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スタンド小説スレッド2ページ

1新手のスタンド使い:2004/01/20(火) 21:36
●このスレッドは『 2CHのキャラにスタンドを発現させるスレ 』の為の小説スレッドです。●

このスレでは本スレの本編に絡む物、本スレ内の独立した外伝・番外編に絡む物、
本スレには絡まないオリジナルのストーリーを問わずに
自由に小説を投稿する事が出来ます。

◆このスレでのお約束。

 ○本編及び外伝・番外編に絡ませるのは可。
   但し、本編の流れを変えてしまわない様に気を付けるのが望ましい。
   番外編に絡ませる場合は出来る限り作者に許可を取る事。
   特別な場合を除き、勝手に続き及び関連を作るのはトラブルの元になりかねない。

 ○AAを挿絵代わりに使うのは可(コピペ・オリジナルは問わない)。
   但し、AAと小説の割合が『 5 : 5 (目安として)』を超えてしまう
   場合は『 練習帳スレ 』に投稿するのが望ましい。

 ○原則的に『 2CHキャラクターにスタンドを発動させる 』事。
   オリジナルキャラクターの作成は自由だが、それのみで話を作るのは
   望ましくない。

 ○登場させるスタンドは本編の物・オリジナルの物一切を問わない。
   例えばギコなら本編では『 アンチ・クライスト・スーパースター 』を使用するが、
   小説中のギコにこのスタンドを発動させるのも、ギコにオリジナルのスタンドを
   発動させるのも自由。

 ★AA描きがこのスレの小説をAA化する際には、『 小説の作者に許可を取る事 』。
   そして、『 許可を取った後もなるべく二者間で話し合いをする 』のが望ましい。
   その際の話し合いは『 雑談所スレ 』で行う事。

706丸耳達のビート:2004/03/30(火) 17:36
「ぐ…っ!」
 突然の衝撃波に、茂名が吹き飛ばされた。
ごろごろと路地裏を転がり、その勢いを利用して再び立ち上がる。               AA
 茂名の視線の先にあったのは、先程までの真っ黒い影とは対照的な、真っ白い体をした人間だった。
だが、その顔はのっぺらぼうのように目も鼻も口も存在しない。
「貴様…『矢の男』…か…?」
「…その通り…確かに私は『矢の男』だった。だが、今となってはその呼び名も意味はない。
 素晴らしい気分だよ。私という心の中に、幾つもの新しい人格がある。
 その全てがお互いを補い、完璧に近い精神を形作っている。     King of The World
 これからは…そうだな。<インコグニート>とでも呼んでくれ。この姿こそ…世界の帝王に相応しい」

  Icognito
 匿名希望が名前とは、つくづくスカした男だ。
だが、それだけ余裕を抜かす実力があるのもまた事実。
こうして向かい合っているだけでも、息の詰まるような緊張感が茂名の心臓を締め付ける。
「…るな…」
 と、背後でうずくまっていたマルミミの方から、小さな声が上がった。
「…?何か言ったか…?いや、まあいいさ。記念すべき最初の犠牲者となるわけだ。
 ここまで喋ったんだ。生かすつもりは無い。…手アカの付いたセリフだが、『冥土の土産』というヤツだよ」
「…ふざけるな…」



  人間に取り憑いて虐殺をするよう仕向け、負の感情を持った思念を増やす―――――地味で退屈な仕事だったよ。



  帝王になりたい?そんな理由で?
  そんな理由で僕の両親を殺したのか?
  そんな理由でしぃを虐待したのか?
  そんな理由で町の住人を虐殺してきたのか?

そんな理由で。そんな理由で。そんな理由で。そんな理由でそんな理由でそんな理由でそんな理由で―――――

「…ふざけるな…ふざけるな…ッ!ふざけるなぁ―――――――――ッッ !! !! !! !!」

707丸耳達のビート:2004/03/30(火) 17:38
  B ・ T ・ H
 ビート・トゥ・ヒート発動。心拍のクロックを吸血鬼のものへと変え、更に『加速』。
体重が消える。世界がスローに見え、その中で唯一、自分だけが普通に動ける独特の視界。
 一挙動で立ち上がり、警棒を引き抜き、大地を蹴って駆けだした。

 痛覚遮断はしていない。そんなことに集中するくらいなら、その分はとっくに身体強化に使っていた。
焼けただれた皮膚も、極限まで疲労した筋肉も、信じられない苦痛を脳に送ってくる。
だが、火傷の痛みもへたり込んでしまいそうな苦しさも、マルミミの心には届かない。

