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【ミ】『コメットテイルが交差する』

1『アリーナ』:2023/10/16(月) 15:29:58
   

戦争は技術を生むのと同じだけ殺す。
闘争は技術を生み、そして研ぎ澄ます。


★ここは『薬師丸』がGMのミッションを行うスレです。

☆過去スレ(星見板)
【ミ】『ハッピー・ハッピー・コメットテイル』 
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1455891211/

【ミ】『コメットテイル幸福奇譚』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1482053460/

【ミ】『コメットテイル、禍福の星巡り』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1511075107/

【ミ】『忘れじの瑕、コメットテイル』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1552052081/

【ミ】『コメットテイルの止まない町で』
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【ミ】『星合多重争コメットテイル』
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1635601169/

【ミ】『コメットテイルを極夜に紡ぐ』
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★過去スレ(黄金板)
【ミ】『黄金色ハッピーテール』 
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【ミ】『黄金色ハッピーテール』 #2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1439137290/

609外神田千秋『デジタル・ブラックアウト』:2025/02/16(日) 17:24:52
>>607
「名残惜しいわね。
何度も同じ感想を述べるようだけど──今回はとても勉強になったわ。
得難い機会を与えてくださってありがとうございました」

漣に感謝の言葉を述べて、撤収を待つ。
他の参加者や派閥代表らに何もなく、このまま解散なら、それに従うだろう。

>>608
「いいわね!
奢りなんていいの?本来なら一番年上の私が奢る所かもしれないけど
無職だから遠慮なくご馳走になっちゃうわよ?」

千秋は焼鳥より焼肉、鶏より牛の方が好きだったが、奢られる身なら文句は言うまい。

610勇者『リィン・カーネイト』:2025/02/17(月) 21:16:54
>>607
ごくっ、ごくっ

飲みきっていないアクエリアススパークリングをまだ飲んでいる
ここのドリンクは多分、お土産にお持ち帰りする事は出来ないんだろう
勇者がそこまでの思考をしているかは不明だが、何となく飲み切りたかった

「ふぃー」

冷たい(冷たいよね?)ドリンクを一気にたくさん飲んじゃうと体が冷えてぶるっとくる
けどこの感覚が勇者は好きだ

>>608
「鳥貴族?わーい!
 ミックスジュース頼んで良いですか?」

トリキのミックスジュース大好き勇者
フルーティーで桃の味が強くて甘いけど爽やか

ちなみに、勇者はサイゼに連れてってもすごい喜んでたろう
そりゃもう、にっこにこの顔でミラノ風ドリアやエスカルゴを食べるし
ドリンクバーだってまぜまぜしちゃって、締めはイタリアンプリンとティラミスクラシコの盛り合わせ+イタリアンジェラートも頼んじゃうぞ
青豆サラダも外せないな
とにかくサイゼで喜ぶ女なんだ

611ロダン『ストーン・エイジ』:2025/02/18(火) 11:31:31
>>607

ここを訪れた目的は複数あった。
『有望な人材』を発掘すること、『他派閥の理解』を深めること、
奇しくも自らと似通った『一匹の猫』について掘り下げること。
それらは全て達成された。

《最初に『独立独歩』と紹介された通り、我々の専門分野は『主流』から外れている。
 『アリーナ』という巨大な生態系の中で、
 隙間を埋める形で存在していると言っても間違いではないだろう。
 だからこそ、他の派閥と関わりを持つことが、相互に良い刺激をもたらすと信じているよ》

《先程、フユカワ氏から言葉を頂戴したように、この度の『縁』を大事にしたいものだ。
 各派閥から赴いた諸氏に向けて、改めて今一度の挨拶を申し上げる》

『知性そのもの』に善悪の区別はない。
自らの足跡を回顧すれば、『エクリプス』に与する未来も有り得た。
そして、そのまま組織の崩壊に巻き込まれるか、あるいは『残党』と共に潜伏したか。
だが、ロダンを見出したのは『アリーナ』の人間だった。
『運命』という名の僅かな差で、今この場にいる。

《さて…………『迎え』が来る予定になっているので、一足先に失礼させていただく。
 問題がなければ、帰りは『階段』を使わせてもらおう。
 『彼ら』を見習って、私も少々『運動』したくなった》

そう言いながら、一瞬だけ『ベリル』を見やる。
この発言には『なるべく建物内を見ておきたい』という理由もあったのだが、
体を動かしたいというのも『嘘』ではなかった。
ここは『7階』だから、良い運動になるだろう。
さらに付け加えると、これで何か情報が得られるとも期待していない。
ただ『行きと同じくエレベーターで帰る』という選択よりも、
最後の瞬間まで『ささやかな駆け引き』を愉しむ余地を残したかったというだけのことだ。

      スゥゥゥゥ──────………………

精神の像である『ストーン・エイジ』を、肉体という鞘に収め、他派閥の面々に向き直る。

                  「ウニャン」

軽く尻尾を持ち上げた後、受け取った連絡先を咥えて退出する構えを取った。

    ……………… ……………… ……………… ……………… ………………

オフィスビルの外に出れば、駐車場に流線型のクーペが停まっているはずだ。
真紅の『フェアレディZ』。
フォックス型の眼鏡を掛けたキャリアウーマン風の女が待機しており、
ロダンのために恭しくドアを開けた。

      ――――――バタン

              ギ ュ ル ン ッ

まもなく車は発進し、やがて始まる『次の事件』に向かって走り出す。
おそらく、そこにはロダンも現れるだろう。
『スフィンクスが謎を好む』のは、『神話』の時代からの慣わしだ。

612『絢爛ゲートウェイ』:2025/02/22(土) 23:10:47
>>608(鷲見) >>609(外神田) >>610(桃園)

「私は――――――」

「ああ、かまへんかまへん、行ってきてええですよ。
 スタンド使い同氏、『ファイター』同士の横のつながりは大歓迎ですわ」

「! ありがとうございます!
 それでは、是非ご相伴にあずからせて下さい!」
 
漣の了解を得た『リュウカ』も交え、一同は施設を後にする事になる。

       出る際、『黒服』からもう1枚、封筒を渡された。
       中身は――――本日の『車代』との事で、『3万円』。
       面接に来てお金をもらうというのも妙かもしれないが、
       特に理由が無ければ、受け取ってしまって問題はあるまい。


   ゴ  ォ ッ ・・・


外に出れば、風が激闘と非日常の熱を冷ます。

しかし、魂に刻まれた『戦歴』と、焼き付いた『戦意』は消えはしないだろう。
『アリーナ』……その集団とのかかわりが今後、
どのような『変化』を齎すかは、今の4人には計り知れないところだ。


それでも『門戸』は開かれた。飲み屋のネオンとは違った種類の煌めきが、この先に待つ。


鷲見 健治『2NDハンド・ファイア』
外神田千秋『デジタル・ブラックアウト』
勇者『リィン・カーネイト』       ⇒ 『無傷』『3万円獲得』


>>611(ロダン)

「――――改めてになるが、
 ステュアート氏にも宜しく、と。
 そう伝えておいて頂けるだろうか。
 勿論、『出雲』氏や『タダヒト』氏、
 『桜島』氏についても、同様にだ。
 現場の人間の尽力はもちろんだが、
 我々『幹部』扱いをされる人間も、
 『連帯』は忘れないようにいるべきだ」

               スッ

「本日は貴重な機会に感謝を。
 撤収の手伝いは――――
 こと、『漣』氏や冬川氏には、
 釈迦に説法といったところだろうな」

「そ〜ですね、自分らがいたらむしろ、片付けにも気使われるでしょうし。
 勿論ウチのボスにはよろしく伝えときますよ! 皆さんも、今日はありがとうございました!」

挨拶を済ませ、『威武』や『吾妻』も恐らくロダンに続く形で退室するようだ。
ベリルや吉田についても、同様だろう。そうでなくとも『漣派』以外が残るには道理が無い。

                          ゴ オ オ ォ ・・・

空調の利いたオフィスビルの中――――
少なくとも『ロダン』が通行を無理なくできる帰路には、
もちろん『情報』になるようなものは転がっていなかった。
期待していなかった通りであり、逆に、期待していた目的は果たせている。

『スフィンクス』の本分を果たすに十分であり、『アリーナの職員』としても、また十分。

             『ステュアート派のロダン』として、収穫を咥え帰路につく・・・




見学者一同               ⇒ 『受験者の連絡先を入手』

            
                                    『絢爛ゲートウェイ』⇒おわり

613『ある門の先へ』:2025/02/22(土) 23:23:37


「――――――ええもんやね、フレッシュな新人っちゅうんは。
 ま。ウチらはそういうキラキラしたもんをもっとギラギラさせてくために、頑張ってかんと」

                 pi


             「もしもし、あたしですけど〜。
              ……はい、はい、ああ……例のやね。
              了解、後で掛け直しますわ」


       (そんためにも『病巣』は取り除かんとあかん。
         『ハイネ』が何も後ろ盾なく動くわけあらへんと思っとったし、
         『残党』側できな臭い動きはあるんやろうと思うとったけど、
         いっちゃんめんどい想定が現実なってもうたな。
          ………『渦森ヤスミン』はともかく『鈴屋敷』はただのアホとはちゃう)


                 (いや)

                             ・・・・・
                   (アホやとしても、『スポンサー』に切り込むには、
                     もうちょいなんや手を打たんと……例の『妖狐』に声かけとくんと、
                      戦力も最上級のもんがいるわな。裏方も楽とちゃうねほんま)


        prrrrrr


     「あぁ漣です。いやすんません、ちょっと立て込んどりまして〜。

      ………………は? 寿々芽ちゃんが?

