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裏リング文字編 --選ばれし者-- <構想から最終話まで>

1裏リング作者:2003/12/13(土) 22:11
前けーじばんにて頓挫したままだった「選ばれし者」編ですが
板上にて宣言したとおり最終話までの構想は頭にあります。
裏リング作成のプロセスを挙げると
まずは最終話を書き切ってしまうところから作業が始まります。
そして途中のクライマックス場面も勢いにまかせてワープロに打ち込んでしまう。
あとはひたすら伏線をシュミレーションしてつじつまを合わせながら
最終話までひたすら突っ込んでいく、とそんなところになります。

ここでは構想と題打って
音楽で言うところのデモ・バージョンを時間にまかせて発表していきたいと思います。
骨組みをモデリングしていく作業をする時間はもう私にはありません。

                        ---- 裏リング作者 ----

2名無しさん:2003/12/13(土) 22:12
----ここまでのあらすじ----

1、ザナドゥとの凄絶な死闘を経た麟童は、参謀であるシロミネから
 「没落した剣崎家のあおりをくらって三条家も没落した」と聞き
  急遽帰国の決意を固める。

  外房へ石松の顔を見に行く麟童だったが
  支那虎の妹である双葉といっしょいる石松の姿を見て引き返してしまう。
  双葉は石松に淡い想いを抱いていた。

  剣崎家を造り替えた張本人とは、影道五代目のことだった。 
  麟童は剣崎家を一切無視し、母親である菊の墓参りに出掛けたが 
  墓の前で影道一族率いる影道五代目と再開する。
  だが影道五代目との再開は冷たいものだった。
  「我々の少年時代は終わった」との言葉に同様する麟童。
  影道五代目はその明晰な頭脳でなおコンツェルンをまとめあげてゆく。

3名無しさん:2003/12/13(土) 22:12
2、月島の病院にて働く一菜を、麟童は発見した。
  偶然にもそこはかつて郷里を飛び出した竜児と菊を預かっていた大村医院、
  麟童は縁を感じて住み込みで病院の手伝いをする日々を送る。

  いつしか病院にはかつての仲間であるフランシスが現れる。
  フランシスは祖国フランスにて、
  父親であるナポレオンの生き方を踏襲する決意を固めていた。
  変わり行く仲間に麟童は動揺を隠せない。

一方、高嶺竜児はカイザーナックルに群がる
  地下の者達との戦いをひとり繰り広げていた。
  竜児は病んだ人間への「治癒の旅」を続けている。
  治癒のパワーは同時に地下の者達を引き付けるパワーともなる
  十字架であった。

  舞台は変わりモンゴルの心清き少年スーホは祖母の言い伝えである
  「心清い皇帝が手にすることができるカイザーナックル」の存在を信じて
  ひたすら裏山を発掘する毎日を送る。
  スーホは高嶺竜児の戦いと治癒の現場を見て弟子に志願する。
  二人は治癒と戦いの旅をともにすることになった。

4名無しさん:2003/12/13(土) 22:13
構想1

半分死人の竜児は弱り切った人々の気を読みとって
様々な場所で神出鬼没のセラピストぶりを発揮してゆくわけです。
それに付随してカイザーナックルに群がる悪人の群れとの戦いもあるわけで。
少年スーホは神ちかき竜児の言葉や振る舞いに感化されあらゆる面で努力を始めます。
彼は竜児にひっついて「治癒と戦い」をサポートしながら男らしい人間に成長していきます。
このパートはロードムービー的な色合い的を強めて描くつもりでした。

5名無しさん:2003/12/15(月) 18:25
構想2

竜児は肉親である麟童の元へあらわれ、ねぎらいの言葉の一つでも吐くべきですが、
現在、彼はか弱き人々への滅私奉公をスローガンに存在しているわけで、
つまり釈迦やイエスの如き「存在するだけの愛」の境地まで達しているため
肉親の情をもはや最初から度外視しています。

このあたり、つまり究極の人格者を描くことは
自分にとっての高いハードルであり、
うまく話を書ける自信はハッキリ言ってありません。

6名無しさん:2003/12/15(月) 18:25
最初の裏リングは思い入れも特になく過去のスキルでスラスラと書けました。
前作「世界編」は現在の自分の気持ちや状況をキャラクターに代弁させる幸運を得ました。
しかし「選ばれし者編」には想像力が必要なのです。
人格者の相関図を描くには私自身の悟境が劣るため
想像力をフルに高める努力が必要になってくるわけです。

