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小奇麗な病院の中に、一つだけ白い病室がある。
僕は、そこに住んでいる。VIPルームだって父さんから聞いた。
…風で、カーテンが揺れている。――――来たな。
『よう、まだ死んでないようだな』
ノックもせずに彼女が入ってくる。
そのまま、彼女は僕にアイスを投げた。
頭にぶつかる。わりと痛い。
『退院祝いにくれてやろう。315円、早めに返せよ?』
いっつも君の方が借りてたじゃないか。
37250円、いまだに一銭も帰ってきてないし。
…そろそろ返してほしい。
ところで、ほんとにVIPルームなのかなぁ、ここ。
…だって、アイス投げてきて、あげく金銭請求とかって、ないんじゃないかな?
『うるさいヤツだな、ほんのゲーム七本じゃないか。
そんなに事を荒立てる必要はないだろう。子供だな、お前は』
じゃあ、たったの315円を返せって言ってる君はどうなんだよ、まったく。
『だいたいな、お前の病気は薬で抑えられるものだろう。
何で学校に来ないんだよ。もう二ヶ月は経っているぞ』
そんなこといったって、検査とか忙しいんだから仕方ないじゃないか。
ちょっと苦しむそぶりをしただけで休むことになっちゃうんだぞ、こっちは。
『そんなもの気合で何とかしろ。…この、軟弱者』
……うう、ココロが痛い。
なんだか、心臓まで痛くなってきた。
ごめん、ちょっとそこの薬とってくれないかな?
『動けないわけじゃないだろう。そんなもの、自分で取れ』
横着者め、と薬の入った袋を投げられた。
スピードがでないし、あまり痛くない。
『ほら、水だ。感謝しろよ?』
彼女から貰った水を使って、粉薬を流し込む。
…うう、まずい。何でこんなにまずいんだよぉ。
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