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【場】『 PC間連絡スレ ―星間通信― 』【他】 その2
1
:
『星間通信局』
:2023/07/10(月) 17:28:20
現代の星見町においては学生から老人までスマホを携帯し、
距離や時間は、もはや『連絡』や『交流』の制約とはならない。
遊びの誘いや他愛ない雑談、仕事や任務の伝達まで、今日も電波が駆け巡る。
★―――――――――――――――――――――――――――――――――――――☆
このスレはPC間の電話、メールアプリなどでの連絡に使用するスレです。
特定の相手を指定して連絡する場合、相手にそれが分かるように書くことを推奨します。
また、連絡ではないネット上の活動は『 インターネット ―電脳星海― 』で、
PCを介さない、PL同士の連絡は『点呼スレッド』でどうぞ。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453051129/
マナーを守って、楽しいネットライフを!
☆―――――――――――――――――――――――――――――――――――――★
※前スレ ⇒ ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1456056964/
2
:
斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』
:2023/07/15(土) 04:53:05
「気にはなるから聞きに行こー」
ジーコ シャー ジーコ シャー ジーコ シャー
「いちおー、知らない仲ではないからな……とはいえ」
トゥルルルルルル トゥルルルルルル
「今、繋がるかな……『一抹貞世』」
3
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2023/07/15(土) 10:31:30
>>2
「はァ〜い! 一抹貞世です! お久しぶりですね!」
「もしかして何かありましたか…?」
4
:
斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』
:2023/07/15(土) 12:54:05
>>3
「おっもしもし一抹?僕、斑鳩。」
声が遠くなると同時に間延びした声が響く
「おーいばあさん!ちゃんと繋がったぜ、『100年物』」
その声の背後ではヒグラシの鳴き声が混ざっていた。
7月……蝉が鳴き始める季節、もはや春の残滓すらなくなった日々。
再び声が近づく。
「まあちょっとな、どーよそっち?」
「最近はちゃんと夜毎に夢を見れてるのか?」
5
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2023/07/15(土) 14:40:12
ひぐらしの鳴く声に物思いに耽りそうだか今はその時じゃない。
斑鳩先輩が声を掛けている相手は祖母だろうか?
「不思議なことに夢で死んでから一切夢を見ないのです…」
「元気どころか氷山先輩の身代わりに人柱になったり最中派なる
外道な集団の一員にされて大変でした…」
今年は今のところは平和だがいつ何時、自分の身に再び厄災が迫るとは限らない。
6
:
斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』
:2023/07/15(土) 19:39:41
>>5
「Oh……」
受話器の向こう側から(オイオイマジかよ)と(よく生きてるな)という
二つの感情がない交ぜになった感嘆が漏れる、前者は兎も角、後者は流石に予想外だったらしい。
できてたまるか。
「大活躍だな?ダイ・ハードにブルース・ウィリスの代わりに出演する時は知らせてくれ。」
「サイン貰いに行くから。」
ダ イ ・ ハ ー ド
実質、君は『中々死なない』なと言ってるのと同じである。
「まぁー夢を見ないのは僕も同じだが、その辺りは今度ゆっくり話すとして……」
「今日君と話すのは3つだ。」
7
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2023/07/15(土) 21:56:06
>>6
「ダイ・ハードに巻き込まれてるのか巻き込んでるのか時々ですが
よく分からなくなります」
「夏のクリスマスとか大暴れしたのに街中の協力で救われたり…」
自分に人望など欠片も無いとは思っているが街は自分を助けてくれた。
だが、星見町の片隅で途方もない年月を『夏の風物詩化』に費やした『夏の魔物』を打ち倒す最初のちっぽけな原因の一部だったはずだ。
「斑鳩先輩も夢を見てないのですか。もう『夢世界』へは行けない
のは良いのか悪いのか分かりませんが…寂しいです」
「3つですか? 今年はまだ何もしてないのにおかしいな…」
いよいよ何もしてなくても何かしらの厄災を引き寄せるように…?
8
:
斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』
:2023/07/15(土) 22:48:19
>>7
受話器の向こうから苦笑が漏れる
「寂しい……ねぇ?」
異常事態に対しての感想が寂しいなあたり、
一抹 貞世という人間は紛れもなくスタンド使いなのだろう。
「まぁ神様が忘れてなけりゃ、何時か治るさ たぶん(ボソッ)」
いい夢も見なけりゃ悪夢も見ない。いい夢については兎も角
すくなくとも悪夢を見ない方に限っては、斑鳩は感謝したい気分だった。
「ところで話についてなんだが。」
ラッパ型の受話器を頭と肩で挟む。
「『いい話』と『悪い話』と『どうでもいい話』がある。」
「どれから聞きたい?」
9
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2023/07/15(土) 23:17:15
>>8
「うーん、まぁ、こればかりは神頼みですね」
「どこからそんなにネタを仕入れてきたんです…」
ここ一年は何事もなく平和に暮らしてきたはずだ。
まさかとは思うが最中派が何かしたのかもしれない。
「『どうでもいい話』からでお願いします。後の2つを聞くのが怖い
ですよ…」
しかし、『どうでもいい話』とは一体なんだろうか?
自分にとっても斑鳩先輩にとってもどうでもいい話とは一体…
10
:
斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』
:2023/07/15(土) 23:29:48
>>9
「オッケー『どうでもいい話』からな」
正直、斑鳩としては最後に話したかったチョイスではあるが
まぁこれも運命だろうと彼は思う事にした。
「おたく、『20歳以上40歳未満』で『成人女性』の『親族』っているか?」
そして一つ、一抹 貞世は誤解している点がある。
斑鳩 翔は自分にとって『よい』『わるい』を決定しているのであって。
受話器の向こうの相手の心情などは、推し量る事が出来ないのだから
最初から相手の事は考えてないという事である。
11
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2023/07/16(日) 00:24:22
>>10
「えっ、義理の祖父母としか繋がりはありませんよ?」
「仮にいるとしたらそれは私を捨てた『母親』ぐらいです」
『どうでもいい話』というより『不思議な話』だったのでホッとする。
それより何故、斑鳩先輩が私の親戚を気にしているか。
今はほんのちょっぴりだが嫌な予感がし始めた。
12
:
斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』
:2023/07/16(日) 01:30:58
>>11
「へー、僕も母方の祖父母んとこに世話になってるから……おいおいおい。
オイオイオイオイ、ジョージ・A・ロメロ監督からキャラ被りだっていう追及が避けらんねーじゃーぁ……ねぇーか」
右手首に巻いた時計が針を刻む。
「今の内に僕たちが新手のプリキュアだってことにしとくか!フレッシュ夢死!マックスゾンビバリュー!」グッ
脳みそ使用率0%の反射神経だけの答えの裏では
斑鳩は二つの脳みそをフル回転していた。
(まず状況を整理するか。)
チッチッチッ
(僕は一抹によく似た顔の30くらいの女を見た。)
(そして当の一抹本人は、祖父母とつながりがあって母親に捨てられたと言っている)
チッチッチッ
(と、なると…僕の眼がガラス玉でない限りはあの女性は8割方捨てた方の母親だろうな
捨てられた息子はイイ思いは無いだろ。)
チッチッチッ
(しかしそうなるとあの母親、捨てておいて今頃戻ってきたって事か?何故?
