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282名無しになりきれ:2011/08/16(火) 18:11:55
逃げる牧街を追う裏七不思議たち。
あまりの逃げ足の速さに人面犬でさえも追いつけない

ごうを煮やしたまねまねは、月夜田の声で…

「きゃあぁ!私たち全裸にされちゃったー!」
逃げる牧街の背に言葉を投げかける。そして…

「みことどの、諦めるのじゃ!」
カフェの声も真似た
「聞いておるか牧街どの!見捨てられたこの怨み、わらわたちは死んでも忘れぬぞ!もぎゃあぁー!」
「ひぁあぁー!!」
「にゃあ〜!!」
果たして牧街は引っ掛かるだろうか。

遠くに見える結界の脱出口は再び閉じかけてはいたが、まだ治りかけの傷口と言った感じで、
飛び込めば牧街の霊力でも破れるかも知れなし途中で腰が引っ掛かるかも知れない。

……次にまねまねは牧街に変身する。体育館の鏡に一度でも映ったた者に、いつでもまねまねは変身出来るのだ
偽牧街は歪んだ笑みを浮かばせると、背中の重いリュックサックを投げ捨て加速

「ごっどまあぁーん!!」
肺腑を貫く咆哮。全開最大脚力。
閉じかけた脱出口の負荷。曲がり角の鋭角ターン。
まねまねは少しのタイムロスも見逃さずに牧街に飛び掛かることだろう。

《まねまねに捕まった場合》
「捕まえたぞ。ごっどまんせんぱい!」
まねまねが牧街に馬乗りとなり押さえ込めば、追い付いた人面犬が牧街の足に噛み付かんと赤い口を開く。
後から来たふきふきは肩を震わせ俯いている
「くくくく…」
小刻みな声が廊下に響けば、それはすぐに哄笑に変わる。

「さあ、ケガレをいただこう!ぬははははは!」
声と一緒にまねまねの体が牧街の胸に倒れ込んだ。
白い頬に紅い唇。まねまねはカフェに変化していた
肌も唇も女の生の色。女が生まれながらに持っている沢色だ

偽カフェは牧街の首を両手で締め付ける。
爪が喉に食い込む。
…髪が匂う。
とろりと甘く、腐りかけた果実のような甘い匂い。
纏いつき、絡みつくほどに甘い。

「わらわが牧街殿のケガレを吸い取ってしんぜよう。
牧街殿は自分が嫌いになったことはないのかえ?
逃げてばかりでは強くなれぬ。
そなたの悪しきヘタレ根性。わらわにすべて渡すがよい」
まねまねはコピーした者たちの記憶を利用して牧街に甘く語りかけた

283名無しになりきれ:2011/08/17(水) 05:58:07
飛来する火球。地響きとともに隆起する大地。猛風の驚異。
玉響は、ぶるるっと大きく震えた。耳の奥で血潮が五月蝿いほどに鳴り始め、脳髄がじんじんと痺れる。

「あ、あやつは、ほんものじゃ!いんちき倉橋の道術とは比べものにならぬ!」

迫り来る土の槍を跳ねて避ければ、耳の横で風が鳴る。刃と化した凶暴な風だ。
結った黒髪がはらりと背に滑り落ちる。

「く!これでもくらうでおじゃる!」
風を切り裂き投擲されるは棒手裏剣。
だが盛り上がる土壁に弾き返される。天才道術士、伊勢谷に隙はなかった。

「ええい!銅持ち数人に銀一人では到底歯が立たぬ!
岸殿、いけにえ少女はすでに救出したのじゃ。ここは退くでおじゃる!」
岸にその声が届いたかは分からない。だが玉響は一つ気が付いたことがあった。
岸の両眼は、まるで獲物を狙う狼ではないか。
その対極に伊勢谷の瞳は哀れな脱兎。

「あぅう…」
母性本能がきゅんと胸を締め付ける。この勝負に決着をつける意味はない…はず。
そう思い、森岡たちのいる村の中央に哀願の視線を送る玉響。
舞い立つ砂塵。熱風で揺らぐ大地の上に無惨な姿で倒れているの大男の姿があった。が

「おぎょ…ヨ…ヨロイナイトは、どこじゃ?」
ヨロイナイトの姿が見えない。嫌な予感が脳裏を駆けぬける。一瞬思考を失った玉響だったが、森岡に手を振り……

「みんな無事でおじゃるかー!?」

その時だった。ぼんっ!と足元に爆炎があがり、返答も確認出来ぬまま、玉響は屋根まで吹き飛ばされてしまった。

284名無しになりきれ:2011/11/15(火) 15:44:37
深い深い世界の底。
 多分、此処はそんな場所なんだと思う。
 
「"人"が"夢"を見ると書いて、儚い」
 読んでいた本を閉じて枕にして、僕は机に突っ伏す。
「……"人"の"為"と書いて、偽る」
 目を閉じて更に呟く。
 此処では僕が何を云ったって独言だ。誰もいない図書室に、静かな僕の声だけが聞こえて、途切れる。
 いつからこの図書室にいるのだろう。僕は気付いたらずっと此処にいて、ずっと本を読んでいた。
 此処が何処かも判らないし、此処に時間が存在しているのかどうかも判らない。
 僕が生きているのか死んでいるのか……それさえも。
 僕はただ、この場所に1人で静かに本に囲まれているだけ。
 過去も未来も無い、ただ「今」がずっと続いてるだけ。
 
 僕は顔を上げ、窓の外をぼんやり見た。
 青ざめた空に伸びる木々の葉が、風に揺れる事もなく、ただ切り絵のように空に浮かんでいる。
 窓からの景色はたまに変わったりするんだ。でも法則性はない。春めいた景色を見た後、もう一度窓を見る時には真冬になっている事だってある。
 どうやら此処には昼も夜もないらしい。いつも青み掛かった空で、曇っているのか晴れているのかよく判らない。もしかしたら曇っているのかも知れない。
 窓硝子がおかしいのかと思ったけど、窓を開けても同じ色だったから、空そのものの色だった。窓硝子はちゃんと無色透明だ。
 此処は、何もかもがうっすら青み掛かって見える。空気に色が付いてるみたいに。……もしかしたら、僕の目だけがおかしいのかも知れないけど。
 
 いつ窓を開けても風も無くて、ただ時が止まったかのような世界。
 やっぱり此処にはちゃんとした「時間」と云うモノは存在していないのだろう。
 
 僕はこの図書室にある本と同じだ。生きている訳でも死んでいる訳でもない、ただ其処に「在るだけ」の存在。
 こんな朧気な世界で「存在」なんて言葉が通用するのか判らないけど。
 
 僕は読み終えた本を棚に戻した。
 新しく何を読もうか本棚を眺めていたら、赤い色をした一際厚い背表紙に目が留まる。
 高い場所にあったけど、僕は踏み台を持ってくるのが億劫で、爪先立ちになって本に手を伸ばした。
 どうにか手は届く。でも、本が厚いせいと、その棚にだいぶきつく本がはまっているせいで、なかなか抜けない。
「―――あ…」
 取れた、と思った瞬間、その本の両脇が一緒に浮き上がった。
 あっと云う間に、僕は本の雪崩に巻き込まれる。咄嗟に身体を丸めたけど……本の角が頭に当たって、それが結構痛かった。
 雪崩が終わって、また図書室に静けさが帰ってくる。
「……あーあ…」
 僕は脱力して、散らばった本の上に寝転んだ。伸ばした手の先に何かが触れて、雪崩のせいで落ちたミニハットだと判った。
 蒼白い照明をぼんやりと眺める。あの光に照らされている天井みたいに、僕も蒼白くなっているのかな。
 いつの時間も、此処の光は蒼白い。白い筈の壁も少し青ざめて見えるくらい。
「3.……1415926535……」
 目を閉じて、僕はあの数列を呪文のように唱え始める。
「8979323846……」
 いつまでも終わらない数列を続ける。
 僕とこの図書室みたい。いつまでも続いていて、果ての見えない円周率。
 僕がそれを唱えると、不思議な事が起こるんだ。大気に青白い"何か"が満ちて、それが数字として具現化する。
 僕の唱えた円周率は、そのまま目に見える青白い数字になって伸びていく。
「…264…3383279……」
 具現化して伸びる円周率は、窓をすり抜けて外へと出ていく。
 いつもこうなんだ。何かに引っ張られるように、数列は窓をすり抜けて下へ下へと向かっていく。
 この図書室のある建物が何階建てだか判らないけど、ただ此処よりもっと下の方へ流れていくのは判った。因みに、窓から下を覗いたって、地面は見えない。途中から深い闇が覆っていて。

285名無しになりきれ:2011/11/16(水) 16:42:59
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり足が葉っぱで切れてしまう。
自分は森にも拒絶されている。そう思ったら涙が溢れ出す。

数時間前まではあんなに皆と笑いあっていたのに。
トリフィードを捕まえようなんて思わなければ良かった。
仲間達は皆ルナを置いて逃げてしまったのだから。

言葉一つ届かない。加速してゆく背中には。
すれちがう心。微熱まじりの憂鬱。

"人"の"為"と書いて、偽る。

名前・ルナ・チップル
性別・女
年齢・14
髪型・マニッシュショートで髪の色は月のひかりで出来た虹色(パールに近い)
瞳色・青空の涙色(悲しげな水色)
容姿・黒のロングコートを羽織り、ベルトが無数についたブーツを履いている。
備考・ビジュアル系の化粧美人。素顔はあどけない
得意技・ワディワジ(詰まっているモノを別の場所に詰め込む魔法)
好きなもの・美しく強いもの
苦手なもの・汚れてるもの。気持ち悪いもの
うわさ1・見た目は気合いが入っているけど、実は臆病者らしい
うわさ2・最近までは大人しく存在感がない人だったが
キャラチェンジをしてから目立つようになったらしい

286名無しになりきれ:2011/11/16(水) 16:45:08
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろうか。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり足が葉っぱで切れてしまう。
自分は森にも拒絶されている。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。

287名無しになりきれ:2011/11/16(水) 16:46:00
数時間前まではあんなに皆と笑いあっていたのに。
トリフィードを捕まえようなんて思わなければ良かった。
仲間達は皆ルナを置いて逃げてしまったのだから。

言葉一つ届かない。加速してゆく背中には。
すれちがう心。微熱まじりの憂鬱。

"人"の"為"と書いて、偽る。

288名無しになりきれ:2011/11/16(水) 16:46:56
名前・ルナ・チップル。性別・女。年齢・14
髪型・マニッシュショートで髪の色は月のひかりで出来た虹色(パールに近い)
瞳色・青空の涙色(悲しげな水色)
容姿・黒のロングコートを羽織り、ベルトが無数についたブーツを履いている。
備考・ビジュアル系の化粧美人。素顔はあどけない
得意技・ワディワジ(詰まっているモノを別の場所に詰め込む魔法)
好きなもの・美しく強いもの
苦手なもの・汚れてるもの。気持ち悪いもの
うわさ1・見た目は気合いが入っているけど、実は臆病者らしい
うわさ2・最近までは大人しく存在感がない人だったが
キャラチェンジをしてから目立つようになったらしい

289名無しになりきれ:2011/11/16(水) 18:40:39
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろうか。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり足が葉っぱで切れてしまう。
「自分は森にも拒絶されているのかも」そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。

数時間前まではあんなに皆と笑いあっていたのに。
トリフィードを捕まえようなんて思わなければ良かった。
仲間達は皆、ルナを置いて逃げてしまったのだから。

加速してゆく背中には、言葉一つ届かなかった。
すれちがう心。微熱まじりの憂鬱。背後からの恐怖。

"人"の"為"と書いて、偽る。

290名無しになりきれ:2011/11/16(水) 19:35:58
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろうか。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり足が葉っぱで切れてしまう。
森は怖いところ、そう思ったら自然と涙が零れ落ちる。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしい森にトリフィードを捕まえになんて来なければ良かった。

「ここはどこ?」
きょろきょろと周りを見回す。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女の仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

291名無しになりきれ:2011/11/16(水) 19:39:28

"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、葉っぱ足が切れてしまう。
森は怖いところ、そう思ったら自然と涙が零れ落ちる。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしい森になんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこ?」
きょろきょろと周りを見回す。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女の仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

292名無しになりきれ:2011/11/16(水) 19:41:35
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
森は怖いところ、そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしい森になんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこ…?」
きょろきょろと周りを見回す。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女の仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

293名無しになりきれ:2011/11/16(水) 19:53:54
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろうか。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり足が葉っぱで切れてしまう。
森は怖いところ、そう思ったら自然と涙が零れ落ちる。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしい森にトリフィードを捕まえになんて来なければ良かった。

「ここはどこ?」
きょろきょろと周りを見回す。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女の仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

294名無しになりきれ:2011/11/16(水) 19:54:54
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
森は怖いところ、そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしい森になんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこ…?」
きょろきょろと周りを見回す。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女の仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

295名無しになりきれ:2011/11/16(水) 20:50:18
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこ…?」
きょろきょろと周りを見回す。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女の仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

296名無しになりきれ:2011/11/16(水) 20:52:00
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこ…?」
きょろきょろと周りを見回す。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

297名無しになりきれ:2011/11/16(水) 21:57:30
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

298名無しになりきれ:2011/11/17(木) 03:17:33
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

299名無しになりきれ:2011/11/18(金) 14:53:22
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィちゃん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。

300名無しになりきれ:2011/11/18(金) 15:24:33
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィさん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。
そのときだ。風に乗って微かにリリィの声が聞こえたような気がした。
ルナは声の聞こえた方角に視線をむけ
マスカラの混じった黒い涙をハンカチで押さえると木々の間を凝視する。

なんと視線の先にはリリィたちがいた。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは違った。よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は猫の遺跡。

301名無しになりきれ:2011/11/18(金) 15:26:36
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィさん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。
そのときだ。風に乗って微かにリリィの声が聞こえたような気がした。
ルナは声の聞こえた方角に視線をむけ
マスカラの混じった黒い涙をハンカチで押さえると木々の間を凝視する。

なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは違った。よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は猫の遺跡。

302名無しになりきれ:2011/11/18(金) 15:28:20
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィさん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。
そのときだ。風に乗って微かにリリィの声が聞こえたような気がした。
ルナは声の聞こえた方角に視線をむけ
マスカラの混じった黒い涙をハンカチで押さえると木々の間を凝視する。

なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは錯覚で、よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は猫の遺跡。

303名無しになりきれ:2011/11/18(金) 15:41:46
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィさん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。
そのときだ。風に乗って微かにリリィの声が聞こえたような気がした。
ルナは声の聞こえた方角に視線をむけ
マスカラの混じった黒い涙をハンカチで押さえると木々の間を凝視する。

なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは錯覚で、よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は超巨大猫文明の遺跡。

304名無しになりきれ:2011/11/18(金) 16:04:53
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィさん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。
そのときだ。風に乗って微かにリリィの声が聞こえたような気がした。
ルナは声の聞こえた方角に視線をむけ
マスカラの混じった黒い涙をハンカチで押さえると木々の間を凝視する。

なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは錯覚で、よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は超巨大猫文明の遺跡。
目を凝らしてみると小さい生き物が高速で手を振っていて
それに連動するかのように遺跡の扉が開いていってる。

「たすけてぇー!リリィさーん!!」
叫んでも風で声が流されてリリィたちには届かない。
慌てたルナは、追いかけようと茂みに入って窪地に落ちる。
「わぁ〜ん!!」

305名無しになりきれ:2011/11/18(金) 16:28:29
泣きながら這い上がって遺跡の入り口へ駆けたけど、もう誰もいない。
ルナは恐る恐る遺跡に入る。その前にコンパクトミラーと化粧ポーチから
化粧道具一式を取り出してお色直し。

