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【ツンデレにこれって間接バナナだよなって言ったら】
去年の夏に転校してきた野性っぽい娘さん、ナコといまだに仲良くなれない日々。
「ちょんまげ」(ナコの髪の房を持ち、頭頂部にぽふりと)
「ナコの髪で変なことするな!」
こうやってコミュニケーションを取ろうとしても、一方的に断ち切られてしまう。
「何がいけないんだろうか、友よ」
「全部だ」
隣の友人に問いかけると、そんな答えが返ってきた。
「全部か。……なにっ、全部だと!?」
思わずノリつっこみするくらい驚いた。
「言葉、行動、容姿。全てダメだ」
それでは生まれ変わるくらいしか手段がない。
「ちょんまげ」(ナコの髪の房を以下同文)
「だから、ナコの髪で変なことするな!」
髪をガードされたので、今回は諦めることにする。
「ナコに構うな!」
「しかし、それでは級友と親交を温めることが出来ないではないか」
「ナコ以外の誰かと温めるのだ。どっか行け」
反骨心が首をもたげる。どっか行けと言われてどこかへ行く別府タカシではないのだ!
「構って欲しいのだ」
ナコの机の上にごろりと頭を置く。見る人が見れば生首のように見えるよう細心の注意を払うことも忘れない。
「ナコのまねするな! あと、机の上に頭置くな! 気持ち悪いのだ!」
「ナコのマネなどしてないのだ。これはバカボンのパパのマネなのだ。いわばパパマネ」
「パパマネをやめるのだ! まったく、不愉快なのだ。ぷんぷん」
ぷんぷん、などと口で言われたら、俺にできることは悶えることくらいだ。
「ナコの机の上で転がるな! なんでこんな狭い場所で転がれるのだ!?」
「頑張ったのだ」
「うー……マネをやめるのだ! 第一、ナコは“のだ”なんて言ってないのだ」
「超言ってますが」
「言ってないのだ! お前、耳が腐ってるのだ!」
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