……いや、子供の僕に理解できる訳ねぇんだけど。)
チッチッチッ
(兎に角このファミリーボード案件に口突っ込むのは、
一抹の傷口にマイナスドライバー突っ込んでぐりぐりした挙句、荒塩と日本酒ぶちまけるが如き所業。)
チッチッチッ
(いや、『どうでもいい』から突っ込んでもいいんだけど。その勇気ちょっとない。)
チッチッチッ カチン
「よっしこの話終わりな!」オワリオワリ
「次どっち?『いい』ほう?『悪い』方?」
13
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2023/07/16(日) 11:33:21
>>12
「あのぅ、あのー、斑鳩先輩…?」
「ちょっと考え事でもしてましたか?」
よく分からないが斑鳩先輩なりに何か考えていたのだろう。
「そうですね。次は悪い方をお願いします」
14
:
斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』
:2023/07/16(日) 12:23:51
>>13
何とか誤魔化せたかもしれない。
そうでないかもしれないが、次に追及されるまでは心の内にしまっておこう。
「おたく、ショートケーキの苺最後に食うタイプだろ。悪い方ね……悪い方。」
そして何故悪い方から聞かれるのか……いや、既に理由は聞いていたな。
「…………。」
しばしたたずむ。
「ばあさん!きなこ棒とボンタン飴、あとスプライト……ない?じゃあサイダーでいいよ!」
電話を借りてる駄菓子屋のばあさんに注文をつけると
心の何かを奮い立たせることにした、正直僕にとっては恐ろしい事でしかないからだ。
「なんだったっけな……ああ、悪い方ね。」
「……『アリーナ』っておたく、知ってる?」
15
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2023/07/16(日) 12:35:22
>>14
「アリーナですか? たくさん派閥が存在してるヤクザみたいな組織
でした。私は無理やり最中派閥とやらに入れられましたよ…」
「少なくとも味方ではないけど敵ではない人達ですね」
めちゃくちゃおばあちゃんに注文してるが品揃えが良い。
さては今居るところは品揃えからして…
「駄菓子屋のおばあちゃん品揃え良いですね」
「苺は好きじゃないので最初から食べちゃうタイプです」
16
:
斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』
:2023/07/16(日) 13:57:47
>>15
「だろ?学校の近くだけど穴場なんだよ此処……失礼」
瓶の蓋を歯で取ると、そのままラッパ飲みする
冷えた炭酸がこの季節は最高に気持ちがいい。きなこ棒も押し流せるし。
「まあモナカ派だの何だのは僕には関係ないけど……その、なんだ」
奥歯に何か挟まったように……いや、唐突にそれは冷めた声で切り出した。
「『アリーナ』で俺と戦ってくれる『スタンド使い』が一人欲しい」
「知り合いで血気盛んな奴、いないか?」
17
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2023/07/16(日) 14:25:13
>>16
『アリーナ』に参加するぐらい血気盛んなスタンド使いの知り合い。
よく考えたら今まで日常を愛するスタンド使いばかりとしか連絡先を交換してこなかった。
「血気盛んとまでは行かずとも私のお願いとしてなら行きそうな
方々が少し」
「近距離パワー型ですが特殊な枠に入る宗像さん。
アリーナで再開した夢見ヶ崎さん。アリーナに慣れてるようでした」
「最後にリクエスト通りの血気盛んなスタンド使いの鷲見さん。
人外の膂力とスピードを併せ持つ纏うタイプのスタンド使いです。
しかし、今彼は『アリーナ』との面接があるから空いてません」
「お力になれずすみません」
18
:
斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』
:2023/07/16(日) 15:06:28
>>17
すみませんの『す』で待ったまったと止めに入る。
「あーいや、言い方が悪かった。」
「アリーナに参加する必要があるんじゃなくて、僕と戦ってくれりゃあいいのさ。」
まあ、最善はアリーナで戦う事だろうが……なにせあそこはいざという時の治療もあるし
ファイトマネーも入るし。『便利な闘技場』それ以外の印象はアリーナにほぼまったくない。
「僕ぁここ最近の日常、美人とご一緒することばっかりでさ。これじゃあ何時までも怠けるままだ。」
「自分をぶん殴って活を入れないと、いざという時目が死にそう。」
うんだりぐだぐだと言いながら、ボンタンアメを口に放る
この周りの透明な紙はなんだろか?中で溶けるけど。
「いや、いけねぇのかな……」ボソ
「参加要項がなぁ……2勝だもんな。」ボソボソ
19
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2023/07/16(日) 15:22:25
>>18
「なるほど勝ち星が欲しいのですね。それに2連勝が必要…
もしかしてB級ファイターに挑むおつもりで…?」
「むむっ、私がお相手でもよろしいなら…いや、ちょっと忙しいか…
うーん、無理をしたら…いや、鷲見さんの件が始まったら…」
「誘えば戦ってくれそうなのは宗像さん、夕立先輩、夢見ヶ崎先輩
鷲見さんしか思い浮かびませんね」
「ちなみに斑鳩先輩は何勝ですか? 私は1勝だけです」
20
:
斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』
:2023/07/16(日) 16:30:04
>>19
「1勝。」
「…………。」
「勘違いすんなよ、あの勝利は……僕達にとってなにより価値のある1勝だった。」
「でも僕にとってどんなに価値のある1勝でも、規定数にはトドカネエンダナー。」
「あのキサンドリア相手だったんだから2勝分にならねぇかな?ダメカー。」
「アリーナ持ちじゃないとファイトマネーもでねぇし、下手したら致命傷だし。メンドイナー。」
塗装の禿げたベンチにごろごろしながらきなこ棒をぱくつく。
実に美味しいが、この美味しさで問題は解決しないのである。
「50万まで自腹斬るか…いや…うーん……入院費……いや、斬ろう、50。あと夢見ヶ先と女の子はナシな。ナシ。」
「というかおたく、ホント顔広いし1勝ってなにしたの?聞いていい?」
21
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2023/07/16(日) 19:17:59
>>20
「どんなにヤバい相手でも1勝は1勝ですからね…
私も忙しくなかったら戦いたいものですが」
ちょっと今はやることを増やすとキャパオーバーだ。
自分の出来る範囲で事を済まさせねばならない。
「えっとですね。今所属させられてる最中派閥のトップの最中に
捕まり安っぽいAVっぽくて敗者には何をしても許される試合に
出させられまして…」
「たぶん、私が負けるの期待したのでしょうが勝ちました」
「相手のスタンド使いは人外の膂力とスピードを兼ね備えた特殊な
スタンド使いで煙草の副流煙を飛ばして劣化させる能力持ちで…」
「普通に考えたら勝敗は明らかなんですが靴下に尖った岩と砂を
詰め込み縄跳びで結んでチクチクと本体にダメージを与えて強引
に勝ちました」
「斑鳩さんの勝ったキサンドリアって方もヤバかった感じですか?