      そらあかん、急ぎやんね、せやな、今やったら……
      いや、『村田』クンはあかん。他に頼みたい事出来てもうた。
      もっと『そういうの』に特化しとるような…………………
      
             …………ああ、せや、あの人に頼んでみましょか」


                                 ムナカタセイジ
                               「『無間地獄』に、連絡取ったってください」

 /|_________ _ _
〈  To BE CONTINUED…//// |
 \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ ~  ̄

614『それでも月夜に叛く事叶わず』:2025/03/04(火) 06:30:44

     ワイワイワイワイ

   《兄さん…………本当にやるんですよね?
    …………いくらスタンドでやるとはいえ、
    見える人間だっているし…………証拠とかも》

          ガヤガヤガヤガヤ
 
  《バカヤロ〜……日和ってどうすんだ!
   やってバレてもなんとかなるかもしれねえが、
   やらなきゃどうにもなんねえで確定だろうが。
   『やらぬ後悔より、やる後悔』だろうが。
   『一攫千金』で『人生逆転』 しかねえだろうが!》

  ザワザワザワザワ

   
      《……確かにそうですよね。
       …………兄さんの言う事ですし。
       間違ってる筈はないですよね……》

      《ったりめえだろうが!
       ハラも括ったら、今日こそやんぞ、
       『ヤクザ狩り』…………!!
       お天道様に顔向けできねえ汚ねえ金、
       根こそぎ奪って俺らのモンだ!》


               ・・・


     「…………」

    (み……見えるどころか、
     全部……丸聞こえですよう……!!)


           『それでも月夜に叛く事叶わず』 ⇨ 開始


>宗像

・『能力詳細』
・『簡単な自己紹介(3行くらい)』
・『持ち物』
・『外見』

をご提示ください。
※導入は『依頼型』で確定となります。

>稲崎、小野塚

・上記四項目に加え、『依頼型』か『巻き込まれ型』の好きな方をお選び下さい。

615宗像征爾『アヴィーチー』:2025/03/04(火) 17:17:11
>>614

■能力詳細

『ノコギリザメ』の意匠が施された右腕を持つ人型スタンド。
何らかの相手による傷害(損害)をスイッチに、
右腕を自動操縦スタンドの『ノコギリザメ』として分離することができる。
分離した『ノコギリザメ』は『シャークトレード(悪徳交換)』を強制し、
等価以上の傷害(損害)を相手に与えるまで暴れ回る。

『アヴィーチー』(人型)
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:C 精密動作性:C(左腕:D) 成長性:C

『ノコギリザメ』
破壊力:A スピード :B 射程距離:A(100m)
持続力:A 精密動作性:E 成長性:C

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1463236020/602

────────────────────────────────────

■外見
年齢44歳、身長188cm
短髪、引き締まった体躯、虚無的な光を宿す瞳
ミッドナイトブルーのスーツ、黒いワイシャツ、使い込まれた革手袋

────────────────────────────────────

■持ち物
財布、花飾り付きの幸運のお守り、簡素な保護ケースに収められた写真の破片

────────────────────────────────────

■自己紹介
かつて殺人の罪で服役していた配管工。
出所後、長らく『生きる意味』と呼べるものを見出だせずにいたが、
『アリーナ』の依頼で『殺し屋』と戦い、その仕事を引き継ぐことを決めた。
本体およびスタンドの左腕に『後遺症』が残っており、
『精度の低下』という形で影響を及ぼしている。

616稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2025/03/04(火) 20:16:02
【スタンド】
双剣のスタンド。斬撃時に刀身を電流状に変化させ、
その電流による『電気療法』を施すことが可能である。

『ショッカー・イン・グルームタウン』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:D 精密動作性:C 成長性:B

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/212


【外見】
細身、黒髪、長髪、奥二重、
全体的に顔の作りが薄いアラサーメガネ女。
服装は現在の状況次第。そ


【所持品】
スマホ、化粧ポーチ、電子タバコ、手帳、ハンカチ、ペンケース、ペンライト、
 上記の物を収納した手さげのポーチ。
首にはストラップをつけた仕事用のケータイを掛けている。

 
【人生】
平凡を絵に描いたようなアラサー女。
職業は市内の総合病院に勤務する『緩和ケア医』。
意図や経緯は一切不明だが難解で『独特』な『喋り方』をする。
マイブームは汁なし担々麺


【希望するミッション形式】
巻き込まれ方を希望します。

617小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』:2025/03/04(火) 21:43:43
>>614

〇能力詳細

『黄金』の『全身鎧』のスタンド。
『反発する』能力。

『ブリリアント・レジリエンス』
破壊力:なし(B) スピード:なし(C)  射程距離:D
持続力:A     精密動作性:なし(C) 成長性:A

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/244

〇外見
倦み疲れた雰囲気の女性。身長177cm、痩せぎす、猫背。
濃い隈の浮かんだ、じっとりした目つき。腰まで伸びた癖のある白髪。
くたびれたビジネススーツをだらしなく着崩している。

〇所持品
スマートフォン、財布、缶ビール。

〇自己紹介
ニート。社会人時代の貯蓄で生活している。28歳。
現在はもっぱら安酒片手に朝から晩まで星見町をぶらつく日々を送る。
由緒ある名家の次期当主だったが、家とは既に絶縁している。

『巻き込まれ型』を希望します。

618『それでも月夜に叛く事叶わず』:2025/03/05(水) 12:45:47
>>615(宗像)

その時『宗像征爾』が何をしていたのかは分からないが――――
これから何をすることになるのかは、すぐに分かることだ。


               ザッ



    「――――『無間地獄』」




少なくとも、周りに『知り合い』はいないタイミングである事は確かだ。
前方から歩いてきた黒コートの男はそう呟くと、一枚の『紙片』を手渡してくる。


 
     「携帯は持っておいてくれ」



                 ザッ


……宗像を探すのに多少なり苦労したのかもしれない。
いずれにせよ、彼はそのまま立ち去ろうとしていた。

呼び止めて事情を聴くよりは、紙片の中身を確認した方が穏当で、早い気はした。


>>616(稲崎)
>>617(小野塚)

――――二人はその時、休日に賑わう『大通り』を歩いていた。
それぞれに、何か別の用事があったのだろう。あるいは散歩かもしれない。

            いずれにせよ。

    ガヤガヤガヤ


      ≪つーわけで『決行』は今夜……
        徹底的にやってやろうじゃねえか!
         俺らの『能力』で壊し尽くし奪い尽くし上等だ!≫


         ≪に……兄さん、さすがに通りではまずいよ。
           ……あ、あの人がどこかから見てるかもしれないし≫


――――『スタンド使い』は『スタンド使い』にしか聞こえない声を持つ。

それを利用しての『密談』のつもりなのかもしれないが、
それが本当に何の意味もないものなのは、二人も今耳にした通りだ。

                 ガヤガヤガヤガヤガヤ

ただ、『スタンドヴィジョン』を伴わない『スタンド会話』の発話者を特定するのは難しい。
声の方向は分かるので、そちらを追う事は出来るかもしれないが……必要があるかも微妙だろう。


           ザワザワザワザワ


していた事に戻るのでもいい、ただ、もし何か虫の知らせがあるなら何かしら、手立ては要るだろう。

619宗像征爾『アヴィーチー』:2025/03/05(水) 20:59:06
>>618

その時は『身内の付き合い』から引き上げるところだった。
『代表取締役』の『還暦祝い』だ。
世話になっている身なので、顔を出さなければ義理を欠く。
しかし、あくまで個人的な集まりとはいえ、『普段着』で顔を出す訳にはいかない。
相応しい服装が分からず、店員から言われるままに購入した『スーツ』に袖を通している。

「手間を掛けさせて悪かった」

『革手袋』に覆われた手で紙片を受け取り、渡してきた相手に軽く一礼する。

「『今すぐ』とはいかないが検討しておこう」

一応『携帯電話』を持ち歩いていた時期もあったが、
以前『防空壕』の調査中に爆発してしまった。
それ以降、全く持たない日々が続いている。
今後も支障が出るようなら、買い直すことを考えるべきか。

「――また『糸』が垂れてきたのか」

立ち去る男を見送った後、紙片の内容を確認する。

620稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2025/03/05(水) 21:39:57
>>618


      「ムムッ」


「むぅーーッ?」


先程、本屋で買った数冊の本を紙袋から取り出し、
その表紙と睨めっこをしていた。
ちなみに出先との事なので服装はセーターにフレアスカート、
その上からレディースのライダージャケットを羽織っている。



「この【表の面】(※表紙)、【横切る黒猫】(※見覚えがある)だなと思ひたら……、
 先月、【姿無き密林の店】(※ネットショッピング)で購入していたな……。
 良い加減、【電脳絵巻】(※電子書籍)に【ジョブチェンジ】(※切り替える)べきなのだろうが、
 【年輪刻みし絵巻】(※巻数の多い漫画)を【電脳化】するのは
 正直な所、かなり【札が重なる】(※出費が嵩む)し、
 何より未だに【古の絵巻】の紙の質感や匂いに【執着】があるというか………うーむ」


「ム」


何やら物騒な会話が聞こえてきたので、声の方向にゆっくりと身体を向けると、
漫画本やら小説が入った紙袋を無理くり肩掛けポーチに突っ込み両手を空け、
いつでも『ショッカー』を発現できるように備える。

621小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』:2025/03/05(水) 21:43:23
>>618

「……………………」

「ん?」

ちょうど次の缶ビールのプルタブに指を掛けたところだった。
なにしろ酔っているので、自分の耳を全面的に信用することはできないが……
空耳に襲われるまでに悪酔いした経験は一度もない。
それほど酒に弱くもない。

「…………ふうむ」

立ち止まって周囲をキョロキョロ見渡す。
『男性2人組』か、同じく『周囲を見渡している人間』はいないだろうか。
もっとも、本腰を入れて探すというほどでもなく、
『猫の鳴き声が聞こえたので周囲を見渡してみる』程度のものだが。
条件に当てはまる人間も、たぶんたくさんいるだろうし。

622『それでも月夜に叛く事叶わず』:2025/03/06(木) 17:17:07
>>619(宗像)

