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~~世界樹の麓で〜〜

1(  ̄ー ̄):2013/04/30(火) 18:41:28
どうも。ゲマスレのMH、とび森などの板を徘徊している顔文字と申します
練習がてらに小説的なものを投下していくつもりでございます
文章力以前におつむがアレな人なのでアドバイスしてくださると幸いです

今回は最近のRPGの中でも個人的に群を抜いている作品である
「世界樹の迷宮4 伝承の巨人」を舞台にしていきたいと思います
余談ですがゲームの方は本当に他のRPGと違って「RPGの本質」が楽しめますのでおすすめです><

2(  ̄ー ̄):2013/04/30(火) 18:41:46



_人は生きているからには必ず死ぬ
その運命からは逃れられない
死はいつやってくるかわからない
今、事故が起こって死ぬかもしれない
明日、何の前触れもなく死ぬかもしれない
死は突然やってくる
やって来れば、何も考える暇も無く「死ぬ」かもしれない
_ジョニーの手料理はもっと食べたかったな…とか
メリアに告白しておけばよかった…とか
そんなことも考えられずに死ぬかもしれない
死ぬ瞬間人は何を考えるのか、いや、考えることもできないかもしれない

__目の前で上半身だけになっても生きようと這いずる仲間がいる
見るだけで痛々しい、自分の目から涙が零れ落ちる
目を逸らそうと振り向けば屍の山だ…血の海だ
あの手は誰のものだろう…それすらもわからない
あの脚も、あの折れた剣も、もはや誰のものかわからない
__ふと、こちらに駆けつけてくる影がある
「ジェルト!?」…いや、違う
ジェルトはもう息絶えているはずだ
あれは……全てを狩るものだ!
「あっ…」
糸も無い
仲間も2名しかいない
「私たち…死ぬんだ……」
…全てを狩るものの鋭利な鎌が振り下ろされた

__目が覚めた
「はぁ…はぁ…」
またあの日の夢だ
自分たちのギルドが壊滅した…あの日の夢だ
あの時…無理をせず帰還していればよかったんだ
気球の操作を誤らなければ…よかったんだ…
涙が零れ落ちる
昔の仲間はもう…一人しかいない
その一人もどこへ行ったかわからない…私のせいで仲間が死んだことに怒っているだろう…すでに死んでいるかもしれない
__着替えて…部屋をでて…階段を降りる

3(  ̄ー ̄):2013/04/30(火) 18:42:21
あとスレタイに凄まじいミスがありますがお気にせず

4お察しの通り名無しです:2013/04/30(火) 18:47:33
酉推奨
名前欄に#と半角英数字で出る

5(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/04/30(火) 18:54:27
いや2chやらしたらばやらは行ってるんで知ってますがご指摘どうもです

ところで私の小説で直した方が良い点はないでしょうか

6リチェル(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/01(水) 19:28:59
第一話
 〜〜過去を打ち砕くルーンの輝き〜〜

__どうしてあの夢を再び見ることになったのだろう
私は過去には囚われないと誓ったはずなのに…
「リチェルさんどうしたんですか?そんな顔をして」
話しかけてきたのはお鍋を持った女性…セフリㇺの宿の女将さんだ
「い、いえ…ちょっと悪い夢を見てしまったので」
私は歯切れが悪そうに答える
女将さんは昔のギルドの時からの知り合いだ…悟ったのだろう
「無茶だけはしないでくださいね?朝ごはん…作ってありますよ」
とやさしそうに私に話しかけてくれた
「ありがとう…ございます…」
 私は正直言って幼い…2大地では実力不足だったのは明白だ
知り合いのギルドに誘われて…1迷宮を完全には踏破していなかったことも原因だろう
だから私は仲間に追いつくために必死に勉強した…仲間は実力不足でも問題ないと微笑みかけてくれた
夜遅くまで勉強している私にココアを渡してくれたり…それだけでうれしかった

「お前学者でも目指せば?(笑)」

「そうねぇ、リチェルちゃんはこのギルドでも一番頭がいいしねぇ♪」

こう、褒められるだけでも本当に嬉しかった
『認められた』と感じていた…
なのに…私の操縦ミスのせいで…私の力不足のせいで…

 「おいおいどうしたリチェル。またうなされたのか?」
ドアの向こうからやってきた金髪の若々しい少年…ギルド「アービス」のリーダー…ルドルだ
私は静かにうなずく
「過去にとらわれすぎてちゃどうしようもないだろ?ほら、酒場へ行くぜ?」