スペックの差を突きつけられたりすると能力で補わないといけない
からみんな大変ですよね…」
22
:
斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』
:2023/07/17(月) 03:08:14
>>21
「いや、やっぱやだな。」
「50万はなぁ、あと10万あれば大人を二ヵ月入院させることができる金額だからな……」
それにしてもAVの例えは無いだろAVは……
品が無い連中におたくが引っ張られる必要ないだろ?と続ける
「にしても言っちゃあなんだが、面白過ぎないかその状況。」
「決まり手が即席ブラックジャックと縄とびぃ?……パワーと速度差をリーチで補ったのか?」
おたくブチギレてるな?と斑鳩はケラケラ笑う
なんならその場で見たかった。即席BJ鞭で打たれた相手の間抜け面も。
「……キサンドリアの能力については『敬意』を表して言わないが」
「バカでかい『石柱』が頭上すれすれを飛んでったことは今でも覚えてるぜ。」
「最終的に腕一つ犠牲にして、頭突きで勝ったけどな!……あー、僕も人のこと言えないな。」
瓶の中身を飲み干すと、口を拭う。
「さて……残ったのは、『いい話』だったな。」
23
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2023/07/17(月) 15:06:57
>>22
「最後は『慈悲の刃』を振り降ろしながら縄跳びで相手の傷口を
開いて胴体まで真っ二つです」
「あっ! アリーナの石柱ですね! 最高クラスのパワーを持つなら
ブンブン振り回せますからね…」
「よくそんな恐ろしい相手に接近して頭突きを決めましたね。凄い…」
やはり、Cランクでも恐ろしい相手が跋扈しているのがアリーナだ。
自分も斑鳩先輩みたいに機転て手札が用意できれば…
「そう言えば最後に良い話が残ってましたね。
どんなお話なんですか?」
24
:
斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』
:2023/07/18(火) 08:37:22
>>23
ヒューッ
事の顛末に口笛を捧げる。
対戦相手が自分じゃなくてよかったという所だ。
「うん、まあ……忙しそう何で先になると思うが。」
脚を組み直す、『カナリア』はいいことを教えてくれた。
今は楽しむべき季節だって事をだ。
「おたく『釣り』は好きか?海は?」
「落馬した人間は、さっさと馬に乗らないと生涯乗れなくなるという話だ。
要は学生らしく夏を楽しもうぜという誘いだぜ。」
25
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2023/07/18(火) 09:55:03
>>24
「釣りですか…? 食料確保という面では好きです!」
「う、海は最近になって泳げるようになったから好きな方ですよ!」
鱗が邪魔だが取り除いて塩だけで焼いた時の美味しさ!
なぜ、海を泳ぐ生き物はあんなに美味しいのだろうか?
「遊びですか。これまでずっと誘われたことが無かったので新鮮です」
去年にやろうものなら『夏の魔物』を喜ばせてしまう危険行為だった。
音仙にも学生らしくしろと言われてるからには誘いに乗ってみようか…
26
:
斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』
:2023/07/18(火) 18:03:19
>>25
僕が人間について一つ理解してる事があるとすれば。
「そうそう、テメーで釣ったものをテメーでさばいて頂くのもいいし!」
人間は『メモリー』で構築された生き物だという事だ。
苦しいメモリーで構成された人間は、自罰的な生き物になるなら。
美しいメモリーで構成された人間は、素敵な生き物になれると信じている。
「素敵な女の子をグラサン越しに引っ掛けに行くのもオールオッケー!」
運命とやらが、何処かに消え失せたくなるような苦い思い出を飲み込ませるなら
僕達は、それに耐えられる思い出をアリのようにため込まなければならない。
「僕らの学生時間は一過性の現在進行形なんだ、過去形になる前に誰か暇な奴もついでに誘ってさ」
「キラキラした青春のメモリーってヤツ、作りに行こうぜー?」
糞みたいな戦いに明け暮れる後輩は、本当なら戦う努力なんざしなくてもよかった筈だ。
……じゃあこれも先輩の務めだろう、たぶん。
27
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2023/07/18(火) 20:18:34
>>26
「ちょっと見かけが焦げてるぐらいが最高なんです!」
家が有るだけと言われかねない食生活ノウハウに光が当たった瞬間である。
野草を分別して野草サラダを作れるのは一抹ぐらいのものだろう。
「ナンパってやつですか? 斑鳩先輩はナンパ経験アリです?
ナンパが青春だとして出来る…か…な…」
電話越しでも分かるほど自信の無さが伝わってくるだろう。
見た目は良いが隠れファンなど一切存在しない悲しい後輩のナンパ術などお察しなものだ…
「よく見ると私の連絡先って歳上の女性ばっかりだ…
夢見ヶ崎先輩とか美作さんや小石川さんを誘ったら来るかな?」
28
:
斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』
:2023/07/19(水) 01:38:14
>>27
魚の焼き方に一家言有りそうな後輩殿だ
まぁ好みは人それぞれだものな……世の中にはキノコかタケノコかで争える人間もいる。
「チョコの箱を開けなければ中身は解らない、何事も挑戦だぜ。一抹後輩!」
ナンパは数だと考えている斑鳩は失敗するつもりが無い……いや、仮に失敗しても
挑戦したことを思い出にすべきである、何か起こったらその時考えよう。切迫した状況でもないのだから。
「まぁ、行くなら7月の終わりくらいか……楽しみだな?」
「そんじゃ、他におたくからなければ切るぜー。」
29
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2023/07/19(水) 16:04:36
>>28
「色々な情報を斑鳩先輩ありがとうございます!」
「七月の終わり…大丈夫かな…」
それはそうと面倒見の良い先輩が揃って後輩としても頼もしい。
夏を満喫…去年は叶わなかったそれを楽しめるのは幸せなことだ。
「それじゃあまたお会いできたらしましょう!」
斑鳩先輩の方から切ったのを確認したら鐘を鳴らしに行かねば…
30
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』
:2023/07/19(水) 16:27:44
>>(笑美)
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1664796340/274-275
大通りのオープンカフェで、
適度に冷えたアールグレイティーを傾けながら、笑美に電話を掛ける。
31
:
朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』
:2023/07/19(水) 18:43:18
>>30
着信音が少しの間鳴り響いたあと
ピッ
「もしもし?小石川さんですね。」
電話越しから笑美の声が聞こえてきた。
「なにか助けが必要なこと…ですか?」
笑美は自分に何かしらの用事があるのだと考えたようだ。
32
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』
:2023/07/19(水) 19:40:40
>>31
「こんにちは、小石川です。
小林さんの消息に関して『手掛かり』を掴みました。
それをお知らせしておきます……」
「少し長い話になりますが、ある『特殊な筋』から情報を得ました」
そのまま自分が行った事を口頭で説明する。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1606787541/502-523)
『工場』について語る事に若干の躊躇はあったが、笑美は信頼できる人物だ。
話してもいいだろうと考えた。
「――つまり、小林さんが『病院』に運ばれた事は確実です。
今も入院しているかどうかは分かりませんが、調べる価値はあるでしょう」
33
:
朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』
:2023/07/19(水) 20:16:20
>>32
「小林さんの手がかりですか…
詳しく聞きましょう。」
そう言って小石川の話をじっくり聞くことにした。
「…」
しばらく笑美の声は聞こえなかったが
何かしら驚いている姿が電話越しから伝わってくるかもしれない。
「あ、いえ…すいません。
なんというか、その特殊な筋というのは…
随分とこう、メルヘンなお話だなぁと思いまして。」
想像するとどこか不思議な世界に思えたのだろう。
「病院、ですか…だとしたらやはり小林さんは生きている可能性がありますね。」
「今も顔を出さないとしたらまだ入院しているかもしれませんね。
…でも、『例の件』があるとしたら、身を隠してる可能性も…」
夏の魔物の戦いの最後、小林はアリーナの最中派につくと、スタンド使いたちの能力の情報を提供すると言っていた。。