立ち去った男からの返答は無かった。
『悪い』とは思っていなかったのかもしれない。

               パラ


紙片には『場所』だけが書かれていた。
仮に誰かが後からこれを拾ったとしても、
断片的な意味しか持たないようにだろう。

その場所を知っているにせよ、調べたにせよ、
さほど難しい場所ではなく――『大通り』にある喫茶店だ。

>>620(稲崎)

人の望みが作り出す『新しいもの』は往々にして便利な物だが、
手になじんできた『古いもの』を捨てること、それ自体が多大な不便。
利便性のために切った要素は、利便性で替えの効かない宝にもなる。

そのような悩みはいつの時代も、どんな場所にも生じるのだろう。


               ガヤガヤガヤ


物騒な会話は確かに幻聴では無かったはずだが、
『諌めた側』の説得が功を奏したのか『続き』は聞こえてこなかった。


       ガヤガヤガヤ
 
             タタッ

                「はぁっ、はぁっ……」

ふと、視界の端に――――声の聞こえてきた方角に、
『カラオケチェーン』のロゴが書かれたエプロンを付けた少女が目に入った。

             稲崎は見覚えがあるかもしれない。
             以前大通りで話した『関 寿々芽(せき すずめ)』だ。


    ザワザワザワザワ


彼女の視線の向きは『物騒な声』が聞こえた方向と同じに思える。
もちろん、だからどうっていうこともないのかもしれないが……

>>621(小野塚)



                   ガヤガヤガヤガヤ


人込みと、アルコールで解放された頭。人探しには向かないが、
幸いにして声が聞こえてきた距離はそれほど遠くは無かった。



           「…………」



二人組は複数いて流石に特定しきれないが、『周りを見渡す人間』と目が合った。
金髪をワンレンのストレートにした、小野塚よりは少し年下に見える青年だ。
歩きながらの見渡し。彼にも先ほどの声が聞こえたのかもしれない。


                ザワザワザワザワ

その隣を歩いているのは、黒い短髪を刈り込んだヘアスタイルのガタイの良い男。
こちらは小野塚と同年代なのではないだろうか――――
堂々と、まっすぐと前を見て歩いていて、見渡す様子はない。

彼らも、『男二人組』ではある。だが、『物騒さ』を示す『表象』などは、もちろんない。


                ザワザワザワ

少しすれば彼らは離れて行ってしまうだろう。もちろん、それでマズいという事もないかもしれないが。

623宗像征爾『アヴィーチー』:2025/03/06(木) 20:33:21
>>622

店員から聞いた話では、『服装は心の表れ』という考え方があるそうだ。
逆に言えば、状況に合わせた服装が、当人の心構えにも影響を及ぼす。
一種の『通過儀礼』を迎える上で、『あの時』と似た格好は都合が良かった。

「正式な『初仕事』になるかもしれないな」

先程の男を寄越した相手は、こちらが何者か知っていた。
このような形で接触してきたということは、俺の『能力』に用があるのだろう。
そして、『アヴィーチー』の用途は限られている。
『傷付ける』か『殺す』か――その程度しか能がない力だ。
どちらを望んでいるかは分からないが、今は必要とされているらしい。

(だが、『俺達』は必要とされるべきではない)

不自由な左手に視線を落とし、『前任者』の最期を思い出しながら、拳を強く握り締める。

「――――ままならないものだ」

紙片に記された場所を記憶し、指定された方向を目指して歩き始めた。

624小野塚遥『ブリリアント・レジリエンス』:2025/03/06(木) 22:27:31
>>622

ああも剣呑な内容でなければ、無視したのだけれど。

ポケットからスマホを取り出して『2人組』に近付いていく。
お連れさんの視線が気になるし、『口実』が欲しい。
あるいは、酔っ払いのふりをしてもよかっただろうか。

「やあ、ちょっと」

「このスマホ、落とさなかったかい?」

薄ら笑いを浮かべて『金髪の青年』にそう話しかけたあと、
『スタンド会話』で、以下のように付け加える──

『今の、聞こえた?』

625稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2025/03/07(金) 01:07:58
>>672


「【叛逆の虎の脳】(※あれは)」



不穏な『スタンド会話』に、顔見知りの少女。
しかも街中でアルバイトの制服のまま小走りをしており、
何かしらの『トラブル』に巻き込まれているのは明らかだろう。


「お〜い、寿々芽〜っ。
 何が起きた〜?お〜い」


小走りで『関寿々芽』に駆け寄る。

626『それでも月夜に叛く事叶わず』:2025/03/08(土) 11:23:01
>>623(宗像)

『前任者』――――――

あの時から『宗像』の片腕は『半分死んでいる』ようなもので、
あの時から『宗像』の目線は、過ぎ去った景色を眺めているとも言える。
エクリプスに加担した殺し屋、『殺手のマテリア』。
彼の『後任』を自負する事は誰かが望んだことではない。
誰もが望まない事をするとき、『必要なもの』は『腕』だけではない。


          ・・・

              ・・・

                  ・・・


今日の大通りは人混みが激しく、『後ろ暗い』仕事の話をするには明るすぎた。
それでも、目的地の喫茶店は路地裏の日陰に隠され、繁盛している様子は無い。


          ガヤガヤガヤ


密談にはちょうどいいのかもしれない。時間の指定は無かった。入店して良さそうだ。

>>624(小野塚)

「えっ、え!? …………」

              ゴソ

金髪の青年は突然声を掛けられたことに驚いたのか、足を止め、
ポケットを少しまさぐると――おそらくスマホを確かめたのだろう。

「……いや、俺じゃあ」


        「……!」


受け答えの中途、『スタンド会話』に明らかな反応を見せた。

「…………俺じゃあないですよ、そのスマホは。交番にでも行けばどうですか?」

『スタンド会話が聞こえているのに、知らんぷりをしている』。
その上、口調は突き放すような調子を帯びた。

「急いでますから……ほ、ほら、ツレも待ってるんですよ」

彼が示す先では、短髪の男が脚を止めてこちらの様子をうかがっているのも見えた。

>>625(稲崎)


「はぁ〜〜〜…………」

             「!」


     ……タッタッタッ


向こうからも駆け寄ってきた。


「あ、み、ミッキーさあん! お久しぶりです〜」

          「何が……っていうと、そのう」

少しだけ何かを躊躇したあと、彼女は言葉を続ける。


「自分でも信じられないですし、
 ……もっと信じにくい内容かもしれないんですけど、
 は……犯罪の計画を、偶然聞いてしまいまして……!」


『大通り』にいたスタンド使いには、先ほどの『不穏な会話』は聞こえていたはず。

「追いかけたらどうにかなるものでもないんですけど、つい、その」

しかし、それだけで『バイトの制服』のまま、町中を走るほどに慌てるだろうか?

                ・・・『稲崎』よりもう一段、事情を知っていそうだ。

627宗像征爾『アヴィーチー』:2025/03/08(土) 15:27:53
>>626

俺自身、この道を選んだ理由は判然としない。
ただ、今まで目の前を覆っていた霧が晴れていくような気がした。
人間の心理において『引き金』という言葉は、
行動や決断を促す『きっかけ』を指すと聞いたことがある。

『威武神一』から『掃除屋』と呼ばれたことで『引き金が生まれた』。

そして、『マテリアの最期』を目の当たりにして『引き金が引かれた』。

だが、『今』も『その前』も、結局のところ『やること』は変わらない。
何かが変わったとすれば、それは『心』の問題なのだろう。
あるいは、それが『精神の象徴』にも影響を及ぼしているのか――――。

「思っていた以上に賑わっているな」

普段よりも人通りが多いのは、変わった出来事が起きたせいなのだろうか。
しかし、こちらは人目を避けなければならない事情がある。
余計な話に関わると、以後の仕事に差し障りが生じてしまう。

(何もないなら、それでいいが――)

指定された場所に向かいながら、念の為に周囲を見渡し、
普段と違う点が見当たらないか確かめる。

(――用心するに越したことはない)

ざっと確認を済ませた後で、躊躇なく目的地に踏み入る。
あまり繁盛していないなら、『それらしい人物』を見分けるのも難しくないはずだ。
もっとも、相手が俺を見つける方が早いかもしれない。

628稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2025/03/08(土) 23:46:32
>>626

「ああ、【穴の空いた聖杯】(※ここだけの話)だが、
【我】にも【狼憑き】(※スタンド使い)同士の【儀式の準備の声】(※悪巧み)が聴こえた。

 【狼暗号】(※スタンド会話)を【傍受】できる【狼憑き】など周囲にそうそういないと思っての、
 大胆な【犯罪予告】だったのだが此処に1人【潜伏せしメアリー】がいたな!フハハ!」


何故か大胆不敵な笑みを浮かべ、
顔に手を添え、ビシッとポーズを決めた。


「何にせよ1人で【炎上中の役者に触れる】(※火中の栗を拾う)のは【幻獣の檻】(※危険)だ……。

 我は『荒事』には向いていないが、幸いにも我の【狼】(※スタンド)は荒事に向いている。
 1人より2人だ、共に【亀】(首を突っ込む)となろう。
 詳しい『事情』を聞かせてくれないか?」

629小野塚遥『ブリリアント・レジリエンス』:2025/03/09(日) 00:34:53
>>626

「…………ふゥーン、そうか。
 君の言う通り、交番に行ってくるよ。ありがとう」

「悪かったね」

やはり『スタンド使い』だった……ものの。
隠す以上は理由があるのだろう。追究することはない。
あるいは──この2人組が『声の主』か、だが。
どちらにせよ、現状では確認する術もなければ、必要もない。
スマホをポケットにしまい、踵を返して青年から離れる。

「うーん……どうしよう。『決行は今夜』って言ってたから、
 今すぐに何か起きたりはしないはずだけれど。
 あの『会話』が聞こえた人、他にもいるのかなァ」

630『それでも月夜に叛く事叶わず』:2025/03/09(日) 17:31:06
>>627(宗像)

周囲を見渡した範囲では特別、目立った出来事はなさそうに思えた。
強いて言えばやや遠くに『以前の仕事』で知った顔が見えた。
『アリーナ』の『関』という少女だが、ただ、見えたというだけ。
誰かと話している様子だが、今すぐ駆け寄らないといけない理由は無かろう。

