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羽娘がいるからちょっと来て見たら?

623 二郎剤 ◆h4drqLskp. :2007/03/03(土) 19:59:22 ID:2jGvrMh6
 メヒは歌う。意味を為さない歌詞を。
――全ては私が決めること。
 言葉の意味は解らず。乗せられた意志だけが強く、強く。
 歌声に呼応する舞いが、エルヤとライラにあった。
 斧を打ち鳴らし、拳に握り込まれた短刀が翻る。
「解るだろう……ヤール! 彼女はノルストリガルズの昔だって捨てちゃいない!」
 意味を持たぬ母国語の歌にエルヤは耳を貸さず、鍔迫り合いの相手へと肩を押し込み。
「だからと言って――ストラマを見捨てろというのかッ!」
 共通語のやりとりをする間、体を反らせた勢いを使い、ライラがエルヤの側面へと回る。
――命はそこへ、私が見つめる。
「大事な……メヒの言葉を無視するような奴は――要らないんだよッ!」
「言葉だったらどこにでも通じるだろう! ストラマはそう願った! だから伝わる!」
 横薙ぎの斧をライラが受け止め。しかしそれを支点とし、エルヤは再びライラと正対する。
「知っているのか……ヤール! たくさんこの世にばらまかれたUFOを……! ストラマにやろうと思って送ったそれが……なんで人の手に渡った! あいつはメヒを無視したんだぞ!」
「そんなの……ストラマに聞かなきゃ解らないだろうッ! ボクには――ウートガルザは許したくない存在、それだけなんだッ!」
――翼は私が頼んだ物。信じてそれを風に乗せて。
 メヒの歌は続き、二人の舞は乱れずに進む。
 互いの胴払いが交差し、されど二人の傷はまだ増えず、ただただ位置を変えただけの双方が、影を共有するのには一秒も要しない。
 故に、
「言葉は後で聞く!」
「それがヤールのする事なのかよッ!」
 一つの呼吸すら許さず、打ち鳴らされた金属が互いに高らかな響きを持つ。
――日差しは私がなる。だから見つめないで、その右目を。
「隣国では――右目こそが日差しを示すと」
 遠く、アンジェラが記憶を紡ぐ。
「この程度――痛くはない! 私の意志だ!」
 眼帯の奥、失われた右目すらエルヤを貫き、鍔迫り合いの二人は熱のある視線で互いを貫く。


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