それ絡みであれば、身を隠す理由は充分にありえると笑美は感じているようだ。
34
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』
:2023/07/19(水) 20:58:47
>>33
「ええ――あそこは非常に特殊な場所です。
実は『魔物事件』の際にも協力して頂きました。
彼らの協力で『冬の味の金平糖』を作ったのです」
「小林さんに『姿を隠す理由』がある事については同意見です。
彼と対峙していた『もう一人』も気になりますが……今はいいでしょう」
「……まず病院に行って、
まだ小林さんが入院しているかどうかを確かめる必要があります。
それを笑美さんにお願いしたいのですが……」
「既に退院していた場合、
『病院の記録』を覗かなければならないかもしれません。
大きな病院には『電子カルテ』が導入されていると思いますので、
その内容を確認できれば、さらに詳しい情報が得られます。
そうなった時に備えて『機械に強いスタンド使い』の助けを借りたいのです」
「――どなたか……『心当たり』はありませんか?」
35
:
朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』
:2023/07/19(水) 21:18:35
>>34
「そうだったんですね。
小石川さんもなかなか…色んな人との付き合いがありますね。」
「対峙していたもう一人…
見当も付きませんね…私はあの時は
比較的早く去っていたと思いますし。」
小石川を介抱しつつ車に連れ帰っていたことを思い出す。
笑美の記憶でも何人も残っていたため絞りようがなさそうだ。
「知り合いとでも言えば退院したかくらいは聞けるでしょうけど…
結構危険ですね。病院の記録まで探りに行くなんて。
しかし、機械に強いスタンド使い。ですか…」
少し考えるような声が聞こえた。
「一応、心当たりはありますけど…
確か、美作さんは機器類に対して有効なスタンドを持っていたかと。」
彼女の知り合いを思い返した中で
対象となりそうなのはその辺りだろう。どこまで出来るかまでは詳しくはないが…
36
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』
:2023/07/19(水) 21:52:37
>>35
肉体的にも精神的にも限界を越え、
全ての力を使い果たした小石川は、意識を失って倒れ伏した。
笑美と涙音に支えてもらい、車まで運んでもらった事を覚えている。
小林の身に何かが起こったのは、あの直後なのだ。
「あくまでも『必要があれば』です。
あらゆる可能性を考慮した上で、
出来るだけの準備をしておきたいものですから……」
そうは言うものの、おそらく必要になるだろうとは考えていた。
『知り合いだから』という建前で探れる情報は底が知れている。
より深い所を知る為には、どうしてもリスクを負う事は避けられない。
「……では、後で笑美さんの方から、
『美作さん』に連絡を取って頂けませんか?
『こちらの事情』を説明して欲しいのです」
「具体的にどうするかは、それから改めて検討しましょう……」
37
:
朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』
:2023/07/19(水) 22:18:36
>>36
「もちろん、そこまでのことにならないのが一番ですけどね…
わかりました。美作さんには後で連絡しておきます。
協力が得られるかまでは微妙ですけど…」
笑美もリスキーな行動であることはわかっている。
たとえ協力が得られなかったとしても仕方ないと思っているだろう。
「小林さんの行方…なんとか掴めたらいいんですけどね。
うまくいくか…」
笑美も少し心配なようだ。
もし探りを入れることでなにか大変なことに巻き込まれないかという不安はあるのだ。
38
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』
:2023/07/19(水) 22:51:32
>>37
「――ええ、お願いします……」
「……笑美さん、辛い役目を頼んでしまって申し訳ありません」
必要な事を伝え終えた後、ぽつりと言い添えた。
「あの時、私が意識を失わなければ……」
仕方のない事だと分かっていても、やはり考えてしまう。
せめて笑美や涙音が残っていたら、何かが変わっていたかもしれない。
そう思うが、二人が現場から離れたのは小石川を助ける為だった。
自分がしっかりしていれば。
それを振り返ると、どうしても責任を感じる部分がある。
「いえ……大丈夫です。
笑美さんに頂いた言葉は、ちゃんと覚えています」
「『より多くの手のひらがあれば零れた命も救える』」
自分が思い悩んでいた時、湖畔で笑美から聞いた言葉を、呟くように繰り返す。
「もし――小林さんが一人で苦しんでいるのなら……
私は彼の助けになりたいのです」
理想論だと言われてもいい。
現実的ではないと思われてもいい。
今ある現実を少しでも理想に近付けていく事が、小石川文子の決めた道だ。
「――その為に笑美さんの力を貸して下さい」
39
:
朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』
:2023/07/19(水) 23:05:56
>>38
「まぁ、私も乗りかかった船というものですよ。
なんというか、小石川さんが思いつめないか心配ですからね。」
なんとなく彼女を放っておけないと笑美も感じているようだ。
もしかしたら昔の出会いをおぼろげに覚えているのかもしれない。
「あの時はたとえ小石川さんがそうならずとも
誰かを特定するのは難しかったでしょう…
気にしないでください。」
あの場にいる誰もが予想はしてなかっただろう。
気休めでもなく、笑美はそう思っているようだ。
「…その言葉、励みになったのであれば幸いです。
小林さんは…もしかしたら一人で苦しんでるかもしれませんね。」
姿を見せないのであれば…という想像はできている。
「もちろん。
協力させていただきますよ。
私のできる限り、ですけどね。」
40
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』
:2023/07/19(水) 23:29:16
>>39
「ふふ……そうですね。
私は笑美さんに心配を掛けさせてしまう所があるようです」
「そういえば――『あの時』は逆でしたか……」
「いえ……何でもありません……」
おぼろげに残る幼い頃の遠い記憶。
かつて荒れていた笑美の心を、まだ小さな子供だった小石川の存在が元気付けた。
しかし、今は逆になっている。
そう言いたかったのだが、敢えて言わないままにしておいた。
口に出さずとも伝わるものはあり、口に出さない方が伝わる事もあるからだ。
「――では、先程の件は笑美さんにお願いします」
「今、私は『オープンカフェ』にいます……。
時間のある時に、またいつかご一緒しましょう」
結びの挨拶を言い終えると、少し間を置いてから通話を切った。
41
:
朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』
:2023/07/19(水) 23:54:59
>>40
「あの時…なんだか記憶にあるような気がします…」
まだおぼろげながらその時のことをなんとなく思っていた。
小石川との縁は、ずっと前からあったのだろう。と考えていた。
「まぁ、心配をするのは母親の職業病みたいなものですよ。
これからもどんとこいですね。」
どこか自信満々に答えた。
「ええ、連絡はしておきます。
…次に会う時は一緒にお茶したいですね。
娘たちも一緒で。」
「…それではまた。」
そう告げると彼女は電話を切った。
「ふう…もうちょっと頑張ってみるか。」
電話の向こうでは気合を入れるように背伸びする笑美の姿があったとか。
42
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/08/15(火) 08:33:01
>>(高宮『リプレイサブル・パーツ』)
高宮一三のSNSアカウントに、美作くるみからDMが届いた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[ こんにちは。
しばらく連絡が出来なくてゴメンなさい。
『スタンド使いのアイドルショー』の件ですが、
まだ高宮さんの気持ちが変わっていなければ、
星見駅北口にある『門倉不動産』を訪ねてみて下さい。
『美作にスカウトされた』と伝えれば、
『主催者』の『門倉良次さん』が面談をしてくれる筈です。
私は同席できるか分かりませんが、もし取り次いで欲しい事があった時には、
こちらのアカウント宛にDMをお願いします。 ]
43
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/08/30(水) 13:21:16
>>(笑美)
「『人命』に関わる話だから、早めに動いた方がいいわね。
『興行』に集中する前に、他の案件は済ませておきたいし――――」
ピッ
職場である『星見FM放送』の休憩室から、笑美にメッセージを送った。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
こんにちは、毎日まだまだ暑いですねぇ。
『協力』の件ですけど、近い内に『病院』へ行ってみませんか?