「言われなくてもわかってるよ…ほら行くよ?はははっ」
…私も吹っ切れなきゃいけない…か
「無茶して元気なフリをしてないかい?顔にでているよ」
「おっ?ディン!おはよーさん!」
声をかけてきたのはこのギルドでは年長のディンだ
白い衣服が物語っている通り医者であり、頭も切れる
…そんな彼の発言は的を射ていた…
「ん?いや〜そんなことないよ?ほら、早く酒場へ行こう…?」
彼は「そうかい」とだけ言い残し三人で酒場へと歩き出した

7リチェル(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/01(水) 19:29:17
  ―――酒場―――

私たちが来たことに気付いたのか少年がこちらを振り向き待っていたかのように声を上げた

「もうーみんな遅いッスよ!ほら、席は取ってありますから!」

そう元気な声を上げているのは髪の毛が逆立っているのが特徴のフォートレス…サイヤだ
彼も昔…仲間を失っていると聞いたがよくあれだけ元気になれたものだ
「ははっリチェルのやつが中々起きねぇから困ってたんだよ…なぁディン?」
「そうだね…リチェルったら寝起きが悪いんだからねぇ」
…私の夢のことには気を使ってくれているようだ
「もぅ…二人そろって失礼だなぁ…ほら、ご飯でも食べようよ」
「待ってくださいッス…フレイヤさんは一緒じゃないんッスか?」
サイヤがあたりを見回しながら指摘する…スナイパーもとい弓使いフレイヤは
早寝早起きをモットーにしている元気な女性だ…今日はどうしたのだろう
…皆が探し回っていると酒場にドタドタと大きな足音を鳴らしながら美しいポニーテールの女性が
肩で息をしながらやってきた…フレイヤだ

「すまんみんな…弓の手入れをしていたら集合時間を忘れてしまっていてな!ついさっき思い出したわけだ…ハハッ」

…皆が一斉に呆れる…それほど弓が大切な彼女は異国で「狩人」と呼ばれる仕事をしていたらしい
ただの狩りではなく、FOEのような強大な魔物との死闘を繰り広げる恐ろしい仕事だと本人は言っていた
噂ではここ、タルシスのように人々がたくさん集まるとある港に住んでいたらしい

「これでみんな揃ったな!さぁ飯だ飯だ!」

ルドルはサイヤが注文し終えた食べ物をほおばりはじめた
「私も食べようっと…あれ?そういえば」
ふと思った…踊り子と夜賊の二人組…エイルとフェリルが来ていないのだ
「あの二人は?」
私が訪ねるとディンがステーキを切る手を止め説明する
「あの二人は一度実家に帰るって言ってたじゃないか…どこかは知らないがね」
「そぅ…じゃぁ…いただきます…」
…しばらくし、皆がそれぞれ食事を終了させる

「今日は…どこへ行くの?」

私が尋ねるとルドルは待ってましたとばかりに笑顔で説明する

「今日は…2大地の人食い蛾の巣窟と呼ばれる迷宮の探索だ!蛾の卵をとって来るらしい…気持ち悪いけど金にはなるだろ!」

…おや?…ふと思った
「あの大地の周りにはディノゲーターと呼ばれる強力なモンスターがいるはずだよ?」
私は疑問に思ったがルドルは自信満々に
「大丈夫だ!あいつは肉が好物なようだからな!俺に任せとけって!」
と胸を張って言った
……それにしても不安だが任せるしかないだろう…2大地は不吉な思い出しかないが
いつまでも思いつめていても仲間に心配をかけるだけだ

「よし!いこう!」

私の掛け声とともに皆が出発する

8リチェル(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/01(水) 19:30:12
とび森板にも書いてますが

ここでは文章が長すぎて書けなかったのであそこで書いたものより詰め詰めになっております

もっと早く2段分けという考えをしておけばよかった…

9お察しの通り名無しです:2013/05/02(木) 14:38:55
支援

10リチェル(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/02(木) 17:40:36
〜〜続き〜〜

―――第二大地〜とある気球の上―――

今私たちが乗っている気球はギルド『アービス』の『アクアマリン』だ
とあるアイテムを知り合いのギルドが手に入れ、それを分けてもらったおかげでほかより高く飛べるのが特徴だ