「うん。勝つる」
深呼吸をして遺跡の中へ。行き先には開いた落とし穴。

「ふっ…こんなのに引っかかってるなんて、バカな人たち」
ルナは落とし穴に落ちないように通路の端っこの壁に背中をつけながら蟹歩き。
ルナは蟹歩きなら誰にも負けない自信があった。

306名無しになりきれ:2011/11/18(金) 16:31:22
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィさん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。
そのときだ。風に乗って微かにリリィの声が聞こえたような気がした。
ルナは声の聞こえた方角に視線をむけ
マスカラの混じった黒い涙をハンカチで押さえると木々の間を凝視する。

307名無しになりきれ:2011/11/18(金) 16:36:23
なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは錯覚で、よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は超巨大猫文明の遺跡。
目を凝らしてみると小さい生き物が高速で手を振っていて
それに連動するかのように遺跡の扉が開いていってる。

「たすけてぇー!リリィさーん!!」
叫んでも風で声が流されてリリィたちには届かない。
慌てたルナは、追いかけようと茂みに入って窪地に落ちる。

「わぁ〜ん!!」
泣きながら這い上がって遺跡の入り口へ駆けたけど、もう誰もいなかった。
ルナは恐る恐る遺跡に入る。その前にコンパクトミラーと化粧ポーチから
化粧道具一式を取り出してお色直し。

「うん。これで勝つる」
深呼吸をして遺跡の中へ入ると開いた落とし穴。

「ふっ…こんなのに引っかかってるなんて、バカな人たち」
ルナは落とし穴に落ちないように通路の端っこの壁に背中をつけながら蟹歩き。
それも異様に早い。蟹歩きではなく蟹走りと言えた。黒のロングコートのせいかゴキブリにも見える。

308名無しになりきれ:2011/11/18(金) 20:15:08
"人"が"夢"を見ると書いて、儚い。

ルナ・チップルの頭にはそんな言葉が浮かんでいた。
あれからどのくらい森を彷徨ったのだろう。
黒のロングコートが重い。ベルトだらけのブーツも。
だけどこれを身に着けていないと、肌に棘が刺さったり、鋭い葉っぱで足が切れてしまう。
天を仰げば、鳶が雲に歌を聞かせている。
森は怖いところ、後悔先に立たず。そう思ったら自然と涙が零れ落ちた。
少し前までは学園であんなに皆と笑いあっていたのに、
こんな恐ろしいところになんかトリフィードを捕まえに来なければ良かった。

「うぅっ…ここはどこなの…?」
きょろきょろと周りを見回しても一人。ルナは迷子で一人ぼっち。
なぜなら彼女とその仲間達(>5で談笑していた人達)は株分けし増殖したであろう無数のトリフィードに襲われ、
散り散りバラバラになってしまっていたからだ。

しばらくしてルナはとても小さな声で歌い始める。

「……き、き、きのこ。き、き、きのこ。のこのこあるいたりしないー
のこのこあるいたりしないけど、銀のあめあめふったなら
背がのびて、くるるるる るるるるるー…」

これは学園でリリィたちと一緒に歌った「きのこのうた」という不思議な歌。
遠い東洋の子供たちが歌う「かごめかごめ」と同様、昔から子供に伝わる謎の歌。

「リリィさん…たすけて…」
学園での楽しかった思い出に再び溢れ出す涙。
涙でぼよぼよに変わる森の景色。
そのときだ。風に乗って微かにリリィの声が聞こえたような気がした。
ルナは声の方角に視線をむけると涙をハンカチで押さえ木々の間を凝視する。

309名無しになりきれ:2011/11/18(金) 20:19:27
なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは錯覚で、よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は超巨大猫文明の遺跡。
目を凝らしてみると小さい生き物が高速で手を振っていて
それに連動するかのように遺跡の扉が開いていってる。

「たすけてぇー!リリィさーん!!」
叫んでも、風で流された声はリリィたちに届かない。
慌てたルナは、追いかけようと茂みに入って窪地に落ちる。

「わぁ〜ん!!」
泣きながら這い上がって遺跡の入り口へ駆けたけど、もう誰もいなかった。
ルナは恐る恐る遺跡に入る。その前にコンパクトミラーと化粧ポーチから
化粧道具一式を取り出してお色直し。

「うん。いこ…」
深呼吸をして遺跡の中へ入ると開いた落とし穴。

「ふっ…こんなのに引っかかってるなんて、バカな人たち」
ルナは落とし穴に落ちないように通路の端っこの壁に背中をつけながら蟹歩き。
それも異様に早い。蟹歩きではなく蟹走りと言えた。黒のロングコートのせいかゴキブリにも見える。

310名無しになりきれ:2011/11/18(金) 20:24:37
なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは錯覚で、よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は超巨大猫文明の遺跡。
目を凝らしてみると小さい生き物が高速で手を振っていて
それに連動するかのように遺跡の扉が開いていってる。

「たすけてぇー!リリィさーん!!」
叫んでも、扉の開くゴゴゴの音のせいで、リリィたちは気づいていない。
慌てたルナは、追いかけようと茂みに入って窪みに落ちる。

「わぁ〜ん!!」
泣きながら這い上がって遺跡の入り口へ駆けたけど、もう誰もいなかった。
ルナは恐る恐る遺跡に入る。その前にコンパクトミラーと化粧ポーチから
化粧道具一式を取り出してお色直し。

「うん。いこ…」
深呼吸をして遺跡の中へ入ると開いた落とし穴。

「ふっ…こんなのに引っかかってるなんて、バカな人たち」
ルナは落とし穴に落ちないように通路の端っこの壁に背中をつけながら蟹歩き。
それも異様に早い。蟹歩きではなく蟹走りと言えた。黒のロングコートのせいかゴキブリにも見える。

311名無しになりきれ:2011/11/18(金) 21:40:06
なんと視線の先にはリリィたち。それも姿が一回り大きくなって見える。
いやそれは錯覚で、よく観察すれば、まわりの風景がミニサイズなのだ。
そう、彼女達が今いる場所は超巨大猫文明の遺跡。
目を凝らしてみると小さい生き物が高速で手を振っていて
それに連動するかのように遺跡の扉が開いていってる。

「たすけてぇー!リリィさーん!!」
叫んでも、扉の開くゴゴゴの音のせいで、リリィたちは気づいていない。
慌てたルナは、追いかけようと茂みに入って窪みに落ちる。

「わぁ〜ん!!」
泣きながら這い上がって遺跡の入り口へ駆けたけど、もう誰もいなかった。
ルナは恐る恐る遺跡に入る。その前にコンパクトミラーと化粧ポーチから
化粧道具一式を取り出してお色直し。
猫のように闇でも目が見えるようになる魔法のアイラインを引く。

「うん。いこ…」
深呼吸をして遺跡の中へ入ると開いた落とし穴。

「ふっ…こんなのに引っかかってるなんて、バカな人たち」
ルナは落とし穴に落ちないように通路の端っこの壁に背中をつけながら蟹歩き。
それも異様に早い。蟹歩きではなく蟹走りと言えた。黒のロングコートのせいかゴキブリにも見える。
そして滑ってこける。スライムの残骸を踏んでしまったらしい。

「あいたたた…」
起き上がると薄暗い闇の奥に明かりが見えた。それはリリィのカンテラだった。
(や、やっと追いついたみたい)
安堵したルナは明かりにむかって歩いてゆく。
そのときだ。心臓を破るかのような破壊音が後方で鳴り響いたかと思うと、
無数の声が遺跡内にこだました。

>「・・・!トリフィードです!!」
>「えっ、何?何なに?!今誰か、トリフィードって言わなかった?!」
>「どうやら、こちらを追いかけてきたようですわね」
破壊音と怒号にかき消されよく聞こえないが、入り口付近で何かあったのは間違いない。

「お、追いかけてきたッ!?」

312名無しになりきれ:2011/11/18(金) 22:18:55
ルナは走る。リリィのもとへ。
そして驚く。扉だらけの部屋に無数のクリーナーアントたちがいたからだ。

「きゃあぁ!!ありよ、あり!!いやー!きもちわるいっ!!」

>「急いで糸の上にお乗りなさい!」
ミクの言葉にルナは慌てて蜘蛛の巣によじ登る。
糸の上は細くて不安定。恐怖でルナがぶるぶると震えると蜘蛛の巣全体が揺れるくらい。

「や、やあ。リリィ。ひさしぶり。オレのこと、覚えてる?
まさか、大親友の名前を忘れたなんて言わせないぜ」
ルナはビジュアル系。臆病なのを隠している。

313名無しになりきれ:2011/11/29(火) 16:47:13
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?籠もってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉はほとんどが嘘。

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!あ!わかったぜリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」

「ひっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られている。事情はわからなくても状況はわかる。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「ルナちゃん、あなたの魔法で、『蟻が詰まってる』場所を吹っ飛ばせない?
 ほら、あの扉状態になってしまった蟻の集団とか」


314名無しになりきれ:2011/11/29(火) 18:33:23
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉はほとんどが嘘。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい者です」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」

「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られている。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」
>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
真は糸を解かれ自由になる。
>「ルナちゃん、あなたの魔法で、『蟻が詰まってる』場所を吹っ飛ばせない?
 ほら、あの扉状態になってしまった蟻の集団とか」

315名無しになりきれ:2011/11/29(火) 18:43:24
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られている。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
真は糸を解かれ自由になった。もそかして悪い子なのかもとルナはいぶかしむ。

316名無しになりきれ:2011/11/29(火) 18:46:24
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られている。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
真は糸を解かれ自由になった。もしかして悪い子なのかな?いぶかしむルナ。

317名無しになりきれ:2011/11/29(火) 18:48:47
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られている。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
真は糸を解かれ自由になった。もしかして悪い子?といぶかしむルナ。

318名無しになりきれ:2011/11/29(火) 18:57:08
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られていた。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
真は糸を解かれ自由になった。もしかして悪い子?と思うと、ルナの恐怖は更に膨らんでいく。

319名無しになりきれ:2011/11/29(火) 18:58:49
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られていた。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
そして真は糸を解かれ自由になった。もしかして悪い子?と思うと、ルナの恐怖は更に膨らんでいく。

320名無しになりきれ:2011/11/29(火) 19:00:25
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られていた。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
そして真は糸を解かれ自由になる。もしかして悪い子?と思うと、ルナの恐怖は更に膨らんでいく。

321名無しになりきれ:2011/11/29(火) 19:54:22
>「ルナちゃん、あなたの魔法で、『蟻が詰まってる』場所を吹っ飛ばせない?
 ほら、あの扉状態になってしまった蟻の集団とか」
「え?え?う、うん!ま、まかせて。よ〜し!まかせろぉー!」
慌てて懐からタクトと紙を取り出すと呪文の詠唱。

>「フィジルのみなさーん!初めてお目にかかりゃーす。
>魔界からの留学生、ササミ・テバサコーチンだで、よろしゅうたのんますなも…てっ!!??
>ほぎゃあああ!地獄絵図うぅ!??」

「……っっ!!!」
突然現われたササミ・テバサコーチン。耳がキーンとしたかと思うと落ちるミク。
リリィに糸を結んで落ちずには済んだみたいだけどなんか凄いことになってきた。
ルナは気を取り直して詠唱を再開するつもりだったけど部屋の入り口を見て腰を抜かしそうになる。
最悪なことに部屋の入り口からトリフィードたちが飛び出してきたのだ。

株分けされた子か親かはわからなかったが戦っていた隊員たちがここにいるということは
トリフィードたちも何時ここへ入って来てもおかしくはない。

「あわわわ…!!ワディワジーっ!!!」

322名無しになりきれ:2011/11/29(火) 20:09:30
>「ルナちゃん、あなたの魔法で、『蟻が詰まってる』場所を吹っ飛ばせない?
 ほら、あの扉状態になってしまった蟻の集団とか」
「え?え?う、うん!ま、まかせて。よ〜し!まかせろぉー!」
慌てて懐からタクトと紙を取り出すと呪文の詠唱。

>「フィジルのみなさーん!初めてお目にかかりゃーす。
>魔界からの留学生、ササミ・テバサコーチンだで、よろしゅうたのんますなも…てっ!!??
>ほぎゃあああ!地獄絵図うぅ!??」

「……っっ!!!」
突然現われたササミ・テバサコーチン。耳がキーンとしたかと思うと落ちるミク。
リリィに糸を結んで落ちずには済んだみたいだけどなんか凄いことになってきた。
ルナは気を取り直して詠唱を再開するつもりだったけど部屋の入り口を見て腰を抜かしそうになる。
最悪なことに部屋の入り口からトリフィードが一匹飛び出してきたのだ。

株分けされた子か親かはわからなかったが戦っていた隊員たちがここにいるということは
トリフィードも何時ここへ入って来てもおかしくはない。

「あわわわ…!!ワディワジーっ!!!」
涙目になりながらも得意魔法の『逆詰め』を使えば
蟻の扉が崩れて、キャシャアと口を開いたトリフィードの胃袋に詰まっていく。

「やったあ!!!外へ出れる!!みんな逃げよう!!」
蟻を詰められてパンパンに膨れたトリフィードは動かなくなっている。

【部屋に入ってきた一匹のトリフィードのお腹に蟻を詰める】
【外への扉を塞いでいた蟻はほとんどいなくなった】

323名無しになりきれ:2011/11/29(火) 20:14:56
>68-79
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られていた。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「こわい。なんなのぉこの状況ぉ……」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
そして真は糸を解かれ自由になる。もしかして悪い子?と思うと、ルナの恐怖は更に膨らんでいく。

324名無しになりきれ:2011/11/29(火) 20:16:55
>68-79
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ…だぜ」
見栄っ張りのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られていた。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「……(こわい。なんなのぉこの状況ぉ……)」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
そして真は糸を解かれ自由になる。もしかして悪い子?と思うと、ルナの恐怖は更に膨らんでいく。

325名無しになりきれ:2011/11/29(火) 20:18:52
>68-79
>「もちろん!ルナちゃん、久しぶり!
 ここのところ全然姿を見なかったけど、どこかへ実習にでも行ってたの?
 あっ、もしかして、ここの遺跡探索で篭ってたとか?」
「ふぇ?篭ってた!?(毎日元気いっぱい登校してたんですけど!私の存在感はどこ!?)
えっと、…じ、実習!そう、実習に行ってたんだけどトリフィードの噂を聞いて帰って来たんだ。
ちょちょいと退治しちゃおって思ってさ。
そしたら遺跡に入るリリィたちを見つけてね。危ないなって思って助けにきたってわけ…だぜ」
見栄っ張りのヴィジュアル系もどきのルナの言葉には嘘が混じっている。

>「ああ、確か、ルナさんでしたわね。
 こうやってお話するのは始めてかしら。
 私は初音美紅と申しますわ。
 以後お見知りおきを」
「ふっ…こちらこそ。オレの名前はルナ・チップル。
蜘蛛に捕まった蝶のように、神に罪の血を捧げたい」

>「そんなこと言ってる場合じゃありません!このままでは蟻に食べられてしまいますよ!!」
「くすっ…、いくらなんでも蟻が人間なんて……」
>「蟻が!蟻がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
>「ぎゃあぁあ!!!助けてくださ!!!!!」
「……ひぅ!んん〜!!!!!」
ルナは蟻に食べられる隊員たちを見て、目と口を真一文字にして叫ぶのを堪える。
(×)みたいな顔になってる。