二人で『道の駅』に出掛けた時と同じ場所に、
私の車を停めておきますから、そこで待ち合わせしましょう。
44
:
朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』
:2023/08/30(水) 18:10:31
>>43
メッセージを受け取った笑美は
少し考えてから返事を返す。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
こんにちは。こちらも暑くて日焼けしないか心配な日々です。
病院にですか?
うーん、アイドルの件はまだ進んでませんが、いいんですか?
もちろん、お誘いならお付き合いしますけど。
となると、小石川さんはご同行したほうがいいでしょうかね?
45
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/08/30(水) 19:10:55
>>44
美作にメッセージを送ると、すぐに返信があった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
いえ、気にしないで下さい。
もちろん『アイドル候補の紹介』はしてもらいたいと思ってますけど、
その約束は後回しでも構いません。
ただ、あまり大勢で向かっても目立ちますから、二人で行きませんか?
『私の力』があれば、そう長い時間は掛かりませんよ。
『依頼人』の方には、終わった後で報告する形にしておきましょう。
46
:
朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』
:2023/08/30(水) 20:14:29
>>45
少ししてから返信が送られてきた
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
後回しで良いということであれば承知しました。
お約束は守るつもりです。
じゃあ、小石川さんには連絡はまだせずに
一緒にいきましょうか。
とりあえず準備をしてきますので少し待ってください。
47
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/08/30(水) 20:39:23
>>46
『情報の閲覧』そのものは、美作が単独で行える。
しかし、『魔物事件』で活躍したとはいえ、美作は『外部の人間』の域を出ない。
笑美に声を掛けたのは、彼女が『最後の戦い』に加わっていたからだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『魔物の一件』では私も結構働きましたけど、
『最後の場』に居合わせた訳じゃありませんからね。
私だけだと分からない部分があるかもしれませんから、
その場合は『関係者の視点』も必要になると思うんです。
だから、笑美さんが来てくれると心強いですよ。
それじゃあ、またお会いしましょう。
『アイドル候補』も期待してますから。
48
:
朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』
:2023/08/30(水) 21:34:32
>>47
最後の戦いを見た笑美の認識は
たしかに重要なものとなるかもしれない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あのときのことはある程度話すことができると思います。
その時はぜひお役立てください。
じゃあまた会いましょうね。
アイドル候補に関しては、頑張ってみます。
49
:
朝山『ザ・ハイヤー』
:2023/08/31(木) 11:45:13
「よーし! 老舗で、干しブドウの美味しーい
お饅頭も買ったっス。これで何時でも小角っチのお見舞いに行けるっス!」
この前↓
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1614349342/582
入手した『四つの電話番号』を、公園とかの公衆電話から掛ける事にするっス。
わざわざ公衆電話を選んだのは、スマホからだったら知らない人に繋がったら
『何で携帯の履歴で、その子に掛けないの?』って聞かれると思うんで
お見舞いの、和菓子を買った後に。うっかりスマホを忘れて公衆電話から
思い出して、お見舞いの小角っチに掛けようとしたら間違えたっス!
と言う素晴らしき悪のロジックを組み立てて知らない番号の人を納得させる
寸法っス! なーんて素晴らしい悪の計画っス! ついでに通じた
間違えた人にも、今後ニュー・エクリプスの悪の首領である自分を
覚えて貰うっス!
「さて、いざパワフルに計画発信! ッス!!」 pi po pa po……
50
:
『焦熱を遮り鎧う』
:2023/08/31(木) 17:07:15
>>49
(朝山)
・・・
・・・
・・・
三つ目の番号まで、電話は一切繋がらなかった。
これは、『小角』だからどうこうとかじゃない。
よくよく考えれば見えてくる事情がある。
公衆電話から電話が来る覚えなど、大抵は無いのだ。
家族が出先で携帯を忘れて困っている……くらいか?
それも『自然な状況』でのみ成立する条件だろう。
『間違い電話を指摘して質問を返してくる』――
備えていた状況自体が、相当『甘い』見積りだった。
無論……朝山も公衆電話などほとんど使わない筈だし、
そのあたりの肌感覚を持っていないのは当然ではある。
とても、とても、皮肉な状況だ。
人探しに必要な人間を見つけるために、
人探しに必要な別の労力を支払い続ける。
prrr
prrrr
幸いだったのは、得た『四つの番号』はいずれも、
清月中等部に電話をかける用のある人間という点だ。
つまりかなりの確率で『家族のいる人間』という事。
四つ目の番号はしばらく経ってから『取られた』。
「もしもしぃ〜、『シャロ』ちゃんん〜?
ああ、それともママですかぁ?」
間延びした、優しげな男性の声が電話の向こうから聞こえてくる。
……呼ばれた名前からして明らかに『小角の番号』ではないが、どうする?
51
:
朝山『ザ・ハイヤー』
:2023/09/02(土) 14:25:29
>>50
(お待たせしました)
一回目……繋がらないっス。
二回目……またまた繋がらないっス。
三回目……ぜーんぜん繋がらないっス!
「この公衆電話、故障中じゃないっスか??」
思わず、三回目の時は受話器に向かってメッと言う感じで睨みつけてしまったスよ!
このままじゃ悪の名折れと言うものっス……四つ目も駄目なようなら
もう一度最初から繋がるまで電話チャレンジをするっス!!
と、意気込みを新たに誓いかけた矢先に繋がったス!
「あれ?? あ、御免なさいっス! 自分、朝山って言うものっス!
小角っチって言う、私の友達が風邪ひいてるんで
お土産を買ったから、今日会えないか電話して聞いてみようと思ったんスけど
スマホを置いて外に居たもので、いま公衆電話で掛けたら間違えちゃったス!」
そう、自分の事情を正直に喋りつつ謝罪するっス!
