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朝起きると、俺の目の前に小さな女の子が立っていた。
中学生くらいだろうか。丁度、あの生意気で向こう見ずでおてんばで
毒舌でヘソ曲がりの幼馴染の若いころにそっくりだ。
「さっさと起きなさいよ、能無し」
「というか本人ですか。あれ、なんで中学の制服着てるの?」
「呪いのせいよ。これはかなり厄介ね」
俺はベッドに腰掛けたまま、小さくなった幼馴染の話を聞く。ひと段落した
ところで、ぽんと膝を叩く。
「ふむ。本当に呪いみたいだな」
「信じたくないけどね」
「しかし……今は若返りが進行していないようだな。何かきっかけがあるのか?」
「分からないけど、ほんといい趣味してるわね。あのバカ神」
すとん、と音がすると幼馴染のスカートが床に落ちる。
「おっ!?いま若年化したな。ふむ、どうやらあの神様の悪口を言うたびに
若年化が進むみたいだな」
「……どこ見てるのよ」
「お前のぱんつ」
「あんたって最低ね」
そう言うと同時に、また若年化が進む。もはや袖から指先くらいしか
見えていないくらいに体は小さくなっている。
「そうか。お前が憎まれ口を叩いたり、素直じゃない発言をするたびに
どんどん体が小さくさっていくのだな!」
「……成る程ね。それはそうかも」
うっとうしそうに上着の袖を捲くりながら、幼馴染は頷く。
「しかしここまでとはな。よっぽど悪態をついたのか?」
「家を出るまではそこまでじゃなかったけど」
「おいおい!お前の家から俺んちまで10mもないだろ!」
「仕方ないわ。アンタの家の玄関先でちょっと愚痴ってたから」
「ふぅ……ん?じゃあ逆に素直な発言をすれば本に戻るんじゃないか?」
「たとえば?」
そう言われた俺は、すこしいたずらしてやろうと思い立つ。
「そうだな、俺への恋心を打ち明けるとか」
「それはないわ。アンタなんて虫唾が走るほど嫌いだから」
「……」
「……」
「言っちゃ悪いが、もう幼稚園児ほどになってるぞ」
「…な、なによぉ……」
「諦めて素直になるんだな。胎児になったりしたら大変だぞ」
「……」
こうしていろいろあって、幼馴染は元の大きさに戻ることが出来た。
なお、この後俺は強烈な左アッパーを食らうことになるのだが、それはまた
別のお話。
おわり
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