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羽娘がいるからちょっと来て見たら?

636 二郎剤 ◆h4drqLskp. :2007/03/04(日) 17:27:11 ID:tJCfqFFo
「最後です……今度こそ!」
「はいっ!」
 初速だけを頼りに、風イカダのタッチダウンに間に合う、そんな加速だった。
 向き合う先、最後の牽引者は待ちかまえていたのであろう、銃撃で二人を出迎え。それも大回りの軌道で回避する。
「なんで……大回りなんですかー!」
「ごめんな……さいっ……!」
 背後へ回る二人を、牽引者の銃弾は許さず、狙いを近づけていく。放たれた弾丸は街並みへ突き刺さり、ガラスを跳ね上げ。
「貴女を傷つけたくない……から!」
「信じて下さい! 私も信じてます!」
「……!」
 円軌道が直線軌道に変わる。アンジェラの両足が踊り、前を向く視線は軌道によって地を見つめ、下方へ向く顔に風イカダがあった。
「ラプンツェルさんっ!」
「お願いしますっ!」
 アンジェラが手を離し、ラプンツェルが風に舞う。
 落下よりも横滑りの慣性が強く、風イカダにたどり着く前に最後の相手へ姿勢を固めた左肩が突き刺さり。ラプンツェルは姿勢制御ももどかしく、上下逆さでナイフを突き立て、銃器を切断、そうしてから相手との接点である肩に重心をずらした。
「お疲れさまですっ!」
 頽れる牽引者と折り重なるように崩れるラプンツェルの足を、軌道を改めたアンジェラが掴み、空へ投げ上げ、風に踊ったその体を抱えた。
「……果たせましたね……」
「アンジェラさん。ありがとうございました……」
「いえ……」
 緩やかな減速を行う中、流れゆく街並みに目を細め。それにしても、と風に消えるほど小さく、苦しげに紡ぐ。
「ちょっと……頑張りすぎました」
 脱臼の痛みに顔を歪めつつ、精一杯の笑顔でラプンツェルに応えた。

*音ここまで
Clean Tears ( 勝史 )様
Steely wings
http://www.muzie.co.jp/cgi-bin/artist.cgi?id=a003738


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