自己紹介と、ちゃんと意図があって悪戯じゃない事を伝えるのは大切っス!
「間違って電話しちゃって御免なさいっス。怒ってないっスか??」
優しそうな男の人の声っス。ちゃんと謝ったし、このまま仲良く
新たに友達になれるかも知れないっスよ!
52
:
『焦熱を遮り鎧う』
:2023/09/02(土) 16:47:16
>>51
(朝山)
「……あぁ、そうですかあ〜!
いえいえ、全然怒っちゃいませんよ。
公衆電話ってけぇっこう操作難しいですよねえ。
こちらこそなんだか、馴れ馴れしくすみません。
家の者が、何か困っていたのかと思いまして」
物腰柔らかな男性は朗らかにそう返してきた。
「ウチの娘も最近風邪引いてたんですけどね、
流行ってるみたいですから、予防は大事ですね。
それじゃ〜まあ、切りますね。
あ、今度は番号間違えないように気をつけて!」
……そして、そのまま話が打ち切られそうになる。
声や話し方で『子供』なのは分かられているのか、
それほど警戒をしているという風ではないが……
単純に、『間違い電話』の体裁を取った以上、
『正しい電話』を待たせていると考えるのは自然だ。
親切心から、話を切り上げようとしているのだろう。
この男を呼び止める必要があるのかはわからない。
『敵』がいて『目的』があるわけではなく、
『人を探す』の過程には『無限の選択肢』があり、
辿り続ければ『いつかは』辿り着けはするはずだ。
53
:
朝山『ザ・ハイヤー』
:2023/09/03(日) 15:26:30
>>52
朝山にとって、電話に出た男は『敵』では無い。
当たり前だが、朝山は小角と話したいだけだ。小石川に対する約束も含め
最近喋れてないなー、風邪も長引いてるし心配だなと言う気持ちも半分以上も
占めている。間違い電話の相手を引き留める理由も存在しないのだ。
「わかったっス! 今度は間違えないように気を付けるっス。
あ! 『シャロ』ちゃんって清月の子っスか?
自分、中学二年っスけど。もし、今度学校で会えたら
友達になろうって声を掛けるっスよ!」
悪の首領としても、朝山の本質としても部下もとい友達作りは日常で
誰にでも行ってる誘い文句のようなものだ。
謝罪だけして、さっさと電話を切り上げる。と言うのも味気なく
感じた訳で、そう、電話口の男性が最初に言い放った単語から
そう告げてみる。普通の人ならば、そんな子供の言葉に対して
倦厭な態度は取らないだろうし……朝山もそうは思ってない。
(うーん、小角っチと繋がらないっスか。
とりあえず、この電話が終わったら、小石川おねーさんに
今までのあらすじを伝えるべきっスね)
そんな事を考えつつ、間違い電話の主の返答を待ち受ける。
54
:
『焦熱を遮り鎧う』
:2023/09/03(日) 16:02:01
>>53
(朝山)
「え? あ〜そうそう! キミと同じ年ですよ、シャロちゃんは!
クラスは違うんだろうけど、仲良くしてやってくださいね。
シャロちゃんってばちょっとツンケンしてるから、
パパは友達ちゃんと作れてるのかな〜って心配で心配でぇ!」
彼の娘も『清月中等部二年生』のようだ。
ただ、『朝山』の頭の中にパッとは出てこない。
マンモス校である清月は、同級生の数だけとってもかなり多く、
同じクラスでもなければ、基本的に名前だけでピンとくることは少ない。
もちろん、『朝山』の独特の明るさに集まってくる同級生もいるので、
『クラス外には知っている名前』がない、というわけではないにせよ。
「まあ、そうやって親離れしていくもんなのは分かってるんですけどねぇ。
っと、こんな話してもしょうがないですねぇ! ついつい……すみません!」
一応、娘の話は『気乗り』を引き出せたようだ。
友好的な姿勢もここではプラスに働いた。
『人間』同士のやり取りに、決まった間違いも正解もないものだ。
引き留める必要があるなら、もう少しは話が聞けるかもしれない。
・・・とはいえ。
根本的に、『小石川と小角』のほうが『朝山と小角』よりはずっと距離が近いのだ。
なぜ『朝山に頼んだ』のかといえば、それは『学校に侵入できるから』に尽きるだろう。
動機がなんであれ、不法に盗み出した番号である以上、
仮に連絡がつながったとしても『警戒』からのスタートは必定。
『それらしい連絡先の候補』は絞れた今、
余計な探索で『裏目』を引いてしまうよりは、
いったん、『依頼者』へと報告するのも正しいかもしれない。
55
:
朝山『ザ・ハイヤー』
:2023/09/04(月) 17:46:48
>>54
>シャロちゃんってばちょっとツンケンしてるから、
パパは友達ちゃんと作れてるのかな〜って心配で心配でぇ!
「そうなんっスか! 私の最近友達になろうとしてる子も
そんな感じなんっスよ。なんだか奇遇っスね」
朝山が電話番号を入手しようとした時、二人の知らない人物と出会った。
最初は自分が廊下を走って小角を呼びまわって注意してくれた人物。
次に、『従妹』だと紹介された女の子……。
(んん?)
「『グア』ちゃんって娘なんスよ。まぁ明日学校で再度
話しかけて、今度こそちゃんと友達になりたいと思うっス。
シャロちゃんにも、自分は二年〇組の朝山って娘が
是非会えたら友達になりたかったって伝えて欲しいっス!
友達が二人も増えたら自分も嬉しいっスからね!」
既視感を朝山は感じた。だからこそ、さり気なくそう話しつつ
間違い電話が終了しそうな区切りを示す。
意図した訳でない、直感で『グア』と『シャロ』に
何か繋がりがあるような気を、朝山は難しい思考をしない代わりに
本能のままに、感じた感性のまま、そう喋っていた。
56
:
『焦熱を遮り鎧う』
:2023/09/04(月) 18:50:02
>>55
(朝山)
「どこの娘さんもそんなもんとは聞きますけどねえ。
やっぱりツンケンされると心が痛みます!
でもそういう時はですね、無理に押そうとすると
かえって嫌がられるって教わりましたよ、妻に!」
『グア』と『シャロ』に繋がりがあるかは『謎』だが、
それを解く必要があるものとするなら、
世界の『謎』は比喩抜きで無限に満ちていると言える。
「え〜はいはい! もちろんぜひ!
機会があったら伝えておきますよぉ。
あんま普段学校の話はしないですから、
あ〜んまり期待しないではほしいですけどねぇ!」
ここまでの話の内容からして、
この男性が娘と朗らかな関係では無いのは読める。
『グア』という彼が『知らない』であろう名前も、
話の返答をなんとなく曖昧にさせた原因だろう。
「それじゃー切りますんでね。
長話に付き合ってくれてありがとうございました!
