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【アデン】リネ2世界設定を語るスレ1【エルモア】

459アデンの名無しさん:2005/03/05(土) 23:21:38 ID:ign6JwUI
竜が再度吠えた。
シーケンは聞いた振りをしながらもしないで何回もアンタラスの首に刀を振り下ろした。
兵士らの叫ぶのとアンタラスの咆哮、地響きが一ヶ所に集まってこの世の中のものとは信じられない音を作り上げていた。
アンタラスはもう一度、燃え盛る岩を吐き出した。
今度は大きい被害を被っていなかった弓手たちが目標だった。
治癒の魔法を持った者等は危険を冒してアンタラスのすぐそばにまで近付いて負傷者たちの面倒を見た。
若い騎士の槍が腹を突き通した瞬間アンタラスが大きく首を奮った。
シーケンは空中に放り出されたが猫のように巧みに身を取り直して地竜の頭の上へ下りた。
シリエンナイトは刀を握り直した。

“楽しかったぞ、兄弟。”

青い光を称えたファントムソードはアンタラスの目と目の間へ突き刺さった。
アンタラスは身を搖るがして二本の足で立ち上がって頓狂な声を上げた。

“避けろ!”

遠征隊員たちはアンタラスの攻撃を気づかって四方へ散らばった。
アンタラスの前足が振り落ちた。
彼はつまらない低俗な生物たちに対する怒りと理解することができないことに対する恐ろしさを感じていた。
その頓狂な声が果てしなく続いた。
彼は身悶えした。
土埃が立ち上った。
今までとは違い今度は土埃がますます濃くなった。
隊員たちは目を覆わなければならなかった。
カーディアは何が起こっているのか分からなかった。
地が震えてアンタラスは泣き叫んだ。

“待て!”

咆哮の中に知っている声が混じった。

“待ちなさい、アンタラス!”


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