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午前12時をこんなに意識したのは、多分大晦日以来なんじゃないかな。
ただこの場合はめでたい新年へのカウントダウンじゃなくて、終焉へのそれなだけで。
『……は……かったよ?』
「…え?」
ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ …
『……12時…』
「なぁ…――」
電車の揺れる音と、無駄に設定した終了のアラームの音にかき消されたんだ。
もしかすると…俺が聞きたい言葉だったのかもしれない。…なぁ、ちなみ。
「――今何て言ったんだ?」
『……何も言ってない…強いて言うなら……恋人ごっこは終わり…』
「ち…なみ…」
暗い電車の窓に映ったちなみは、少し俯いたままでいつものように答えた。
いつものようなローテンションの、いつものような口調で…
『………』
「………」
掛ける言葉なんて、見付からないよ。ただひたすらにこの3日間の思い出が溢れて。
もっとはちゃめちゃなのかと思ってた割に…終わりはあっけなさ杉…
『………』
「………」
これで、全部終わった。そう思うと、夢のままで終わらせる覚悟をしてたはずの自分が
情けなくて、悔しくて。…うなだれた後顔を上げると、窓に映ったちなみと目が合った。
『……暇つぶしにはなった…』
「…そか。 あはは…」
俺は本気でした、なんて今更言うのはカッコワリィよな。
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