7名無しさん:2003/12/16(火) 21:51
構想3

当然、麟童と竜児は対峙します。
大村医院に突然姿を現す竜児という設定でした。
すぐに自分の元に現れなかった竜児に対し
麟童は怒りを持ってまずは殴りかかでしょう。

クワッ!!
「てめえ!今頃なにしに来やがったぁ〜っ!!」
(このセリフは「選ばれし者編」の予告にアップしたはずです)

世界大会で麟童を見守っていた竜児は麟童の才能を試します。
たとえば神秘体験へいざなうことでもって。
_______________________
夜の東京上空に移動する竜児(と麟童)
ヒュウウウウウウウウ
竜児「・・・よくついてこれたな麟童」
麟童「うわわ・・こ、これは・・・!?」

東京タワーや都心の灯を見下ろす二人
(ここでお決まりの人格者セリフ)

竜児「こうして光の群れを見た時、
   個の人々の営みは小さなものに見えてはかないか麟童・・・(以下略)」

8名無しさん:2003/12/16(火) 21:52
竜児は麟童に的を射た言葉をなげかけてだんだん彼の心をほぐしていきます。
たとえば・・・

竜児「麟童、なげやりな自分を演ずるのはもうやめにしよう」
  「みんな知っているよ」
  「お前は優しい心を持った人間だってことをね」

人が人に感服するにはまだエピソードが必要でしょう。
竜児に感服した麟童はいつしか敬語で接っし、
彼を「竜児さん」と呼ぶようになります。

---敬語の例---

返事は「はい!」
   「わかりました!!」等々・・・。
________________________
ところで私は世界編の最後にザナドゥが麟童に言ったセリフ
「ケンザキ、貴様はもう少しきれいな日本語を使え!!」
が好きです。
本来、通じるはずのない外人との会話が通じている。
なのに「ちゃんとした日本語を話せ」という矛盾したセリフを
違和感なく通用させる不思議な世界観です。

実はこのセリフは浅田次郎の「日輪の遺産」の中に出てくるセリフのパクリなのですが!

9名無しさん:2003/12/18(木) 22:24
構想4

少年スーホと同じく麟童は竜児の戦いの場に瞬間移動し竜児の全てを察します。
そこでカイザーナックルの幻を麟童は見ます。
ただし裏リング版の麟童はものほしそうな態度は一切とりません。
よってカイザーの幻は一切他人には語らずです。

そんなこんなで竜児、スーホ、麟童は3人いっしょに「治癒と戦い」の旅をするようになります。
スーホはあまりに戦いなれ、何も欲しがらない麟童に驚きます。
そして自分の心がいつかカイザーナックルを手に入れることを願っていることを恥じます。

麟童は初めての血のつながりのある人間と時間をともにする時間に幸せを感じているわけで、
それだけで満たされているわけです。

このパートでは、
麟童にとって他人であるスーホが竜児を敬愛することへの嫉妬、
スーホにとっては敬愛する竜児がしょせん自分とは他人であることに
心悩む場面等々を描写していけるでしょう。

10名無しさん:2003/12/20(土) 13:46

影道五代目はケンザキコンツェルンの外敵を思慮深き方法で
次々とかわしつつ無敵の財閥へと導いてゆきます。
「私闘はせぬ」という父親、殉の言葉そのまま武力なき方法で。

五代目「我々が身を置く世界はもはや拳術のみで闘う世界ではない」
野火Jr「は?」

ドン!ドン!
会長室にガラスごしに打ち込まれる弾丸!!
「五代目!!」
野火Jr、五代目をかばう!!
野火Jr「ご無事で!?]
五代目「我々は鉛の玉ともこれからは闘ってゆかねばならぬ!」
スッ!!
野火Jr「げえ!?」
シュウウ・・・・!
指先で弾丸を持つ五代目

五代目「・・・・」

五代目は弾丸が打ち込まれることを予期し
弾丸の軌道を目で追うことができた。

<弾丸の軌道を目で追う自分の姿をフラッシュバックさせる五代目>

−自分は何者なのか?−
自分の能力を疑う五代目。
(ここではデビルマンの飛鳥了が
自分の存在を疑うシーンとオーバーラップさせることができます)

11名無しさん:2003/12/28(日) 01:44
−新宿−
<バー風景>
酔っ払うサラリーマン
サラ 「あ〜〜やってらんねえなぁチキショウ」
サラ 「あ〜〜バカやろ〜〜」
サラ 「勘定だぁクソッタレ〜〜」
マスター「・・・・・・・」
「12万円です」
サラ  「・・・・・・・・」
    「・・・・・・・?」
    「え?いくら?」
マスター「12万円です」
サラ  「水割り3杯で何が12万だ!!この野郎」
マスター「・・・・・・・・」
    「<タナカ>さん頼みます」
サラ  「何を頼むんだコラ!!なめんなよ俺は柔道3段だぞ!!」
マスター「お客さんに頼んでるんじゃありません」