大通りで『イベント』などがあるという話は聞かないが、
ちょっとしたことでも人通りというのは変わりえるもの。
その点は、恐らく忘れてしまって問題ないであろう、と直感が示す。

              チリンチリン


ドアベルの音だけが出迎える店内は外とは対照的で、
まるで繁盛しているという気配は無かった。
店員らしき初老の女性も客用の席に腰かけ、
週刊誌らしきものを読んでいるばかりでこちらを見もしない。


          「こちらです、『宗像』さん」


想定通り、それらしい人物もすぐに見つかる。
『ユニコーンカラー』に髪を染めた気だるげな雰囲気の少女と、
黒いコートを脱ごうともしない、渋面の男性が座っている。


「少々、困ったことが起きておりましてな。
 唐突ではございますが……お噂を伺い、依頼をさせていただきたく」


男性は自己紹介より先に、『話』を切り出して来た。
『宗像』がどう応じるかは『仕事』へのスタンス次第、という所だろう。


>>628(稲崎)

「狼……まあっ、という事は、み、ミッキーさんも!
 そうだったんですねえ、頼もしい…………そうなんですよう!
 きっとその人たち、聞かれてるなんて全然思ってない感じで!」

   「聴けたのは不幸中の幸い、だったんですけどねえ〜っ……」

関の声色からして『ポーズ』はどうやらウケが良かったらしい。
愛想笑いが上手い、という見方も出来なくはないが。

「私は……その、あまり『戦い向き』じゃあないタイプの狼さんですので。
 出来れば稲崎さんにも聞いてもらえると助かります……で、合ってますよね〜?」

『狼』は『バジリスク』よりは分かりやすい言い回しだったらしい。
つまるところ『関』は、『非戦闘タイプ』のスタンド使いなのだろう。

「事情なんですけれど……実は今、ここで話してた前に、
 私が今日バイトしてた『カラオケボックス』でも、『狼ツキ』さん達が話してたんです」

『稲崎』のペースのおかげか、慌てが消えてきた『関』は話を続けようとする――――と、
そこで『視線』に気づいた。『缶ビール』を持った『猫背の女』が、こちらを見ているようだった。

>>629(小野塚)

「……別に、悪いなんて事は無いですけどね、こんなぐらい」

                    タタッ

青年もまた、逃げるようにその場を去っていった。
執拗な追撃をすれば何か起きた可能性もあるが、当然ながら『リスキー』すぎる。
不穏な声の主じゃないとしても、別で問題が起きた可能性があるやり方だ。
ここで一度離れるのは、ベターな選択だったと言える。

                  ガヤガヤガヤ

そのおかげで新しい手掛かりに出会えたからだ。

「きっとその人たち、聞かれてるなんて全然思ってない感じで――――」

踵を返した方向の少し離れた位置で、『それらしい話題』をしている少女がいた。
後頭部でお団子に結った髪に、泣き黒子が目立つおっとりした雰囲気の顔立ち。
そして何より目立つのは『カラオケボックス』のエプロンをつけっぱなしなこと。

   「聴けたのは不幸中の幸い、だったんですけどねえ〜っ……」

話している相手はライダージャケットを羽織った、黒い長髪の女だ。
 
「私は……その、あまり『戦い向き』じゃあないタイプの狼さんですので。
 出来れば稲崎さんにも聞いてもらえると助かります……で、合ってますよね〜?」

「事情なんですけれど……実は今、ここで話してた前に、
 私が今日バイトしてた『カラオケボックス』でも、『狼ツキ』さん達が話してたんです」

『ライダースジャケットの女』の方が言っている事はよく聞こえなかったのと、
狼ツキという単語は謎めいているが、『スタンド会話が聞こえた人間』では無かろうか――――?

631宗像征爾『アヴィーチー』:2025/03/09(日) 20:23:18
>>630

『関寿々芽』――『以前の仕事』で顔を合わせる前、
彼女から『猫の置物』を購入したことを思い出す。
今までの経験上、一見すると些細に思える点が、
後々になって大きな意味を持つ場合は少なくない。
しかし、今回に限っては無視しても構わないだろう。

       (気を回し過ぎたか)

不要な思考を切り捨て、『依頼人』と向かい合う席に腰を下ろす。
店の中でコートを着たまま、挨拶も省いて本題に入る。
初対面の人物だが、どうやら急ぎの案件らしいことは察せられた。
そして、おそらく『アリーナ』の関係者である可能性が高い。
まだ記憶に新しい『前回』も、似通った形で連絡を受け取ったからだ。

「引き受けた『依頼』は必ず遂行する」

待っていた男女に視線を送り、コートの男に対して口を開く。

「ただ、請け負うかどうかは俺自身の価値観に基づいて判断させてもらう」

        「続けてくれ」

一通りの説明は聴くつもりだが、確実な承諾は保証できない。
そのように前置きしてから、改めて話の先を促す。
『是非』を問うためには、まず知ることが必要になる。

632小野塚遥『ブリリアント・レジリエンス』:2025/03/10(月) 07:13:43
>>630

これからどうするかはさておいて、一旦ビールを開けようか──
投げやりな思考が鎌首をもたげたそのとき。

「おや」

あの『エプロンの少女』と『ライダースジャケットの女性』……
話を聞く限り、彼女らも『聞こえた人』かもしれない。
特に『少女』は、なんだか事情を知っていそうな口ぶりだ。
このまま知らんぷりして帰るのも後味が悪いし、
何か知っているなら、自分にも聞かせてもらえないだろうか。

「やあ初めまして、お2人さん。
 もしかして、君たちもさっきの物騒な会話を聞いたのかな?」

手をひらひら振りつつ、2人に歩み寄る。
……缶ビール、ふらつく足取り、紅潮した顔色、漂う酒気……
警戒されてしかるべき要素は色々と思い浮かぶが、
実質的に自身が『スタンド使い』であると明かしている訳だし、
多少の信頼は得られるだろうか。得られると嬉しい。

633稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2025/03/10(月) 15:27:23
>>630



   「ふむ」


「【汝】の【呪詛】に対する【解読の灯】は中々に、
 いやかなりの【トップ・フェンサー】あるいは【凄腕指圧師】(※良い所を突いている)。

 この様な【偶像崇拝者の集い】(※厄介)な状況で『寿々芽』の目の前に現れたのが、
 よりにもよって言語を【呪い】で奪われた【我】なのは、
 非常に、非常ぉ〜に【地を深く掘る竜】(※申し訳ない気持ち)なのだが……、
 偶然居合わせた【我】が【狼憑き】(※スタンド使い)だったのもーーー」


               フューチャー・エクスカリバー
「【瀕死の身で伸ばした腕の先に突き刺さりし聖剣】(※不幸中の幸い)なのかなぁ」
 

天下の往来で立ち話をするのも邪魔になるかなとおもい、
腰を預けられる街路樹やガードレールを探していた所で、
こちらに注がれる視線に気付いた。
『関』を庇う様に身体を動かし、視線の主である女と対峙
多少警戒しつつもコミュニケーションを試みる。



「【嗚呼】(ええと)……【汝】は何者なのかね。 
 明るい内から【prajñā(プラジュニャー)の涙】(※お酒)を飲んで随分と【HY.】(楽しそう)だが……」

634『それでも月夜に叛く事叶わず』:2025/03/11(火) 15:06:35
>>631(宗像)

相手は自分の立場を名乗らないが、『宗像』にも名乗らせようとはしない。
自己紹介を求めるならもちろん、それは要求してもいいはずだ。

「ええ勿論。仕事を選ばない人間はかえって信用が出来ませんからな。
 受けるに値しないとお考えの際は、ここでのことは忘れば、と」

                     コポポポポポ

男が、座席に置かれたポットからグラスに水を注ぐ。
宗像の物という事のようだが、勿論警戒してもいいだろう。
ユニコーンカラーの髪をした少女は、特に何を言うでもなく座ったまま。

「依頼内容は『要人警護』
 とはいえ、エスコートは求めません。
 警護されていることを気付かせない方が望ましく……
 要は、その方に近寄る『危険人物』を先んじて排除いただきたい。
 ――――可能であれば生け捕りが望ましいところですな」
     
『生け捕り』は『殺し屋』の仕事ではない――――かもしれないが、
その過程には間違いなく『死闘』が起きる事が予想される。  
そうなると、『殺人的』な能力を持つ『宗像』は有力な人材だ。 
 
「ああ、それと。『質問』がございましたら、いつでも構いません」

ここまででも不明な点はかなりあるはずだ。
が、『あえて聞かない』という美学もある。

『殺し屋』のやり方に、『マニュアル』は無い。自ら名乗り始めたのだから尚更に。


>>633(稲崎)

「ふぇ、フェンサー……フューチャー……ええと。
 地面を深く掘ることなんて、全然ありませんよ。
 ミッキーさんが声をかけてくれて、すごく助かりましたし。
 とっても頼りになりますよう」

『関』は『呪詛』の語彙にさほど明るいわけではないようで、
一つ一つの言葉に対する表情は困惑した色が無いでもない。
『地を深く掘る』あたりも、想定した通りの『邦訳』はされていない気配はする。

それでも結果的に大外れの解釈をしないのは、
『稲崎』が言葉に込めた『心』が伝わっている、という事なのかもしれない。

「ミッキーさあん、ありがとうございます〜
 ……やっぱり頼りになりますねえ」
 
「でも、この人も……ミッキーさんと同じ、『声』が聞こえた人みたいです」

庇うような動きには感嘆の声色が漏れるが――――


「やあ初めまして、お2人さん。
 もしかして、君たちもさっきの物騒な会話を聞いたのかな?」

猫背の女は、そのように声をかけてきた。
どうやら怪しくは――――いや、怪しいのは怪しいが『動機』は順当な者らしい。

「あっ。あのう、お二人がよければ続きはあのあたりで……」

すっかり落ち着いてきた『関』もまた、『稲崎』に遅れて似た懸念に至ったらしい。

                          ガヤガヤガヤ

謎の『酔っ払い女』も含めて、少し離れた位置の街路樹の木陰を手で示す。
ベンチというわけでもないが座れそうなスペースもあり、話をするにはちょうど良さそうだ。

>>632(小野塚)

「【嗚呼】(ええと)……【汝】は何者なのかね。 
 明るい内から【prajñā(プラジュニャー)の涙】(※お酒)を飲んで随分と【HY.】(楽しそう)だが……」

近づいていくと、ジャケットの女性がエプロンの少女の前に出て、
『小野塚』にそのように問いかけてきた。……前半はともかく、何を言っているのだろう?

