヘヴンリー。聖地の横にふさわしいゲーセン。
そして多くの人もといギルヲタ、洗練された指使い。。
まさに人類がギルティの為に独自の進化を遂げたとさえ思わせる光景だった。

これが、ギル高生…。


「自信なくなってきたゎ。。。」

おずおずと足を踏み入れる。

「・・・いらっしゃい」
「ビクッ!」

カウンターから顔を覗かせた黒髭の中年
「牙武理=L=杖府」(ガブリ=エル=ツエフ)。
このゲーセンの店長である。日系三世といったところか、

「ど、どうも、、こんにちは。」


不意を付かれ驚いた一二三は逃げるようにゲーセン内へ入っていく。

一瞬、周りのざわめきが小さくなる。

「あれ?誰だろ、あの子」
「ん〜?ホントだ、見ない顔だな?」
「転入生じゃない?あんま珍しくないでしょ」
「見た感じ純粋な日本人には見えないけど、金髪だし。」
「ハーフかな?」
「やめなよ、本人戸惑ってるよ?」


(…あまり、、見ないで欲しいんですけど。。)

5220:2005/04/07(木) 09:14:35 ID:JCjnnFNo

戸惑う一二三の前に一人の女の子、
いや、女性といったほうが解り易いか。

凛とした目つき、長い黒髪、極めつけはその身長。
ざっと170はあるだろうか、そこらの男子よりは大きい。

その女性が歩み寄ってきた。

「ぁ、こんにちは・・・」

「・・・こんにちは、
 あなた、見ない顔ね、今度ギル高に通うことになったの?」

「いえ、実は明日試験なんです。
 今日はちょっと・・・
(言えない、時計を合わせ間違って一日ズレたなんて、
 いえるわけが無いよ…)」

「ちょっと?」

「何でもありません!」

「あらそう?
 ね、良かったら対戦してくれない?
 友達、急に来れなくなっちゃって、暇だったの。」

「はい、私でよかったら、いくらでも。」

「よかった、じゃぁ、向こうの台でやりましょう。」


(・・・ちょっと、、怖そうな人だな、
 目つきも鋭いし、でも悪い人じゃなさそうだなぁ、、)

事実、一二三は人を見る目があった。
曰く、「顔を見ればどんな人間かは大体わかります!」だそうで。

特に適当な人間は簡単に見抜けるらしい。
曰く、「不誠実さが顔から滲み出ています!」だそうで。

ギルティは一回50円、2本先取。
比較的平均的な価格とラウンド数…でも妙に長いよりいいよね
ここの店主は道理がわかってるわ・・・(しみじみ)

5320:2005/04/07(木) 09:15:11 ID:JCjnnFNo

先に一二三がコインを投入する。
キャラはもちろんチップ(選んだときにちょっと不思議がられた・・・

『Here comes Daredevil!!』
画面が赤く染まる、相手がコインを入れた合図だ。

海外生活が長い一二三の耳には、『Here comes Daredevil』と聞こえた。
しかし、漏れ聞いたところによると純粋なJapaneseには

『夕飯はベジタボー!!』と聞こえるらしい。

(いつか、そう聞こえる日が来ますように・・・)


相手がキャラを選択する、カーソルは迷わず右上へ登っていき・・・

「メイ??」


以外だった、先日の犬井もそうだが、妙に外見とキャラが噛み合わない・・・



人のことは言えないけどね。。。



不意に筐体の向こうから女性が顔を出す。

「名前・・・」

「はい?」

「あたしの名前・・・
 ご、、五所川原樹(いつき)、、ヨロシク。」


顔が赤い、恐らく何かしらコンプレックスがあるに違いないわ。。
というか、五所川原という苗字が妙にゴツイ、歴戦の猛者か何かかしら?

「あ、あたしは
 一二三・エア・プロヴォークです、一二三でいいですよ〜」

「・・・わかった」


ぎこちない自己紹介が終わり、画面はMAY SHIPステージに変わっていた。

54名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 11:38:47 ID:HCwyjueE
20氏超GJ!!!

5520:2005/04/07(木) 13:23:41 ID:JCjnnFNo
>>50 >>54
GJをありがとう、感謝感謝。

なんかもう折角だからメイ戦書き上げました、もっとやるべきことがあるはずなのに・・・

================================================================================

『師匠、見ててくれよ』
『ピュィーー、、、いっくよ〜!!』

HEAVEN or HELL
Duel1
Let's Rock!!