「また失敗かよ…誰だ自信満々に言っていたやつはよ!」

「いや君でしょうが…まぁこんなことになるとは思っていたがね」

そんな気球で揉めるのはルドルとディンだ
ルドルが自信満々に考えていた作戦が見事に失敗したのが原因だ

「いや、でもよぉ…あいつ肉が好物じゃん?だったらさ〜シルク白豚とか食べると思うのが普通じゃん?」

「そもそもどうして肉が好物と判断したのだい?ワニのような外見だからかい?」

「それもあるけどシヴァルが見たんだってさ。あいつが沈黙の夢食いを襲っていたところをさ」

シヴァルとはそのとあるアイテムを手に入れてくれた知り合いのギルドで、ライバルでもあるギルド『ロックゾーン』のリーダーだ
その外見はフレイヤとそっくりで、フレイヤは妙にライバル視しているし双子か何かだと私は思っている
…が本人は教えてくれそうもない

「シヴァルなんて信用できないよ。というか沈黙の夢食いって何?」

そう言うのはフレイヤだ…やはり何かあるのだろうか
というか…

「沈黙の夢食いを知らないの?ほら、あそこにいる羊だよ」

「えっ!?あいつそんな名前してたのか…いつもみんな羊としか言わないから知らなかったよ」

はぁ…なんでこんな初歩的なことを教えなければいけないのだろうか
もう少し勉強してほしいものである

11リチェル(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/02(木) 17:40:55
「…ちょっといいかい?要するにシヴァルの意見が正しいとすれば、あいつは羊を食べるわけだ」

そう発言をするのはディン

「その羊をディノゲーターが食べている間に、人食い蛾の巣へ潜り込めるな!」

「じゃあルドル?どうやって羊を誘導するの?貴方が囮にでもなる?餌でおびき寄せるみたいにさ」

私は軽い冗談を言ってみたが…実際に考えればアレと一直線で競争しても勝てるわけがない

「それだよ!羊の好物である野菜を使って羊をディノゲーターの近くまでおびき寄せればいいんだ!
  いや〜リチェル君の『餌』という言葉のおかげで思いついたよ。ありがとう」

さすがディンだ…私の冗談で方法が思いつくとは思わなかった

「決まったッスか?俺そういうこと何にもわかんないんでほんとみんな頼りになるッスね」

笑顔でサイヤが話しかけてくる…そういえば難しいことは苦手でいつもこういう時は喋らないんだっけ

「じゃ〜さっそく試すぞ!」

たくさんの野菜をルドルが羊の元へ落下させ…誘導は見事に成功した…が
…その羊は今、ディノゲーターに襲われ頭から食べられていく…

「なんていうか、俺たちがあそこへ入るって理由だけなのに悪いな…」

「命なんてそんなもんだよ…弱者は強者に食べられる…どの生き物も一緒…」

罪悪感を抱くルドルに私は言った
本当に命なんてものは儚いものだと思う
人間は特に危うい
相手の爪が脇腹をえぐるだけで致命傷の場合もあるくらいだ
生きるだけで精いっぱい…仲間を助けるなんていうのは綺麗事だ

「いやそうなんだけどさ、目の前で血だらけで食べられていく羊を見るのはちょっとなぁ…」

「仕方ないさ…そうしないとこの迷宮へは入れないからね」

「なんだかかわいそうッスけど、今は先を急ぐッスよ!」

いよいよ人食い蛾の迷宮だ…植物を食べるモンスターがディノゲーターのおかげで寄り付かないこの迷宮は
どういう進化を遂げているのか

12リチェル(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/02(木) 18:15:34
>>9
どーもです!

13アストロ ◆SkqfdEavUI:2013/05/02(木) 22:11:51
三点リーダーが多いような気がします
それと、三点リーダーを奇数個置くのはダメだとかなんのか
聞いたことあるような気がします

14アストロ ◆SkqfdEavUI:2013/05/02(木) 22:12:24
誤字&文崩壊etcについてはスルーしてください

15リチェル(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/02(木) 22:51:37
3点リーダーは違うところでも書いてたけどわざと多用しております
実際の言葉に詰まりがないわけがないのでリアリティを出してるわけです^q^
でも多すぎてもアレですかな


あれ?二つ並べるのが基本というのは知ってますがダメとは聞いたことないですな…

まぁ結局この量だと長くしたときさらに醜くなるからあえて一つなんですけどね

ところで感想はそれだけですか?
3点リーダーに対しての感想ばっかりだぁぁぁ

16アストロ ◆SkqfdEavUI:2013/05/02(木) 23:17:13
>>15
主人公がそういう性格ってわけですか……?

