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『……そ…う、…名残惜しくはない…っかぁ……』
「あ、でも…楽しかったよ? 俺が最近つまんないって言って、こんな風になっちまったけど。」
『……そっか…それは……良かったね…?』
「…ああ」
ホントに、いい思い出になると思うよ。…多分、この先一生忘れないだろうと思う。
『……うん…』
「…おう」
がたん、と電車が揺れて…再びその場を沈黙が支配し始める。
…どうやら目的の駅に着くまでの間に、恋人ごっこの期限は切れてしまうようだ。
「…なぁ、ちなみは?」
『…え?』
「ちなみは名残惜しいのか?」
『……私?』
「そう。 ちなみはどう思ってるんだ?」
…なんてーかさ。例えばサッカーの試合してて、後半戦残り時間5分とかで負けててさ。
あーこりゃもうだめかもわからんね…、って90%くらい理解してても、気持ちだけ焦ってる。
そんな感じ。…なにも出来ないんだけど、黙っていたくない、ってゆーか…――
『…私……は……』
「おう、ちなみは?」
――…質問して違う事を考えさせて、ちなみを”12時”というフレーズから遠ざけたくて。
だってさ。…もしかしたら、時間の事忘れちまって「あ、いつのまにか過ぎてた」とかなって
「でもま、いっか。あはは」みたいになるかもしれないじゃん。
『………』
「ど、どうなんだ?」
…そんな些細な可能性に、藁にもすがる思いで望みを託すなんて。どうかしてるよ。
『………もう、時間だね…』
「…そう、だな」
ほら、こんなもんだよ。奇跡なんて、滅多に起こらないから奇跡なわけで。
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