『よいしょっ!』カウンタッ

(あぅ、これは、マズイよ。。
 開幕で前Pカウンターなんて、、
 軽率すぎだよ、、気絶にリーチがかかってる。)


『お見事ぉ〜』

イルカ設置から起き攻め、メイが走ってくる。

(落ち着いて、落ち着かないと・・・
 中段、下段?それともOHKかな?
 どれにしても喰らったらたぶん気絶しちゃう。抜けないと・・・)

『ピコピコピコピコ』

(・・・考えが散るよね、この足音って
 って違うよ、そんなこと考えてる暇じゃないってば
 屈K、、密着してる・・・OHK!?)

『Surplys?』
『わわわわわわ、テヘッ』

(読めた、、危なかったなぁ・・・)

『αブレィ、もひとつ!』

(ダウンさせたけど、、
 焦って攻めるのはやめたほうがよさそうね
 もし混戦でカウンターを貰ったら、、

 間違いなくこのラウンドを落とすことになっちゃう。)

5620:2005/04/07(木) 13:24:22 ID:JCjnnFNo

『とぉー、とぉー、とぉー』

手裏剣をばら撒く、なるべくならあと10カウントは休みたい。。

『うぉぉぉ!』

(迷彩から各種転移も活用して、、生き延びないと)

『Surply? Surply?』

転移を繰り返しては安全な距離から牽制、手裏剣を撒く
S転移、HS転移>バックダッシュ、

『ピコピコピコピコピコピコピコピコピコ』

突然メイが一目散に疾走を始める。

(!!嘘?
 ひょっとしてパターンもう読まれちゃった?)


『Surply?』
『ガシッ、オーバーヘッドキーッス!!
 やぁー!やぁー!イルカさーんロマンティーック、やぁー!ハィー!やぁー!』

OHKからの拾いなおしコンボが決まる
チップが漂う、小鳥が舞う、チップ=ザナフ気絶値50
享年開始12秒、早すぎる気絶もとい死の宣告。


『夢でも…見てんのか…。』

(ピヨった・・・・・・。
 いつも思うけど、なんでこんなに気絶しやすいのかしら。。
 これは右渡さんの陰謀ね。)

そこからの勝負は早かった。
ぴよったチップはダスト>マゴスペで、
その紙装甲を遺憾なく発揮し、体力は底をついてしまった。


(まだよ、次があるじゃない
 敗因は?
 開幕前Pカウンター、それと半端な立ち回り。
 転移一転読みOHK。。
 OK,いけるわね。)


Duel2
Let's Rock!!

5720:2005/04/07(木) 13:24:52 ID:JCjnnFNo

(開幕、、ひとまず様子をみて、
 そのあと、一気にラッシュをかけよう。)

『イルカさーん!』

イルカさんHS縦、大きな弧を描いて日本少女が飛ぶ。


(この軌道なら、、たぶん・・・!)

『ハラキリ!』グキリッ


降下部分を狙い済まして内側から空中投げ。

『γブレー!』

(屈K追い討ちから慣性転移裏中段?
 いえ、ここは敢えて・・・)

転移したチップの周りに一瞬緑の輪が出現する。
転移>慣性殺しドリキャン表中段。

チップのJHSがメイにヒット、鮮血が噴出す。

JHS>前P>近S>前P>足払い

(やった!
 この調子で、倒しきらないと。。)

そこから前ジャンプJHS重ね

焦っていた、
一ラウンド目の恐怖がまだ頭の隅に焼きついていた。

無意識の内の焦りは、失敗の大好物である。焦りは別腹である。

『と〜ばしてくよぉ〜!』

リバサ金サイク、チップがまるで紙のようにに吹っ飛ぶ。
否、ギルティ界では彼が紙なのは定説だ、一般常識。

(う、、折角いい感じだったのに、、
 だめだめ、弱気になっちゃ駄目よ。こっちのほうが勝ってるんだから)