>「氷結散弾脚(フリージングショットキック)!!」
>フリードが技を放つと、ミクが作った足場が盛大に揺れた。
>「うわーッ!!揺れてる揺れてる!グレンにルナちゃん、飛ばされないようちゃんと捕まって!!」
「うんわかったわ!わかったリリィ!」
>「蟻なんてかわいいもんや、私の魔法にかかればちょちょいのちょいや
>だから早く私をこの糸から解放するんや!」
「えっ!?」
声のほうを見たら真がミクの糸に縛られていた。
事情はわからなくても状況はわかる。みたまま芋虫。
「……(こわい。なんなのぉこの状況ぉ……)」

>「…背に腹は変えられないとは、良く言ったものですこと。
 開放してあげるのはよろしいですけれど、くれぐれも魔法の暴走には注意してくださいましね」
そして真は糸を解かれ自由になる。もしかして悪い子?と思うと、ルナの恐怖は更に膨らんでいく。

326名無しになりきれ:2011/11/29(火) 20:23:19
>「ルナちゃん、あなたの魔法で、『蟻が詰まってる』場所を吹っ飛ばせない?
 ほら、あの扉状態になってしまった蟻の集団とか」
「え?え?う、うん!ま、まかせて。よ〜し!まかせろぉー!」
慌てて懐からタクトと紙を取り出すと呪文の詠唱。

>「フィジルのみなさーん!初めてお目にかかりゃーす。
>魔界からの留学生、ササミ・テバサコーチンだで、よろしゅうたのんますなも…てっ!!??
>ほぎゃあああ!地獄絵図うぅ!??」

「……っっ!!!」
突然現われたササミ・テバサコーチン。耳がキーンとしたかと思うと落ちるミク。
リリィに糸を結んで落ちずには済んだみたいだけどなんか凄いことになってきた。
ルナは気を取り直して詠唱を再開するつもりだったけど部屋の入り口を見て腰を抜かしそうになる。
最悪なことに部屋の入り口からトリフィードが一匹飛び出してきたのだ。

株分けされた子か親かはわからなかったが戦っていた隊員たちがここにいるということは
トリフィードも何時ここへ入って来てもおかしくはない。

「あわわわ…!!ワディワジーっ!!!」
涙目になりながらも得意魔法の『逆詰め』を使えば
蟻の扉が崩れて、キャシャアと口を開いたトリフィードの胃袋に詰まっていく。

「やったあ!!!外へ出れる!!みんな逃げよう!!」
蟻を詰められてパンパンに膨れたトリフィードは動かなくなっていた。

【外への扉を塞いでいた蟻をトリフィードに詰めて扉を開く】

327名無しになりきれ:2012/01/15(日) 04:06:55
「コホン。まず始めに皆さんにはアキヴァの街に行ってもらいます。
そこでエンジェル軍に包囲されているキモヲタたちを救出してほしいのです」

リリスは美しい髪を揺らしながら前をいく。
冷たいリノリウムの床に響くヒールの音。
しばらく歩き、建物の外に出れば大きな毛むくじゃらの姿があった。

「ごろごろごろごろ…」
デビルチルドレンたちの目のまえには年老いた巨大な猫。
奇妙なことにその胴体には窓がずらりと並んでいる。
リリスが猫の顎をこちょこちょして

「デビルチルドレンたちを頼みましたよ」と言えば
「にゃー…」
巨大な猫は小さく答えた。すると…

「発車ですか!?リリスさま!?」
猫のバスの窓からシュガーエッジそっくりの子供が顔を出す。
そのこはリリスが手なずけた天使。
仮想空間リンネを作るさい、ゼウスの力を流用出来たのもそのこのおかげ。

「ええ、デビルチルドレンが生まれたのです」

「えーなんだってー!?」
シュガーは巨大猫の蚤退治をやめて慌てて駆けて来て…

「ぼくの名前はシュガー!よろしく!」
シャルルに抱き着き、続けてトムにも抱き着いた。

「ヘルの外に出るならボクとこのビッグキャットに任せて下さい!きっと役に立ちますから!」

328名無しになりきれ:2012/02/13(月) 18:45:16
>「リリィ、ごめんな……ルナもそんな怪我させてもうて」

「べつにいいの。体の痛みなんて…」

>「ああああああああああ!!嫌!嫌!何で!エンドウ君を助けるはずだったのに!
 何で私、ルナちゃんにこんな事を!!」

「…えへ」
ルナは微笑した。

329名無しになりきれ:2012/02/13(月) 19:21:34
ミクの糸がリリィとルナの体を繋ぎ止めていた。
ササミが人の心を理解出来ないように、ルナにもミクという人物がわからない。
本当のことを言ったら、ここにいるグレンや勇気やフリードや真のことなんて理解不能。
リリィのこともわからない。本当のことはわからなくて、
ただわからないくせに勝手に決め付けて、勝手に安心してお友達と思っている。

>「リリィ、ごめんな……ルナもそんな怪我させてもうて」

「べつにいいの。体の痛みだから…」

>「ああああああああああ!!嫌!嫌!何で!エンドウ君を助けるはずだったのに!
 何で私、ルナちゃんにこんな事を!!」

「…えへ」
ルナは微笑した。

330名無しになりきれ:2012/02/15(水) 23:53:27
ミクの糸は命綱となって、リリィとルナを現世に繋ぎ止めていた。
胸の出血から、薄れていく意識にまどろんで、ルナは幼いころのことを思い出していた。
かくれんぼをして迷子になったルナを探すために行方不明になってしまった兄のこと。
その日から両親はルナのことを見てくれずに、兄を探すことに夢中になって
寝ても覚めてもずっといなくなった兄だけを思い続けたこと。

誰にもみてもらえないことはいないと同じこと。
ただ誰かにみてもらいたい。
ルナのビジュアル系の格好は、クラスメートに。
男言葉は神隠しにあってしまった兄のように
親に興味を持ってもらいたかったから。

>「リリィ、ごめんな……ルナもそんな怪我させてもうて」

「べつにいいの。体の痛みだから…」

>「ああああああああああ!!嫌!嫌!何で!エンドウ君を助けるはずだったのに!
 何で私、ルナちゃんにこんな事を!!」

「…えへ」
ルナは微笑した。
リリィを助けなければ自分の心は死んでしまうのだから。
それは自己愛で友情も愛情もぜんぶただの自己満足。

(なんて醜いのかな…なさけないよ…)

ササミは颯爽と現れリリィの右手を切断し
真と一緒に儀式魔法の中心となって槍の封印を行っていく。
結局それなら、今までの迷いや悲しみや葛藤なんて無意味だった。

もとからササミのように心がなかったら何にも苦しむ必要もない。
自分のやってきたことはただの道化芝居。

331名無しになりきれ:2012/02/16(木) 00:05:31
ミクの糸は命綱となって、リリィとルナを現世に繋ぎ止めていた。
胸の出血から、薄れていく意識にまどろんで、ルナは幼いころのことを思い出していた。
かくれんぼをして迷子になったルナを探すために行方不明になってしまった兄のこと。
その日から両親はルナのことを見てくれずに、兄を探すことに夢中になって
寝ても覚めてもずっといなくなった兄のことだけに思いを巡らせていた。

だからルナは孤独だった。

誰にもみてもらえないことはいないと同じこと。
ただ誰かにみてもらいたい。
ルナのビジュアル系の格好は、クラスメートに。
男言葉は神隠しにあってしまった兄のように
親に興味を持ってもらいたかったから。

>「リリィ、ごめんな……ルナもそんな怪我させてもうて」

「べつにいいの。体の痛みだから…」

>「ああああああああああ!!嫌!嫌!何で!エンドウ君を助けるはずだったのに!
 何で私、ルナちゃんにこんな事を!!」

「……ち、…ちがうの」
ルナは視線を落とす。
ただ、リリィを助けなければ自分の心が死んでしまうのだ。
すべて自己愛で友情も愛情もぜんぶただの自己満足。

(なんて醜いの…なさけない…)

ササミは颯爽と現れリリィの右手を切断し
真と一緒に儀式魔法の中心となって槍の封印を行っていく。
結局それなら、今までの迷いや悲しみや葛藤なんて無意味だった。

もとからササミやミクのように心がなかったら何にも苦しむ必要もない。
自分のやってきたことはただの道化芝居。

332名無しになりきれ:2012/02/16(木) 00:13:58
ミクの糸は命綱となって、リリィとルナを現世に繋ぎ止めていた。
胸の出血から、薄れていく意識にまどろんで、ルナは幼いころのことを思い出していた。
かくれんぼをして迷子になったルナを探すために行方不明になってしまった兄のこと。
その日から両親はルナのことを見てくれずに、兄を探すことに夢中になって
寝ても覚めてもずっといなくなった兄のことだけに思いを巡らせていた。

だからルナは孤独だった。

誰にもみてもらえないことはいないと同じこと。
ただ誰かにみてもらいたい。
ルナのビジュアル系の格好は、クラスメートに。
男言葉は神隠しにあってしまった兄のように
親に興味を持ってもらいたかったから。

>「リリィ、ごめんな……ルナもそんな怪我させてもうて」

「べつにいいの。体の痛みだから…」

>「ああああああああああ!!嫌!嫌!何で!エンドウ君を助けるはずだったのに!
 何で私、ルナちゃんにこんな事を!!」

「……ち、…ちがうの」
ルナは視線を落とす。
ただ、リリィを助けなければ自分の心が死んでしまうのだ。
すべて自己愛で友情も愛情もぜんぶただの自己満足。

(なんて醜いの…なさけない…)

ササミは颯爽と現れリリィの右手を切断し
真と一緒に儀式魔法の中心となって槍の封印を行っていく。
結局それなら、今までの迷いや悲しみや葛藤なんて無意味だった。
もとからササミやミクのように心がなかったら何にも苦しむ必要もない。
自分のやってきたことはただの道化芝居。

魔方陣から弾かれて転げて、暗い天井を仰ぎみる。
今のルナは、熱く沸いてくる胸の痛みにだけに自分の生と存在を感じていた。

【魔方陣から弾かれて、仰向けでヒクヒクしてる状態】

333名無しになりきれ:2012/02/16(木) 00:17:34
ミクの糸は命綱となって、リリィとルナを現世に繋ぎ止めていた。
胸の出血から、薄れていく意識にまどろんで、ルナは幼いころのことを思い出していた。
かくれんぼをして迷子になったルナを探すために行方不明になってしまった兄のこと。
その日から両親はルナのことを見てくれずに、兄を探すことに夢中になって
寝ても覚めてもずっといなくなった兄のことだけに思いを巡らせていた。

だからルナは孤独だった。

誰にもみてもらえないことはいないと同じこと。
ただ誰かにみてもらいたい。
ルナのビジュアル系の格好は、クラスメートに。
男言葉は神隠しにあってしまった兄のように
親に興味を持ってもらいたかったから。

>「リリィ、ごめんな……ルナもそんな怪我させてもうて」

「べつにいいの。体の痛みだから…」

>「ああああああああああ!!嫌!嫌!何で!エンドウ君を助けるはずだったのに!
 何で私、ルナちゃんにこんな事を!!」

「……ち、…ちがうの」
ルナは視線を落とす。
ただ、リリィを助けなければ自分の心が死んでしまうだけ。
すべて自己愛で友情も愛情もぜんぶただの自己満足。

(なんて醜いの…なさけない…)
ササミは颯爽と現れリリィの右手を切断し
真と一緒に儀式魔法の中心となって槍の封印を行っていく。
結局それなら、今までの迷いや悲しみや葛藤なんて無意味だった。
もとからササミやミクのように心がなかったら何にも苦しむ必要もない。
自分のやってきたことはただの道化芝居。

魔方陣から弾かれて転げて、暗い天井を仰ぎみる。
今のルナは、熱く沸いてくる胸の痛みにだけに自分の生と存在を感じていた。
【魔方陣から弾かれて、仰向けでヒクヒクしてる状態】

334名無しになりきれ:2012/06/21(木) 14:41:00
「ルミちゃんは学園の屋上から落ちて死んだそうです。
自殺とも事故ともつかない最期だったとか。どんな飛び下り方をしたのか
顔がすっぱりと断ち切られ、お面のように壁に張り付いていたそうです。
その顔はやすらかで苦悶に満ちてもおらず、ただぽかんと口と目を開けて
虚空を見つめていたといいます」

騒がしい食堂内を少女がのそのそと歩いている。
まるで彼女のまわりだけに強い重力のくびきが存在するかのように…。

「七不思議なんて洒落になんないよ。なんか日に日に数が増えてっちゃてるし…」

「もうすぐ夏だからかも」

335名無しになりきれ:2012/06/21(木) 15:15:06
騒がしい食堂内に黒づくめの集団。
それはルナとその仲間たちの組んだビュジュアル系ガールズロックバンド
「ステレヨポエミー」
彼女たちもまた最近ちまたを賑わせているいう七不思議に興味深深だった。
ドラム担当の少女がカレーを頬張りながら怖い噂話をしている。

「そして…ルミちゃんは学園の屋上から落ちて死んだそうです。
自殺とも事故ともつかない最期だったとか。どんな飛び下り方をしたのか
顔がすっぱりと断ち切られ、お面のように壁に張り付いていたそうです。
その顔はやすらかで苦悶に満ちてもおらず、ただぽかんと口と目を開けて
虚空を見つめていたといいます」

「……屋上から落ちたときに、電線とかに顔を持っていかれちゃったのかもね」

「………」

ルナ・チップルは口を真一文字にしてその話を聞いていた。なんか怖い。
七不思議というより怪談みたいだし、
ルミって名前が自分と一文字違いでそこが気になってあんまり話にも集中できなかった。

「てか七不思議がいくつあんのかって話よ!増えちゃってるじゃん。
調べても調べても増えちゃってんなら永遠に解明できないよ。
そもそも何を解明すんのかもわかんないし」

騒がしい食堂内を少女がのそのそと歩いている。
まるで彼女のまわりだけに強い重力のくびきが存在するかのように…。

「七不思議なんて洒落になんないよ。なんか日に日に数が増えてっちゃてるし…」

「もうすぐ夏だからかも」

336名無しになりきれ:2012/06/21(木) 15:24:34
騒がしい食堂内に黒づくめの集団。
それはルナとその仲間たちの組んだビュジュアル系ガールズロックバンド
「ステレヨポエミー」
彼女たちもまた最近ちまたを賑わせているいう七不思議に興味深深だった。
ドラム担当の少女がカレーを頬張りながら怖い噂話をしている。

「そして…ルミちゃんは学園の屋上から落ちて死んだそうです。
自殺とも事故ともつかない最期だったとか。どんな飛び下り方をしたのか
顔がすっぱりと断ち切られ、お面のように壁に張り付いていたそうです。
その顔はやすらかで苦悶に満ちてもおらず、ただぽかんと口と目を開けて
虚空を見つめていたといいます」

「屋上から落ちたときに、電線とかに顔を持っていかれちゃったのかもね」とギターの子。

「………」
ルナ・チップルは口を真一文字にしてその話を聞いていた。なんか怖い。
七不思議というより怪談みたいだし、
ルミって名前が自分と一文字違いでそこが気になってあんまり話にも集中できなかった。

「てか七不思議がいくつあんのかって話よ!増えちゃってるじゃん。
調べても調べても増えちゃってんなら永遠に解明できないよ。
そもそも何を解明すんのかもわかんないし」
バンっテーブルを叩いて立ち上がる。
ルナもステレヨポエミーの仲間たちも、そんなにおつむの出来はよくない。
ただルナの兄は、神隠しにあって行方不明になっているので
そんな不思議話は半ば習慣的に聞き入ってしまうルナがいた。

