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羽娘がいるからちょっと来て見たら?

576 二郎剤 ◆h4drqLskp. :2007/02/17(土) 20:15:50 ID:OVKeGQEU
 同様の電話通達はこちら、法務庁にも届いていた。
 先ほどまで取り残されていた真理とドミナ、スヴァンの三名がようやくテティスに注意を取り戻した。
 それまでの時間語り明かしていた夕子は考え込んでいる。
「アーモンドとか……良いかもしれませんわね」
 先ほどの話題、自作の蜂蜜パンについて。
 話題の中心であったテティスも応答を終え、会話の行われていた応接室へと戻ってきた。
「すまんな。待たせた。……リンゴを入れてアーモンドをまぶす、か……。いけるな」
「でしょう? きっと良いお味になりますわ」
「……っと、すまん。脱線した。先の電話だが……」
「こちらに関わること、ですか」
「騒がしく、なった?」
「お仕事?」
 ようやく意識を集中できそうな話題に、取り残された三者が食いつく。

 技術庁を出た面々は、ソフィアの案内によってミュトイ市街外周を歩いていた。
「なんだって会談は長引いてるんだろうなぁ」
「さぁ……。私にも存じ上げませんよぉ」
 だろうね、と言葉を飲み込むエルヤは、外周から外を見やる。
 円形に配された市街地の外周は、二方へ向け舗装された道路があるだけの平野だ。西側は隣国へ、そして東側へは彼女たちの祖国へ繋がる浮き草地帯へと。
「東側は安全のようですね」
 ナンナの一言、それは彼女たちを見送った顔を思い出させる物。ベリルもうなずき、
「そっすね。危険としたらあっち……か……」
 視線の往く西側、未だ明確に事情の解らぬ国が二つ。
「それは早計じゃないの? ねぇ、ソフィア」
 風に煽られるポニーテールごと振り向くシヴィルは、問う相手に向き。
「はいー?」
「貿易するくらいの国交はあるんでしょ?」
「はい、ありますよぉ」
 なるほど、とうなずくエルヤは頭を巡らせ。
「そっかそっか……もう入り込んでる可能性もあるんだね」
「そう言うこと」
 沈黙のまま、四人の不安げな視線は西側の道路を見つめ、
「すー……」
 ソフィアは再び眠気に体を支配されつつある。
「ねーるーなー!」
 すっかり慣れてしまった。シヴィルはそう思う。


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