『βブレィ!』

・・・まさしく悲しい光景。焦りからリバサβの打ち所を間違えてしまった。

5820:2005/04/07(木) 13:25:23 ID:JCjnnFNo

βブレード暴発の直後。
画面は無常にも暗転を始めた。

『こうなったら、、
 グレート山田アタァーーーーック!!』
『クソがぁ』

壁から跳ね返ってきたところを拾ってエリアル一式

チップの体力が無力感を漂わせながら恐ろしい速さで減っていく
これが、彼が紙たる所以、別名「ティッシュの半分」

不名誉極まりない称号だが、事実なのだから仕方ない。


(・・・油断しちゃったな、
 完全に私の負けだわ、、、)


-SLASH-

画面にデカデカと文字が刻まれる。

画面中央で、少女2人が肩を組んで喜び合っている。
『野望に一歩前進!』

そのすぐ横で、忍者の骸が哀愁を漂わせている。
『俺の術が…。』


「ありがとう、
 あなたなかなか強いわね。」

「そんなこと無いですよ、見ての通りですから・・・」

「そんなに悲観すること無いわ、
 2ラウンド目の別人みたいな攻めは良かったわよ
 金サイク打つとき、結構迷ったんだから。
 これをはずしたら押し切られる、って」

「そうだったんですか?
 的確すぎてそうは見えなかったです、、」

「それより、明日試験でしょ?
 頑張ってね、ギル高でうけるの?」

「はい、そうです。」

「そう、じゃぁ、忘れずに時計合わせておいたほうがいいわよ。」

「ぐはっ!、わかりました。。(・・・バレてましたか)」

「それじゃ、私はこれで、またね」

「また。ギル高で待っててください!」

「楽しみにしてるわ。」

そう言ってメイ使い、樹はZEPPSを後にした。

(よし!絶対受かりそうな気がしてきたよ!
 そのためにも今日は早く寝ましょう、そうしましょう。)

5920:2005/04/07(木) 13:28:04 ID:JCjnnFNo
あ〜、なんかもう調子にのってメイ戦投稿、

明日ッから学校です、
更新速度はたぶん遅くなるはず。

つーか、一日に2回も投稿してる今のほうが可笑しいんですけどね

60名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 15:37:11 ID:2uKRxiR6
20氏GJ!!
ティッシュの半分ワロタw

61名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 17:53:35 ID:Zb.mYR6g
20氏面白かったです。
20氏や64氏に触発される形で僕も書いてみたので、初投下、ダメだしなどしてくれると嬉しいです。

―――春。
それは入学式の季節。
俺はこの春に田舎のホームゲーセンや友達と別れ、ついに念願の場所、全世界のギルオタの憧れの聖地、
この「Sammy社立ギルティ専門高等学校」にやってくることが出来た。
ってもまだ試験は合格してないからでかい事は言えないんだけど・・・。

「まぁ、まずはゲーセンだよな。地元での最強プレイヤーになるのは一瞬だったし、こっちでも1週間ありゃ余裕だな。」

誰と話しているのかはわからんがボソボソと喋りながらブラブラ街を歩いていると一つのゲーセンにたどり着いた。
このときの俺はこの癖の独り言できっと危ないヤツにしか見えなかったに間違いない。
そして、俺は店の名前や雰囲気など見向きもせずに一枚の100円玉を握り締めて店に入った。
店はなかなか広く、かなり賑わっていて俺はドキドキしながら入り口からまっすぐ進んで行くと、
『アクセルボンバーッ!!』
アクセルのノリの良い叫び声が聞こえてきた。
俺はそのまま歩き100円玉を入れてスタートボタンを押した。
『夕飯はベジタボー!!』
俺のカーソルは一直線に進み、あるキャラの上で止まった。
周りのギャラリーも驚きを隠せないようだ。
俺が使っているキャラはアクセルと8:2との噂も少なくない、そう、ザッパだ。
「都会での初プレイだけど派手に行くかな。」
「ザッパなんかで入ってきやがって、なめてんのか?」
開幕は・・・ガシャ。
アクセルが上段天放をしているところにザッパはガンダッシュからの投げを決めて端に追い込み、そこからダッシュムカデで憑依をしてからの起き攻め、
「今日の一発目は何が出るんだろ?」
俺はまた悪い癖の独り言をぼそぼそ言っていた。
で、憑いた霊は・・・誰もが恐れる黒い塊、ザッパの中で最も恐ろしい犬だ。
「今日もついてる、むしろ憑いてるな。」
リバサ警戒のゲロ重ねからの起き攻めでアクセルは成すすべもなく画面端から出れずに固められ続けている。
だが、パターンに慣れてきたのかアクセルが白く光り始めた。
「そろそろ、弁天RCで抜けてやる。」
GBは真っ白に光っていたが、ゲージが50%溜まるかと言うところで俺が取った行動は・・・犬首から投げ!!
「投げかよ!!」
さまぁ〜ず三村ばりのツッコミが向こう側から俺のところまで届くと、
俺はニヤニヤ笑いながら壁から跳ね返ってきたところを犬で拾い、更にザッパがしゃがみHSでお手玉を数回繰り返し、
『カウンタッ!!カウンタッ!!カウンタッ!!』
と、気持ちのいい声が聞こえた。
そこから前HSで再度ダウンをとり中下段からのガード不能からの犬ループを決め、
一方的な展開で勝負を決めた。