そう言われると納とk((殴

適度に置くのがちょうど良いんじゃ無いですかね
適度の基準はわかりませn((蹴

え?マジですか?
恐らく俺の勘違いです
すいません、本当に申し訳ないです

そう言われると納とk((殴殴

感想と言うより指摘(と言うには醜すぎる)ですかね……?
次からはちゃんとした“感想”を書こうと思いまする

とりあえずルドルは男の娘って認識で良いですk((撲殺

17リチェル(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/03(金) 08:40:04
ちょっと暗い感じっすね〜明るく振舞おうとしているけど

適度の基準ががが
まぁ自分で書いてるうちにわかる…かな!

いや私は論文系には目を通すことはあっても
あまり小説の知識は無いからね
だからあなたが間違ってるとは限らないよ!

指摘をする際は感想も書いてほしい//
あー!?男の娘ぇ!?

18リチェル(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/04(土) 18:06:20
続き

_沈黙は金、剣は災いの種
どうしてこうなった…今度こそ仲間を失うだけでなく自分も倒れてしまうかもしれない
目の前には水色に紫の斑点が特徴の二足歩行のキノコ…
トリップマッシュが二匹
5つの顔を持つ異形の植物…大食い草が一匹
更に周りを取り囲むは二匹のビッグモス

19リチェル(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/04(土) 18:06:37
「くっ…火球の印術!」
ルーンの力を込めた杖から大きな炎の玉を発生させ、トリップマッシュへと発射させる
ヒットした火球は拡散しその横のトリップマッシュをも燃え上がらせる
「よし、まずは二匹…っ!?」
油断した…トリップマッシュばかりに目が行っていたばかりに後ろからビッグモスに突き飛ばされる
_う…あ…体が動かない…私の人生も…ここで終わりなの…か…


―――人食い蛾の庭―――

ディノゲイターに守られるように存在する、崖の上の森に近づく

噂によると、この周囲の野生動物は
肉食性のディノゲイターを恐れ、森に近づこうとしない

…動物がほとんどいない森とは
どのような姿に成長を遂げるのだろうか?

リチェルたちは興味を引かれ探索を開始する

「これは聞いてないありえない!!」
唐突に叫ぶのはフレイヤだ
そういうのも無理はない。扉を開ければあたりには綺麗な紫の羽根が特徴的な蛾のモンスター
『ビックモス』が三匹もいるからだ
「この数が一気に来るとまずいな…一匹でも危険だというのに」

「大丈夫だよ、ビッグモスはこちらが他のモンスターと戦闘していない限り襲っては来ない習性なの」
リチェルが指摘する。彼女の言う通りビッグモスは戦いの気配を感知してから
油断している相手を奇襲するという、恐ろしい習性を持っているのだ

「つまり油断大敵ということか、ふふ…おもしろい」

「何がおもしろいんだい?うっかりするとみんな食べられちゃうよ」
フレイヤの謎の好奇心に指摘するディン

「それもそうだな。火竜を捕獲した私がただの蛾にやられてたまるものか」

「はいはい、その自慢話はもう聞き飽きたからさっさといくぜ?」
早々と準備を終え先を行くのはルドル
そのルドルを見て慌ててサイヤが注意をする
「ルドルさん!一人で勝手に歩いちゃ危ないッスよ!」
彼の言うことは最もだ
この迷宮ではビッグモスだけが敵ではない。いつ、どこから、どんな敵がこちらを狙っているかわからないのだ

「すまんすまん…みんなが遅いからさ?ほら行くぞ」
ルドルに置いていかれないよう皆が急ぎ足で出発する

鬱蒼とした森の中を進む中急にフレイヤが急いで背中の弓を展開し振り向く

「奇襲だ!!!」

彼女は周りへ注意の声を上げつつ、自分たちを狙っていた大食い草へと力を込めた矢を射ち、
腹部を貫通させる
「よし!」
矢を受け倒れていく大食い草に安堵のため息をつこうとするが、まだ終わっていない

「フレイヤ!まだいるぞ!」
倒れた大食い草の後ろからトリップマッシュがフレイヤに頭突きを繰り出す
「っ!?」
フレイヤの前にサイヤが盾を突き出しながら飛び出し、トリップマッシュの頭突きを防ぐ
「うっ…大丈夫ッスかフレイヤさん!敵はまだまだいるッスよ!」