騒がしい食堂内を少女がのそのそと歩いている。
まるで彼女のまわりだけに強い重力のくびきが存在するかのように…。

337名無しになりきれ:2012/06/21(木) 16:08:41
騒がしい食堂内に黒づくめの集団。
それはルナとその仲間たちの組んだビュジュアル系ガールズロックバンド
「ステレヨポエミー」
彼女たちもまた最近ちまたを賑わせているいう七不思議に興味深深だった。
ドラム担当の少女がカレーを頬張りながら怖い噂話をしている。

「そして…ルミちゃんは学園の屋上から落ちて死んだそうです。
自殺とも事故ともつかない最期だったとか。どんな飛び下り方をしたのか
顔がすっぱりと断ち切られ、お面のように壁に張り付いていたそうです。
その顔はやすらかで苦悶に満ちてもおらず、ただぽかんと口と目を開けて
虚空を見つめていたといいます」

「屋上から落ちたときに、電線とかに顔を持っていかれちゃったのかもね」とギターの子。

「………」
ルナ・チップルは口を真一文字にしてその話を聞いていた。なんか怖い。
七不思議というより怪談みたいだし、
ルミって名前が自分と一文字違いでそこが気になってあんまり話にも集中できなかった。

「てか七不思議がいくつあんのかって話よ!増えちゃってるじゃん。
調べても調べても増えちゃってんなら永遠に解明できないよ。
そもそも何を解明すんのかもわかんないし」
バンっテーブルを叩いて立ち上がる。
ルナもステレヨポエミーの仲間たちも、そんなにおつむの出来はよくない。
ただルナの兄は、神隠しにあって行方不明になっているので
そんな不思議話は半ば習慣的に聞き入ってしまうルナがいた。

「ふむー。どうしよう」
ルナが困っていると掲示板に張り紙をしているリリィの姿が目に飛び込む。
しめたっと思ったルナは人込みを縫うように進みながら声をあげて手をぶんぶんと振る。
すると横槍をいれるかのようにあの女が現れた。

>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「むむっ!ササミ・テバサコーチン!」

338名無しになりきれ:2012/06/21(木) 16:21:36
「ふむむ。どうしよう」
ルナが困っていると掲示板に張り紙をしているリリィの姿が目に飛び込む。
しめたっと思ったルナは人込みを縫うように進みながら声をあげて手をぶんぶんと振る。
すると横槍をいれるかのようにあの女が現れた。

>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「ぎゃーっ!ササミ・テバサコーチン!あいつ帰ってきていたの!?」
悲鳴をあげてテーブルの下に隠れる。変な緊張感で胸がどきどきしている。
知らない人と廊下ですれ違うのならいっこうに構わない。
挨拶なんかしなくったってそれは無視したとは言われない。
でもササミの場合はルナと知っていて無視をする。そんなことは許されない。
心がこわれてしまうから。

339名無しになりきれ:2012/06/21(木) 17:04:32
「ふむむ。どうしよう」
ルナが困っていると掲示板に張り紙をしているリリィの姿が目に飛び込む。
しめたっと思ったルナは人込みを縫うように進みながら声をあげて手をぶんぶんと振る。
すると横槍をいれるかのようにあの女が現れた。

>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「ぎゃーっ!ササミ・テバサコーチン!あいつ帰ってきていたの!?」
悲鳴をあげてテーブルの下に隠れる。変な緊張感で胸がどきどきしている。
知らない人と廊下ですれ違うのならいっこうに構わない。
挨拶なんかしなくったってそれは無視したとは言われない。
でもササミの場合はルナと知っていて無視をする。そんなことは許されない。
心がこわれてしまうから。

「だいじょうぶ。ササミと二人っきりというのなら問題大だけど、
リリィもいるし…。ここは自然に対処すれば…」
かちこちになりながらも、ルナは二人の前に躍り出た。

「よー、ひさしぶふぃ」
そしていきなり噛んでしまう。

>「七不思議っていうのに七つ以上あるのも不思議な話だがね。
>他にもまだありそうやったけど、知ってりゃーす?
>フリードや他何組かもう調査したらしいけど、まだ究明には至ってないみたいやね。」

「あ、しってる。壁に張り付いた女の子の顔と美術室の人形の話。
まーそれだけだけどさ。リリィは他に何か知ってる?」
ルナは話に夢中になっていた。
だからシャオロンが張り紙を排除したことに気がついたのは、
彼女が仁王立ちして満足そうに自分の紙を見ているところだった。

「なんだよこの張り紙は!?こんな高飛車な内容じゃ集まるもんもあつまらねーだろっ!?
おめーは岩男の大群でも従えてりゃいいんだよ。このチンクシャ女」
ルナはたぶん排除されたであろうリリィの張り紙(破損部分は逆転魔法で再生)の端を持って
掲示板にべたんと貼り付けようとする。でも、むにゃりという変な感触。
お約束というか前方不注意で、ササミの魔乳に張り紙ごとうずまっているルナの両手があった。

340名無しになりきれ:2012/06/21(木) 18:39:00
騒がしい食堂内に黒づくめの集団。
それはルナとその仲間たちの組んだビュジュアル系ガールズロックバンド
「ステロヨポエミー」
彼女たちもまた最近ちまたを賑わせているいう七不思議に興味深深だった。
ドラム担当の少女がカレーを頬張りながら怖い噂話をしている。

「そして…ルミちゃんは学園の屋上から落ちて死んだそうです。
自殺とも事故ともつかない最期だったとか。どんな飛び下り方をしたのか
顔がすっぱりと断ち切られ、お面のように壁に張り付いていたそうです。
その顔はやすらかで苦悶に満ちてもおらず、ただぽかんと口と目を開けて
虚空を見つめていたといいます」

「屋上から落ちたときに、電線とかに顔を持っていかれちゃったのかもね」とギターの子。

「………」
ルナ・チップルは口を真一文字にしてその話を聞いていた。なんか怖い。
七不思議というより怪談みたいだし、
ルミって名前が自分と一文字違いでそこが気になってあんまり話にも集中できなかった。

「てか七不思議がいくつあんのかって話よ!増えちゃってるじゃん。
調べても調べても増えちゃってんなら永遠に解明できないよ。
そもそも何を解明すんのかもわかんないし」
バンっテーブルを叩いて立ち上がる。
ルナもステロヨポエミーの仲間たちも、そんなにおつむの出来はよくない。
ただルナの兄は、神隠しにあって行方不明になっているので
そんな不思議話は半ば習慣的に聞き入ってしまうルナがいた。

341名無しになりきれ:2012/06/21(木) 18:51:34
「ふむむ。どうしよう」
ルナが困っていると掲示板に張り紙をしているリリィの姿が目に飛び込む。
しめたっと思ったルナは人込みを縫うように進みながら声をあげて手をぶんぶんと振る。
すると横槍をいれるかのようにあの女が現れた。

>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「ぎゃーっ!ササミ・テバサコーチン!あいつ帰ってきていたの!?」
悲鳴をあげてテーブルの下に隠れる。変な緊張感で胸がどきどきしている。
知らない人と廊下ですれ違うのならいっこうに構わない。
挨拶なんかされなくったってそれは無視されたことにはならない。
でもササミの場合はルナと知っていて無視をする。そんなことは許されない。
心がこわれてしまうから。

「だいじょうぶ。ササミと二人っきりというのなら問題大だけど、
リリィもいるし…。ここは自然に対処すれば…」
かちこちになりながらも、ルナは二人の前に躍り出た。

「よー、ひさしぶふぃ」
そしていきなり噛んでしまったけど、豚のマネが流行っているのだと誤魔化した。

>「七不思議っていうのに七つ以上あるのも不思議な話だがね。
>他にもまだありそうやったけど、知ってりゃーす?
>フリードや他何組かもう調査したらしいけど、まだ究明には至ってないみたいやね。」

「あ、しってる。壁に張り付いた女の子の顔と美術室の人形の話。
まーそれだけだけどさ。リリィは他に何か知ってる?」
ルナは話に夢中になっていた。
だからシャオロンが張り紙を排除したことに気がついたのは、
彼女が仁王立ちして満足そうに自分の紙を見ているところだった。

「なんだよこの張り紙は!?こんな高飛車な内容じゃ集まるもんもあつまらねーだろっ!?
おめーは岩男の大群でも従えてりゃいいんだよ。このチンクシャ女」
ルナはたぶん排除されたであろうリリィの張り紙(破損部分は逆転魔法で再生)の端を持って
掲示板にべたんと貼り付けようとする。でも壁には変な凹凸があり生暖かい微妙な感触がする。
その理由はお約束というか前方不注意で、張り紙と掲示板の間にリリィを挟んでしまっていたのであった。

342名無しになりきれ:2012/06/21(木) 19:04:35
「ふむむ。どうしよう」
ルナが困っていると掲示板に張り紙をしているリリィの姿が目に飛び込む。
しめたっと思ったルナは人込みを縫うように進みながら声をあげて手をぶんぶんと振る。
すると横槍をいれるかのようにあの女が現れた。

>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「ぎゃーっ!ササミ・テバサコーチン!あいつ帰ってきていたの!?」
悲鳴をあげてテーブルの下に隠れる。変な緊張感で胸がどきどきしている。
知らない人と廊下ですれ違うのならいっこうに構わない。
挨拶なんかされなくったってそれは無視されたことにはならない。
でもササミの場合はルナと知っていて無視をする。そんなことは許されない。
心がこわれてしまうから。

「だいじょうぶ。ササミと二人っきりというのなら問題大だけど、
リリィもいるし…。ここは自然に対処すれば…」
かちこちになりながらも、ルナは二人の前に躍り出た。

「よー、ひさしぶふぃ」
そしていきなり噛んでしまったけど、豚のマネが流行っているのだと誤魔化す。

>「七不思議っていうのに七つ以上あるのも不思議な話だがね。
>他にもまだありそうやったけど、知ってりゃーす?
>フリードや他何組かもう調査したらしいけど、まだ究明には至ってないみたいやね。」

「あ、しってる。壁に張り付いた女の子の顔と美術室の人形の話。
まーそれだけだけどさ。リリィは他に何か知ってる?」
ルナは話に夢中になっていた。
だからシャオロンが張り紙を排除したことに気がついたのは、
彼女が仁王立ちして満足そうに自分の紙を見ているところだった。

「なんだよこの張り紙は!?こんな高飛車な内容じゃ集まるもんもあつまらねーだろっ!?
おめーは岩男の大群でも従えてりゃいいんだよ。このチンクシャ女」
ルナはたぶん排除されたであろうリリィの張り紙(破損部分は逆転魔法で再生)の端を持って
掲示板にべたんと貼り付けようとする。でも壁には変な凹凸があり生暖かい微妙な感触がする。
その理由はお約束というか前方不注意で、張り紙と掲示板の間にリリィを挟んでしまっていたのであった。

343名無しになりきれ:2012/06/21(木) 19:08:12
「ふむむ。どうしよう」
ルナが困っていると掲示板に張り紙をしているリリィの姿が目に飛び込む。
しめたっと思ったルナは人込みを縫うように進みながら声をあげて手をぶんぶんと振る。
すると横槍をいれるかのようにあの女が現れた。

>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「ぎゃーっ!ササミ・テバサコーチン!あいつ帰ってきていたの!?」
悲鳴をあげてテーブルの下に隠れる。変な緊張感で胸がどきどきしている。
知らない人と廊下ですれ違うのならいっこうに構わない。
挨拶なんかされなくったってそれは無視されたことにはならない。
でもササミの場合はルナと知っていて無視をする。そんなことは許されない。
心がこわれてしまうから。

「だいじょうぶ。ササミと二人っきりというのなら問題大だけど、
リリィもいるし…。ここは自然に対処すれば…」
かちこちになりながらも、ルナは二人の前に躍り出た。

「よー、ひさしぶふぃ」
そしていきなり噛んでしまったけど、豚のマネが流行っているのだと誤魔化す。

>「七不思議っていうのに七つ以上あるのも不思議な話だがね。
>他にもまだありそうやったけど、知ってりゃーす?
>フリードや他何組かもう調査したらしいけど、まだ究明には至ってないみたいやね。」

「あ、しってる。壁に張り付いた女の子の顔と美術室の人形の話。
まーそれだけだけどさ。リリィは他に何か知ってる?」
ルナは話に夢中になっていた。
だからシャオロンが張り紙を排除したことに気がついたのは、
彼女が仁王立ちして満足そうに自分の紙を見ているところだった。

「なんだよこの張り紙は!?こんな高飛車な内容じゃ集まるもんもあつまらねーだろっ!?
おめーは岩男の大群でも従えてりゃいいんだよ。このチンクシャ女」
ルナはたぶん排除されたであろうリリィの張り紙(破損部分は逆転魔法で再生)の端を持って
掲示板にべたんと貼り付けようとする。でも壁には変な凹凸があり生暖かい微妙な感触がする。
その理由はお約束というか前方不注意で、張り紙と掲示板の間にリリィを挟んでしまっていたからであった。

344名無しになりきれ:2012/06/21(木) 19:47:50
「ぎゃー!!ごめんねー!」
張り紙パックをされてピクピクしているであろうリリィに謝るルナ。
しょんぼりしているとある違和感に気がつく。なんかササミにおかしな所がある。

「あれれ…ササミのあんなとこに顔なんかあった?」
怪訝に思っているルナの思考を破って現れたのは赤マント。

「お、七不思議のほうからのこのこと現れやがったぜ。
思うに、この増殖する七不思議って怪異自体が妖しいんだよな。
木を隠すなら森。なんか隠されてる気がするぜ」

345名無しになりきれ:2012/06/21(木) 19:56:35
騒がしい食堂内に黒づくめの集団。
それはルナとその仲間たちの組んだビュジュアル系ガールズロックバンド
「ステロヨポエミー」
彼女たちもまた最近ちまたを賑わせているいう七不思議に興味深深だった。
ドラム担当の少女がカレーを頬張りながら怖い噂話をしている。

「そして…ルミちゃんは学園の屋上から落ちて死んだそうです。
自殺とも事故ともつかない最期だったとか。どんな飛び下り方をしたのか
顔がすっぱりと断ち切られ、お面のように壁に張り付いていたそうです。
その顔はやすらかで苦悶に満ちてもおらず、ただぽかんと口と目を開けて
虚空を見つめていたといいます」

「屋上から落ちたときに、電線とかに顔を持っていかれちゃったのかもね」とギターの子。

「………」
ルナ・チップルは口を真一文字にしてその話を聞いていた。なんか怖い。
七不思議というより怪談みたいだし、
ルミって名前が自分と一文字違いでそこが気になってあんまり話にも集中できなかった。

「てか七不思議がいくつあんのかって話よ!増えちゃってるじゃん。
調べても調べても増えちゃってんなら永遠に解明できないよ。
そもそも何を解明すんのかもわかんないし」
バンっテーブルを叩いて立ち上がる。
ルナもステロヨポエミーの仲間たちも、そんなにおつむの出来はよくない。
ただルナの兄は、神隠しにあって行方不明になっているので
そんな不思議話は半ば習慣的に聞き入ってしまうルナがいた。

「ふむむ。どうしよう」
ルナが困っていると掲示板に張り紙をしているリリィの姿が目に飛び込む。
しめたっと思ったルナは人込みを縫うように進みながら声をあげて手をぶんぶんと振る。
すると横槍をいれるかのようにあの女が現れた。