6261:2005/04/07(木) 17:54:11 ID:Zb.mYR6g
『Duel2 Let's Rock!!』
次のラウンドからのアクセルは明らかに弱気になっていて、逃げや安定の選択肢が多めのようだ。
「取りあえず距離取り一択だぜ。」
「バックジャンプS連打か、長くてやりにくいけど、関係無い!」
俺のザッパはダッシュで突っ込んでから金バーストをぶっ放して、JSに無理矢理合わせる。
そこからまたさっきのラウンドの用に起き攻めに入る。
今度の霊は・・・剣。
『切らせろぉ〜』
俺のザッパが気味悪くつぶやく、と同時にアクセル使いのテンションも上がる。
相手のアクセルは起き上がると、
『隠しわz・・・』『ズシャァ』
リバサ弁天で切り返す・・・はずだったのだが俺は読み勝ちザッパが真っ赤な血しぶきをあげながらつっこんだ、
「な、読まれたッ!?」
俺のザッパは弁天に落ちといてを重ねてカウンターを取り4割ほど奪う、
アクセルは前受身からFDを張りながら降りてくる。
俺は追いかけて着地点にまた青キャン付き落ちといてを置いて、攻め続けながら投げをおりこみ、少しずつダメージ取ってはまた落ちといて青を置き、攻めを持続させ続けていく。
「コイツ、昇竜ブッパ厨だったのか。」
アクセルはガードを固めてやっとのことで直ガから弁天で切り返し、ザッパの小技にカウンターを取り、後のコンボもきっちり入れる。
「ブッパ野朗相手になら負ける要素はないぜ。」
アクセルは落ち着いて調子を戻して、起き攻めでなく距離取りに徹し始めた。
ザッパは起き上がるとまた悪夢の犬が憑いていた。
「犬はうぜーけど鎖閃で消せば余裕だぜ。」
「ここで犬が出て来てくれるとは助かった。俺はやっぱり運がイイ(・∀・)」
ザッパは犬と一緒に突進してきた。
「コイツはアホか、そんなもん一発でかき消してやるぜ。」
ザッパを犬ごと潰すようにアクセルは鎖閃をだす。
『ノリノリだz・・・』『産まれるッ!!』
「ああっ!!」
アクセル使いが気づいた時にはもう遅かった。
ザッパは犬を囮にして鎖閃を誘って産まれるぶっぱなしを合わせた。
-SLASH-
画面にはザッパがアクセルの上で奇声を発しながら倒れていた。
俺は都会での初勝利に喜び、向かい側の台ではちびまるこちゃん並のどよどよが上から垂れてきていると、
『パンパンパン』
後ろから身長190以上ある大男が拍手しながら近づいてきた。
「なかなか面白かったぞ。お前はギル高の入学試験希望のヤツか?」
「ハイ。そうですけど・・・。」
「俺はギル高教師の雷悪(らいお)だ。お前の名前は・・・」
「俺は、剣 犬助(つるぎ けんすけ)です。」
大男に俺はびびりながらもギル高人生第一歩目を歩みだした。

63名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 18:16:49 ID:JCjnnFNo
>>61-62

ぐっじょ〜〜ぶ!
強いザッパはカッコいいですね!

個人的には、もう少し改行を駆使してくれると更にGJです。

期待の新人age

64名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 19:00:01 ID:qJQ5Yqck
皆纏めてGJ!


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