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虐待・虐殺小説スレッドPART.4
384
:
淡麗
:2007/09/06(木) 14:39:43 ID:???
本スレデビュー作、いきます
【マッチ売りのベビ】
①
「マッチ… マッチ カッテクダチャイヨォ… 」
「マッチハ イカガデチュカァ… ヨクモエル マッチデチュヨゥ」
アブ板シティの目抜き通りに、ベビしぃのマッチ売り姉妹がいた。
人々は家路を急ぐもの、これから繁華街へくりだすのか うほっな表情のもの
すでに一杯ひっかけたのか、顔を赤らめているもの・・・
決して人通りがまばらというわけではなかった。
しかし、ベビたちの前で足を止めるものはいない。
ライターだって100円で買えるいまどき、マッチを買うものはいない。
それにしぃが売るものだなんて誰も買いたいとは思わない。
むしろ
「往来の邪魔だ!」
と蹴飛ばされないだけ幸運でもあるのだ。
それでも夕闇はどんどん迫ってくるし、街並みを通り抜ける風も大分冷たい。
冷たい、というより「木枯らし」と表現するほうが正しいかもしれない。
季節は秋深まっているのだから。
「アニャァ… ダレモ カッテクレナイネ…」
「チィ、モウ ヤデチュヨゥ! ハヤク カエリタイデチュヨゥ!」
とうとう耐えかねて、ベビの一匹がぐずりだした。
もう一匹のベビも、ぐっと涙をこらえてそっと寄り添う。
「ミィモ カエリタイデチュ… オナカ チュキマチタ…」
「オテテモ アンヨモ チュメタイ デチュ… コンナノ マターリ ジャナイデチュ…」
木枯らしのなか、大分長いことマッチを売り続けていたのであろう。
ピンク色のお鼻も、淡い桜色のお耳も、今では真っ赤になっている。
マッチの入った籠を持つ小さなオテテは、すっかりかじかんでしまい、手を開くのもやっとの状態だ。
ちっちゃなアンヨもすっかり冷え切ってしまい、痛みすら感じている。
うちに帰りたい。
そう思うのだが、帰るわけには行かなかった。
「 コノママ カエッタラ ママニ チカラレマチュ…」
そう、この幼い姉妹に『マッチ売り』を命じているのは、他でもない姉妹の母なのだ。
「……マンマ、ダッコ チテクレナイ デチュネ…
アンナノ マンマジャナイ デチュ! ギャクサツチュウ ト イッショデチュ!」
「デモ マエハ トッテモ ヤサチイ ママ デチタヨォ…」
姉妹の母親は、いわゆる「アフォしぃ」だった。
姉妹が生まれた当初は、確かに可愛がり世話もしてくれた。
しかし姉妹がベビしぃになった頃、母しぃには男が出来た。
以来母しぃは、この姉妹がすっかり疎ましくなったのだ。
今まで養育費としていたお金は全て男との交際に消え、
それでも足りない分は、姉妹を使い金を稼がせている。
母しぃにとって姉妹はお荷物でしかないが、こうやって寒い街路に立たせ、大して売れもしないものを売らせ
売り上げがあれば全て取れば良いし、寒さで野たれ死ねばそれに越したことは無い。
そのくせ二人がすっかり冷え切った体でうちに帰ってきても、売り上げが無ければ激しく叱りつけた。
それでも姉妹はこんなどうしようもない母親を、未だに母として慕おうとする。
それは時々みせる昔のように優しい母の一面があったから。
だがその「優しいお母さん」は、単にその日男と愛し合い非常に気分が良いだけのことで、
姉妹のことを愛しているからではない。
たまに与える甘いお菓子も、男からの貰いもので自分の口に合わなかっただけ。
そんなことを知る由も無い姉妹は、自分たちが良い子にすれば、母の言いつけをちゃんと守れば
また昔のように優しい母でいてくれる・・・そう信じている。
完全に「虐待」の泥沼の中にいるのだった。
385
:
淡麗
:2007/09/06(木) 14:40:40 ID:???
②
「チィタン、モウスコシ ガンバルデチュ。 キット シンセツナ ヒトガ カッテクレルデチュ。」
「…ウン デモ モウ オテテモ アンヨモ チュメタイデチュ…」
ハァッとかじかんだ手に息を吹きかけ、少しでもぬくもりを得ようと試みる。
ほんの一瞬だけ暖かさを感じるが、すぐに冷たい木枯らしによって温もりは奪われてしまう。
再びかじかみ始める手を見つめ、ベビたちはより悲しみにくれる…
ふと、ミィと呼ばれているベビがかごの中のマッチを見つめ、何かを考え始めた。
自分たちが持っているのは、マッチの入った籠。
そして自分たちが今求めているのは、ぬくもり…
「ハニャッ! コノ マッチデ アタタマリナガラ ウレバ イインデチュ!
ソウスレバ マターリシナガラ マッチ ウルコト デキルデチュヨゥ!」
「ハニャァァ! スゴイデチュヨ! ミィタンハ カシコイ デチュゥ!」
本来売り物であるはずのマッチを消費してしまったら、それこそ問題なのだが
ミニマム脳なベビたちにしては十分考えて導き出された結果なのだろう。
ミィはさっそく籠からマッチ箱をひとつ取り出し、シュッとマッチをする。
シュワッと音を立ててマッチの炎は二人をやさしく照らす。
「ハニャァァ… アッタカイ…」
「ハニャーン… マターリ デチュヨゥ…」
二人はマッチの灯に手をかざし、そのぬくもりを感じていた。
しかしそれも束の間のこと。
マッチ一本の炎はたちまち風に吹き消されてしまう。
「ア アニァャ・・・」
「キエチャイ マチュタ…」
やや呆然と見つめる姉妹。
ベビたちにとってマッチの炎はもっと強く燃え続けるだろうはずのものだったのだ。
「モウイッカイ ヤルデチュ!」
「ウン! 」
いともたやすく消えてしまったマッチの残りくずを捨て、新たなマッチをする。
シュバァ…
リンの燃える香りを立てながら、再びマッチに灯がともる。
二人は小さな炎に小さなオテテをかざしてぬくもりを得る。
「ハニャ…オテテモ アッタカーイ デチュ」
「チィノ オテテモ!」
小さな炎でも、二人の冷え切った小さなオテテを暖めるには十分な炎なのかもしれない。
小さな炎を、今度は大切に大切に、消えないように注意しながら燃やして暖を取る。
しかし、ぴゅうと吹いた風が、いとも簡単に吹き消してしまった。
「ア、アァ…」
「マタ キエチャッタ… モウイッカイ ヤリマチュヨゥ!」
「デモ、ミィタチガ ツカッチャッタラ マタ ママニ チカラレマチュ」
「ウゥゥ… チィタチハ マターリ デキナイ デチュカ…」
温もりを得たい。
たったそれだけの願いも自分たちには適わないのだろうか
そんな悲しみに二人が支配されかけたときだった。
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