346名無しになりきれ:2012/06/21(木) 19:59:04
>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「ぎゃーっ!ササミ・テバサコーチン!あいつ帰ってきていたの!?」
悲鳴をあげてテーブルの下に隠れる。変な緊張感で胸がどきどきしている。
知らない人と廊下ですれ違うのならいっこうに構わない。
挨拶なんかされなくったってそれは無視されたことにはならない。
でもササミの場合はルナと知っていて無視をする。そんなことは許されない。
心がこわれてしまうから。

「だいじょうぶ。ササミと二人っきりというのなら問題大だけど、
リリィもいるし…。ここは自然に対処すれば…」
かちこちになりながらも、ルナは二人の前に躍り出た。

「よー、ひさしぶふぃ」
そしていきなり噛んでしまったけど、豚のマネが流行っているのだと誤魔化す。

>「七不思議っていうのに七つ以上あるのも不思議な話だがね。
>他にもまだありそうやったけど、知ってりゃーす?
>フリードや他何組かもう調査したらしいけど、まだ究明には至ってないみたいやね。」

「あ、しってる。壁に張り付いた女の子の顔と美術室の人形の話。
まーそれだけだけどさ。リリィは他に何か知ってる?」
ルナは話に夢中になっていた。
だからシャオロンが張り紙を排除したことに気がついたのは、
彼女が仁王立ちして満足そうに自分の紙を見ているところだった。

「なんだよこの張り紙は!?こんな高飛車な内容じゃ集まるもんもあつまらねーだろっ!?
おめーは岩男の大群でも従えてりゃいいんだよ。このチンクシャ女」
ルナはたぶん排除されたであろうリリィの張り紙(破損部分は逆転魔法で再生)の端を持って
掲示板にべたんと貼り付けようとする。でも壁には変な凹凸があり生暖かい微妙な感触がする。
その理由はお約束というか前方不注意で、張り紙と掲示板の間にリリィを挟んでしまっていたからであった。

「ぎゃー!!ごめんねー!」
張り紙パックをされてピクピクしているであろうリリィに謝るルナ。
しょんぼりしているとある違和感に気がつく。なんかササミにおかしな所がある。

「あれれ…ササミのあんなとこに顔なんかあった?」
怪訝に思っているルナの思考を破って現れたのは赤マント。

「お、七不思議のほうからのこのこと現れやがったぜ。
思うに、この増殖する七不思議って怪異自体が妖しいんだよな。
木を隠すなら森。なんか隠されてる気がするぜ」
と言ったところで今回のレスはおしまいだった。

347名無しになりきれ:2012/06/21(木) 20:02:08
>「リリィやないのー!久しぶりやねえ!」

「ぎゃーっ!ササミ・テバサコーチン!あいつ帰ってきていたの!?」
悲鳴をあげてテーブルの下に隠れる。変な緊張感で胸がどきどきしている。
知らない人と廊下ですれ違うのならいっこうに構わない。
挨拶なんかされなくったってそれは無視されたことにはならない。
でもササミの場合はルナと知っていて無視をする。そんなことは許されない。
心がこわれてしまうから。

「だいじょうぶ。ササミと二人っきりというのなら問題大だけど、
リリィもいるし…。ここは自然に対処すれば…」
かちこちになりながらも、ルナは二人の前に躍り出た。

「よー、ひさしぶふぃ」
そしていきなり噛んでしまったけど、豚のマネが流行っているのだと誤魔化す。

>「七不思議っていうのに七つ以上あるのも不思議な話だがね。
>他にもまだありそうやったけど、知ってりゃーす?
>フリードや他何組かもう調査したらしいけど、まだ究明には至ってないみたいやね。」

「あ、しってる。壁に張り付いた女の子の顔と美術室の人形の話。
まーそれだけだけどさ。リリィは他に何か知ってる?」
ルナは話に夢中になっていた。
だからシャオロンが張り紙を排除したことに気がついたのは、
彼女が仁王立ちして満足そうに自分の紙を見ているところだった。

「なんだよこの張り紙は!?こんな高飛車な内容じゃ集まるもんもあつまらねーだろっ!?
おめーは岩男の大群でも従えてりゃいいんだよ。このチンクシャ女」
ルナはたぶん排除されたであろうリリィの張り紙(破損部分は逆転魔法で再生)の端を持って
掲示板にべたんと貼り付けようとする。でも壁には変な凹凸があり生暖かい微妙な感触がする。
その理由はお約束というか前方不注意で、張り紙と掲示板の間にリリィを挟んでしまっていたからであった。

「ぎゃー!!ごめんねー!」
張り紙パックをされてピクピクしているであろうリリィに謝るルナ。
しょんぼりしているとある違和感に気がつく。なんかササミにおかしな所がある。

「あれれ…ササミのあんなとこに顔なんかあった?」
怪訝に思っているルナの思考を破って現れたのは赤マント。

「お、七不思議のほうからのこのこと現れやがったぜ。
思うに、この増殖する七不思議って怪異自体が妖しいんだよな。
木を隠すなら森。なんか隠されてる気がするぜ。やっちまいなフリード!」
大きな声をあげるルナは屁っ放り腰。
――と言ったところで今回のレスはおしまいだった。

348名無しになりきれ:2012/08/05(日) 17:23:54
>>155
>『やっぱフィー坊の知り合いのブラコンみたいに兄のパンツとか盗むのかな』(猫語)

「人聞きの悪いこといわないでよ。私はそんな変態じゃないし。
つか盗みたくってもお兄ちゃんは神隠しにあってて行方不明になってるから盗めないから…」

ルナはうつむいて、頬は朱に染めている。

>「試しにタバスコとか口のあたりに塗ってみましょうか?」
>『それササミさんも辛くない?』(猫語)

「あ、言われてみたらそうね。…じゃあどうしよ」

>「とりあえず僕が先頭ということで防御を固めさせていただこうと思います」

「うん。それじゃあじゃんじゃん守っちゃって」

>「男の僕には関係ありませんしサイズも合うんで・・・・・・
 それにすでに呪われていれば呪いの重複はありませんからね」

「え?呪いは重複しないの?へー、それは盲点かも。
そう考えてみると世の中には三重苦の人とかがいるから呪いよりよっぽど大変ね」

>>156
>「あかんがね。口だと喋れなくなるかもしれせんし、目の方がいいがね。でもタバスコとか持ってるんきゃ?」

「うっんと…、ササミが辛いのはべつに構わないのね。
でもタバスコがないという…。じゃあ他の生き地獄を考えないと」

それから数分後。 ルナは背後から飛来するササミに気づいた。
ササミの顔には疑念と焦燥が浮かんでいる。

>「まっすぐ飛んだはずやのに……幻術に嵌められとるか、七不思議「無限回廊」か……とりあえず!」

349名無しになりきれ:2012/08/05(日) 19:14:46
>>155
>『やっぱフィー坊の知り合いのブラコンみたいに兄のパンツとか盗むのかな』(猫語)

「人聞きの悪いこといわないでよ。私はそんな変態じゃないし。
つか盗みたくってもお兄ちゃんは…」

ルナはうつむいてる。

>「試しにタバスコとか口のあたりに塗ってみましょうか?」
>『それササミさんも辛くない?』(猫語)

「あ、言われてみたらそうね。…じゃあどうしよ」

>「とりあえず僕が先頭ということで防御を固めさせていただこうと思います」

「うん。それじゃあじゃんじゃん守っちゃって」

>「男の僕には関係ありませんしサイズも合うんで・・・・・・
 それにすでに呪われていれば呪いの重複はありませんからね」

「え?呪いは重複しないの?へー、それは盲点かも。
そう考えてみると世の中には三重苦の人とかがいるから呪いよりよっぽど大変ね」

>>156
>「あかんがね。口だと喋れなくなるかもしれせんし、目の方がいいがね。でもタバスコとか持ってるんきゃ?」

「うっんと…、ササミが辛いのはべつに構わないのね。
でもタバスコがないという…。じゃあ他の生き地獄を考えないと」

それから数分後。 ルナは背後から飛来するササミに気づいた。
ササミの顔には疑念と焦燥が浮かんでいる。

>「まっすぐ飛んだはずやのに……幻術に嵌められとるか、七不思議「無限回廊」か……とりあえず!」

――破壊。ササミの持つ六本の枝分刀が、超振動を得て竜巻のように荒れ狂う。

>>157-158
>「へえ、ルナちゃんお兄ちゃんがいたんだ。しかも美形だなんて初耳。お兄ちゃんも魔法が使えるの?」

「え、まあね。でも、まだわたしがちっちゃかったときに
お兄ちゃんは行方不明になっちゃったから顔とかしか印象にないんだ」

>それから待つこと数分後、ササミは戻ってきた。
ルナはササミの異変に気がつく。

「あ!人面瘡が…!!」
指をさししめしたさきには氷が融解しかけている人面瘡。
なんとササミの体温で氷が溶けかけているのだ。

「げひゃっ、ほんと…おそろしい悪魔みたいなやつらだね。
目にタバスコとか鼻山葵以上の罰ゲームじゃないかい!
そんなわるいこたちにはお仕置きだよー!」
ササミの意志とは裏腹に、刃は壁と言わず扉と言わず切り刻んでいく!

>「うわああ!!」
>頭を抱え床に身を伏せたリリィのすぐ脇に、ビシっとひびが入った。
>「え・・・・うそおおおお!!」
>ササミの攻撃に耐え切れなかったのか、嫌な破壊音とともに、足元の床が砕け、消滅した。
>「う、うそでしょー!!」
>リリィはまっさかさまに奈落へと落っこちていった。

350名無しになりきれ:2012/08/05(日) 19:31:35
「リリィーっ!きゃあ!?」
廊下に入った亀裂は蜘蛛の巣のように広がると、ルナを巻き込んで一斉に砕け散った。
これで七不思議「無限回廊」は難なくクリアというところか。
でもルナは考えてみた。無限回廊の無限の理由を…。

「…あ、もしかしたらメビウスの輪!そんな空間が何らかの力で作り出されているのかも」

351名無しになりきれ:2012/08/05(日) 19:51:49
「リリィーっ!きゃあ!?」
廊下に入った亀裂は蜘蛛の巣のように広がると、ルナを巻き込んで一斉に砕け散った。
奇しくもこれで「無限回廊」はクリアというところか。
しかしルナは考えてみた。無限回廊の無限の理由を…。

「…あ、もしかしたらメビウスの輪!そんな空間が何らかの力で作り出されているのかも。
って、誰がなんのために?あ、そっか。先に進めないように何かを隠しているのかも!」

352名無しになりきれ:2012/08/05(日) 19:59:04
>>155
>『やっぱフィー坊の知り合いのブラコンみたいに兄のパンツとか盗むのかな』(猫語)

「人聞きの悪いこといわないでよ。私はそんな変態じゃないし。
つか盗みたくってもお兄ちゃんは…」

ルナはうつむいてる。

>「試しにタバスコとか口のあたりに塗ってみましょうか?」
>『それササミさんも辛くない?』(猫語)

「あ、言われてみたらそうね。…じゃあどうしよ」

>「とりあえず僕が先頭ということで防御を固めさせていただこうと思います」

「うん。それじゃあじゃんじゃん守っちゃって」

>「男の僕には関係ありませんしサイズも合うんで・・・・・・
 それにすでに呪われていれば呪いの重複はありませんからね」

「え?呪いは重複しないの?へー、それは盲点かも。
そう考えてみると世の中には三重苦の人とかがいるから呪いよりよっぽど大変ね」

>>156
>「あかんがね。口だと喋れなくなるかもしれせんし、目の方がいいがね。でもタバスコとか持ってるんきゃ?」

「うっんと…、ササミが辛いのはべつに構わないのね。
でもタバスコがないという…。じゃあ他の生き地獄を考えないと」

それから数分後。 ルナは背後から飛来するササミに気づいた。
ササミの顔には疑念と焦燥が浮かんでいる。

>「まっすぐ飛んだはずやのに……幻術に嵌められとるか、七不思議「無限回廊」か……とりあえず!」

――破壊。ササミの持つ六本の枝分刀が、超振動を得て竜巻のように荒れ狂う。

>>157-158
>「へえ、ルナちゃんお兄ちゃんがいたんだ。しかも美形だなんて初耳。お兄ちゃんも魔法が使えるの?」

「え、まあね。でも、まだわたしがちっちゃかったときに
お兄ちゃんは行方不明になっちゃったから顔とかしか印象にないんだ」

>それから待つこと数分後、ササミは戻ってきた。
ルナはササミの異変に気がつく。

「あ!人面瘡が…!!」
指をさししめしたさきには氷が融解しかけている人面瘡。
なんとササミの体温で氷が溶けかけているのだ。

「げひゃっ、ほんと…おそろしい悪魔みたいなやつらだね。
目にタバスコとか鼻山葵以上の罰ゲームじゃないかい!
そんなわるいこたちにはお仕置きだよっ!」
ササミの意志に逆らうべく、 人面瘡に支配されたササミの腕は
無限回廊の破壊を停止する。その時だった。

>「うわああ!!」
>頭を抱え床に身を伏せたリリィのすぐ脇に、ビシっとひびが入った。
>「え・・・・うそおおおお!!」
>ササミの攻撃に耐え切れなかったのか、嫌な破壊音とともに、足元の床が砕け、消滅した。
>「う、うそでしょー!!」
>リリィはまっさかさまに奈落へと落っこちていった。

353名無しになりきれ:2012/08/05(日) 20:20:55
「リリィーっ!きゃあ!?」
廊下に入った亀裂は蜘蛛の巣のように広がると、ルナを巻き込んで一斉に砕け散った。
奇しくもこれで「無限回廊」はクリアというところか。
しかしルナは考えてみた。無限回廊の無限の理由を…。

「…あ、もしかしたらメビウスの輪!そんな空間が何らかの力で作り出されているのかも。
って、誰がなんのために?あ、そっか。先に進めないように何かを隠しているのかも!」

「ちっ!!」舌打ちをする人面瘡。
ルナは直感で、嘘や噂で塗り固められた現実から真実が垣間見えたような気もした。

奈落の底へ落ちている途中。ルナは空中を泳ぎながらリリィに近づくと
その手を握って違和を感じた。片方の手がすかすかなのだ。

「……リリィのバカ。骨がないのどうして隠してたの?
でも、もしかしたら七不思議の謎は私たちが解けるかも。だって…
…ぎゃ!」
呻き声。脊椎に感じる圧迫感。
なんと人面瘡に支配されたササミの腕がルナの首根っこを押さえつけていた。
このままだと、ササミとルナは丸ごと奈落の底に激突してしまうかも知れない。

354名無しになりきれ:2012/08/06(月) 20:05:57
http://www.youtube.com/watch?v=HfAhZK_Zo8k
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                  ▼
כָּל עוֹד בַּלֵּבָב פְּנִימָה
נֶפֶשׁ יְהוּדִי הוֹמִיָּה
וּלְפַאֲתֵי מִזְרָח קָדִימָה
עַיִן לְצִיּוֹן צוֹפיָּה
עוֹד לֹא אָבְדָה תִּקְוָתֵנוּ
הַתִּקְוָה בָּת שְׁנוֹת אַלְפַּיִם
לִהְיוֹת עַם חָפְשִׁי בְּאַרְצֵנוּ
אֶרֶץ צִיּוֹן וִירוּשָׁלַיִם

355名無しになりきれ:2012/08/14(火) 13:21:30
>「重圧から解放されたい気持ちがあることは否定せーへんけどな、わたしゃそんなに単純じゃあらぁせーへんのや!
>一面だけ見てわかったよーな口を利かれてもええ迷惑だがね!
>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!
>あんたの出る幕なんてありゃあせーへんわ!
>それに!一番大切なものに手ぇ出すなんてとろくせー事やらせるわけあらへんやろ!」

血を抜かれ魔力を失い、人間の姿が保てなくなっていたササミは、
本来の姿、七面鳥の姿で叫んでいた。その全身はしわしわに干からびていた。
しかし――
子を守る母親の心は何者より勝る……

ササミの念動力により、巨顔と化した人面瘡の本体へと侵入する七つの手袋。
唸る怪音波。高温によって膨張を始める人面瘡の本体。

>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!

