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7273/3:2007/04/13(金) 22:01:40 ID:42ExWWbA
 パンを受け取ったちなみは、悲しそうにもぐもぐした。
「別府家に伝わる秘伝ですので、申し訳ありませんが」
「代々乳揉み魔なのね」
 嫌な家系にされたので嫌な顔をしてると、くいくい袖を引っ張られた。ちなみだ。
「……終わった。……遊んでないで、早く行く」
 誰を待っててやったんだと思ってたが、大人なので言わずに付いていく。おばさんに見送られ、外へ。雲ひとつない快晴だ。
「……おっぱい魔人。……おっぱい魔人」
 だが、後ろからいやな呟きがずっとついてくるので、心の中は曇模様。
「あの、ちなみさん、できればそういうことは言わないでいただきたいのですが」
「……おっぱい魔人が近づいてきた。……また揉まれる予感」
 振り返ってそう言うと、ちなみは両手で胸を隠して後ずさった。言い返したいが、揉んだのは事実なのでどうしようもない。しょうがない、素直に謝ろう。
「ごめん。俺が悪かった。金輪際こんなことしない」
「……タカシは私のおっぱいを揉みたくないと言う。……つるぺたは胸にあらず、と言う」
「いやいや、言ってない。とにかく、もうこんなことしないから、許して欲しいココロ」
「……ふん」
 人が折角謝ったというのに、ちなみの奴はふくれっつらで他所向いてしまった。
「なんだよ、不満そうな顔して」
「……別に」
「別に、って顔してないぞ。ほれ、どーした」
 ちなみのほっぺをつまんでむにーっと引っ張る。
「……へふひ(別に)」
 それでも表情を崩さないのは驚嘆に値すると思う。
「うーん……まさかとは思うが、金輪際ちなみの胸を揉まないって誓いが嫌なのか?」
 そう言った瞬間、初めて表情が崩れた。
「あれ、まさか正解?」
「……ち、違う。不正解。はずれ。ぶぶー。間違い。論外」
 ほっぺを掴んでた指を払い、ちなみは足早に先へ行ってしまった。
「待て。答えを教えるべし」
「……教えないべし」
 そんな感じで学校まで行きました。




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