「爆炎の印術!」
杖を振り爆炎でトリップマッシュを焼き尽くす
「リンク、フレイム!!」
怯むトリップマッシュに対し、剣に火属性の力を付加するオイルを塗りつつ、ルドルが突撃する
「ようし!」
切り裂くとともに炎が発生しトリップマッシュの身を焦がす
「あとはトリップマッシュ数匹と大食い草一匹だけだな!」
ルドルはそのまま他のトリップマッシュへ標的を変更し突撃しようとするがそこで立ち止まる
_しまった
ルドルは自分の過ちに気付いた…が、もう遅かった
背中に衝撃が走った
鋭い痛みを感じたがいつの間にか自分は仰向けに倒れてしまう

「ルドルさん!…みんな!ビッグモスが!!」
サイヤが叫ぶ
周りを見れば先ほどのビッグモスのうち二匹がこちらへとやってきていたのだ

20氷魔@冷徹なぷるぷる加速人間:2013/05/06(月) 15:52:11
此方にも立ってたのか((((;゚Д゚))))
お、おれ案外きちんと読んでいるんだからな!心配するなよ・・・

21(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/07(火) 06:58:00
そーいや番外編はここに投下してないな

22(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/07(火) 21:49:35


 〜〜過去を打ち砕くルーンの輝き〜〜
続き


――私のししょーは言っていた
「人間の命なんて儚いものだ。危険がたくさん眠るこの迷宮で、守ってくれる人がいたとしても、
本当にピンチの時、自分の命を守るのは自分だ。仲間を助けるなら自分も相手も助かる場合だけだ
自分の命を犠牲にするなんて、馬鹿馬鹿しい」
その時はすごく反発したものだ。「どうしてそんな非道なことを言うのですか!」と……でもそれは事実だった
第二大地の結界を強引に破る……できるわけがない挑戦をして、そのまま行方不明だ。どうしてししょーはそこまで焦っていたのだろう。実力は確かだった。着実に封印を解くことも可能だったはずだ。なのに、何を血迷っていたのだろう……ししょーがいなくなって、大泣きして、それから知り合いのギルドに誘われ、入って、数か月後にはギルド解散。私も早く……楽になったほうがいいのかも知れない……私は生きすぎた

「おい!たて!リチェル!息はまだあるだろう!?」

――息が上がっているのか荒々しい声、ルドルの声だ……さっきまでへばっていたのに、タフなやつだ
でもこのままじゃ全滅、私は仲間の死なんてみたくない。先に死んだ方がいいに決まってる
ほら、ビッグモスの野郎がこっちを見てやがる、爪で引き裂く気だろう……斬るなら早く斬れ

 ビッグモスの鋭利な爪がリチェルに向け振り下ろされる。
しかし、リチェルの予想した結果とは違う展開となった
目の前に突如人影が現れ、左手にもつ巨大な盾を両腕で支えつつ、ビッグモスの攻撃を防いだのだ

「サ、サイヤ!?」

「リチェルさん!意識があってよかったッス!……ぐぉっ!?」

劣勢になっても負けじと盾を押さえ続けるサイヤ

「リチェル!さっさと立て!このままじゃサイヤがもたねえ」

弓を撃ち雑魚敵を薙ぎ払いつつ叫ぶフレイヤ

「これを飲みな。傷は多少だが治ったはずだ、早く!」

リチェルに治療薬を飲ませるディン

「援護するぜリチェル! リンク フレイムゥ!!」

特殊な液体を剣に塗り、相手に斬りかかるルドル

――みんな……私なんかのために……もう私は誰にも犠牲になってほしくないのに……
ししょーが言っていたことを改めて思い出した「仲間を助けるなら自分も相手も助かる場合だけ」
はっと思い出した
あの私が言い返した後、ししょーは「だからリチェル、諦めるな!諦めたらそこで、終わりだ」そう言っていた
今なら……今諦めずに立ち上がり、私がやつを仕留めれば……みんな助かるんだ

リチェルは立ち上がり、そばに落ちていた小ぶりの水色の杖を取り、相手に向けて構える

「私は過去には囚われない……ルドル!行くよ!ルーンの輝き!!」

みんなには聞き取りにくい小さな声を出した後、大声で叫ぶ。するとリチェルの手にしていた杖が突如輝き始める
ルーン使いの中でも上級者にしか扱えない技、ルーンの輝きだ。
自分の扱うルーンの力を一時的だが飛躍的に高め、属性攻撃力を大幅に強化することができる