 筋肉が悲鳴を上げるが無視。骨格が軋むが無視。血管が千切れるが無視。

 両親の敵が目の前にいると言う事実に、全ての感覚がシャットアウトされている。
 ウゥゥゥゥルルルルリィィイイイイイ               イィィィィャ
「UuuuuuRRRRRyyYYYY――――――――――Yyyyya―――――ッッッッッ!!」

 吸血鬼特有の、甲高い声。
心拍を強化して、野生の豹を超えるスピードで<インコグニート>へと跳んだ。

 足下のアスファルトを砕き、一歩目の跳躍。
毛細血管が破裂し、血の霧がマルミミを追うように赤い軌跡を描き出した。

 同時に<インコグニート>が、ついと指を動かす。

「見せてやろう」

 周囲に満ちる思念がマルミミの眼前に集約し、巨大な刃を形成した。

「私に宿りし『名無し』達の力をッ!」

 視認する間もなく、右腕の鼓動を加速。加速。加速加速加速加速加速加速―――――
 リャァァァァァァ
「Ryaaaaa!」

 めぎめぎと、警棒が折れ曲がる音。

 ぶちぶちと、腕の中で腱が千切れる音。

二種類の耳障りな音と共に、刃渡り約五メートル以上はある巨大な刃をはね除けて更にもう一歩跳躍。

708丸耳達のビート:2004/03/30(火) 17:40


 再び、<インコグニート>が指を動かす。
今度の形は一本が二メートルほどの槍。
「面白いな…思った通りに形を作れる」
マルミミの周りを三六〇度ぐるりと取り囲み、全方向から串刺しにしようとして―――動きを止めた。
 細い糸が、薄暗い中でキラリと光る。
いつの間にか立ち上がっていた茂名の波紋糸が、マルミミの進行方向にある槍を縛っていた。
完治していない茂名の右腕が、ぎしりと軋みながら鮮血を垂らす。
「マルミミ―――――ッ!!!」
 茂名の叫びを意識の端に捉え、最後の跳躍。

 二十メートルの間合いを三歩で消化し、<インコグニート>の眼前に降り立った。

 能力を使う時間も驚愕の声をあげる時間も目を見開く時間も与えず、アゴに向けて助走のスピードを乗せた鉄拳。
<インコグニート>の脳が揺さぶられ、具現化しかけていた刃が煙のように拡散して消えた。

(…思った通りだ…人間の姿をとってる限り、身体構造は人と同じ。だったら―――――心臓を止める!)

 『生命のビート』が無くとも、スタンド自体の鼓動は感知できる。
そして、感知できるなら止める事も可能。
<インコグニート>の両手首を掴んで、B・T・Hを解除。
スローモーションだった世界が加速し、身体強化を失った掌から握力が抜けそうになる。
「貴…様ァァ!!」
力を失ったマルミミの手を振り解き、<インコグニート>の拳がマルミミに向かい―――

バヂィッ!

「むぅっ……!」
 茂名の掌に受け止められた。
慌てて拳を退こうとするが、掌がピタリと張り付いたように離れない。
"反発"と"吸着"の、異なる波紋を掌に集める高等波紋防御術。
          シスイ
茂名式波紋法 "止水"。

 攻撃はまだ終わらない。拳を貼り付けたまま掌を退き、体勢を崩す。
もう片方の手が関節を無視して、<インコグニート>の腕に巻き付いた。
「りゃぁッ!」
 同時に両足を<インコグニート>の上半身に絡め、体を捻って右腕を破壊。
          ネジカズラ
茂名式波紋法 "螺旋葛"。

709丸耳達のビート:2004/03/30(火) 17:42

「がッ!!」

<インコグニート>が、ぶらりと下がった腕に驚愕の声をあげた。

「今じゃ!」
「ぅあああっ!!」
 意味を成さない叫び声。
萎えそうになる両足に力をこめ、震える手を握り締めた。
<インコグニート>の残った腕を壁に押さえつけ、B・T・Bを具現化。
                         クゥゥ―――――ルッッッ
(刻むぞ静寂のビート!)(凍てつくほどにCoo―――――ooolll !!)
                  B ・ T ・ C
 一瞬のタイムラグも無しにビート・トゥ・クールを発動。閃光の拳を心臓へと打ち込み―――