「…いいねぇ、そのつよい意志。あたしとちがってあんたはブレやしない。
それに比べりゃあたしは、噂に翻弄され続ける奴隷みたいなもの…。かなしいったらない」
巨顔の化け物からは、はらはらと涙が流れ落ちたように見えた。
そして涙は一瞬で蒸発し、闇に消える。
巨顔の化け物は体内を沸騰させながら悶え苦しんでいた。
それを観察していたフリードは考える。果たして液体状の敵を倒せるのか? と…。
だが、その考えは取り越し苦労だ。フリードは次の瞬間叫ぶ…

>「これが僕の必殺技です!フリージングサーベル!サーベルストレート!!」

氷の刃が巨顔を斬断する。刹那、

356名無しになりきれ:2012/08/14(火) 13:32:50
>「重圧から解放されたい気持ちがあることは否定せーへんけどな、わたしゃそんなに単純じゃあらぁせーへんのや!
>一面だけ見てわかったよーな口を利かれてもええ迷惑だがね!
>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!
>あんたの出る幕なんてありゃあせーへんわ!
>それに!一番大切なものに手ぇ出すなんてとろくせー事やらせるわけあらへんやろ!」

血を抜かれ魔力を失い、人間の姿が保てなくなっていたササミは、
本来の姿、七面鳥の姿で叫んでいた。その全身はしわしわに干からびていた。
しかし――
子を守る母親の心は何者より勝る……

ササミの念動力により、巨顔と化した人面瘡の本体へと侵入する七つの手袋。
唸る怪音波。高温によって膨張を始める人面瘡の本体。

>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!

「…いいねぇ、そのつよい意志。あたしとちがってあんたはブレやしない。
それに比べりゃあたしは、噂に翻弄され続ける奴隷みたいなもの…。かなしいったらない」
巨顔の化け物からは、はらはらと涙が流れ落ちたように見えた。
そして涙は一瞬で蒸発し、闇に消える。
巨顔の化け物は体内を沸騰させながら悶え苦しんでいた。
それを観察していたフリードは考える。果たして液体状の敵を倒せるのか? と…。
だが、その考えは取り越し苦労だ。フリードは次の瞬間叫ぶ…

>「これが僕の必殺技です!フリージングサーベル!サーベルストレート!!」

氷の刃が巨顔を斬断する。刹那、大爆発。
これは揚げ物をしてるときに火事が起きて、フライパンに水をかけたら爆発するのと同じ原理。
一種の水蒸気爆発と言えた。

>「急激に温度が変われば成分が変化して元とは違う性質になるはずです
 簡単に言えば寒さで死ぬって事です
 ゆえに倒したと言ってしまっていいでしょ・・・・たぶんう」

「え、そうなの?よくわかんないけど…。恐竜が絶滅したのとおなじ原理なのかな?
っていうか私たちって、まだ落下してる途中じゃ…」
ルナは落下しながら正座。小首をかしげている。

357名無しになりきれ:2012/08/14(火) 13:35:34
>「重圧から解放されたい気持ちがあることは否定せーへんけどな、わたしゃそんなに単純じゃあらぁせーへんのや!
>一面だけ見てわかったよーな口を利かれてもええ迷惑だがね!
>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!
>あんたの出る幕なんてありゃあせーへんわ!
>それに!一番大切なものに手ぇ出すなんてとろくせー事やらせるわけあらへんやろ!」

血を抜かれ魔力を失い、人間の姿が保てなくなっていたササミは、
本来の姿、七面鳥の姿で叫んでいた。その全身はしわしわに干からびていた。
しかし――
子を守る母親の心は何者より勝る……

ササミの念動力により、巨顔と化した人面瘡の本体へと侵入する七つの手袋。
唸る怪音波。高温によって膨張を始める人面瘡の本体。

>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!

「…いいねぇ、そのつよい意志。あたしとちがってあんたはブレやしない。
それに比べりゃあたしは、噂に翻弄され続ける奴隷みたいなもの…。かなしいったらないさ」
巨顔の化け物からは、はらはらと涙が流れ落ちたように見えた。
そして涙は一瞬で蒸発し、闇に消える。
巨顔の化け物は体内を沸騰させながら悶え苦しんでいた。
それを観察していたフリードは考える。果たして液体状の敵を倒せるのか? と…。
だが、その考えは取り越し苦労だ。フリードは次の瞬間叫ぶ…

>「これが僕の必殺技です!フリージングサーベル!サーベルストレート!!」

氷の刃が巨顔を斬断。刹那、大爆発。
これは揚げ物をしてるときに火事が起きて、フライパンに水をかけたら爆発するのと同じ原理。
一種の水蒸気爆発と言えた。

>「急激に温度が変われば成分が変化して元とは違う性質になるはずです
 簡単に言えば寒さで死ぬって事です
 ゆえに倒したと言ってしまっていいでしょ・・・・たぶんう」

「え、そうなの?よくわかんないけど…。恐竜が絶滅したのとおなじ原理なのかな?
っていうか私たちって、まだ落下してる途中なんじゃないの…」
ルナは落下しながら正座。小首をかしげている。

358名無しになりきれ:2012/08/14(火) 13:36:52
>「重圧から解放されたい気持ちがあることは否定せーへんけどな、わたしゃそんなに単純じゃあらぁせーへんのや!
>一面だけ見てわかったよーな口を利かれてもええ迷惑だがね!
>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!
>あんたの出る幕なんてありゃあせーへんわ!
>それに!一番大切なものに手ぇ出すなんてとろくせー事やらせるわけあらへんやろ!」

血を抜かれ魔力を失い、人間の姿が保てなくなっていたササミは、
本来の姿、七面鳥の姿で叫んでいた。その全身はしわしわに干からびていた。
しかし――
子を守る母親の心は何者より勝る……

ササミの念動力により、巨顔と化した人面瘡の本体へと侵入する七つの手袋。
唸る怪音波。高温によって膨張を始める人面瘡の本体。

>重圧を背負うも降ろすも自分自身で決める!

「…いいねぇ、そのつよい意志。あたしとちがってあんたはブレやしない。
それに比べりゃあたしは、噂に翻弄され続ける奴隷みたいなもの…。かなしいったらないよ」
巨顔の化け物からは、はらはらと涙が流れ落ちたように見えた。
そして涙は一瞬で蒸発し、闇に消える。
巨顔の化け物は体内を沸騰させながら悶え苦しんでいた。
それを観察していたフリードは考える。果たして液体状の敵を倒せるのか? と…。
だが、その考えは取り越し苦労だ。フリードは次の瞬間叫ぶ…

>「これが僕の必殺技です!フリージングサーベル!サーベルストレート!!」

氷の刃が巨顔を斬断。刹那、大爆発。
これは揚げ物をしてるときに火事が起きて、フライパンに水をかけたら爆発するのと同じ原理。
一種の水蒸気爆発と言えた。

>「急激に温度が変われば成分が変化して元とは違う性質になるはずです
 簡単に言えば寒さで死ぬって事です
 ゆえに倒したと言ってしまっていいでしょ・・・・たぶんう」

「え、そうなの?よくわかんないけど…。恐竜が絶滅したのとおなじ原理なのかな?
っていうか私たちって、まだ落下してる途中なんじゃ…」
ルナは落下しながら正座。小首をかしげている。

359名無しになりきれ:2012/08/14(火) 14:41:24
>「人型の生物中心の社会では人型のほうが便利だからじゃないのでしょうか?
>あと人間大のほうが食費が掛からないとか」
>とそれっぽい理由を言うフリードリッヒ
>真相は本人以外誰にも分からないものである

「そう、真相は本人以外は誰にもわからないものさ」
落下する一同の中心に立つ白き影。やわらかな微笑。
そこにはちょんまげを結った少年が立っていた。

「有名な怪談話のお岩さんだって、江戸で評判の美人がモデルだって言うしね。
真実なんて時と場合によって変化するもの。とてもとても脆弱なものなんだよ」
少年は骸骨の死神の人形を片手にはめて、それにむかって話しかけていた。
が、おもむろに面をリリィにむけ

「そうはおもわないかい?ぐるぐるめがねのお嬢さん。いや、リリィ…。ひさしぶりだね」
少年がもつ骸骨はカタカタと口を震わせていた。まるで腹話術のように。
そして少年は、静かな湖面のような目でリリィを見つめている。

「きみたちは嘘つきだね。厚化粧。豊胸。鳥。猫。みんな偽りの姿で生きている。
嘘ばかりついて、真実でさえ自分の都合のいいように塗り替える。
ほんとうに醜い生き物だよ。人間って生き物は…」

いつのまにか生徒たちは黒い箱の上にいた。まわりを見渡せば赤い海。空も血の様に赤い。
宙には黒い小さな箱が浮いており、それには生徒たちの姿が映し出されていた。
所謂テレビのようだった。

「だからボクは美しい真実の存在を造りだしたいのさ。どういう意味かわかるよね?
穢れのない完全で美しい人間を造り出して、ボクは神様になるのだよ」

「だから君の骨ちょうーだい。一番形のいい骨を…」
骸骨がリリィを見つめる。同時に骨が引きずり出されるような感覚が彼女を襲う。

「なにやってんのよ、あのちょんまげ!やめなさい!リリィを助けてササミにフリード!」
ルナは宙にストックされていた血の球をササミに詰め込む。
するとちょんまげ姿の少年「死神」は歌いだす。レクイエムを…。
それは赤い海と共鳴し、同時に生徒たちの耳を劈く振動波を生み出した。

360名無しになりきれ:2012/08/14(火) 14:46:42
>「人型の生物中心の社会では人型のほうが便利だからじゃないのでしょうか?
>あと人間大のほうが食費が掛からないとか」
>とそれっぽい理由を言うフリードリッヒ
>真相は本人以外誰にも分からないものである

「そう、真相は本人以外は誰にもわからないものさ」
落下する一同の中心に立つ白き影。やわらかな微笑。
そこにはちょんまげを結った少年が立っていた。

「有名な怪談話のお岩さんだって、江戸で評判の美人がモデルだって言うしね。
真実なんて時と場合によって変化するもの。とてもとても脆弱なものなんだよ」
少年は骸骨の死神の人形を片手にはめて、それにむかって話しかけていた。
が、おもむろに面をリリィにむけ

「そうはおもわないかい?ぐるぐるめがねのお嬢さん。いや、リリィ…。ひさしぶりだね」
少年がもつ骸骨はカタカタと口を震わせていた。まるで腹話術のように。
そして少年は、静かな湖面のような目でリリィを見つめている。

「きみたちは嘘つきだ。厚化粧。豊胸。鳥。猫。みんな偽りの姿で生きている。
嘘ばかりついて、真実でさえ自分の都合のいいように塗り替える。
ほんとうに醜い生き物だよ。人間って生き物は…」

いつのまにか生徒たちは黒い箱の上にいた。まわりを見渡せば赤い海。空も血の様に赤い。
宙には黒い小さな箱が浮いており、それには生徒たちの姿が映し出されていた。
所謂テレビのようだった。

「だからボクは美しい真実の存在を造りだしたいのさ。どういう意味かわかるよね?
穢れのない完全で美しい人間を造り出して、ボクは神様になるのだよ」

「だから君の骨ちょうーだい。一番形のいい骨を…」
骸骨がリリィを見つめる。同時に骨が引きずり出されるような感覚が彼女を襲う。

「なにやってんのよ、あのちょんまげ!やめなさい!リリィを助けてササミにフリード!」
ルナは宙にストックされていた血の球をササミに詰め込む。
するとちょんまげ姿の少年「死神」は歌いだす。レクイエムを…。
それは赤い海と共鳴し、同時に生徒たちの耳を劈く振動波を生み出した。

361名無しになりきれ:2012/08/14(火) 22:30:22
「拙者はエクストリームリモコン争いに参加するでござる」
優男がきた。彼の名はヒムラ。またのはをひとりっきり罵倒斉。
幕末のころより剣をふるってきた飛天御剣流を受け継いだ幕末最強の剣士である。
ダメ人間の巣「ヶヶ島」でぼーっと暮らしていたがオロンピックと聞いて駆けつけたのだ。
真っ黒に日焼けした笑顔でマカダミアンナッツをお土産にしてて・・・

「おろ、エルどの。ひさしぶりでござるな」
こぼれる白い歯。ほほの十字傷。
ヒムラはある目的があってオロンピックに参加していた。

「さっき、あやめをあやめてしまったのでござるよ」
駄洒落にしては不謹慎だったが、あやめは元気なおばけになって
三浦さまを便所のなかで金縛りにしていた。もちろん三浦さまは失格。
あやめはけらけらと笑いながら

「じょあやくるとじょあだれのもの〜じょあじょあきみのもの〜」
たのしく歌いながら過ごしていたという

362名無しになりきれ:2012/08/18(土) 16:38:15
   (
   )    (
   ( (    )
    ヽヽ  ノ
     ) ))
   _,,(,, (_     パチパチ...
   (⌒─⌒)
  ((::;゚;ω;゚:)           ∧_∧  
  |,.ノ从从ヾ,|     /⌒ヽ.  (ω;`)  
 {{二二二二}}   |   .|.━⊂  )
  |;:;:;ililililili;:;:;|    ヽ__ノ  し─J
  `ー‐一一'

363名無しになりきれ:2012/08/20(月) 21:38:45
>>362
http://www.youtube.com/watch?v=HfAhZK_Zo8k
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כָּל עוֹד בַּלֵּבָב פְּנִימָה
נֶפֶשׁ יְהוּדִי הוֹמִיָּה
וּלְפַאֲתֵי מִזְרָח קָדִימָה
עַיִן לְצִיּוֹן צוֹפיָּה
עוֹד לֹא אָבְדָה תִּקְוָתֵנוּ
הַתִּקְוָה בָּת שְׁנוֹת אַלְפַּיִם
לִהְיוֹת עַם חָפְשִׁי בְּאַרְצֵנוּ
אֶרֶץ צִיּוֹן וִירוּשָׁלַיִם

364由樹 ◆uvM7LCEnLQ:2012/08/25(土) 20:50:07
俺はネカマだす

365名無しになりきれ:2012/08/25(土) 22:15:37
http://www.youtube.com/watch?v=HfAhZK_Zo8k
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כָּל עוֹד בַּלֵּבָב פְּנִימָה
נֶפֶשׁ יְהוּדִי הוֹמִיָּה
וּלְפַאֲתֵי מִזְרָח קָדִימָה
עַיִן לְצִיּוֹן צוֹפיָּה
עוֹד לֹא אָבְדָה תִּקְוָתֵנוּ
הַתִּקְוָה בָּת שְׁנוֹת אַלְפַּיִם
לִהְיוֹת עַם חָפְשִׁי בְּאַרְצֵנוּ
אֶרֶץ צִיּוֹן וִירוּשָׁלַיִם