「稲妻の印術!!!」

「二回目!リンク……フレイムゥ!」

杖から発生した稲妻はビッグモスに直撃し、致命傷を負わせる。更にそこへルドルが走り、燃え上がる剣を振り上げ、斬りつける!
致命傷の上から更に攻撃を受けたビッグモスは燃え上がりつつ崩れ落ち、動かなくなる

「へっへーん!どーだ見たか!俺たちはFOEだって狩れるんだぜ!」

FOEとは、先陣の冒険者があだ名として、強敵たちに付けた名前だ。他の者とは格が段違いの強力なモンスターである
基本的には狩るべき相手ではないが、新米冒険者たちの中では狩ることを一つの目標としている者がいるほどだ

23(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/07(火) 21:50:51
――そんな強敵を私が倒せるなんて……いや、これは私の仲間たちのおかげだ。私を育ててくれたししょー
私を大切にしてくれた昔の仲間、一人になり、死に場所を探していたような私を拾ってくれた仲間、みんなのおかげだ

「みんな、ありがとう!」

リチェルは泣きながら喜んだ
が、しかし、忘れていることがあった

「おい!サイヤあぶな―」

ルドルが急に叫ぶ声、そして、何かが地面へと倒れる音がした

「しまった!もう一匹!」

リチェルは慌てて戦闘態勢をとる……しかし、自分にルーン術を使う力が残っていないことに気付いた
慌てて知らせようとしたがそれより先にルドルが叫ぶ

「はぁ、はぁ……これはまずいぞ……もう剣がしっかり握れねえのによ!」

横を見ると剣を持つルドルの右手は垂れ下がってしまっている

「もう無理だ!ふつーはあそこでハッピーエンドだろふざけんなっつーの!」

「サイヤの傷が深い。急いで応急処置をしないと命の危険が……」

フレイヤは限界、ディンはサイヤの治療で手が離せないようだ。リチェルも無論限界だ

―ー相当まずい、このままじゃ今度こそ全滅だ
どうする?逃げるか?いや、そうするとサイヤが……仲間は私には見捨てられない……

リチェルが自問自答をしているその時、足音が近づいてくる。人、それに一人ではなく複数だ

「いけぇ!ガーダイン!」

何者かの声がする

――シヴァル……ライバルギルド『ロックゾーン』のリーダー、シヴァルの声だ

「ふん!」

ガーダイン、そう呼ばれた赤毛の男はスナイパーのようだ。矢をビッグモスの腕に突き刺す
急所を突こうとはせずあえて狙いやすい腕を狙い、危険な爪を封じたのだろう

「グギギ」

ビッグモスは腕を上げようと声を上げつつ必死のようだ
どうやら狙い通りビッグモスの腕を封じることに成功したのだろう

「チャンス!至高の魔弾!!」

いつの間にいたのか、隣にいる金髪の少女は銃と呼ばれる異国の武器を構え、最大限の力を込めて撃ちこむ
すると大きな衝撃音とともにビッグモスは意識を失ったのか、転倒する

「死んだか!?」

「いや、気絶したのだろう」

「おっシヴァル!おかげで助かったよ。私の弓もボロボロだ」

フレイヤにシヴァルは冷静に答え、そして仲間の一人に命令をする

「タロー、今ならお前の刀で奴の首を狙える!行け!」

タロー……そう呼ばれた男は見慣れない不思議な片刃の剣を構え突撃する
そして倒れているビッグモスの首を狙いすまし、斬りつける

「初めて首撃ちが決まったぜ!よっしゃー!」

感嘆の声を上げる。どうやら初めて実戦で使用、または成功したようだ

「大丈夫だったかおまえら。ビッグモスの死体がもう一つと、ほかのモンスターの死体が転がっているところを見ると、
随分派手にやり合ったみたいだな。もう少しで向こうのもう一匹も来るところだったぞ?」

