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お題でマイナーカプを語るスレ
62
:
名前が無い程度の能力
:2009/02/11(水) 23:44:06 ID:NisSAKi20
なんか普通に百合っぽくなっちまったけどまあ良し。
>>60
神社のいつもの宴会にて。
「どうしたのかしら? さっきまで、あんなに楽しそうにしていたのに」
「……古明地さとり。地霊殿の主様が、愚かしくも卑しい嫉妬心に何かご用かしら」
「特に用というわけではないわ。ただ、宴会の輪から外れて一人さびしくしてるあなたが見えたから」
「ほっとけなくて声をかけた?」
「だいたいその通りよ――」
「嘘」
「――へえ?」
「寂しそうにしてた? ほっとけなかった? はん、あんたがそんな殊勝なわけないじゃない。
第一にして、さとりの妖怪が他人に向けて『楽しそう』『寂しそう』なんて当て推量を口にした時点で、嘘丸出しよ。
あんたは最初から……わかってる。私の本心なんてわかってるくせに」
「ふふ、くすくす。ええそうね、わかってるわ。
でも、だったら、だというのに。
あなたは何なのかしらね、麗しくも穢らわしい橋姫。
私がさとりとわかっていながら、自分の嫉妬心を隠そうともせず、真っ向挑発してみせるあなたは何?
私のことを恐れながら、それでも平伏すでもなく、礼節も見せず――ただ、私の恐ろしさを、嫉妬してるわね?」
「そうよ、私は恐ろしい。そしてだからこそ妬ましい……
ふん、わかったでしょう? あなたにとって私ほどわかりやすく、面白みの無い存在はいないわ。
あなたに頭を下げず、煽ってみせる理由は簡単」
「『それでも、この胸から湧き出る嫉妬心は、偽れないから』」
「その通りよ。だから、あなたが私に関わるなんて時間の無駄。
私には嫉妬心しかないんだから……心を読んでも丸わかり、まるで面白くなんてないでしょ?
わかったらさっさと、私の前から消えなさい――」
「『……という心を、もっと読んで欲しいと願っている』」
「っ、なっ」
「面白くない、ですって? ……とんでもない。あなたは面白みしかないような存在よ。
嫉妬していながら憧れる。恐れていながら、近づいて欲しいと思っている。
それでいて恐れは本物だから、自分からは決して関わろうとせず、相手を挑発して自分のペースに乗せようとする。
……うふふふふ、あなたの嫉妬心って……裏を返せばとても純粋な好意なのね?
全ての存在に嫉妬できるということは、全ての存在に敬意と憧れを抱けるから……なんて素敵なんでしょう」
「そ、それは……こじつけよ、さとりって本当口ばっかり達者ね、妬ましい――」
「そんなに私を妬んでくれるの? 光栄だわ、こんなに強くて捻じ曲がった『好き』は、初めてなの」
「や、やめて、私は、そんな」
「あなたの心はとても素敵。矛盾だらけなのに一貫してる――まるで左右非対称の万華鏡みたい。
もっと見せて、あなたの矛盾――私が全部、読み解いてあげる」
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