366名無しになりきれ:2012/08/26(日) 11:47:30
>「最悪や……もうお嫁行けへん…………うぅう〜〜〜〜……!」

「……」
じと目であかねの反応をうかがう鳥居。彼は数百年間生きてきた元吸血鬼。
死なない体によって精神は成熟されることもなく人間としての心は奇形とも言える発達をみせていた。
しかし鵺との戦いのなかで、頼光の神気の影響を受けた彼は再び人間の道を歩むこととなり
生への目覚め、痛み、苦しみなどを思い出してゆくこととなった。
しかしそれでよいのだと、彼は心のどこかで思う。
人としてのコミュニュケーションこそが唯一の成長の手段なのだから。
たとえ行き先に死が待っていたとしてもそれは自然の摂理。逃げることはしない。
気がつけば冷たい感触。いつのまにか頬に擦り寄っていた白蛇の体温は
腫れた頬にじんわりと染み込んだ。

生還屋は言う。

>「とりあえず……そうだな。暴力女二匹とガキンチョ、オメーらは俺と文官のジジイとやらを探しに行くぞ。
  まっ、オメーらなら俺がいなくても余裕だとは思うけどよ。奴らに襲われたら脇腹ぶん殴ってから、横面ひっぱたいてやりゃいいんだ」

続けて、あかね

>「りょーかいやで生還屋はん。その前にもっ一発だけ引っ叩いてええ?誰が暴力女や、誰が!」

「……」
無言の少年は、そっとあかねを指差した。



フーの依頼で手習所のジイさんを連れてくることになった冒険者たちは
そんなに迷うこともなく目的地へと近づいている。
しかし、あやしい。中へ、奥へと引っ張り込まれているこの感じ。

>「なーんか、嫌な予感がしやがる」
生還屋もそう感じているらしく言葉を漏らす。鳥居は鼻白んだ表情で

「それ、やめてください。そういうこと言うから宇宙の電波みたいのが
しゅばばーって集まって悪いことが起き来ちゃうんです。言霊みたいのが…」

松明を突き出し見上げた先には生還屋の顔。彼は勘だのなんだのと真面目な顔で言っている。

「なんか、すごくホラーな能力なんですけど…。未来予知とかなのかなぁ」

367名無しになりきれ:2012/08/26(日) 12:00:05
>「最悪や……もうお嫁行けへん…………うぅう〜〜〜〜……!」

「……」
じと目であかねの反応をうかがう鳥居。彼は数百年間生きてきた元吸血鬼。
死なない体によって精神は成熟されることもなく人間としての心は奇形とも言える発達をみせていた。
しかし鵺との戦いのなかで、頼光の神気の影響を受けた彼は再び人間の道を歩むこととなり
生への目覚め、痛み、苦しみなどを思い出してゆくこととなった。
しかしそれでよいのだと、彼は心のどこかで思う。
人としてのコミュニュケーションこそが唯一の成長の手段なのだから。
たとえ行き先に死が待っていたとしてもそれは自然の摂理。逃げることはしない。

ぬるり…。気がつけば頬に冷たい感触。
いつのまにか頬に擦り寄っていた白蛇の体温は
少年の腫れた頬にじんわりと染み込んだ。

生還屋は言う。

>「とりあえず……そうだな。暴力女二匹とガキンチョ、オメーらは俺と文官のジジイとやらを探しに行くぞ。
  まっ、オメーらなら俺がいなくても余裕だとは思うけどよ。奴らに襲われたら脇腹ぶん殴ってから、横面ひっぱたいてやりゃいいんだ」

続けて、あかね

>「りょーかいやで生還屋はん。その前にもっ一発だけ引っ叩いてええ?誰が暴力女や、誰が!」

「……」
無言の少年は、そっとあかねを指差した。



フーの依頼で手習所のジイさんを連れてくることになった冒険者たちは
そんなに迷うこともなく目的地へと近づいている。
しかし、あやしい。中へ、奥へと引っ張り込まれているこの感じ。

>「なーんか、嫌な予感がしやがる」
生還屋もそう感じているらしく言葉を漏らす。鳥居は鼻白んだ表情で

「それ、やめてください。そういうこと言うから宇宙の電波みたいのが
しゅばばーって集まって悪いことが起き来ちゃうんです。言霊みたいのが…」

松明を突き出し見上げた先には生還屋の顔。彼の意識は阿頼耶識にでも通じているのだろうか。
宇宙万有の展開の根源「阿頼耶識」

「なんか、すごくホラーな能力なんですけど…。未来予知とかなのかなぁ」

368名無しになりきれ:2012/08/26(日) 12:03:45
>「最悪や……もうお嫁行けへん…………うぅう〜〜〜〜……!」

「……」
じと目であかねの反応をうかがう鳥居。彼は数百年間生きてきた元吸血鬼。
死なない体によって精神は成熟されることもなく人間としての心は奇形とも言える発達をみせていた。
しかし鵺との戦いのなかで、頼光の神気の影響を受けた彼は再び人間の道を歩むこととなり
生への目覚め、痛み、苦しみなどを思い出してゆくこととなる。
しかしそれでよいのだと、彼は心のどこかで思う。
人としてのコミュニュケーションこそが唯一の成長の手段なのだから。
たとえ行き先に死が待っていたとしてもそれは自然の摂理。逃げることはできないのだ。

ぬるり…。気がつけば頬に冷たい感触。
いつのまにか頬に擦り寄っていた白蛇の体温は
少年の腫れた頬にじんわりと染み込んでいる。

生還屋は言う。

>「とりあえず……そうだな。暴力女二匹とガキンチョ、オメーらは俺と文官のジジイとやらを探しに行くぞ。
  まっ、オメーらなら俺がいなくても余裕だとは思うけどよ。奴らに襲われたら脇腹ぶん殴ってから、横面ひっぱたいてやりゃいいんだ」

続けて、あかね

>「りょーかいやで生還屋はん。その前にもっ一発だけ引っ叩いてええ?誰が暴力女や、誰が!」

「……」
無言の少年は、そっとあかねを指差し寂しく微笑んだ。



フーの依頼で手習所のジイさんを連れてくることになった冒険者たちは
そんなに迷うこともなく目的地へと近づいている。
しかし、あやしい。中へ、奥へと引っ張り込まれているこの感じ。

>「なーんか、嫌な予感がしやがる」
生還屋もそう感じているらしく言葉を漏らす。鳥居は鼻白んだ表情で

「それ、やめてください。そういうこと言うから宇宙の電波みたいのが
しゅばばーって集まって悪いことが起き来ちゃうんです。言霊みたいのが…」

松明を突き出し見上げた先には生還屋の顔。彼の意識は阿頼耶識にでも通じているのだろうか。
宇宙万有の展開の根源「阿頼耶識」

「なんか、すごくホラーな能力なんですけど…。未来予知とかなのかなぁ」

369名無しになりきれ:2012/08/26(日) 12:18:25
>「最悪や……もうお嫁行けへん…………うぅう〜〜〜〜……!」

「……」
じと目であかねの反応をうかがう鳥居。彼は数百年間生きてきた元吸血鬼。
死なない体によって精神は成熟されることもなく人間としての心は奇形とも言える発達をみせていた。
しかし鵺との戦いのなかで、頼光の神気の影響を受けた彼は再び人間の道を歩むこととなり
生への目覚め、痛み、苦しみなどを思い出してゆくこととなる。
しかしそれでよいのだと、彼は心のどこかで思う。
人としてのコミュニュケーションこそが唯一の成長の手段なのだから。
たとえ行き先に死が待っていたとしてもそれは自然の摂理。逃げることはできないのだ。

ぬるり…。気がつけば頬に冷たい感触。
いつのまにか頬に擦り寄っていた白蛇の体温は
少年の腫れた頬にじんわりと染み込んでいる。

生還屋は言う。

>「とりあえず……そうだな。暴力女二匹とガキンチョ、オメーらは俺と文官のジジイとやらを探しに行くぞ。
  まっ、オメーらなら俺がいなくても余裕だとは思うけどよ。奴らに襲われたら脇腹ぶん殴ってから、横面ひっぱたいてやりゃいいんだ」

続けて、あかね

>「りょーかいやで生還屋はん。その前にもっ一発だけ引っ叩いてええ?誰が暴力女や、誰が!」

「……」
無言の少年は、そっとあかねを指差し…微笑。



フーの依頼で手習所のジイさんを連れてくることになった冒険者たちは
そんなに迷うこともなく目的地へと近づいている。
しかし、あやしい。中へ、奥へと引っ張り込まれているこの感じ。

>「なーんか、嫌な予感がしやがる」
生還屋もそう感じているらしく言葉を漏らす。鳥居は鼻白んだ表情で…

「それ、やめてください。そういうことを言うから宇宙の電波みたいのが
しゅばばーって集まって悪いことが起き来ちゃうんです。言霊みたいのが…」

松明を突き出し見上げた先には生還屋の顔。彼は自分を、勘が鋭いと語る。
鳥居は小首をかしげる。彼の意識は阿頼耶識にでも通じているのだろうか。
宇宙万有の展開の根源「阿頼耶識」に。

「なんか、すごくホラーな能力なんですけど…。未来予知とかなの?」
にぱーと笑いながらてくてくと夜道を歩む。そのときだった――

370名無しになりきれ:2012/08/26(日) 13:52:57
あかねに引き寄せられる。同時に生還屋が上体を逸らし、
獲物を掴み損ねた動死体がつんのめり、倒れた。
そして目の前に繰り広げられる異様な光景。
まるで自分達の周りだけ世界が光の速さで廻っているようだ。

>「どうなってやがんだ、こりゃあよぉ……!」
>「どっからどう見ても道術や!このままおったらウチら、命を取り込まれるで!!」
>「こりゃ、ヤベえんじゃねえの!?おいオメーら、さっさと……!」

「逃げたら、いつかは捕まっちゃうんです!あいてに背中をみせたままじゃどうしようもない…」
少年の赤色の瞳が石炭のように煌煌と光を放つ。道術による「時の加速」は生命に関わる危機。
それは鳥居にも実感できた。

>「こんなもん自然に出来る訳ない。誰かが意図的に作っとるんや、けど誰が何のために!?」

「敵…。ぼくたちの敵?でもどうしてこんな邪魔を…」
推測するにも確証もなく、憶測も余計な不安を生み出すことだろう。

>「汝、水の眷族なる八又巳頭飯綱よ、汝の名と書の契約において、贄をうけとりて力を貸したまへ」
あかねが印を結びブルーの金貨を弾くと、フーから受け取った禍祓いの水が溢れ出し、疑似太陽へ向かって噴射される。

>「水は火に勝ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝つや!」

「わあ、よくわかんないけどすごいです!水は火に勝ち、火は菌に勝つ?」

>「わーしもた!草が絡まって変なとこ入っ、ぎゃーっ服の下はあかんてー!誰か助けてぇー!」

「えー!?どうしよー…。犬みたいのが噛んでるけど助けるの無理みたいだし…あ!!」
風で消える松明。夜空に舞っている火の粉。

「わーい、夜空がきれいです…。でもなんかだか悲しくなってきます…。人のたましいみたいです…」
刹那、風切り音のあとに鳥居の後方で鳴る甲高い乾いた音。
斧が建物の柱に当たる音だ。動死体が武器をなげたのだ。
良く見れば、薄闇のなかで無数の刃物が光っている。

「あわわわ…どうしよう。マリーさんが夜目が利くっていっても限界があるだろうし、
あかねちゃんもたすけないとダメだし…とりあえずはこの草たちを燃やしたらいいのかな?
土地神さまが言ってたみたいに、燃えるものがなくなるほど燃やしちゃえば…」

えへへと笑いながら、鳥居は右手から梅の実くらいの炎の玉を数個、コロコロと生い茂る草むらに転がした。
それはスーパーボールのようにあっちこっちに跳ねながらあたりを燃やすだろう。

371名無しになりきれ:2012/08/26(日) 13:54:13
あかねに引き寄せられる。同時に生還屋が上体を逸らし、
獲物を掴み損ねた動死体がつんのめり、倒れた。
そして目の前に繰り広げられる異様な光景。
まるで自分達の周りだけ世界が光の速さで廻っているようだ。

>「どうなってやがんだ、こりゃあよぉ……!」
>「どっからどう見ても道術や!このままおったらウチら、命を取り込まれるで!!」
>「こりゃ、ヤベえんじゃねえの!?おいオメーら、さっさと……!」

「逃げたら、いつかは捕まっちゃうんです!あいてに背中をみせたままじゃどうしようもない…」
少年の赤色の瞳が石炭のように煌煌と光を放つ。道術による「時の加速」は生命に関わる危機。
それは鳥居にも実感できた。

>「こんなもん自然に出来る訳ない。誰かが意図的に作っとるんや、けど誰が何のために!?」

「敵…。ぼくたちの敵?でもどうしてこんな邪魔を…」
推測するにも確証もなく、憶測も余計な不安を生み出すことだろう。

>「汝、水の眷族なる八又巳頭飯綱よ、汝の名と書の契約において、贄をうけとりて力を貸したまへ」
あかねが印を結びブルーの金貨を弾くと、フーから受け取った禍祓いの水が溢れ出し、疑似太陽へ向かって噴射される。

>「水は火に勝ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝つや!」

「わあ、よくわかんないけどすごいです!水は火に勝ち、火は菌に勝つ?」

>「わーしもた!草が絡まって変なとこ入っ、ぎゃーっ服の下はあかんてー!誰か助けてぇー!」

「えー!?どうしよー…。犬みたいのが噛んでるけど助けるの無理みたいだし…あ!!」
風で消える松明。夜空に舞っている火の粉。

「わーい、夜空がきれいです…。でもなんかだか悲しくなってきます…。人のたましいみたいです…」
刹那、風切り音のあとに鳥居の後方で鳴る甲高い乾いた音。
斧が建物の柱に当たる音だ。動死体が武器をなげたのだ。
良く見れば、薄闇のなかで無数の刃物が光っている。

「あわわわ…どうしよう。マリーさんが夜目が利くっていっても限界があるだろうし、
あかねちゃんもたすけないとダメだし…とりあえずはこの草たちを燃やしたらいいのかな?
土地神さまが言ってたみたいに、燃えるものがなくなるほど燃やしちゃえば…」

えへへと笑いながら、鳥居は右手から梅の実くらいの炎の玉を数個、コロコロと生い茂る草むらに転がした。
それはスーパーボールのようにあっちこっちに跳ねながらあたりを燃やすだろう。

372名無しになりきれ:2012/08/26(日) 14:13:26
>「最悪や……もうお嫁行けへん…………うぅう〜〜〜〜……!」

「……」
じと目であかねの反応をうかがう鳥居。彼は数百年間生きてきた元吸血鬼。
死なない体によって精神は成熟されることもなく人間としての心は奇形とも言える発達をみせていた。
しかし鵺との戦いのなかで、頼光の神気の影響を受けた彼は再び人間の道を歩むこととなり
生への目覚め、痛み、苦しみなどを学習してゆくこととなる。

(いきることはくるしいこと…せつないこと…)
でもそれでよいのかもしれないと、彼は心のどこかで思っていた。
コミュニュケーションこそが人としての唯一の成長の手段なのだから。
たとえ行き先に死が待っていたとしてもそれは自然の摂理。

鳥居の母親は、我が子の命を奪うことは神様でも許さないと称し彼を吸血鬼に変えた。
そんな狂気的な感情を持った母親だが、鳥居はもう一度会いたいと思っていた。
いつかどこかで会えたらと、希望的観測を抱いていたが
そんな思いも、いつかは自分の肉体と一緒に砂のようにきえてしまうのだろう。
そんなむなしさを忘れたいがために繰り返す道化芝居。嘘の現実。