「ミッキーさあん、ありがとうございます〜
 ……やっぱり頼りになりますねえ」
 
「でも、この人も……ミッキーさんと同じ、『声』が聞こえた人みたいです」

『エプロンの少女』の方は、『小野塚』を受け入れる構えらしい。

『ジャケットの女性』――――『ミッキー』と呼ばれる彼女の警戒も、
あくまで身元を問うもの。敵対心などは向けられておらず、話は出来そうだ。

               ガヤガヤガヤガヤ

「あっ。あのう、お二人がよければ続きはあのあたりで……」

エプロンの少女が、少し離れた位置の街路樹の木陰を手で示す。
ベンチというわけでもないが座れそうなスペースもあり、話をするにはちょうど良さそうだ。

635宗像征爾『アヴィーチー』:2025/03/11(火) 18:25:40
>>634

秘密裏に行われる話し合いの場に、無関係の者が同席するはずはない。
この少女も何らかの形で関与しているのだろう。
だが、現時点で分かるのは、彼女が『敵』ではないらしいことだけだった。

「当人に気付かれることなく警護し、襲撃者を排除もしくは身柄を確保する――――」

コートの男が告げた内容を、かいつまんで復唱する。

「『概要』は理解できた」

ここに来るまでに予想していた仕事とは違うが、
敢えて『危険人物』と呼ぶからには、生け捕りにせよ排除するにせよ、
かなり骨が折れる相手ということか。

「――――俺は誰を守ればいい?」

水の入ったグラスを一瞥し、『最初の質問』を投げかける。
まず、警護する対象について知らなければならない。
おそらく重要な立場の人間だということは推測できるが、
無論それが誰かは見当もつかなかった。

636小野塚遥『ブリリアント・レジリエンス』:2025/03/12(水) 02:15:06
>>634

「ああ、あたしは──エッ? 何?」

歩み出る『ジャケットの女性』を見て立ち止まる。
やはり警戒されている様子なので無害をアピールする目的が半分、
自身に向けられた意味不明な言葉にたじろいだのが半分だ。
しかし、アルコールに満ちた頭を回転させてみると、
その中に聞き覚えのある単語が混じっていることに気付いた。

「エー…………ッと、あっ、『般若湯』? お酒のこと?
 うん、だいじょーぶ、だいじょーぶ。この通り酔ってはいるけど、
 酩酊状態ってほどじゃあないから。本当さ」

手に持った缶ビールをちゃぽちゃぽ揺らして見せる。
顔に浮かぶ薄ら笑いも相まって、軽薄な印象を生むかもしれない。

「あたしは小野塚(おのづか)。
 君たちも『スタンド使い』……なんだよね? あたしもなんだ。
 何か知ってるなら、教えてくれると嬉しいなァ」

『エプロンの少女』はああ言ってくれているが、
『ジャケットの女性』が警戒を解くまで2人には近付かない。
2人が木陰に向かうのを待って、後に続こう。

637稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2025/03/12(水) 03:18:38
>>634


   「ふむん」


「こんな所にも【狼憑き】(※スタンド使い)が1人、
 【牙の支配者達の協奏曲】(※奇跡)の確率だが、
       ヘカトンケイル
【腕(かいな)は百碗巨人より千手観音】(※多いに越した事はない)か。
 【麒麟女】小野塚、【我】らにその【腕】を貸してくれないか?」


     ひょいひょい


敵意が無いことは分かったので警戒を解き、
こちらの話す言語に面食らっているであろう小野塚を手招きする。


「おっ、まさにお誂え向きの【セーブクリスタル】だな。
 【我】も今来たばかりで詳細は【innocent Baby】(※何も知らない)……。
 あそこで『寿々芽』から【神話】の続きを聞くとしようじゃないか」


関が指した方向へテクテクと移動し、ベンチに腰掛ける。

638『それでも月夜に叛く事叶わず』:2025/03/12(水) 15:42:34
>>635(宗像)

「誤解ないよう補足いたしますと、
 『警護対象』に気づかれないのはマストではございません。
 要らぬ負担を掛けたくはない、という点と、
 取り巻く環境の問題、というのが大きい部分です」

     「仮に気取られても、任務失敗とはなりません」

                 コト


『ユニコーンカラー』の少女がスマホをテーブルに置く。

画面に写っているのは温和そうな顔立ちの――――
いや。この顔は知っているし、先ほど『見た』ばかりだ。

         言葉は、そのまま男が続ける。

「『関 寿々芽』…… 
 この人間に危険が迫っている事が、『我々』の情報網に掛かりました。
 彼女はアリーナの協力者でもあり、少々厄介な事情にも絡んでおりますのでな。
 常に、ある程度の『モニタリング』はしておりました。それが功を奏した形です」

この説明にはいくつか欠落している部分があるが、
当然、『仕事に必要な情報』は受け渡されるだろう。

『仕事』の外に『こだわり』を持たない事も、ある種の処世術にはなる。

>>636(小野塚)
>>637(稲崎)


              ホッ ・・・


とした様子が伝わる顔で、『エプロンの少女』――『寿々芽』が両者を見渡し頷く。

「私も……小野塚さんにもお話聞いてもらえたら助かりますよう」

わけのわからない『呪詛』で話す女と、町中で酒片手に酔っ払う女。
属性だけを見るとほっとするも何もないメンツではあるが…………

「あ! 私は『寿々芽(すずめ)』……『関 寿々芽(せき すずめ)』と言います。
 それじゃあ、あちらへ……小野塚さんもご一緒に〜」


                     ガヤガヤガヤ


一同が木陰に移動してから、『寿々芽』は話を始めた。

「それでは改めて……私が『カラオケ』でバイトをしてた時、
 一つのお部屋から『話』が聞こえてきたんです。
 立ち聞きするようで良くはないんでしょうけど……
 その『話』は、『スタンド使い』にしか聞こえない声で」

                      スッ

自らも『そう』である証明のように、彼女の手元に『帳簿』が発現される。
一見すると変哲もないが、無からの出現自体が証左にはなるだろう。

「しかも『犯罪』の計画だったので、つい、ドアの近くで聞いてたんです。
 ……ある『家』を襲って、お金を奪うんだって。
 つまり……スタンドを使った、『強盗』をするつもりなんです、その人達は」

        『聞こえた声』とも合致している、
        『危険な事態』なのは間違いない。

話にいくらか補助線が不足しているようでもあるが、
その辺りを追及するか、話の続きを促すかは二人それぞれ次第だろう。

639宗像征爾『アヴィーチー』:2025/03/12(水) 17:40:15
>>638

最初は目の前の少女が『警護対象』ではないかと考えた。
しかし、本人に気付かれないことが望ましいなら、この場に呼ぶのは筋が通らない。
その上で彼女の存在が持つ意味を推し量ろうとしたが、
それについて確かめるのは後回しだ。

「護衛がいないと思わせて不意を突くなら、
 本人にも悟られない方が都合はいいだろう」

提示された画面に映る人物が、記憶の中に残る姿と重なり合う。

「妙な『偶然』もあるものだ」

意外な相手だったが、一応は納得できる。
関の能力は『道具の調達』が可能だったはずだ。
利便性が高く、戦闘向きではないとなれば、確かに狙われやすいだろう。
だが、まだ確信は持てなかった。
仮に伏せられた背景があるとして、
仕事に関わらない事情なら、強いて追求する理由はない。

「予想される『襲撃者』の情報を知りたい」

まだ引き受けるとは言っていないが、
こうしている間にも敵が動いている可能性を考慮すると、
最低限の質問を済ませて行動に移る必要がある。

640小野塚遥『ブリリアント・レジリエンス』:2025/03/12(水) 23:08:54
>>637-638

「『狼憑き』? えーと、そっちの子もさっき言ってたな。
 『スタンド使い』ってことか。……だよね?
 うん、あたしもつい最近『気付いた』ばかりではあるけれど」

件の『会話』よりこの『呪詛』の方が気になってきた訳だが、
どうやら意思疎通が成り立たない類の人間ではないらしい。
先程、『寿々芽』と名乗った少女とは普通に会話していたようだし。
『ヘカトンケイル』のくだりは一旦置いておく。
 
「よおし。この『麒麟女』遥ちゃんにも一枚噛ませてもらおう。
 よろしくお願いするよ、寿々芽ちゃんと……君は?」

案外すんなり警戒を解いてくれたことに胸を撫でおろし、
『ジャケットの女性』に名乗るよう水を向けつつ、手招きに応じる。
彼女の隣あたりが空いていれば、そこに腰掛けよう。

────────そして。

「なるほど、『強盗』か」「穏やかじゃないなァ」

いつの間にか開けたビールを1口呷り、
『寿々芽』の手に『帳簿』が発現するのを見て、目を細める。
自分は『鎧』であり、以前『海』で出会った少女は『大剣』だった。
これも『牙の支配者達の協奏曲』だろうか?

