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おちゃめくらぶ掲示板
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ペニーオークションの罠
ペニーオークションによる被害が急増している模様にょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1101/24/news099.html
ヤフオクなどの一般的なネットオークションとペニーオークションの最大の違いはやはり
1回入札するごとに手数料がかかるということにょ。
ヤフオクの場合は手数料を支払うのは実際に落札が決まり取引を行う当事者のみだけど
ペニーオークションは実際に落札できなくても手数料を支払う必要があるにょ。
確かに市場価格10万円の液晶TVが5000円で落札されているなどヤフオクなどでは
考えられないような金額で落札されているのを見るとお得感があるように見えるけど
それは正しいものとは言えないにょ。
得か損かは入札手数料と合算した金額を計算しないと分からないからね。
ヤフオクなどではオークション主催者側と出品者、入札者は三者別々の存在であり、
落札手数料を得ることで主催者が運営しているにょ。
それに対してペニーオークションの場合は主催者と出品者は同一となっているため10万円の
商品を5000円で落札されてもその赤字が入札手数料で賄う必要があるからにょ。
さて、そんなことが本当にできるのか・・・?
0円スタートで出品して上げ幅が1円、1回の入札手数料が75円と仮定すると5000円で落札
されるまでには5000回の入札が繰り返される必要があり、その落札手数料を計算すると
75×5000=375000円となるにょ。
それに落札金額の5000円をプラスすると合計で38万円となるにょ。
市場価格の95%引きという超格安値で落札されたにもかかわらずこの計算だと市場価格の
4倍近い高値で売れたのと同じになっているにょ。
この計算通りで行われたとすると10万円のTVは1316円で落札されても主催者側は損をしない
ということになるにょ。
ここまで来るとある程度ペニーオークションのカラクリは見えてきたと思うにょ。
上記TVの例でいくと大勢で38万円出し合ってその中の一人に10万円のTVをプレゼントする
というのと同じようなものだからね。
たまたま落札できた人はラッキーだけどそうでない大半の人は単に入札手数料を取られる
だけの丸損となってしまうにょ。
要するに得をするのは落札者と主催者だけとなるわけにょ。
その落札者も入札回数がどの程度かによって得か損かが決まるにょ。
合計5000回の入札のうち1000回を1人で行ったとすると支払う金額は75×1000+5000=8万円
となり市場価格より2万円得をしたにすぎないにょ。
ヤフオクなどではあらかじめ上限金額を決めておけばそれより多く支払う必要はないけど
ペニーオークションの場合はその上限が事実上存在しないから問題視されているにょ。
上げ幅固定で一定時間内に入札者が居なくなるまでオークションは繰り返されるために
熱くなってしまうとせっかく運良く落札できてもその商品を実際に買うのと変わらない
金額を費やしてしまいかねないからね。
例えるならば夜店のくじ引きで1等のDSが欲しいためにくじを買いまくり結局18000円で
ようやく当てたみたいな感じのものにょ。
ペニーオークションはくじ引きみたいなものだから入札に多くのコストをかけるという
ことは意味がないにょ。
こうやって見ると単に熱くなっている人に問題があるだけとも言えるけどそうではないと
いう面があるとされているからそれに関しては問題となるにょ。
それは主催者側による「意図的なつり上げ行為」と「意図的な出品取り消し」があるの
ではないかという疑惑にょ。
まず前者を見てみるとペニーオークションというのは競り合うことでより熱くなってしまう
のだけど競り合う相手が居なければ熱くならず低い落札価格で落札されてしまうにょ。
そのため主催者側がサクラ(もしくはBOTによる機械的操作)を行い射幸心を煽るように
し向けているものにょ。
後者はせっかく安価で落札できた場合に「商品が未入荷であるためキャンセルする」という
ものにょ。
これは上記くじ引きで例えるならば1等に当たったけど「1等の商品は手元にないから
この当たりは無かったことにしてくれ」というのと同じにょ。
オークションがくじ引きとは異なるのは売買契約の権利をやりとりしているのだけど
ここで問題となるのはどの時点で売買契約が成立しているのかということにょ。
ネットショッピングでワンクリック購入可能なサイトの場合はクリックした時点で売買
契約が成立するならばクリックした後にユーザーの都合でキャンセルはできない一方、その
表示金額に誤りがあってもクリックの時点で契約してしまい販売店にその金額で販売する
義務が発生するにょ。
そのためクリック段階ではただの購入申し込みであり契約は成立しないという考えが今は
主流となっているにょ。
契約として存在するためには意思表示とその承認が必要になるわけだからね。
これは民法第95条で「意思表示は、法律行為の要素に錯誤があったときは、無効とする。
ただし、表意者に重大な過失があったときは、表意者は、自らその無効を主張することが
できない。」と書かれているにょ。
ただ、このようなオークションにおいては「表記価格の誤り」というものはないため
それを理由に契約不成立は認められないにょ。
上記の計算では98%引きの価格で落札されても基本的に主催者側の利益になる仕組みに
なっているとはいえそれを大幅に下回る落札価格で入札された場合には損失が出てしまう
ことになるにょ。
その商品の損失は他の商品で賄えばいいのだけどそれをせず取り消しという形を行う
ならばこれは契約不履行違反となるにょ。
ただし、これが意図して行っているのか分からないことに加えてその無効になった
オークションの分は手数料も無効になっているためユーザーに損失がないことから詐欺
行為として扱うのは難しいにょ。
というわけでペニーオークションの問題点は下記の3つだと思うにょ。
◎1回ごとに入札手数料を取る ・・・ 合法
◎つり上げ行為 ・・・・・・・・・・ グレー(証拠無し)
◎出品取り消し ・・・・・・・・・・ 違法の可能性が高いけど立件は難しい
一般流通している市販品の場合はヤフオクなどではほぼ確実に相場以下の金額で落札できる
けれどペニーオークションでは運次第であるため入札手数料を支払うことを考えれば
トータルでは割高になるという可能性は否定できないにょ。
これはくじ引きをする場合にくじを全部買い占めれば得になるか損になるかを考えれば
簡単に分かることであり利用すればするほど損になるにょ。
しかし、問題点を把握してくじ引き感覚で手軽に利用するのであれば問題ないと思うので
利用する側の心掛け次第ともいえるにょ。(ただの運試しで利用するならいいけど安く
手に入るから利用するという考えでは確実に失敗してしまう)
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