ぬるり…。気がつけば頬に冷たい感触。
いつのまにか頬に擦り寄っていた白蛇の体温は
少年の腫れた頬にじんわりと染み込んでいる。

生還屋は言う。

>「とりあえず……そうだな。暴力女二匹とガキンチョ、オメーらは俺と文官のジジイとやらを探しに行くぞ。
  まっ、オメーらなら俺がいなくても余裕だとは思うけどよ。奴らに襲われたら脇腹ぶん殴ってから、横面ひっぱたいてやりゃいいんだ」

続けて、あかね

>「りょーかいやで生還屋はん。その前にもっ一発だけ引っ叩いてええ?誰が暴力女や、誰が!」

「……」
無言の少年は、そっとあかねを指差し…微笑。



フーの依頼で手習所のジイさんを連れてくることになった冒険者たちは
そんなに迷うこともなく目的地へと近づいている。
しかし、あやしい。中へ、奥へと引っ張り込まれているこの感じ。

>「なーんか、嫌な予感がしやがる」
生還屋もそう感じているらしく言葉を漏らす。鳥居は鼻白んだ表情で…

「それ、やめてください。そういうことを言うから宇宙の電波みたいのが
しゅばばーって集まって悪いことが起き来ちゃうんです。言霊みたいのが…」

松明を突き出し見上げた先には生還屋の顔。彼は自分を、勘が鋭いと語る。
鳥居は小首をかしげる。彼の意識は阿頼耶識にでも通じているのだろうか。
宇宙万有の展開の根源「阿頼耶識」に。

「なんか、すごくホラーな能力なんですけど…。未来予知とかなの?」
にぱーと笑いながらてくてくと夜道を歩む。そのときだった――

373名無しになりきれ:2012/08/26(日) 14:45:07
鳥居はあかねに引き寄せられる。同時に生還屋が上体を逸らし、
獲物を掴み損ねた動死体がつんのめり倒れる。
そして目の前に繰り広げられる異様な光景。
まるで自分達の周りだけ世界が光の速さで廻っているかのようだ。

>「どうなってやがんだ、こりゃあよぉ……!」
>「どっからどう見ても道術や!このままおったらウチら、命を取り込まれるで!!」
>「こりゃ、ヤベえんじゃねえの!?おいオメーら、さっさと……!」

「逃げたら、いつかは捕まっちゃうんです!あいてに背中をみせたままじゃどうしようもない…」
少年の赤色の瞳が石炭のように煌煌と光を放つ。道術による「時の加速」は生命に関わる危機。
それは鳥居にも実感できた。

>「こんなもん自然に出来る訳ない。誰かが意図的に作っとるんや、けど誰が何のために!?」

「敵…。ぼくたちの敵?でもどうしてこんな邪魔を…」
推測するにも確証もなく、憶測も余計な不安を生み出す。
鳥居は眉根を寄せ、ただただ怪訝な顔。

>「汝、水の眷族なる八又巳頭飯綱よ、汝の名と書の契約において、贄をうけとりて力を貸したまへ」
あかねが印を結びブルーの金貨を弾くと、フーから受け取った禍祓いの水が溢れ出し、疑似太陽へ向かって噴射される。

>「水は火に勝ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝つや!」

「わあ、よくわかんないけどすごいです!水は火に勝ち、火は菌に勝つ?」

>「わーしもた!草が絡まって変なとこ入っ、ぎゃーっ服の下はあかんてー!誰か助けてぇー!」

「えー!?どうしよー…。犬みたいのが噛んでるけど助けるの無理みたいだし…あ!!」
風で消える松明。夜空に舞っている火の粉。

「わーい、夜空がきれいです…。でもなんかだか悲しくなってきます…。人のたましいみたいです…」
刹那、風切り音のあとに鳥居の後方で鳴る甲高い乾いた音。
斧が建物の柱に当たる音だ。動死体が武器をなげたのだ。
良く見れば、薄闇のなかで無数の刃物が光っている。

「あわわわ…どうしよう。マリーさんが夜目が利くっていっても限界があるだろうし、
あかねちゃんもたすけないとダメだし…とりあえずはこの草たちを燃やしたらいいのかな?
土地神さまが言ってたみたいに、燃えるものがなくなるほど燃やしちゃえば…」

えへへと笑いながら、鳥居は右手から梅の実くらいの炎の玉を数個、コロコロと生い茂る草むらに転がした。
それはスーパーボールのようにあっちこっちに跳ねながらあたりを燃やすだろう。

「あかねさん、だいじょうぶですか!?
それと道術って誰かが遠くから狙い撃ちしてかけられるものなんですか?
呪いの藁人形みたく髪の毛とかあれば時間差とかでも…。
それか、この場所に前もって誰かが術を仕掛けていたとしたら、
この道を通ることを知っている者は限定されますよね」

とりあえずはこの異常な場所を脱出しなければならない。
しかし地図の順路から外れれば多分迷子になってしまうことだろう。
動死体を殲滅しての強行突破。鳥居にはそれしか考えられなかった。

「とぉりゃーっ!焼き尽くしてやります!ばけものたちめ〜ゆるしませんよ。
マリーさんっあかねちゃんのこととをたのみます!」
鳥居は松明を振り回しながら暴れはじめた。時々口からは炎の神気を吐いて
ちいさい怪獣のようである。

374名無しになりきれ:2012/08/26(日) 20:34:27
            f^^ァ       , イ}
   /^≧x、__>:f⌒{__ノ== '爪´  ,/
     `ー――宀イ:::::::::::::::::::::::ヽ:ゝ<
         / 廴:::::::糞袋::::::::::;:ノヽ
          {   `ヽ、_::::::::::::厂   }
         (>、     `⌒´   ,/^)
           `ー一'⌒ヽ、___ ..ノー'

375名無しになりきれ:2012/08/31(金) 19:13:40
動死体たちを倒すには炎が有効だ。
それは動死体となった操縦士を、あかねの指示で蹴り飛ばした時に
すでに実証済みのこと。
鳥居は無我夢中で神気を帯びた松明を振り回し、叩き、燃やし、屠る。
動死体はグロテスクなダンスを踊りながら人の形をした火柱となる。

376名無しになりきれ:2012/08/31(金) 23:00:57
動死体たちを倒すには炎が有効だ。
そのことは動死体となった操縦士を、鳥居があかねの指示で蹴り飛ばした時にすでに実証済みのこと。
それ故に少年は、無我夢中で神気を帯びた松明を振り回し、動死体を叩き、燃やし、屠る。
周囲に漂う肉の焦げる匂い。夜空に響く断末魔の叫び。
動死体はグロテスクなダンスを踊りながら人の形をした火柱となる。

鳥居の口元には笑みが浮かぶ。
炎によって煌煌と照らされる大地に、無数の敵影。
敵の投擲した短刀が銀色の軌跡を宙に描く。
それを一瞬早く鳥居は飛び退く。

「わ!あなた、ナイフを投げるのお上手ですね。うちのサーカス団にスカウトしたいくらいです」
微苦笑し仰向けに仰け反る。
間一髪。たった今まで鳥居がいた空間を巨大な戦斧が切り裂いている。
そして鳥居の顔が青ざめた。足元から恐怖が這い上がってくる。
炎は敵の姿を浮かび上がらせるとともに、その多すぎる数をも露にしていた。

鳥居は松明を握り締める。
恐怖は去れ。心を怒りに染めろ。

「たあああ!」
敵へ突進せんとする鳥居の前に、マリーが現れた。

>「うぉぉぉぉっぉぉぉっぉぉぉぉ」

「マ、マリーさんっ!!」
鳥居は瞠目した。あかねと鳥居の盾となり、
襲い来る刃を次々と薙ぎ払ってゆくマリーの姿に。

377名無しになりきれ:2012/08/31(金) 23:12:06
動死体たちを倒すには炎が有効だ。
そのことは動死体となった操縦士を、あかねの指示で蹴り飛ばした時にすでに実証済みのこと。
それ故に少年は、無我夢中で神気を帯びた松明を振り回し、迫り来る動死体を叩き、燃やし、屠る。
夜空に響く断末魔の叫び。漂う肉の焼ける臭気。
動死体たちはグロテスクなダンスを踊りながら人の形をした火柱となってゆく。

炎によって、大地は煌煌と照らされていた。
続けて建物の影から吐き出される無数の敵影。
刹那、敵の投擲した短刀が銀色の軌跡を宙に描く。
それを一瞬早く鳥居は飛び退く。

「わあ!あなたはナイフを投げるのお上手ですね。うちのサーカス団にスカウトしたいくらいです」
微苦笑し仰向けに仰け反る。
間一髪。たった今まで鳥居がいた空間を巨大な戦斧が切り裂いている。
そして鳥居は瞠目する。目の前の光景に足元から恐怖が這い上がってくる。
炎は敵の姿を浮かび上がらせるとともに、その多すぎる数をも露にしていた。

鳥居は松明を握り締める。
恐怖は去れ。心を怒りに染めろ。

「たあああ!」
敵の群れへ突進せんとする鳥居。
しかしそこへマリーが現れた。

>「うぉぉぉぉっぉぉぉっぉぉぉぉ」

「マ、マリーさんっ!!」
硬い音が響き渡る。マリーはあかねと鳥居の盾となり、
襲い来る刃から二人を守ってくれたのだ。

378名無しになりきれ:2012/08/31(金) 23:27:02
動死体たちを倒すには炎が有効だ。
そのことは動死体となった操縦士を、あかねの指示で蹴り飛ばした時にすでに実証済みのこと。
それ故に少年は、無我夢中で神気を帯びた松明を振り回し、迫り来る動死体を叩き、燃やし、屠る。
夜空に響く断末魔の叫び。漂う肉の焼ける臭気。
動死体たちはグロテスクなダンスを踊りながら人の形をした火柱となってゆく。

炎によって周囲は煌煌と照らされていた。
燃える彼らを見つめる鳥居の瞳は赤く輝いていた。
その奥に戸惑いを隠しながら。
続けて建物の影から吐き出される無数の敵影。
刹那、敵の投擲した短刀が銀色の軌跡を宙に描く。
それを一瞬早く鳥居は飛び退く。

「わあ!あなたはナイフを投げるのお上手ですね。うちのサーカス団にスカウトしたいくらいです」
微苦笑し仰向けに仰け反る。
間一髪。たった今まで鳥居がいた空間を巨大な戦斧が切り裂いている。
そして鳥居は瞠目する。目の前の光景に足元から恐怖が這い上がってくる。
炎は敵の攻撃を浮かび上がらせるとともに、その多すぎる数をも露にしていた。

鳥居は松明を握り締める。恐怖は去れ。心を怒りに染めろ。
正真正銘、人間の男ならそうするはずだ。

「たあああ!」
咆哮し敵の群れへ突進せんとする鳥居。
しかしそこへマリーが現れた。

>「うぉぉぉぉっぉぉぉっぉぉぉぉ」

「マ、マリーさんっ!!」
硬い音が響き渡る。マリーはあかねと鳥居の盾となり、
襲い来る刃から二人を守ってくれているだ。

379名無しになりきれ:2012/08/31(金) 23:35:54
動死体たちを倒すには炎が有効だ。
そのことは動死体となった操縦士を、あかねの指示で蹴り飛ばした時にすでに実証済みのこと。
それ故に少年は、無我夢中で神気を帯びた松明を振り回し、迫り来る動死体を叩き、燃やし、屠る。
夜空に響く断末魔の叫び。漂う肉の焼ける臭気。
動死体たちはグロテスクなダンスを踊りながら人の形をした火柱となってゆく。

炎によって周囲は煌煌と照らされていた。
燃える彼らを見つめる鳥居の瞳は赤く輝いていた。
その奥に戸惑いを隠しながら。
続けて建物の影から吐き出される無数の敵影。
刹那、敵の投擲した短刀が銀色の軌跡を宙に描く。
それを一瞬早く鳥居は飛び退く。

「わあ!あなたはナイフを投げるのお上手ですね。うちのサーカス団にスカウトしたいくらいです」
微苦笑し再び仰向けに仰け反る。
間一髪。たった今まで鳥居がいた空間を巨大な戦斧が切り裂いている。
そして鳥居は瞠目する。目の前の光景に足元から恐怖が這い上がってくる。
炎は敵の攻撃を浮かび上がらせるとともに、その多すぎる数をも露にしていた。

鳥居は深く呼吸を整えて松明を握り締める。
恐怖は去れ。心を怒りに染めろ。
人間の男ならそうするはずだ。

「たあああ!」
咆哮し敵の群れへ突進せんとする鳥居。
しかしそこへマリーが現れた。

>「うぉぉぉぉっぉぉぉっぉぉぉぉ」

「マ、マリーさんっ!!」
硬い音が響き渡る。マリーはあかねと鳥居の盾となり、
襲い来る刃から二人を守ってくれているだ。
だがそれも長くはもたないだろう。鳥居はあかねに振り返る。

「あかねさんっ!この術を破る方法は…えっ!!?」

380名無しになりきれ:2012/08/31(金) 23:41:07
動死体たちを倒すには炎が有効だ。
そのことは動死体となった操縦士を、あかねの指示で蹴り飛ばした時にすでに体感済みのこと。
それ故に少年は、無我夢中で神気を帯びた松明を振り回し、迫り来る動死体を叩き、燃やし、屠る。
夜空に響く断末魔の叫び。漂う肉の焼ける臭気。
動死体たちはグロテスクなダンスを踊りながら人の形をした火柱となってゆく。

炎によって周囲は煌煌と照らされていた。
燃える彼らを見つめる鳥居の瞳は赤く輝いていた。
その奥に戸惑いを隠しながら。
続けて建物の影から吐き出される無数の敵影。
刹那、敵の投擲した短刀が銀色の軌跡を宙に描く。
それを一瞬早く鳥居は飛び退く。

「わあ!あなたはナイフを投げるのお上手ですね。うちのサーカス団に入団してください!」
微苦笑し再び仰向けに仰け反る。
間一髪。たった今まで鳥居がいた空間を巨大な戦斧が切り裂いている。
そして鳥居は瞠目する。目の前の光景に足元から恐怖が這い上がってくる。
炎は敵の攻撃を浮かび上がらせるとともに、その多すぎる数をも露にしていた。

鳥居は深く呼吸を整えて松明を握り締める。
恐怖は去れ。心を怒りに染めろ。
人間の男ならそうするはずだ。

「たあああ!」
咆哮し敵の群れへ突進せんとする鳥居。
しかしそこへマリーが現れた。

>「うぉぉぉぉっぉぉぉっぉぉぉぉ」

「マ、マリーさんっ!!」
硬い音が響き渡る。マリーはあかねと鳥居の盾となり、
襲い来る刃から二人を守ってくれているだ。
だがそれも長くはもたないだろう。鳥居はあかねに振り返る。
目には目を、歯に歯を、道術には道術を…

「あかねさんっ!この術を破る方法は…えっ!!?」

381名無しになりきれ:2012/09/01(土) 01:23:51
あかねは草木に拘束されていた。周辺を燃やす炎は徐々にあかねに這いよろうとしていた。
鳥居は目を見開いた。草木が炎で焼かれているということはつまり…。

「ボクのミスだ!ボクが安易に、辺りを炎で照らそうとしたからあかねさんが…。
うわああああんっごめんなさいっ!」
気がつけば鳥居は地を蹴っていた。
飛び出すと同時に落ちている刃物を拾い上げあかねの元へと疾駆。
体を反転させあかねの四肢を拘束する草木の根元を斬断する。
そして空の円陣をねめつけると、まだ地面で燻っている火の玉たちに合図を送り…

「紅蓮の炎よ。日天の輝きよ。天の十字となりて我に力を!」


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