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
客の後ろに立つデカイ男・・・・

サラ  「う・・・・お・・・・!?」
男   「払えないというなら体で払っていただきます」

12名無しさん:2003/12/28(日) 01:45
ドグワシャアアッ!!
ドドオオオン!!
サラ1 「ぐ・・ええ・・・」(ぴくぴく)
サラ2 「う・・おお・・・!?」
    「訴えてやる!!日本は法治国家だ!!」
男   「店の方針に従わぬお客様は完全に息の根を止めます」
    「私は手はけっして抜きません」
サラ  「うわあああっ!!」

グワシャアアン!!

ハンカチで手を拭く大男・・・
玄関裏口で接客するマスター。
マスター「は、はい?」
    「うちには<タナカ>という用心棒はいますけど・・・・」
客   「・・・・・・<タナカ>か」
    「闇法師に会いに来た・・・そう伝えてもらえれば分かる」

大男のところへ進むマスター
マスター「何やら怪しげな男がヤミホウシがどうした、とか言ってますが・・・・」
大男  「すいません・・・・」
    「今日はこれで失礼したいのですが」<ギロ・・・>
マスター「わ・・分かりました」
    「早退ということで賃金は給料から引・・・」

13名無しさん:2003/12/28(日) 01:45
ザッザッザッ

男   「闇法師・・・・・ずいぶん寂しい生き方をしているな」
闇法師 「ふん・・・貴様が人のことを言えたタチか」
    「俺の名は今は<タナカ>だ。
     下らぬことでヤミホウシなどと呼び出したらただでは済まさんぞ、邪鬼!」
邪鬼  「俺の名も今は邪鬼ではない<スズキ>だ」
    「だが我々が互いを本名で呼ぶ時・・・・」
    「その意味は分かるな」
闇法師 「・・・・・・」
    「動いたのか?あれが・・・」
邪鬼  「ああ・・・どうやらそうらしい」
闇法師 「そうらしいとは?」
    「はっきりしろ」
邪鬼  「現在あれは一対ずつに別れて散っている」
    「そこまでしか分からん」
闇法師 「高嶺竜児は?」
邪鬼  「生命体としての反応は・・・ない」
闇法師 「・・・・・」
    「俺にやることはあるのか?」
邪鬼  「我々が動きだす時間はいずれやってくる」
闇法師 「・・・・・・」

14名無しさん:2003/12/28(日) 01:46
ヒュウウウウウウウウウ
新宿に吹く風

西新宿の歩道橋を歩く邪鬼

後ろに人影!!

男  「邪鬼・・・・」
邪鬼 「獅子王か・・・」
   「フッ相変わらずカンの強い男だ」
   「我々が呼び合う意味は分かっているな?」
獅子王「当然だ・・・・」
   「今や生きる理由のない我々だからな」

ゴオオオオオオオオオオ!!
__________________________
改訂版で問題となった阿修羅一族は
彼らの「生への狂気」というとらえ方でもって
サブストーリーへ参加させることが出来ます。
彼らが自分達の業を刈り取る方法はただひとつ
カイザーナックルとともに死んでゆくことに他なりません。
ただ私でなくともこの登場の方法は思い付くでしょう。
本家の2が我々の願いをしっかり叶えてくれる漫画に
展開してゆくことを願ってやみません。

15作者:2003/12/29(月) 12:34
自分の中のNGワードとして
「騎士」「甲冑」「魔法使い」「賢者」等々が出てくる物語があります。
特にこの手のマンガ、映画は見る前から、面倒くさくなりどうしても避けてしまう癖があります。
(ベルセルクは除くとして)
裏リング「選ばれし者編」は高嶺竜児の立場上、
どうしても伝説や神話的なテイストを盛り込まねばなりませんでした。
私自身、神話調の語り口が苦手にもかかわらずです。
スラスラと書けない理由はその辺りにもありました。

16作者:2003/12/30(火) 14:25
車田マンガは「風魔の小次郎」における「華悪宗」で
ビジュアル的にも最高度の進化を遂げました。
彼らの戦いのモチベーションはカイザーナックルと阿修羅一族同様、
つまり聖剣をつけ狙うのみですが、
その正体の意味の無意味さもこれまでの敵の中では最大度です。

「選ばれし者編」の敵は同じくカイザーナックルだけをつけ狙う意味不明の集団です。
そこには思想や感情はまったくありません。
私は彼らを「灯りに群がる羽虫」と自らを呼ばせました。
ビジュアルを除いてこの非人間的な存在をセリフと簡易な風景描写でどうとらえてゆくのか。
それは大きなハードルでした。

