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おちゃめくらぶ掲示板

1365御茶目菜子:2012/10/24(水) 23:51:31
iPad miniはライバルに勝てるのか?
Appleの新製品発表会が行われたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20121024_568195.html
Retina液晶の13インチPowerBookなどのいくつかの新製品が発表された後に発表されたのは
かねてからウワサのあった小型のiPadである「iPad mini」にょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20121024_568121.html
iPadはすでに世界で累計1億台の販売台数となっており台数での比較では他のタブレット端末
と比べて圧倒しているにょ。
Android搭載タブレット端末も勢いがあり、Windows8、Windows RTを搭載したタブレット端末も
これから徐々に増えていくため台数シェアで過半数を割るのは時間の問題だと思われるにょ。

タブレット端末は現在需要がどんどん大きくなっており、「10インチクラスでは大きい」と
いうユーザーも少なくないため最近は7インチクラスが脚光を浴びているにょ。
199ドルという破格値で先行しているAmazonのKindle Fireに続いてGoogleはそこそこ高性能
となるNexus7を発売したにょ。
Nexus7については9月26日に書いたようにやはりKindle Fireや今回発表されたiPad miniを
意識した意欲的な製品となっており、それは電子書籍への本格参入にも現れているにょ。
そのような中、今回発表されたiPad miniがどのようなものかを見ていくことにするにょ。
まずはライバルと思われるGoogleのNexus7とのスペック比較をしてみるにょ。

        iPad mini          Nexus 7
 OS      iOS6            Android 4.1
 液晶     7.9インチ1024x768      7インチ1280x800
 CPU/GPU    A5 chip(2コアCPU)     Tegra3(4コアCPU)
 メモリ    512MB(?)         1GB
 ストレージ  16B/32GB/64GB        8GB/16GB(国内は16GBモデルのみ発売)
 カメラ    前面120万、背面500万画素  前面120万画素、背面なし
 3G/LTE通信  ラインナップあり      なし
 GPS     LTEモデルあり/WiFiモデルなし あり
 サイズ    134x200x7.2mm        120x198.5x10.45mm
 重量     WiFi308g、LTE312g      340g
 バッテリ駆動 10時間           8時間
 価格     WiFi 16GB 28800円      16GB 19800円
           32GB 36800円
           64GB 44800円
        LTE 16GB 39800円
           32GB 47800円
           64GB 55800円

さて、まずはOSから見ていくにょ。
AppleのCEOのクック氏はNexus7という名前は伏せていたもののNexus7らしき機種を相手に
とってスマホの画面を引き延ばしているだけとiPad miniの優位性をアピールしたにょ。
これはどういうことかというとiOSはスマホであるiPhone、タブレット端末であるiPadの
両方に対応したOSとなっているにょ。
両者はサイズの違いという明確な差があるためそれぞれに合わせたUIが採用されており
iPad miniはiPadと同様のUIを採用しているにょ。
それに対してAndroidの方はどうかというとAndroid OS 1.xや2.xの頃はスマホに特化された
UIとなっており、タブレット端末市場が伸びたことからそれに特化したAndroid OS 3.0を
リリースしたにょ。
そして、4.0からは2.xと3.xを統合したものとなっており、スマホ用、タブレット用の
どちらのUIを採用するかは端末メーカーに委ねられた状態になっているにょ。
Nexus7は7インチのタブレット端末でありながらスマホ用のUIが採用されているにょ。
スマホ用のUIであるためせっかくの(スマホと比べて)大画面を生かし切れない場合も
発生してしまうにょ。
それはUIをタブレット用に変更すれば改善できるけどそのためにはrootを取る必要がある
ため厄介にょ。
Nexus7を含めほとんどの端末はセキュリティ上の問題でそれが基本的にできないようになって
いるからね。

次に液晶画面を見ていくにょ。
iPad miniが7.9インチ、Nexus7が7インチということで10インチ前後が主流となっている
タブレット端末と比べると十分にコンパクトで携帯性に優れており、4〜5インチが主流と
なっているスマホと比べると大画面というメリットがあるにょ。
タブレット端末そのものの需要増加によって小型化を求める人が増えたことや電子書籍
用途による需要増などによってこのクラスが脚光を浴びているのだけど両者の違いは
解像度にょ。
一部にはiPad miniにReitina液晶が採用されるというウワサもあったものの結局採用された
解像度はXGAにょ。
それに比べてNexus7はWXGA(1280x800)であり縦の解像度も横の解像度もNexus7が上回る
ことになったにょ。

すでにReitina液晶を搭載したiPadがあり、それを採用せずにiPad miniでは従来のiPadの
解像度を採用したのにはコスト面の問題が大きいからだと思われるにょ。
Reitina液晶を採用すればそれだけで原価が数千円(推定で4000〜5000円程度)上がって
しまうにょ。
Appleの製品は一般的に原価は定価の半額程度(ローエンドで定価の6割程度)となって
いるため原価で4000円上がれば定価だと約1万円変わってくるにょ。(7インチReitina
液晶の価格が分からないから9.7インチで考えているため実際はここまでの価格差はない
と思われる)
それに一昨日も書いたように解像度が上がればスペック全体を高める必要があるにょ。
CPUやメモリがかなり高いものを搭載しないと同レベルの快適性は得られなくなるからね。

