したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

古雪「インディ……ジャパン?」

1名無しのリスナーさん:2010/10/11(月) 22:52:36
部員A「そう。今度もてぎでやるんだよ。古雪ちゃんも一緒にどうだい?」

古雪「いえ、どうと言われても……。それって何なんですか?」

部員A「あぁ、ごめん。インディカーシリーズっていうモータースポーツイベントだよ」

古雪「モータースポーツ……ってことは車のレースですか?」

部員A「ざっつらい!」

古雪「(このテンションキモイなぁ)」

112名無しのリスナーさん:2011/07/14(木) 01:34:46
古雪「がんばれぇ!負けるなぁ!」
古雪「(どうしてだろう。心の底から叫びたくなる。それに……すごく興奮してる!)」
部員A「回るんじゃねぇぞ!男を見せろぉぉぉ!」
古雪「(先輩も、ううん。先輩だけじゃない。周りのお客さんも叫んでる)」
古雪「(これが……本当のレースなんだ……。私は……何もわかってなかったんだ)」
古雪「いっけぇ!負けないでぇ!」
部員A「ファイナルラップ!」

113名無しのリスナーさん:2011/07/14(木) 01:35:04
部員A「最終シケインさえ守れば!」
古雪「ああっ!でも2位のマシンがすぐそこですよ!」
部員A「イン閉めろ!飛び込ませるなぁ!!」
古雪「あぁ!外側から抜かれた!(もう見てられない!)」
部員A「まだだ!」
古雪「!?」
部員A「あんなスピードでアウトから突っ込んで……曲がれるわけがない!」


実況「最終シケインでオーバーランだ!!優勝は雨の中、ドライタイヤで奇跡の粘りを見せたフェラーリ458ぃぃ!!」

114名無しのリスナーさん:2011/07/14(木) 01:35:28
ワァァァァァァ!!
部員A「優勝だ!458が勝ったよ!古雪ちゃん!」
古雪「あ……あ……」
部員A「古雪ちゃん?」
古雪「ああああぁぁああ!!やったぁああああ!!」
部員A「おめでとう古雪ちゃん!」

古雪「(私、どうして泣いてるんだろ。どうしてこんなに嬉しいんだろ)」
古雪「(どうしてこんなに……心の底から押さえられない気持ちが沸き出してくるんだろう……)」
古雪「レースって……面白いですね!先輩!」
部員A「あぁ!」

115名無しのリスナーさん:2011/07/14(木) 01:35:47
カエリノヒコウキ
部員A「古雪ちゃん大丈夫?」
古雪「ちょ、ちょっとはしゃぎすぎて疲れました……」
部員A「あのあとの表彰式でも大騒ぎしてたからね……。そりゃ疲れて当たり前というか……」
古雪「でも、先輩。私ちょっとだけわかったんです」
部員A「?」
古雪「昨日、個人スポンサーのチームを馬鹿にしちゃったじゃないですか。でも、違うんだなって」
古雪「きっとレースにハマったきっかけって色々だと思うんです。私みたいに先輩が誘ってくれた人もいるだろうし、ミクちゃんやイカちゃんが好きで来た人もいるはずです」
古雪「でも結局はみんなレースが好きで、応援してるクルマに勝って欲しくて。だから必死になって応援するんだなって」
古雪「綺麗なことばっかりじゃないけど……。でも応援してるときって、勝てるかどうかワクワクしてるときって、最高に楽しいんですよ!」

116名無しのリスナーさん:2011/07/14(木) 01:36:18
部員A「古雪ちゃんも立派なモータースポーツファンになったね」
古雪「先輩のおかげ……です……ぐう……」
部員A「もう瞼が落ちそうになってるよ。少し眠ったら?着いたら起こしてあげるから」
古雪「あ、先輩。それ、私にも聞かせてください」
部員A「え?古雪ちゃん洋楽には興味ないって言ってなかったっけ?」
古雪「そこにあるかもしれないじゃないですか」
部員A「えっ?」
古雪「レースみたいに、私を夢中にさせてくれるものが」

117名無しのリスナーさん:2011/07/14(木) 01:36:35
古雪「私、もっと色んな世界を知りたいんです。そしてもっともっと楽しいことを見つけたいんです。だから先輩も協力してください。まずは先輩の好きなものからスタートです」
部員A「あんまり女の子の趣味じゃないものも多いよ?」
古雪「ふふ……レースだって同じですよぉ」
部員A「はは。確かにそうだね。それじゃイヤホン片方をどうぞ」
古雪「ありがとーございます……ぐぅ……」
部員A「ちょっと静かな曲がいいかな。これとか」ピッ
古雪「あ……いい感じに……睡眠導入……ぐぅ……」

118名無しのリスナーさん:2011/07/14(木) 01:36:50
古雪「すー……すー……」
部員A「あ、すいません。毛布をお願いできますか」
ハイドウゾ
部員A「よっと。これで寒くないかな」
古雪「うぅん……すー……すー……」
部員A「(沙希さん、古雪ちゃんは大丈夫ですよ。これからたくさんのものを見て、たくさんのことを吸収するはずですから)」
部員A「っていうか俺も見習わなきゃな」
古雪「うん……えへへ……」

119名無しのリスナーさん:2011/07/14(木) 01:37:16
数日後。部室にて

バターン!!
古雪「先輩!!」
部員A「どうわ!?あーびっくりした」
古雪「これ!これですよこれ!」
部員A「え……あぁ夏休みの後に出すって言ってた課題?」
古雪「とある冊子を読んでたら凄くアイディアが沸き出してきたんです。一気に書き終えたら我慢できなくなって教授に提出しちゃったんですよ!そしたら……」

「……うん。今度のは君の声がよく出てていいね」

120名無しのリスナーさん:2011/07/14(木) 01:37:41
古雪「って言われたんですよ!凄くないですか!?」
部員A「あー……うん。凄いね」
古雪「そのとき読んでたのがこれなんですよ!」
部員A「あ、鈴鹿のときに持っていったコミケのモタスポ冊子」
古雪「これ書いた人すごいですよ!?なんか沸き上がってくるんですよ!アイディアが!」
部員A「うん……それで?」
古雪「行きましょう!」
部員A「どこに?」
古雪「……コミケに!!」

終わり。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板