そうシヴァルが指を指した方向を見ると既に息絶えた他のビッグモスの死体があった
どうして気づかなかったのだろうと自分を悔やみつつもルドルは礼を言う

「ところで―」

24(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/07(火) 21:51:08

フレイヤはシヴァルに質問をする

「こいつらは誰だ?前に見たときのメンバーは踊り子、夜賊、聖印術師だったのに」

「ああ、あいつらはちょっとな……ホロウの女王との戦いで大けがをしたんだ」

そうシヴァルは少し悲しそうに答える

「そうか……ってええ!?ホロウの親玉をやぶったのか?畜生!先を越されたああ」

フレイヤが騒ぎ立てると周りが全員呆れた目で見る

「お前ら、こいつがこの前話した私のライバルの馬鹿な弓使い。フレイヤだ」

馬鹿にしつつ仲間にフレイヤを紹介すると、あちらの自己紹介も始める

「俺はガーダイン。よろしく」

男は辺りを慎重に警戒しつつ挨拶をさっさと済ませる

「俺はタロー!ブシドーだ!」

―ブシドー。聞いたことがある。『カタナ』と呼ばれる武器を扱う異国の剣士


「私はガンナーのアストロよ。よろしくね?…ん?そこのルーンマスターちゃんかわいいねえ」

――ガンナー、銃士のようだ。そういえばししょーの生まれた、もう一つの世界樹があり、冒険者がにぎわう地方
『ハイラガード』には高性能な技術で開発された対モンスター用の銃があると聞いたことがある……って痛い。痛いって。体傷ついてるんだって

アストロと名乗った女性はリチェルの頭を激しく撫でる

「あなたお名前は?」

「リ、リチェルです」

「リチェルちゃんね?よろしく!……あら!?こっちの剣士の女の子もかわいい♡」

アストロはリチェルから興味を離れ、ルドルを見る

「俺は男だよ!よく見ろ!」

「えっ!?」

びっくりしつつもアストロはじっとルドルを見つめ、そして返答する

「……やっぱり女の子じゃない?」

「ちげーって!」

「もぅ、怒るところもかわいいわねえ!」

――うぜえええ。こいつとはもう関わらないようにしようそうしよう

激しく怒るルドルとは違い、周りは一斉に笑いだす

――いろいろあったけど、私もがんばらないとね。 
ししょー、ジェルド、みんな、見守ってください。私はがんばりますから!

リチェルは何か重要な重りが無くなり、本来の笑顔を取り戻した

25(  ̄ー ̄) ◆nkYAV9q66g:2013/05/07(火) 21:51:37
これは長い

とび森板の世界樹スレで募集したゲストも登場しております

26氷魔@:2013/05/11(土) 07:42:08
>>25
読んだけど、「アストロ」「ガーダイン」だけじゃないかぁっぁぁぁっぁぁあ
おいらの「氷魔」という名前はどこだぁぁぁっぁぁぁぁぁ
>>25をみて、『俺が載ってるのかなー」ってすげぇおもったけどねぇじゃねぇかー

27(  ̄ー ̄):2013/05/11(土) 10:52:15
だってよおおお
しっかりテンプレ書いてほしくってなあああああ

28氷魔@:2013/05/11(土) 19:20:55
だってまだ不明瞭な事が多いんだもんんんんんんんんんんんんんんんん
おいらの雑談スレにも来てね↓

29氷魔@:2013/05/12(日) 07:40:39
おいらの雑談スレが消えた…...

30(  ̄ー ̄):2013/05/12(日) 08:11:43
わろた

31氷魔@:2013/05/18(土) 17:53:36
おいらの体の一部を言うのに…消えた…。
雑談スレってやっぱダメなのかなー?それとも、既存してるから?
でも、結構古いからあげづらいんだよねー((((^^))))

32リチェル(  ̄ー ̄):2013/05/19(日) 08:17:54
普通にダメなんじゃないの

33閑古鳥★:2013/05/19(日) 12:41:56
そりゃあ小説板に雑談スレは二つもいらないからねえ
どうせ雑談するだろうと思って立てただけだし
新しい雑談スレなんていらないし
第一ここ小説書くところだし

34リチェル(  ̄ー ̄):2013/05/24(金) 08:05:22
閑古鳥という半値にワロタ

35閑古鳥★:2013/05/24(金) 15:44:32
工業地帯からもらったパス入れたらこれが出たんだよ
俺だって好きでやってるんじゃない

36リチェル(  ̄ー ̄):2013/05/25(土) 19:09:47
閑古鳥が鳴くような〜と言う言葉が世の中にはあってだな

37閑古鳥★:2013/05/25(土) 20:15:19
だから人少ないのか
名前変えてもらおうかな

38ひょうま(´・ω・`):2013/05/25(土) 22:37:31
ダメなんだね。そか。学んだ。知識5up
素早さ-1
攻撃力2542up
防御力変化なし


雑談スレダメって言うならば、アノ雑談スレはなんなんだ?7

39リチェル(  ̄ー ̄):2013/05/26(日) 10:25:54
>>37
ワロタ

40鳳凰★:2013/05/26(日) 11:07:00
いきなり鳳凰にランクアップ

41ひょうま(´・ω・`):2013/05/26(日) 17:12:30
小説書かないのォー?

