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電池スレ

1ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw:2006/06/11(日) 22:56:26 ID:LnCjVr1I
どうぞ

2隣りの名無しさん:2006/06/11(日) 22:57:17 ID:PvoTuOSY
ぶッwwwwwwwwwwwwwww

3隣りの名無しさん:2006/06/11(日) 22:59:44 ID:6hch99Dk
この発想は無かった

4隣りの名無しさん:2006/06/13(火) 07:35:06 ID:EkOuaPaE
このスレの使用用途

>>次

5隣りの名無しさん:2006/06/14(水) 02:13:52 ID:/kTgwHGI
発電

6隣りの名無しさん:2006/06/14(水) 09:01:18 ID:yt3G2PbM
発電!?

発電→自家発電→中学生大好きな隠語→エロス

把握

7隣りの名無しさん:2006/06/14(水) 14:19:00 ID:aYnGEkrQ
えろす!えr(ry

8隣りの名無しさん:2006/06/15(木) 20:26:56 ID:3eedmUhw
エロスかよ…

じゃ、ゆっくり進行のここでゆっくりエロスを。

エロス・オブ・電池・ザ・ワールド!

9隣りの名無しさん:2006/06/15(木) 20:42:06 ID:oe2prWo6
赤い部屋…って話を知っていますか?
ポップアップバナーの話じゃあないですよ?

まず…その話から紹介しましょう。

赤い部屋

男が一人、山でポツンとした不自然な
一軒の山小屋を見つけました。

山小屋を扉の鍵穴から除くと
真っ赤な空間が広がっていました。
男は慌てて山を降り、
麓の人間に山小屋の事を聞くと
「あそこはねぇ…可哀想な女性が住んでるんだよ。
体質か病気なのか…真っ赤な目をしててね…
まだ若いのに山奥で一人で暮らしてるんだよ
あぁ…でもお若いの、近づくんじゃあないよ。
あの女性は…」


と、赤い部屋の話はここまでで終わっています。
さて…続きをお話しましょう。

10隣りの名無しさん:2006/06/15(木) 20:48:09 ID:V9h3mlAM
男は、それを聞いて飛ぶような速さで
山小屋に戻りました。

そして…

コンコン

「すいませーん!」

男がノックして呼びかけると、
すぐに女性は出てきました。

「はい…?」

一瞬…男の時がとまり、
気付くと男は山小屋の中にいました。

「あの…あなたは…」
男が恐る恐る話かけると、真っ赤な目をした女性は
ゆっくりと話はじめました。

11隣りの名無しさん:2006/06/15(木) 21:01:32 ID:I/4cWkfU
「さっきも…来ましたよね…」
…確かに、来た事を知られている…
男が身構えているのを知ってか知らずか…
女性は話を続ける。
「初めてですよ。ここを二度訪れる人は。」
「え…?」
「皆、私を妖怪か化物のように…」

確かに、この女性は目が真っ赤だ。
肌も透き通るように白いし…髪も真っ白だ。
いわゆる「アルビノ」と言うやつなのだろう。
しかし…妖怪とは…

「あなたは美しいじゃあないですか。」

女性は男がポツリと言った一言に、
信じられない…と言うような目で答える。

12隣りの名無しさん:2006/06/15(木) 21:23:35 ID:I/4cWkfU
「俺は嘘は吐いていません。」
「私は…自分が吸血鬼の末裔だと聞きました…」
やはり…麓の人間の仕業か…
「私は確かに自分が吸血鬼だと感じます。
昼間、太陽に当たると肌が焼けるように痛みます。」
女性が太陽に弱い…
「アルビノ」の動物が何故白いか…
それは体のメラニン色素が無い…
つまり、紫外線から守る物がない…と言う事。
それだけ…たったそれだけの事が…
何も知識の無い者には
吸血鬼のように見えるのだろう。
「あなたは…吸血鬼じゃあない。
美しい人間の女性です。」
女性は、まだ信じようとはしない。

13隣りの名無しさん:2006/06/15(木) 21:36:03 ID:3eedmUhw
「それに。本当に吸血鬼なら俺の弁当…
ガーリックパンに反応するはずですよ。」
…本当はガーリックパンなんか持っていない。
女性に対して嘘をついた。
「きっと…ガーリックパンじゃ薄くて…」
「なら。俺のリュックを持って下さい。」
重たいリュックを手渡す。
女性はしっかりと抱えた。
「その中には銀の十字架が入っています。
そして、俺の手には銀の指輪が。」
…これは本当。
友人からもらった純銀の十字架の形をした
ペンダントをしまっておいたんだ。
「大丈夫ですね。」
「きっと直接じゃないから…!」

ジャキッ
ペンダントをリュックから取り出し、
女性の目の前につきつける。

14隣りの名無しさん:2006/06/15(木) 22:23:52 ID:V9h3mlAM
「きっと私がキリスト教徒じゃないから…!」
女性は必死に否定する。
キリスト教徒の吸血鬼なんかいない…
そんな事すら忘れて反論してくる。
「決まりですね。あなたは人間だ…。
堂々と麓の村で暮らしていいんです。」
…この女性が麓で暮らすのは無理だと分かっている。
分かっていて言っているんだ…

「それは…できません。
麓の人達は私を吸血鬼だと…」
案の定。予想通りの答えだ。
ならばこの女性は人間の世界では暮らせないか…?
いや、そんな事はないはずだ。
きっと…無いはずだ。

