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羽娘がいるからちょっと来て見たら?

644 二郎剤 ◆h4drqLskp. :2007/03/05(月) 23:32:03 ID:TFlfCwF6
「わああああ……」
 どこが地面なのか解らぬ恐怖、それよりも感嘆の声が口を付いて出た。腹側には光のパネルが幾つも流れ、背中側には溢れる喧噪と熱気が翼に伝わり、真下を向く視線には、近づく人工の宝石箱が近づいていく。
「そろそろ起きあがってくださいね」
「はいっ」
 空に寝そべる形、それに移れば上下の夜空が二人を迎え。そして下方の光に飲み込まれ。
「市街飛行といきましょう」
 街灯に彩られる街並み、そこを行く人々の頭上で腹這いの二人が屋根を避け、隙間を踊り。まるでダンスのようだと感じたラプンツェルは、相手がそうさせている物かもしれないと思う。
 上空よりの来客に、一瞬人々は驚き、それでも慣れがあるのかにぎやかさは少しずつ確実に戻っていく。
「……今の軍曹?」
「かもね」
「お相手ゲット、すかねぇ?」
「「また先を越されるの!」」
 カフェでは新たな騒ぎが一つ。
 夜空を舞う二人には関係のない事だ。

 屋根を渡り、夜風に踊り、二人はミュトイの光に遊ぶ。
「あははっ……!」
「どうですか。もっともっと……お見せします!」
 落下の勢いを利用した飛行は速く、再びそこから空へと舞い上がり。目指す先には光の環があった。
「あれって……」
「はい、ビルの間にある通り抜け口です。牽引機のお陰であんな構造なんですけど、夜中でも大丈夫なようにライトアップされてるんです」
 説明の間にリングを通り抜け、アンジェラの誘導する手は上空を誘う。
「ここからのが見やすいですから」
「……?」
 疑問の答えが出ぬ間に屋上へたどり着き。二人は屋上に降り立つ。
 喧噪より離れた屋上は、アトラスのそこよりも静寂があり、灯りも少なかった。
「文化庁だから遠慮無しです」
 軽い笑みから、手を繋がぬ右手が前から横へ、緩やかに動く。


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