「……………………」

ひとまず、話したいことはすべて話してもらいたい。
静かに缶に口を付ける。

641稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2025/03/13(木) 11:42:24
>>640


「【我】の【真名】は『稲崎充希(イナザキミツキ)』。
 【日の本の言語】で書き示すとだな。
 【炎の始まり】の【稲】に、【座し方】(※立たない方)の【崎】、
 【依存の板へ渡し魂】(※スマホを充電)の【充】に、【輝きの未来】の【希】だ。
 
 【稲穂】(※イナさん)でも【死の呪詛】(※ザキさん)でも、
あるいは【Barrier】『寿々芽』のように【夢喰らいの鼠】(※ミッキー)でも。
 呼び方は【汝】の【神に従え】(好きに呼んでください)」


         「【一角獣】(※とにかく)」

「【捩れBamboo forest生えしパラレルワールド】(※妙な状況)ではあるが……、
よろしく頼むぞ【麒麟の女】ーーーいや、『遙』」



腰掛けているベンチの空いてる場所を触り、小野塚に隣に座るように促し、
関の説明に耳を傾ける。



「【雷鳴響きし大海を帆船で進むドラゴンロード】(※なるほどな〜)。
 【海の狸の棲家の東の湖】(※カラオケ)で『悪巧み』をし、
 それを【家政婦】(※聴き耳される)とは随分と『迂闊』な【四百四十六点伍】(※半グレ)達だな……。
 『寿々芽』はその『家』の【世界】(※場所)について何か【家政婦】(※聞いた)したのか?」

642『それでも月夜に叛く事叶わず』:2025/03/14(金) 20:18:22
>>639(宗像)

「『情報』は不足しているのが現状でしてな。
 宗像さんもご存知かもしれませんが……
 『スタンド』の中には、ある種の問題に対し、
 捜査や裏取りなしで一足跳びに答えを得る……
 『情報戦』に向いたものが、いくらか存在する」

「今回の件を掴んだのは、そうした力によるものです」

つまり襲撃者が完全に割れていたり、
『マテリア』のように過去の経歴があったり、
そうした『具体的な情報』は無いという事。

「強いて言うのであれば、
 『護衛対象』の家宅の周辺で、
 複数回目撃されている『不審人物』」

                 スッ

男の言葉に呼応し、少女がスマホの画面を弄ると、
『写真』は別の……画質の荒い写真に切り替わった。
画角からするに『隠し撮り』を想像させるが……
ワンレンの金髪。恐らく背格好から見て男だろう。

「監視カメラには顔が写っておりませんが、
 風貌として覚えておいても良いかもしれませんな……」

更なる情報を引き出すには質問が必要かもしれない。
もっとも、あまり核心に迫るようなものはないかもしれないが……

>>640(小野塚)
>>641(稲崎)

「今回は偶然私が聞いちゃいましたけど〜
 そうじゃなくてもスタンド使いなんて、
 珍しいにしても、どこにいるかわからないんだし……
 正直……『うまい』手口だとは思えないんですよねえ」

語調は侮っているという風ではなく、
杜撰な行動への『心配』のようですらある。
もちろんそんな筋合いは無いはずだけれども。

とにかく、『迂闊』なのは稲崎のいう通り間違いはないだろう。
『プロ』的な色のある行動では少なくとも無い。

「家の場所……は」

『稲崎』の促しと、『小野塚』の話を聞く姿勢は、
話の続きをためらわせるようなものではない。
ここで言葉が詰まった理由は、そこではない。

         キョロ

                キョロ

逡巡は少しの時間と共に周囲に散る視線に表れたが……



「あの……多分ですよう? 多分なんですけどお…………
 こんな事急に言われて、困ると思うんですけど、
 その『家』っていうのが……………

 ………………………わ、私の、『家族』の家、なんですよねえ」


極めて言いづらそうに、絞り出すように、
『当事者』としての立場を明らかにする『関』。

――――その顔色と声色は、明らかにまだ、何かを隠している。

643宗像征爾『アヴィーチー』:2025/03/14(金) 22:54:41
>>642

「攻撃する相手を間違えないで済む程度の手掛かりがあれば十分だ」

詳しい情報が出てくることは、最初から期待していなかった。
仮に提供されたとしても、その全てを鵜呑みにする気はない。
スタンドが絡む案件において、予測不能の事態が起こる可能性は常にある。

「大した話じゃないが、間違いがあれば訂正してくれ」

今までと同じように、最終的には自分自身の判断に頼るしかないだろう。
そうなった場合に備えて、思考を研ぎ澄ます必要がある。
そして、『そうなってから』では間に合わない。

「俺の知識が正しければ、『モニタリング』という言葉は、
 『観察』あるいは『監視』と言い換えられる。
 仮に『関の周囲』を見張るとしたら、
 『同性』かつ『同世代』の人間が向いているだろう」

そう言うと同時に、一瞬だけ『髪を染めた少女』に視線を移す。

「そして、俺に『それ』を見せたのは彼女だった」

画面に映る『写真』を目線で示し、さらに先を続ける。

「最初に見た『関の写真』は、『男の写真』よりも鮮明だったように思う。
 『それなりに近い関係の者』なら、おそらく撮るのは苦労しなかったはずだ」

     「例えば――――『友人の1人』か」

「『ある程度のモニタリングをしている』という表現も、
 『友人として注視している』と解釈すれば辻褄は合う」

「あんたの隣に座っている少女が『監視役』だと思っているが、この考えは正しいか?」

644小野塚遥『ブリリアント・レジリエンス』:2025/03/16(日) 00:36:18
>>641

「うへへへ。悪いね、漢字まで」

ただ、ほとんど何も入ってこなかった。
苗字はいい。『輝きの未来』もなんとなく理解した。
『依存の板へ渡し魂』が分からない。
結局、脳内辞書を適当に引いて『稲崎充希』と仮定することにした。
落ち着いた雰囲気の外見からして、年上だろうか。

「それじゃあ、お言葉に甘えるとするよ。充希さん」

そんなことを考えつつ、稲崎の隣に腰を落ち着ける。

>>642

「アッハッハ。ターゲットに計画を聞かれちゃったワケだ」

「いや、笑い事じゃないとは分かってるよ。うん」

驚きのあまり……という言い訳も、さすがに通用する事態ではなかろうか。
苦笑いを浮かべつつ、缶から口を離す。
『強盗』を計画しているという連中は、相当に運が悪いらしい。

「うーん」

「『家族の家』……っていうのは、
 寿々芽ちゃんが住んでる家と考えていいのかい?」

さして重要な点ではない気もするが、浮かんだ疑問を述べる。
『私の家』ではなく、『私の家族の家』──
その言葉選びが気になっただけだ。

645稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2025/03/16(日) 16:07:27
>>642>>644


   「なっ」


「よりにもよって【牙城】(※自宅)が狙われるとはな。
 いや、理由は【Enigmatic Feeling】(※良くわからない)ではあるが、
 狙われているのは『寿々芽』であって【仮面舞踏会】(※面識がない)故に、
 『すれ違い』を起こしたとか……?いや」


「何やら【意味深】な言い方だな…。
 寿々芽、何を【奇術師】(※隠して)しているんだね?
 良ければ話してくれまいか?」

646『それでも月夜に叛く事叶わず』:2025/03/17(月) 16:50:24
>>643(宗像)

        「……『半分正しい』」

口を開いたのは少女の方だった。

「……推測は合ってるけど……友人じゃないから。
 何なら本人と顔を合わせたこともない。
 ………………………話しても構わない?」

少女が男に視線を向けると、彼は首肯する。
言葉での指示は無い辺り、『発言内容を任せられる』程度の立場らしい。

「モニタリングに使ってるのは……私の『能力』。
 最初の写真についてはノーコメントだけど、『半分正しくない』」

     「ついでに言えば今日ここにいるのも、
      別に必要だからじゃなくて…………『成り行き』
      この話自体、かなり急に分かった事だから」

つまり、『宗像にとって必要だからこの少女が同席している』のではなく、
『この男と少女が同席している場に、急遽宗像が呼ばれた』という事らしい。
それで何か大きな違いがあるのかは分からないが――――

「…………ターゲットの『特定』が重要なのは100%正しい。
 だから依頼内容も、こいつを消せって話じゃなくて、『護衛』までにとどめてるわけ」

『関』に攻撃するものが誰も現れないなら、攻撃の必要もない、という事だ。
勿論、そうならないであろう――――という確信があるから『宗像』を呼んだのだろう。

>>644(小野塚)
>>645(稲崎)

「そうなんですよう、こんなこと聞くの、本当に信じられないんですけど……」

偶然の悪戯としては出来すぎた『経緯』――――――
関からすれば、これも『不幸中の幸い』といったところかもしれないが。

「住んでもいるから、『私の家』でもあるんですけど……あの。
 …………私、『家』がちょっと特殊でしてえ…………」

「…………もったいぶる事じゃないですし、
 説明しないと、きっと隠したまま手伝ってもらうのは失礼でしょうし、
 その、聞いて嫌になったらこの話は忘れてほしいんですけど……」

回りくどい前置きは、自分への言い訳もあるのかもしれない。
『稲崎』に視線を少し向けた後、関は話を続ける。


    「……私の家って、いわゆる……あのお、

     『反社会的勢力』を、やってまして…………」


そこまで言った段階で、関は少し目を閉じた。

堂々と語りださない『理由』は、つまりそういう事らしい。
ファンタジーやフィクションの世界においてすら、
昨今、『それ』を家柄として誇ることはタブー視されつつある。


「だから、狙われる理由はうちにあると思うんです。
 …………ただ、それでも……家族ではありますから………」


そう付け加えて、二人の反応を伺っている。
『反社』が『反社』を襲う状況だと考えれば、単なる『強盗計画』とは若干毛色が違ってくるが……

647宗像征爾『アヴィーチー』:2025/03/17(月) 23:59:01
>>646

純粋に『監視が可能な能力だから』という理由のみで、
この少女が『監視役』を担っているとしたら、些末な点を深読みし過ぎたのだろう。
『スタンド能力』というものが、極めて異質な才能であることを改めて思い知る。
しかし、『現実的な思考』を完全に切り捨てる気にはならなかった。