シャロちゃんと会ったらほんと、どうぞよろしく!」
プツッ
ツー ツー ツー
電話は切れた。
『シャロ』なる同級生が何か手掛かりになるか、
それについても『探す手間』と釣り合うか含めて謎だ。
ひとまず探し当てた電話番号については使い切った。
ここからどうするか……これは『仕事』ではない。
『判断基準』そのものが、『朝山』に一任されているのだ。
57
:
朝山『ザ・ハイヤー』
:2023/09/07(木) 10:24:39
>>56
(レス遅れすいません。お付き合い有難うございます。
これ以上、判定して頂くような行動は取らないと思います。
最後に〆のレスなど無いようであれば、このレスにて終了です)
「ほぅほぅ! ずばり! 押して駄目なら引いてみてっ、と言うやつっスね!
奧さんは賢い人なんっスね〜」
優しそうなパパさんと、賢いらしいママさん。
きっとシャロちゃんは私と同じぐらい幸せな家庭を送ってるんスね!!
「いえいえ! こちらこそ間違い電話したのに
楽しく、お喋りしてくれて有難うございましたっス!
はいっス! シャロちゃんと会って友達になれたら、パパさんと
たま〜に家族団らんで話すのも大切だよって言ってあげるので
ドンと大船に乗った気持ちで待ってて欲しいっスよ!!
それじゃあ、また何時か! っス」
ガチャ。
「ふ〜、知らない人だけど楽しく喋ったし
新しい友達が出来るかも知れないっス! その流れで悪の首領の
部下ももっともっ〜〜〜っと出来るかも知れないっス! 楽しみっスね〜!!」
「と、忘れてたっス! そろそろ『小石川』おねーさんに
今までの話をメッセージするっス!」
そうして、朝山はこれまでの流れ。学校で『ケゲラパニ』と『グア』
そして『斑鳩』に『雨田』と共に電話番号の入手。
『小角』は先生から聞いた限りインフルエンザとの事。
そして連絡は付かなかった事……と言うのをラインで送る。
「それにしても小角っチは風邪で寝込んでるんっスかね??
けど、結構長いっスし……うーん、お家に直接行くとかも考えるべきっスかね」
「うん! 風邪が良くなって戻ってきたら。この悪の首領に
新たに吃驚仰天する程に部下が増えたのを見せつける為に。
――今日も悪の活動っスよ!」 タッ
そーして、力強く朝山は陽射しを背負って大通り方面に走っていく。
……夏の色合いは、未だ彼女の周囲に強く漂っている。
58
:
『焦熱を遮り鎧う』
:2023/09/07(木) 19:40:45
>>57
(〆)
59
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』
:2023/09/08(金) 14:41:28
>>(朝山)
朝山からメッセージを受け取り、その内容に目を通す。
連絡は取れなかったとの事だが、
『公的に発表されている小角の状態』を知るのが最初の段階だ。
だからこそ、彼女は十分な報告をしてくれた。
『インフルエンザ』という欠席理由が確かなら、自分の懸念は杞憂かもしれない。
そうであって欲しいと願っているものの、やはり『万一』は考えておく必要がある。
しかし、かなりの『大所帯』で調べに行ったらしい。
半ば予想していた事とはいえ、やはり朝山の周りには人が集まりやすいようだ。
斑鳩は顔見知りだが、『それ以外』は初めて聞く名前だった。
今の所は『記憶に留めておく』程度だろう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
朝山さん、ご連絡ありがとうございます。
小角さんはご病気だったのですね。
これから体調を崩しやすい時期に入っていきますので、
朝山さんも風邪を引かないように、お身体を大切になさって下さい。
60
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』
:2023/09/15(金) 18:21:55
>>(アルキス)
星見町を巻き込んだ『あの事件』には、『アリーナ』も関与していた。
もしかすると、『現場の状況』を確認していたかもしれない。
そう考えて、『フーヴィアン派』の『アルキス』に電話を掛ける。
61
:
『未だカキツバタの花弁は見えず』
:2023/09/20(水) 21:26:45
>>60
(レス遅れ申し訳ない。また、裏で作成してるプロットの関係上
こう言う措置となります)
『……ただいま、お電話になった電話番号は
現在使われていないか、電源が点いてない可能性があります』
暫くのコール音の後に、こうメッセージが返された。
『アルキス』と、小石川は以前レックレス事件 ※(ミ・サマー三連星)の際
番号は交換した。彼自身が番号を変更するなどすれば一報は必ずするだろう。
となると、思い当たるとすれば。アルキスは君も見知った事があるだろうが
彼の能力は潜伏・偵察に長けている事。そして、彼は金平糖工場関係者であり
アリーナの下でも働いている。二つの組織が何処まで密接に繋がってるのか
定かでないが、両者との繋がりをもって働いてる彼は中々特殊な立場だ。
電話が繋がらないと言う事は……それだけ『電話の使用も避けられる状況下』の
任務に当たっている事も考えられるだろう。
62
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』
:2023/09/20(水) 23:33:06
>>61
しばらく待ってから発信を切り、季節の花々が咲き誇る自宅の庭を歩く。
ザッ…………
小林丈が死んでいないという『確証』を得た。
彼が病院に運ばれた『事実』も知っている。
その目的が治療ではなかったらしい『裏付け』まで掴んだ。
――――ひとまず『十分』だと判断する。
生きていれば、いつか出会う機会があるかもしれない。
自らの意思で人々の前から姿を消したなら、それを尊重したかった。
今までの調査で得た情報は公表せず、こちらから積極的な干渉は差し控える。
ザッ…………
あとは――――『運命』に任せよう。
63
:
百目鬼小百合『ライトパス』
:2023/11/02(木) 08:03:15
>(黒羽灯世)
自宅である『数寄屋造りの日本家屋』の縁側に腰を下ろし、
スマホに登録済みの『黒羽の番号』に発信する。
以前、情報共有の為に連絡してくれた事があった。
生憎あの時は大した話は出来なかったが、
『何か掴んだら伝える』と言っておいた筈だ。
64
:
黒羽 灯世『インク』
:2023/11/02(木) 09:25:30
>>63
「……もしもし? 灯世だけれど」
すぐに電話は繋がった。
「小百合さんよね?
お茶の誘いって事もないでしょうし、
ねえねえ、何か進展があったの?」
急かすような語調だが、
特に慌てているような様子はない。
単に『新情報』を手に入れたがっているだけだろう。
65
:
百目鬼小百合『ライトパス』
:2023/11/02(木) 13:09:59
>>64
「顔を合わせて『茶でも飲みながら』も悪くはないんだけど、
この方が手っ取り早いと思ったんでね」
「最近じゃあ煙草も吸いづらいしねぇ」
もう片方の手には火の点いた煙草があった。
「前に連絡をくれた件について、アタシの方で掴んだネタを教えるよ」
「例の刀は『隕鉄』から作られたらしく、『流星刀』と呼ばれてる。
昔、『エクリプス』っていう連中がいた。
平たく言うと『スタンド使いの犯罪組織』さ。
そこに加わった奴らが『刀』を所持していて、
自分達の仲間を増やす目的で使っていたそうだ」
次の言葉を話すべきかどうか多少の逡巡があった。
「話さない方が危ないと思うから伝えるよ。
そいつを所有していたのは『指定暴力団』の『関星会』。
そこから分かれた一派が『流星刀』を持ってたって話さ」
「アタシ個人の考えとしては『人間』よりも『品物』を重く見てる。
しかし、おいそれとは流石に手を出せないねえ。
こいつは十分に気を引き締めて掛からなきゃならない」
自分に言い聞かせる体で、黒羽にも注意を促す。
もちろん黒羽だけではない。
百目鬼自身も同じ事が当てはまる。
66
:
黒羽 灯世『インク』
:2023/11/02(木) 21:01:59
>>65
「フフッ! 駅前の喫茶店が一つ禁煙になってたわ。
小百合さんが吸うのはノーコメントだけれど、
この潮流は止まらないでしょうね」
「『流星刀』に『エクリプス』……なるほどね。
小百合さん、ずいぶん深く踏み込んだんじゃない?」
百目鬼の話を聞き黙り込む……黙考する『灯世』。
「……情報では上を行かれたけれど!
