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羽娘がいるからちょっと来て見たら?

516 二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/10/08(日) 00:30:41 ID:i0Y8dC7I
「ありがとう」
らしくない、言い方でした。シヴィルは故人を悼むより、感謝を選びまして。
「いいよ。今はナンナがいる」
「忘れきれる?」
エルヤには鼻で笑うような、――気持ちはそうではありませんが――微笑がありました。
「無理。でも、忘れなきゃって思う。この前の事件からこっち、ちょっとは忘れたと思うよ」
シヴィルも、そしてエルヤも、思い出話を噛みしめるように、輝く三日月は二人の瞳にありました。
「やっぱ、あたしもあんたの事嫌いみたい」
「そっか」
「忘れることなんか無いんだ。それが成長するって事だろ。弱点を覚えてなきゃ強くなった事にならないよ」
軽く息を呑み、エルヤは一つうなずき。
「そうだね。そうする」
「前に進むんだから」
小さく、エルヤが笑いました。それは息ではなく、言葉を伴う微笑で。
「大尉は――」
「シヴィルでいいさ」
「シヴィルは、最速なんだよね」
「一応、ね」
困ったような笑みはシヴィルにありました。
なるためになった最速ではなく、結果的な最速だった。それを思い出し。今では誇りになる速度の称号です。
「前を見たいから?」
「誰よりも……今あるゴールに走るためかな? 普段は寝てる兎でも、起きたら追い抜くつもりでね」
「あは……。やっぱ似てるよ。ボクはね、誰の心配も背負って、潰される前に進むために」
「にひ。かもね」
「「嫌いは好きの裏返し」」
「似てるなぁ」
「あはは。ボクはシヴィルのこと嫌い」
だけど、そんな前置きで月を見上げるシヴィルをエルヤは見つめまして。
「それ以上に好きかも」
はは、そんなシヴィルの笑みには悪戯っぽくも、困ったようでもあり。
「恋愛は勘弁だー」
「ボクにはナンナが居るって」
「浮気も駄目だぞー?」
「こら、ボクは真面目に言ってるのに。そう言う意味じゃないよ!」
可愛らしい。そうシヴィルは思っていました。
恋愛感情ではなく、素直に悪くない。そう思っていたのです。


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