42ひょうま(`・ω・´):2013/06/01(土) 21:06:51 ID:gfEFd3ww0
(`・ω・´)らしくAGEますよ(`・ω・´)

43リチェル(  ̄ー ̄):2013/06/02(日) 11:09:18 ID:YuKtGxfk0
小説ちょっとブログにも載せてるしあっちにも載せてるし
面倒くさくなっちゃったてへっ☆

44リチェル:2013/07/03(水) 08:04:06 ID:gBBu9sNE
〜〜世界樹、巨神の麓で〜〜





ルドルが中に侵入したというのに、巨神の再生が始まりだした
このままでは非常にまずい

「どうする!」

少年、キャロッツはアクアマリンに乗り移ると、エンベロープではなく甲板へ移動していた
甲板から導声管を使い、気球を操作している人物に事情を知らせ、連絡を取るためだ

「ルドルが!?」

導声管からは焦る少女の返事が聞こえてくる

「だ、大丈夫だ落ち着け。今から俺らのリーダーが救出するから、俺がいけ!と言ったら距離をとれ」

今はルドルが侵入し、帰還しやすいようにと巨神に随分と接近しているが、
このままでは気球が落とされる可能性もあるからだ

「助けられるの?」

「当たり前だろ。俺らのリーダーは強い」





「オーバー……」

リューは剣にビンを装填すると、剣を横に構える
剣からは歯車の回転音が聞こえるが、それは今までのどんな音よりも巨大だった
何が起こるのだろう。アストロやフレイヤは疑問に思ったが、
アリシアはそれを知っているため目を輝かせ発動を待つ

「ドライブゥ!!!」

リューが叫びつつ足を交差させる最小限の動きと砲剣の重量だけで自らを回転させ、
再び巨神に向き直ると同時に剣を大きく振る

振られた剣からは白い光刃が放たれ、巨神の顔面に直撃する
さらに、範囲が広いため両腕をも一掃してしまう

「な、なんだありゃ」

そしてフレイヤも呆れるほどの巨大な爆発を巻き起こした

巨神の口がぱっくりと開き、中にいるルドルを見ることができた
その両手には、巫女が抱えられていた

「救出できたか」

リューは笑顔で迎えるが、ルドルはむっとする

「死ぬかと思った……」

「はは、人生そういう経験が必要だよ。私だって一度死んだと思ったことが……おっと」

リューは途中で話をきり、巨神へ集中する
後はこの、巫女がいなくなった核を破壊すれば終わりだ

「アクセルドライブで止めだ!」

ルドルは砲剣を構えつつ叫ぶ

巨神は砲剣を脅威と悟っているのか雷を放つが、えらく弱弱しい
巫女がいなくなったことで、弱体化したのだろう

「帝国式天体観測術……ジオ、インパクトォ!!」

その隙を突きルーマとリューは同時に術式を発動させる
するとこれもルーンの影響なのだろうか、空から無数の隕石のような、エネルギー弾のようなものが
巨神に向けて降り注ぐ

「ガァァァァァァ!」

そこへ更にアストロが至高の魔弾、フレイヤがインパクトアローを放つ

「俺もっ!」

そして、ルドルが放つ渾身のアクセルドライブが、巨神に止めをさした







私たちは何も理解していなかった


先人たちが過ちに至った理由を
自分たちが目指していた物の正体を


絶望は悪意からは生まれない


良かれと行われる行為の
積み重ねを温床に、それは育つ


だが、私たちの試みを誰が否定できよう
糾弾する者がいるなら教えてほしい


明日の為、足掻くことすら諦めるなら
その生に何の意味があるのか


   ――煌天破ノ都より見つかった
              古い手記より

45リチェル:2013/07/03(水) 08:04:24 ID:gBBu9sNE
なんとなく最後だけ投下した
後悔はしてない

46モンクレール 2014 秋冬 レディース:2013/11/30(土) 04:52:52
~~世界樹の麓で〜〜 - スローライフ小説板 モンクレール 2014 秋冬 レディース http://www.pslcbi.com/moncler2014.html


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