『スタンド使い』という人種は『スタンドが使えるだけの人間』に過ぎない。

少なくとも、『携帯電話を所持していない者』を捜すために、
相応の手間を掛ける程度には『人間的』だ。
『スタンド』を持つ者と対峙する際、
どうしても『超常的な側面』に気を取られがちになってしまう。
無論、そうした着眼点も欠かせないが、
同時に『生きた人間』として観察することを疎かにしてはならないと考える。

「単なる『まぐれ当たり』だ」

いずれにせよ、これが『実戦』であれば、
今の読み間違いが致命傷に繋がっていても不思議はない。
俺が無傷なのは、この少女が『敵ではない』という一点に尽きる。
今から『仕事』に臨む上で、心構えを新たにするための適度な刺激が得られた。

「さっき関の姿を見かけたが、今頃あの雑踏に紛れてしまっただろう」

手元のグラスに腕を伸ばし、その中身を一息に飲み干す。

「あんたの『依頼』――確かに『引き受けた』」

この稼業に『大義』は不要だ。
俺は依頼人の意向に沿った役割を果たすだけでいい。
だが、自分自身の信じる『義理』は守り通す。
この世の誰かが苦しめられた時、その痛みに匹敵するだけの『報い』を与える。
それが俺自身に定めた『掟』だった。

「今から『警護対象』を捜しに行く」

おもむろに席を立ち、店を出るために動き出す。

「君が『関の現在地』を掴んでいるなら、それを当てにする選択肢もある」

「『分かっている』なら、俺が立ち去る前に教えてくれ」

一瞬だけ立ち止まり、少女に『情報提供』を要求する。
まず『把握していない』ということは有り得ないはずだ。
状況的に『教えたくない』という返事も考えにくいが、
万が一にも断られた場合は自力で捜すしかない。

648小野塚遥『ブリリアント・レジリエンス』:2025/03/18(火) 18:35:17
>>646

「……なるほど」

関の告白を受けて、ふっと真剣な表情を浮かべる。
だが、次の瞬間にはいつもの弛緩した顔付きに戻った。

「『その筋の人』の家にならお金があるって魂胆かな。
 まあ、誰がどうやって稼いだお金だろうと、
 泥棒は泥棒だよねェ。『鼠小僧』じゃあるまいし」

「それ以外に、狙われる原因に心当たりはないんだね?」

あるいは『家業』の関係でなら因縁は山ほどあるのかもしれないが、
年齢からして、関はまだそんな世界とは関わりはないのだろう。
そうであってほしい、できればこれからもずっと、
という願望混じりの憶測であることは否定できないといえ。

「……『家』か。『家』ね……」

出かかった言葉を飲み込むように、ビールを傾ける。

649稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2025/03/19(水) 08:26:40
>>646


   「ギ、ギ、【ギガ・バイオレンス騎士団】(※暴力団)かぁ〜〜〜!」


見開いた眼球が眼鏡のグラスに触れるかというくらい驚くが、
直ぐに指の腹でブリッジを押し上げる。



「ら、【雷鳴響きし大海を帆船で進むドラゴンロード】ォォ(※なるほどな〜)。
 そりゃあ、【箱の中に潜み歩く男】(※良くわからないもの)だというにも関わらず、
 【リミットブレイク】(※襲撃)しようというつもりになる訳だ…。
 相手が【G・バイオレンス騎士団】なら【罪】の意識は【鴻毛より軽し】だし、
 上手く行ったら【旭日の聖騎士団】(※警察)に【伝達】(※通報)される事もほぼ無い…。
 
 【ドラゴンロード】(※成程)、【炎の切り羽】(※ヤケクソ)の割にはよく考えたな……」


           「だが」


顎に手を添え、


「『寿々芽』の【牙城】の【Gバイオレンス騎士団】の性質の『善悪』は【棚に祀り】(※置いておいて)、

 【略奪行為】そのものが『悪』であるのは言わずもがな。
 ましてや相手が【Gバイオレンス騎士団】だ……。
 例え成功したとて、『法』から外れた【Sinカウンター】(※報復)が
 行われる可能性はなきしにもあらず……。
 
 ーーーこの間そんな【ギガ・バイオレンス電影】(※Vシネマ)を【月の墨縄】(※サブスク)で観たッ!!
 なので此処は『襲撃予定犯』の身の為にも止めてあげるほうがいいのではないか……?」

650『それでも月夜に叛く事叶わず』:2025/03/20(木) 13:11:57
>>647(宗像)

実際問題として『宗像』がこのような仕事を任されるのも、
『殺傷に適したスタンドを有しているから』というのが大きい。

「そ。…………『誠実派』なんだね」

その一方で、能力を運用するのは『人間』だというのも確かだ。
『情報』を司るような能力を持っていても粗忽者には務まらないし、
また、能力だけですべてを解決するという事は出来ないのだろう。

備えた能力をどう使うのか。能力以外に何を使うのか。使えるのか。
『生きた人間』としての『すべて』が、『スタンド戦闘』でも試される。

「有難く。我々はその働きに報いる準備はございます。
 『警護対象』の現在地はこの『大通り』。
 が、常に居場所を伝え続ける能力まではこちらにはございません」

             スッ

「証拠を残さない為、連絡のみが可能な機体です。
 見失ったか見当たらない時は、こちらから連絡を頂けますかな?」

机の上に差し出されたのは、黒いケースの付いたスマートフォンだ。

「通りに出て右、一番近い横断歩道を渡った先、
 そこから多分見えるカラオケ屋の方に真っすぐ……
 50mくらい歩いたあたりにいる、っていうのが最新情報」

ユニコーンカラーの少女が自分のスマホを見ながらそう付け加えた。
受け取るにせよ受け取らないにせよ、仕事の準備は整った。

『苦しめるもの』への『応報』。掟と能力は備えている。果たせるかは『人間次第』だ。

651『それでも月夜に叛く事叶わず』:2025/03/20(木) 13:12:10
>>648(小野塚)
>>649(稲崎)

「そう、ギガバイオレンス……ぎ、ギガバイオレンス?
 ギガ……ううん、でも、そうではありますねえ。
 すごく暴力を振るう、悪い人達で……騎士ではないですけどお」

    「そのお、ミッキーさんには隠してたわけじゃないんですけど、
     あの時、初めて会ったときに言いづらくって……ごめんなさい」

『稲崎』の驚きの反応には謝罪が返ってきた。
ただ、『小野塚』からのものも含む状況の整理と問いかけに、顔を上げる。

「正直、今、私の家って『お金』なんか全然ないんですけど、
 家自体は大きいから、『ある』って思われるのは分かりますし、
 ……『悪い人たちからなら奪っていい』って、
 そう思う人がいるのも、全然、不思議なことじゃあないとは思ってます」

『不思議ではない』が、それが許されるはずもないのは、
稲崎・小野塚もそれぞれの言葉で言っている通り。
関自身も『被害者ぶる』のには躊躇いがあるようだが、意見は同じなのだろう。

「でもお金以外の心当たりで言えば……ううん、どうなんでしょう。
 立ち聞きしてた話ではお金のこと以外は言ってなかったですし……
 恨みを買っていたなんてことはたくさんあるかもしれませんけど、
 私が知ってる限りでは……最近は、『仕事』自体ほとんど……
 ……いえ、悪い仕事なんて、そもそもすべきじゃないんですけどお。
 『やくざ映画』みたいに、肩で風を切って歩ける時代でもないですし」

『ギガ・バイオレンス電影』の意味が通じたかはともかく、
銀幕に華やかに描かれる往年の『力』は『関の家』には無いらしい。

「『昔何かあった』とか、そういうことはあるかもしれませんけど、
 そういうのを知ってるとしたら、今の家では、お爺ちゃんくらいかも……」

『現在進行形で、裏でじゃぶじゃぶ稼いでいる』にしては関の風貌はごく質素ではあるし、
アルバイトに励んでいる辺りからも、彼女の手が届く範囲で『富』はなさそうだ。
小野塚の憶測、あるいは願望は、少なくとも『今見えている限りは』正しいのだろう。

「私も、なんとかして止めたいんですよう。
 家族から、家からこれ以上、なにかを無くしたくない……
 ……なんて、虫のいい話なんですけど」

止めるためには『方法』は問わず、何か行動をしなくてはならない。
何かの方法で探すのか、それとも向こうから来てもらうのか。

     「……とりあえずさっきの人たちは見失っちゃいましたけど、
      あのう、二人の顔とかってもしかして、見ていたりしませんか?」

ビールを飲む小野塚の口に関の視線が僅かに動いたが、出かけた言葉への追及はない。

652宗像征爾『アヴィーチー』:2025/03/20(木) 15:50:04
>>650

連絡用のスマートフォンを受け取り、タッチパネルの扱い方について思案する。
あまり慣れていないが、通話のためだけに使うなら、大きな問題は生じないはずだ。
それを上着の内ポケットに収めた。

「そちらの情報に頼り切るつもりはない。あくまで参考程度に留める」

深読みによる誤解――――その事実が触媒となり、不意に『記憶の断片』が呼び起こされる。

  ……ふっ…………あっはっはっは!
  いや申し訳ない、左手に怪我かなにかしてるのは分かったから、
  君が右手で缶を受け取れる方がいいと思ったんだ。
  あたしとしたことが、プルタブのことを考えてなかった!