17名無しさん:2004/01/08(木) 23:59
選ばれし者編では世界編で成長途中にあった主人公の剣崎麟童、フランシス、ザナドゥを
青年から大人へと向かう道程を描く目的もありました。
彼らの性格を振り返れば・・・

麟童は斜に構えていつも脇からモノを見るアイロニックな感性を持ち主です。
運動神経感覚で前に進み、やる気のない時はなにもしません。

フランシスは抑圧された家庭環境から逃げ出したしたいがあまり
必要以上に自由を求めます。
お調子者であり周囲を笑わせることを生き甲斐としています。

ザナドゥは真面目な器に真面目な感性が宿った人間であり
常人では描けない高い理想を描きそれに向かって突進します。
周囲でついてこれる人間が少ないため実は孤独感を強く持っています。

世界編を通読されていた方しか分からない内容かと思われますが
意外にも裏リングはしっかり読まれていた方が多かったりします。
これら三人の性格は全て私の性格を反映させたものであることを付け加えておきます。
(ただし私はヘタレですが)

18川尻 徳美:2005/07/17(日) 11:39:13
すっかりご無沙汰いたしております。しばらく訪問できませんでしたが
いつの間にかトップのデザインが変わってますね。これは裏リン復活の
兆し?

ところで、惰性で読む事にもすっかり苦痛を感じなくなってしまった本
編「リング〜Ⅱ」でも、阿修羅一族 出てきちゃいましたね。やっぱり
カイザーがからむとなれば、竜ちゃんや大村のとっちゃんが出てきそう
な雰囲気濃厚ですね。それにすら何の高揚も感じなくなってしまった自
分が悲しいかぎりですけど… 他人が作ったモノに期待を抱くこと自体
が「負け犬」の発想法なのかしらん?

そうは言っても裏リンの復活だけは私の切なる願いなんですけど、もし
創作の情熱が高まって、お体とお仕事にご負担が少なくなったいつの日
にか、私の愛する闇法師の活躍を読ませていただければ幸いです。

追伸:キーチの続刊でませんねぇ… 私、連載で読んでないんで禁断症
   状でまくりです。「アストロ球団実写化」でお茶を濁しましょう
   か^^

19ハルトマン:2006/11/17(金) 21:25:05
石松の声って、草尾毅さん以外だったら誰がいいと思いますか? 私は、富山敬さんがいいって思うんです。もう11年前に他界された方ですが、石松の持つ剽悍さや無鉄砲さ、義理人情に篤いところ、何より海の似合う点です。車田先生の師たる井上コオ先生の『侍ジャイアンツ』の番場蛮は、まさに石松です。アニメの声が富山敬さんでした。皆さんはどう思われますか。意見を聞きたいものです。

20如月 鈴音:2007/03/29(木) 12:07:01
ん〜、石松だったら塩谷翼がいいかなぁ…
「へっ、これっぽっちの傷ぁ屁でもねぇ!」みたいな台詞をしゃべらせたら、
とってもいい味を出す方です。他のキャラだったら…

竜児:ベタだけど古谷徹^^;
剣崎:これだけはイメージわかないんだよなぁ…
志那虎:野田圭一(グレートマジンガーの剣鉄也あたりの感じで)
河井:古めが好きなあたしは三ツ矢雄二あたりがいいな☆
総帥:神谷明(バビル二世やってた頃の透明感のあるヒーロー声でね^^;)
菊:吉田理保子(メグちゃんとか桔梗屋の弥生さんとかの頃の声で「〜っちゃ」
 ってやってほしいです^^)
真子姉:小山茉美(シャイナさんじゃなくてキシリアさんの感じで^^;)
二葉:横沢啓子(紅緒さんの頃の澄んだ声がいいです)
ジーザス:池田秀一(この人しか浮かんできません^^)

こんな感じでいかがでしょう? 往年の青二プロの声優さんが並んじゃうのが
世代的限界なのかな?^^;

荒木伸吾がキャラデザインとかじゃない絵でアニメ化してくれれば良かったの
になぁ… もっとGペンの筆圧が伝わってくるような汗臭い感じの絵柄で勝負し
てほしかったです(>_<)

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23名無しさん:2008/03/27(木) 16:47:36
「風魔の小次郎」実写版にアニメ。
youtubeでオープニング、エンディング見たけど悪くはなかった。
連載では「リンかけ2」よりも「風魔続編」の評判が良さそう。
5巻くらいまで出たらまとめて読みたい。

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25裏リング作者:2014/04/30(水) 21:44:10
お、男坂が連載再開…!?


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