「なら…町の方に来ませんか?」

15隣りの名無しさん:2006/06/15(木) 22:45:54 ID:FuidGSm2
「町…?」
「そうです。町の方なら
あなたも堂々と暮らして行けます。」

町なら…ここと違って
吸血鬼を信じる人間なんていないはず。
いても嫌悪感を持つ人間は…



…むしろ萌えに持っていかれそうだ。
「町へ来ませんか?」

16隣りの名無しさん:2006/06/15(木) 23:02:31 ID:mFLzGLbo
「無理です…」
「太陽に弱いなら夜移動すれば…」
「お金がありません」



…OK。忘れてた。どうしよう。
>>次

17保冷剤 ◆xl4B3i0CLs:2006/06/15(木) 23:15:41 ID:ioHInDqQ
生活保護を申請。

18隣りの名無しさん:2006/06/15(木) 23:42:55 ID:NZdKIO5.
把握

19隣りの名無しさん:2006/06/17(土) 17:35:46 ID:lIEaeNmQ
「日本には生活保護制度があります!」


完璧だ。これなら文句も出まい…


「戸籍がありません。」


「(゚д゚)」

20隣りの名無しさん:2006/06/17(土) 17:45:09 ID:jYHvxsEs
「オホン…なら俺が貸しましょう。」


フフフ…これしかないぜ。

「返すあてが…」
…そりゃあそうだ。
戸籍がないなら就職もできない。
できても…
「…なら奢りです奢り!
幸い俺のアパートは空き部屋多数!」

21隣りの名無しさん:2006/06/17(土) 18:08:33 ID:85ZFHPqw
当然…下心はある。
相手は多少変わっているとは言え、
美しい女性に貸しが出来る。
どこかで報告すれば「sneg?」と聞かれるだろう。
そんな状況にいるのだ。まさに…



「燃える下心」

22隣りの名無しさん:2006/06/17(土) 20:28:18 ID:I1/Ghoas
戸籍も得ようとすれば得られるよ

23隣りの名無しさん:2006/06/17(土) 22:11:22 ID:lIEaeNmQ
>>22
kwsk

24隣りの名無しさん:2006/06/18(日) 21:31:43 ID:rQ.8b.vw
名前決定

女性 柚子
下心 秋

25隣りの名無しさん:2006/06/21(水) 23:34:49 ID:p5yL2Muk
「あの…」
「まさにエロゲだなぁ…フヒヒヒヒ」
妄想世界に入った男…それは日銀の金庫より堅い。
ミサイルでも阿部さんでも
その世界に穴は開けられない。
まさに…「ザ・ワールド」(その世界)


しかし、正攻法なら…
鍵を持っているならば、用意に開くだろう。

「…ぐす…ひっく…」
「…どうしました?」

この男も例外では無かったようだ。

泣きに弱いなんて甘いねぇ…(by.ナレーション

26隣りの名無しさん:2006/06/21(水) 23:46:45 ID:oaHgw8gA
「まだ…名前を聞いていません…
なんとお呼びすれば…」

確かに忘れていた。
…正確には、考えつかなかった。
男は…自分の名前を名乗った事がない。
学校でも…仕事場でも…
名前を隠して生きて来たのだ。
「んぁ…俺の名前…ですか?」
「はい…」
やはり…言いたくない…と言った様子だ。
「俺は………秋。」
男の名前を知った者は例外無く
「女のような…」と、言う。
言わなくとも、チラリと考える。
「秋さん…ですね?」
…女性は全く、そのような反応は見せない。
「…変な名前だよなw」
もうどうにでもなれ…と、半ばヤケになる。

27隣りの名無しさん:2006/06/22(木) 00:00:27 ID:RgUTnwds
「いいえ…とても良い名前です。」
「え…?」
今度は男の方が「信じられない」
と言うような表情を浮かべる。
「秋さんの『秋』…秋は実りと
冬に備える動物達への優しさのある季節…
その『秋』が名前…いい名前ですよ。」
「そう…ですかね…」
男…いや、秋は今まで自分の
名前の意味を考えた事は無かった。
「女みたい」その言葉が心に
のしかかっていたからだ。
「そうですよ。」
「そう…か…。」
秋は明るく笑ってみせた。

28隣りの名無しさん:2006/06/22(木) 00:16:48 ID:kh5k/DGo
「俺もまだ…貴方の名前を聞いていませんが…」
「私…名前が…無くて…」
戸籍が無い…人との会話も殆どない…
確かに、今までは名前が無くても
苦労はしなかっただろう。
しかし、今から街へ出るのだ。
名前が無い…などと言えるはずも無い。
女性も当然分かっているはずだ。
「自分で自分に名前をつけたらどうですか?」
女性が秋の提案に、少し戸惑った仕草を見せる。


女性はしばらく考えて、真っ白な肌を少し赤らめ
「柚子…私の名前は柚子…どうですか?」
自分で決めた自分の名前を、秋に伝える。
「柚子…良いと思いますよ。」
「ありがとうございます…!」
…これで、晴れて女性は
「柚子」と言う名前を手に入れた。




名前…生きて行くために必要な物を手に入れた。
ようやく、柚子が街へ行けるのだ。
街で、生活する事ができるのだ―――

29隣りの名無しさん:2006/06/22(木) 00:27:31 ID:0SW6gYv6
第一部〜秋とその出会い〜―完―


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