それは分かっているのだけどXGAだと今となってはかなり見劣りしてしまうにょ。
それならば少し解像度を高めてSXGA+(1400x1050)くらいにするという方法もあるにょ。
現時点で7.9インチSXGA+の液晶パネルはないのだけどiPadほどの販売が見込めるのならば
iPad mini専用で作ってもそれほど大きなコストにはならないにょ。
では、それならばなぜXGAに止まったかというとやはり互換性の問題にょ。
Android端末の場合はデファクトスタンダードといえるような解像度は存在しないにょ。
しかし、iPadの場合は初代、iPad2とXGAでありこれがデファクトスタンダードとなって
いるにょ。
それでは解像度だけではなく精細度も低いため同じインチ数で解像度を高めた機種を用意する
ことになったのだけどReitina液晶によって一気に縦横2倍に高めたにょ。
整数倍に解像度を高めることで互換性を強化しているにょ。
よって、iPad miniでは中途半端な解像度のものは出せないにょ。
そんな解像度で出したら従来のiPad用のアプリは中途半端な拡大率によってすべてボケボケ
状態になるのはApple的には好ましくないだろうし、iPad mini専用アプリならば問題無さそう
だけどReitina液晶搭載のiPadではボケボケになってしまうからね。

今後はサイズや重量について見てみるにょ。
やはり、iPadとのサイズ差は大きいけどそれ以上に大きいのは重量差だと思われるにょ。
何せ現行のiPadの半分の重量だからね。
この重量ならば片手で保持してもそれほど負担にはならず電子書籍閲覧用の端末としては
優れているにょ。
ただし、Reitina液晶のiPadや高解像度の他のタブレット端末などを見てしまうと解像度で
やや不満が出てしまうだろうけどね。
これは手に持って使う端末ということで解像度だけではなく精細度が重要になっているの
だけどiPhoneやiPod touchは326ppiということで普通に使う際にはドットがほとんど見えない
ものとなっているためReitina液晶を搭載のiPhoneの解像度を不満に思う人はほとんど居ない
と思われるにょ。
しかし、iPad miniの重量はNexus7よりは軽いとはいえ、7インチで249gという超軽量を実現
しているMEDIAS TABにはかなわないにょ。
もっとも、MEDIAS TABはバッテリ容量がそれほど大きくはないというのが軽量化にかなり貢献
しているため軽さがすべてという人でない限りはそこまでのアドバンテージはないにょ。
ただし、iPad miniも16.3Whということで18.87Whのバッテリ容量のNexus7よりは小さいから
軽いだけとも言えなくもないにょ。(実際はバッテリ重量以上に軽いのだけど)
iPad miniは7インチクラスの中では軽いというだけではなく7.2mmという薄さもアドバンテージ
となっているため軽さや薄さを重視するけどバッテリ駆動時間も妥協したくはないという人には
ベターな選択肢であるといえそうにょ。

まとめるとiPad miniは基本性能はiPad2を踏襲してそれを小型、薄型、軽量化したものと
いえるにょ。
それにカメラ性能を高めコネクタをLightningに変更してLTEに対応したものになるにょ。
サイズだけではなくスペック全般でReitina液晶を搭載したiPad(この度、普通のiPadも
第4世代のものが発表されたけどこちらはiPhone5に搭載のCPUをさらに高めたものが採用
されておりコネクタを変えたマイナーチェンジとなっている)と比べて明確に差別化している
感じにょ。
つまり、かいつまんでいうと、サイズだけではなく上記のようにiPad miniはコストを
重視したiPadといえるにょ。

では、肝心の価格を見てみるともっとも安価なWi-Fi、16GBモデルで28800円となって
いるにょ。
スペック面を見るとNexus7にも劣っている部分があるのだけどNexus7が19800円という
ことを考えるとiPad miniの割高感は否めないにょ。
とはいえ、Apple社の原価と定価のバランスを考えてみると最初からNexus7に対抗できる
価格にはならないにょ。
9月26日に書いたように私も29800円程度になるのではないかと予想したわけだからほぼ
予想通りにょ。(これはiPod touchより高くiPadより安価と考えれば誰でも予想できる
ような価格だけど)

確かにiPadにはブランド力もあり、優れたアプリもあるため多少の価格差のハンデを
克服できるとはいえ、多少利益を削ってもベースモデルは2万円台前半くらいの価格に
しないと苦戦は必至と思われるにょ。(逆に言えば19800円で出せばこのスペックでも
勝利はほぼ確定といえる)
低価格化が進んでいる7インチクラスのタブレット端末のもう1つのライバルとなる
Kindle Fireもこの度国内での正式発売とAmazonの電子書籍販売の「Kindleストア」の
国内での正式なサービス開始日が決まったにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20121024_568210.html

Kindle Fireの上位モデルとなる「Kindle Fire HD」は7インチ、1280x800の液晶に
デュアルコアCPU(OMAP4460)を搭載して16GBモデルが15800円、32GBモデルが19800円
となっており、スペックの割に安価であったNexus7よりもさらに安価となっているにょ。
下位の通常の「Kindle Fire」は7インチ、1024x600ということで解像度はやや低めで
8GBのストレージということでスペックは低めだけどデュアルコアCPU(OMAP4430)を
搭載して12800円は破格にょ。(これは本体では儲けずコンテンツを売ることで利益を出す
ビジネスモデルだからこそ実現できる価格)
電子書籍やWeb閲覧用にタブレット端末が欲しい人にとってはやはりこの価格の安さや
コミックス以外は書籍代金に通信料が含まれているため3G契約不要でいつでも新しい
電子書籍を入手可能というのは非常に大きなアドバンテージとなるにょ。
iPad miniはこれらの強力なライバル相手に勝利するのは難しいのであとはブランド力
のみが頼りとなるにょ。




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