「…―――――ッぁ…!」

――――――そこまでだった。
 限界を迎えていた体が力を失い、がくりと両膝をついて倒れ込んだ。
「ゼッ…ヒュー…ッゥ……!」
 気管に焼けた鉄棒を突っ込まれた様な灼熱感。痛みが全身を駆けめぐり、呼吸もままならない。
(…<インコグニート>は…!?)
 それでもなけなしの力を振り絞って、首を向ける。
(頼むからくたばっててくれ―――)
「…ッ貴様アァ――――――ッ !! !!」
(―――ッ!)
 希望の全てを打ち砕くが如き、矢の男の咆吼。
二人の表情に、初めて絶望が浮かびあがった。
―――やっぱり、浅かった―――!
 心拍分析もロクにせず撃ったB・T・Cでは、心臓を停止させるには至らなかったのだ。
「許さない!許さないィイいいいい!お前等は帝王となるこの私に!この体に傷を与えた!」
 この屈辱!貴様の肉片一つたりとも残しはしない!」
折れていない方の腕を、天に向けて高々と掲げた。
それに呼応して、空間に満ちる思念が凝縮し、槍を、斧を、剣を形取る。
「死んで償えェェェ―――――ェ !! !!」
 百を超える刃をマルミミへ向けて撃ち込むべく、咆吼と共に腕を振り下ろし―――――

710丸耳達のビート:2004/03/30(火) 17:44


  ぱきん。

 ―――枯れ枝が折れるようなあっけない音と共に、インコグニートの右腕が砕け散った。
撃ち込まれようとしていた刃も同じように、マルミミの体に傷を穿つ事無く拡散する。
「ぇ…あ…?」
 茂名も、マルミミも、<インコグニート>自身も、全員の視線が砕けた右腕に注がれた。
濃密で騒々しい筈の戦いの空気が一瞬で変わり、不思議な静寂に包まれる。
 沈黙を破ったのは、腕を失った本人だった。
「――――――な……何故だ!?何故壊れる!?この私が…!私が!?」
 狼狽える<インコグニート>に反して、茂名の頭が冷静さを取り戻してきた。
(そうか…!)
 以前、マルミミから聞いたことがある。
『心拍』というのは、いわば体全体のリズムを司る『メトロノーム』のような物だと言っていた。
激しい動きをするときは早く、眠るときは遅く。
 そして、とんでもない量の思念を一気に吸収し姿を変えた奴は、いわば脱皮したての羽虫のようなもの。
そんな不安定な状態で、心拍を思いっきり狂わされたのだ。


 心に生まれた一片の希望が、茂名の絶望を打ち砕く。


 マルミミの援護は期待できないが、乱れた鼓動に肉体が対応できていない今の状態なら―――

(―――倒せる…ッ!)

「貴様は帝王になどなれん…人の上に立つのは、貴様のように誰かを傷つける者ではない。
 人の上に立っていい者は、誰かを救える者だけじゃ」
―――あの、マルミミのようにな。
 最後の最後まで力を振り絞った誇るべき孫へと、心の中で付け加える。
「もう一度言うぞ。貴様は帝王になどなれん。今、ここで、儂が」
 茂名の周りで、糸が踊った。
「ぶち殺す!」



  /└────────┬┐
. <   To Be Continued... | |
  \┌────────┴┘

711丸耳達の禁断の愛:2004/03/30(火) 17:49


     ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ   ∩_∩
        ∧,,∧  ∧_∧         (´Д` ;) ヒィィィィィッ
        ミ,, ∀ ミ (,, ∀ )        (  つつ
        ミuu_@ (_uu)        ( ̄__)__)

ぎゃあふさたん達はマルミミ君の男を知らぬ涅槃を狙い



    ∩∩  診療所で何やっとんじゃお前等
   (#´ー`)   | | ガッ
  ⊂   )    | |
    Y /ノ    人                 ∩_∩
     / )    < ∧,,∧  ∧_∧         (´∀` ;) オジーチャン!
   _/し' // ミ,,・∀・ミ (・∀・;)        (  つつ
  (_フ彡   ミuu_@  (_uu)        ( ̄__)__)

ぎゃあ間一髪茂名のご隠居が救援に





            ∧||__∧       ∩||__∩   ∧||∧  ∧||∧
          (; ´д`)    (; ´Д`)  ミ,,・∀・ミ (,,・∀・)
          ミ≡≡≡j     ミ≡≡≡j  ミ≡≡j  ミ≡≡j                        ∩∩
          ミ≡≡≡j     ミ≡≡≡j  ミ≡≡j  ミ≡≡j                        (д´#)<連帯責任!ぶら下がって反省じゃ!
          ミ≡≡≡j     ミ≡≡≡j ぎゃあみんな仲良く軒下にハングドマソ            (   )
           ヽ)ヽ)      ヽ)ヽ)  ぎゃあふさたんこれもSMプレイかと            人  Y
       −今日の虐待− −今日の虐待−                                し(_)
        【スレ違い再び】 【被害者なのに】
                     ∧
                 僕は無実だー!

                                  チャンチャン♪


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