      ……わざとじゃないってばァ

           アハ……先に失礼働いちゃったのはこっちだしね。
           その左手、早く良くなるよう祈っておくよ

                    それじゃあ お仕事頑張ってね

いつだったか、曇天の日に出くわした『濁った目』を持つ女だ。
ぶち撒けた小銭を拾い集め、道端で立ち話をした程度の関わりしかなかった。
相手の名前すら知らない間柄でも、ふとした瞬間に思い出してしまうものらしい。

「今回の依頼とは無関係だが、最後に一つだけ聞きたいことがある」

      『 目 』

              『 目 』

                      『 目 』

泥水を掻き混ぜたような目を思い浮かべていると、さらに意識は『別の場面』に推移する。

「かつて俺が出会った『殺し屋』は、暗灰色の『冷えた目』を持っていた」

昔、寂れた神社で言葉を交わした男の目は、『乾いた光』を湛えていた。
その時は気付かなかったが、『マテリア』と対峙した時に理解したことがある。
『煙草屋』を自称する男――『春夏秋冬樹』と名乗った者の『職業』を。

「あんた達から見て、俺の目はどう見える?」

人の一生というのは、過ちを犯し、それを何らかの形で正そうとする行為の連続だ。
そう思えば多少は気が楽になる。
同室の受刑者から聞いた助言だが、俺には戯言だと一蹴することはできなかった。

653稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2025/03/20(木) 18:19:17
>>651


「【牙城】(※お家の人)を危機に晒すのを嫌がるのは当然だろう。
 全然【常世の神の神話】(※虫のいい話)だとは思わないがな」


     「【亞】」

徐にバッグからペンケースを取り出し、
本が収まった紙袋につらつらとメモを書き出す。


「『襲撃予定犯』は【デュオ】(※2人組)」 サラサラ

           『2人組』

「その顔は【ヴェール】に包まれているが」 サラサラ

           『不明』

「片方は【カストール】(※兄さん)と呼んでいた」 サラサラ

          『襲撃犯は実の兄弟?』

「【カストール】は【破壊と略奪上等】と【ウォークライ】(※鼓舞)していた」 サラサラ

         『兄の方が向こう見ず?』

「【ポリデュークス】(※弟)は【カストール】の【ウォークライ】を諫め、
 【第三の眼を持つ鷹】に監視されているかもと怯えていた」   カキカキ

        『弟「あの人が見てるかもしれない」』

「決行は【今宵】と言っていた」

        『今夜決行って言っていた』


幸いにも文字を書く行為には『呪い』は及ばない。
小野塚も聞いたであろうが、自分の知っている情報を箇条書きで紙袋に書いていく。

654小野塚遥『ブリリアント・レジリエンス』:2025/03/20(木) 23:29:14
>>651

「ふうむ、そうか。
 やっぱりお金目当て以上のことはないのかな」

それほど裕福ではない家に盗みに入ろうとしている、
ということは、彼らは標的の下調べもしていないのだろうか。
ずいぶん行き当たりばったりの計画なのかもしれない。

「本人かどうかは分からないけど、
 少なくとももう1人、『スタンド使い』はいたよ」

……関の『これ以上』という言葉に口を開きかけたが、
問い掛けを受け、首を捻って数分前を思い出す。

「キョロキョロしてたんで『スタンド会話』で話しかけたら、
 慌てた様子で知らんぷりして行っちゃってさ。
 連れの男の人もいたし、その2人組が声の主だったのかも」

「あたしよりちょっと年下の金髪の男の子だったな。
 ガタイのいい黒髪の男の人と一緒だった」

情報の整理を始めた稲崎を見て紙袋を覗き込みつつ、
さっき見かけた2人組の様子を頭に浮かべる。
普通に声をかけただけで、あの青年はやたらと驚いていた。
今にして思えば、怪しい態度だったようにも思える。

655『それでも月夜に叛く事叶わず』:2025/03/23(日) 19:29:08
>>652(宗像)

「頼もしい話ですな。―――――――『目』?」


『宗像』の問いかけに、男は顎に手を当て僅かに思案する。

「『まだ擦り切れてない』……って感じ?」

少女の方はそれを横目に一言だけ答えた。

「冷えていながら、未だ燻る灰でしょうかな。
 ……他者からの印象を気にかける点も含めてね」

男は考えをまとめると、そのように語る
 
「もっとも……それは悪い事ではないとは思いますが。
 最も優れた『仕事』をする人間は、
 決して、目の色に『本質』を滲ませない物ですからな」

目の前の二人組も『裏社会』の人間のようだが、
彼らの目からはその『性質』までは伝わって来ない。

   あるいは目にすら表れる『死線』というのは、
   『才覚』や『腕前』の表れではなく、
   単に、『摩耗』の証なのかもしれない。


「それでは、吉報をお待ちしております。
 他で何かお困りのことがある場合でも、
 そちらの端末から連絡をいただいて構いません」


何か他でなければ、外に出て行動を始めてしまうのが良さそうだ。

>>653(稲崎)
>>654(小野塚)


「私も覚えられるほどは見てないんですけど、
 ミッキーさんと小野塚さんの言ってる二人と
 特徴は同じだったと思いますよう。
 片方がもう片方を兄さんと呼んでて、
 片方が金髪でもう片方が黒髪…………」

思考を巡らせているのか、
少しだけ視線を上に向ける関。

「……はっきりした心当たりはないんですけど、
 私たちが知らない内に迷惑をかけてた人なら、
 お金以外の目的もある……のかもしれません」

『小野塚』の『お金以外の目当てはないのか』と、
今見えている人物像を結び付けようとしていたらしい。
『家の下調べ』をしていないのは計画として杜撰だが、
他の要素と組み合わさると『ありえなくはない』。

「今夜まで待てば、待ち構えることは出来るんでしょうけど……
 その時には『決行』されちゃってはいるんですよね」

『襲ってくる場所と時間』はある程度分かっている。
先に止める、のではないなら『待つだけ』かもしれない。

「『あの人』……っていうのも気になりますけど、
 『見つかったらまずい』って感じの言い方だったなら、
 その人が分かれば……でも、手がかりが無さすぎるかしら……」
             
             ブツブツ

『気にかかる発言』は『あるにはある』が、
そこから行動に行き着くのはかなり難しそうだ。

少なくとも関としては『待ち構えて迎撃』だとしても、
手伝ってもらえるだけ十二分にありがたいとは思われるが、果たして。

656宗像征爾『アヴィーチー』:2025/03/23(日) 21:58:46
>>655

一挙手一投足が成否を分ける状況では、
自分自身を客観的に認識することが重要だ。
同時に、極限状態における客観視は、非常な困難を伴う。
そうした場合、他人という鏡が役に立つ。
ただ、本物の鏡とは異なり、いつも同じ像が映るとは限らない。
しかし、垣間見えた彼らの考え方は心に留めておく。

「――――――行ってくる」

『依頼人』である男に言い残し、店を出て横断歩道に向かう。
最低でも『50m』を上回る距離は、警護するには離れ過ぎている。
どのように動くとしても、最初は悟られない程度に近付きたい。
また、歩きながら『自動販売機』を探す。
『カラオケ屋』の方向に行く途中で立ち寄れる位置が理想だ。

(警護対象には『連れ』がいる様子だったが)

一瞬だけ見えた関は『誰か』と話していた。
今も行動を共にしているのだろうか。
あちらの人数が増えると、尾行が見つかる恐れが増すだけでなく、
無関係な者を危険に曝してしまうことにも繋がりかねない。

(まずは『本人』の姿を確認する必要がある)

得体が知れない敵の動きを予測するのは困難だが、
そいつが『関の家』を調べていたことは明白だ。
おそらく『金髪の男』の目的は『下見』だろう。
これが『物取り』だとしたら、
『家人が出払う時間を見定めるため』という見方もできる。
だが、あくまでも『関自身』が狙いであれば、
帰宅する途中で待ち伏せしているかもしれない。
一つの可能性として、その線を念頭に置く。

『隠し撮り』されている点にも、一考の余地があるように思う。
例の写真は『派手な髪色の少女』が撮影した。
常に油断なく周囲に注意を払っている人物が、
自分を撮ろうとする『特徴的な撮影者』を見落とす確率は、
平均的な観察力を持つ人間と比べて相対的に低い。

すなわち『一定の隙を見出し得る』という仮定が成り立つ。

657小野塚遥『ブリリアント・レジリエンス』:2025/03/24(月) 23:32:11
>>655

「寿々芽ちゃんの家の人なら、あの2人……
 『金髪と黒髪の男2人組』に心当たりがあるかもしれないけれど。
 目的がなんであれ、計画の内容は『強盗』以上でも以下でもないんだよね」

犯人の情報が得られれば有利になるのは間違いないが、
『強盗』を防ぐだけなら、犯行の動機はさほど問題にならないのも確かだ。
わざわざ関の家族から情報を集めるメリットは薄いだろうか。

「『あの人』の存在は謎だねェ。
 身内なら、『あの人』なんて呼び方はしないだろうし。
 『どこかから見てるかもしれない』って言い方から察するに……」
 
「『既に誰かに計画がばれてて、監視されてる』」 「とか?」

『大通り』で『密談』をするくらいの不用心ぶりであるし、
他の『スタンド使い』にも計画が漏れている可能性は少なくないだろう。
仮にそうだとすれば、『あの人』なる人物の協力を得る意義は大きい。
しかし、関の言う通り、手がかりが少なすぎる。
今からその正体を探るのは現実的ではないかもしれない。

「充希さん、何か妙案があったりするかい?」

658稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2025/03/25(火) 13:11:51
>>657

  
   「【幻想曲】……」


「寿々芽の【牙城】に【雷の狼煙】(※電話)を上げるのは【最終戦争】(※最後の手段)として、
 取っておきたいというのが我の【樹皮の裏】(※本音)だな……。
 あくまでも【断罪】ではなく【防犯】だ。
 【罪竜シンドゥール】(※犯罪)は【竜の巣に封印】(※起こさない)してくおくに越した事がない」


再び、顎に指を添え考え込む仕草。


    「【ドゥームス・ロード】」


「なぁ、寿々芽。

 我はよく【川狸の東の湖】(※カラオケ)で【独奏曲】(※ヒトカラ)に興じるのだが、
 昨今は【個の情報】に五月蝿いらしく、その際【時跨ぎの傭兵】(※アルバイト)に、
 毎回【身分を示すカード】や【零から始まる雷の暗号】(※携帯番号)の提示を要求される。
 
 今回の『襲撃予定犯』はかなり『迂闊』だ。一縷の望みかもしれないが、
 本物の【零の暗号】(※携帯番号)を書いている可能性もなきにしもあらずだ。

 汝の【ロード】(※アルバイト先)に、彼奴等の情報は残ってないか?」


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