『関星会』は聞いたことがあるのだわ。
昔からこの町にいる『ヤ』の付く人たち……
昔にだけど、うちの親から聞いた事があるわ」
知っていたとしてイメージは結び付かないだろう。
『関星会』は典型的な『落ち目』の組織。
少なくともここ十数年においては目立った事もない。
警察時代にも、『世話をした』経験は無いはずだし、
『四課』時代の『如月』が強いて名を挙げた事も無い。
「とはいえ、流石にツテは……いえ、そうね。
あまり興味本位で踏み込んで良い領域じゃあなさそうだわ。
少なくともなにか……身を守る保証がなければ」
「ご忠告ありがとう。それを守って、下手には動かないようにするわ」
67
:
百目鬼小百合『ライトパス』
:2023/11/02(木) 22:30:10
>>66
「大の男が相手だとしても、アンタならそうそう引けは取らないとは思うけど、
『組織』となると話が違ってくるからねえ。
いくら勢いが『下火』になっててもさ」
「ま、慎重に立ち回る必要があるのはアタシも同じだ」
それなりに『元手』の掛かった情報だが、黒羽の方にしても、
調査には相応の労力を割いている筈だ。
要は『足で稼ぐ』か『金で買う』かの違い。
どちらも何らかのコストを払っている。
「しかし、『少数で動く利点』ってヤツも確かにある。
せいぜいそこら辺を上手く活かすとしようか」
『関星会』については、不確定だが気になる事もないではない。
『関寿々芽』だ。
単なる偶然かもしれないが、多少引っ掛かってはいた。
いつかのパーティーでは穏やかに否定されたものの、まだ判断するには早い。
だが、確たる証拠がない以上、それを黒羽に言うべきではないだろう。
「都合が良さそうな時に、黒羽さんとは直にお話したいねぇ。
いざって時の為に、お互いについて、
もう少し詳しく知っておくのも悪くないと思ってね」
「『喫煙席』のありそうな…………いや、『場所』に関しちゃあ贅沢は言わないよ」
68
:
黒羽 灯世『インク』
:2023/11/03(金) 00:38:53
>>67
「フフッ、それは買いかぶりだわ小百合さん。
私はあくまで記者。剣よりペンが専門なの。お分かりかしら?
――――まっ、一人や二人ならやってやれない事もないでしょうけど!」
自信に満ちた声だが、過信の色がにじまない。
「私も私のやり方で、調査自体は続けておくわ」
黒羽が勝手に暴走して、何かに巻き込まれる可能性は低いだろう。
少なくとも、今彼女が持っている情報の量であれば。
『関寿々芽』は『疑惑』の人物で、
なおかつ、(少なくとも知る限り)あの人柄だ。
黒羽をぶつければ『情報』が出ても不思議はないし、
あるいはトラブルに発展しても、それはそれで妥当だ。
どちらにせよ、ここで教えなかったのは正解だろう。
「――――素敵なお誘いだわ。
歓楽街のほうにまだ『喫煙席』の生き残りがあったの。
お互いのびのび話すなら、肩身の狭い思いはよくないわ」
「とはいえ……私は土日も新聞部の方があるし、
小百合さんも、仕事をしてない人じゃないでしょう。
いつでも、すぐに、というわけにはいかなさそうだわ」
69
:
百目鬼小百合『ライトパス』
:2023/11/03(金) 01:31:41
>>68
紫煙を燻らせる煙草を咥え、空いた手で扇子を取り上げる。
関から買った『白百合柄の生地扇子』だ。
質は上々だし、荒っぽい場でも大いに役立った。
「ハハハ、そりゃあ貴重な店だ。
今後も生き残っていけるように、たっぷり貢献しとかないとねえ。
こいつは今日一番の特ダネかもしれないよ」
現在、『関星会』は『流星刀』を保有していない。
しかし、何かしらの手掛かりがあるとすれば、『そこしかない』のも事実なのだ。
迂闊に動かない方がいいとは言ったものの、情報を得る為には、
結局『関星会』に乗り込まなければならないだろう。
「まぁ、また暇が出来たら連絡するさ。
その時に都合が合えば会う事にしようか」
ただ、事を起こす前に、最低限の『敵情視察』くらいは考えていた。
実際の規模を確認してから動いても遅くはない。
現場を見た上で、『正面から行く』よりも上手い手を思い付ける可能性もある。
「さて、ぼちぼち切るよ。
次に会う時までに、今後の動き方について検討しようかねぇ」
「じゃあね、黒羽さん」
通話を終え、スマホを縁側に置く。
「――――――『関星会』か」
パ ッ
愛好する『ジタン』のパッケージに描かれた踊り子のように、
片手で扇子を開き、己の心を『次の目的』に向かわせる。
70
:
黒羽 灯世『インク』
:2023/11/03(金) 02:16:26
>>69
「ええ、小百合さんのほうが忙しいでしょうし……
また連絡してほしいのだわ。その時に予定を合わせるから」
『百目鬼』の握っている情報は、
腰の重いアリーナを除けばかなり希少な物だ。
逆に言えば、有志同士の情報交換で先に進むのは難しい。
――――『何か』が必要だ。
『関星会』へ乗り込むというのは、その最もシンプルな回答だろう。
「それじゃあまた。
たばこの吸いすぎで倒れないでちょうだいよ?」
pi
ツーツーツー
『やること』は決まったとして――――
そこに向かう道筋は、そう簡単ではないはずだ。
やり口によっては阻まれる可能性も高い。
――――ここでは直線ではなく、『絵図』を描く必要があるだろう。
71
:
村田瑛壱『ディズィー・スティック』
:2023/11/03(金) 16:25:56
>(黒羽灯世)
何の因果か、時を同じくして珍しい人物からのメールをを『黒羽』は受け取るだろう。
いい気分ではないかもしれない。この男からの連絡が『吉報』であったことはない。
少なくとも『スクープ』にできないことだけは確かだからだ。
文面は以下の通りだった。
「いつかの話を覚えているか?『傷』の話だ。」
「まだ追っているのなら、『今すぐ手を引け』。
お前がそう言って聞く女だとは思っていないが、何も忠告しないほどおれは薄情じゃない。
一度は鉄火場を共にした『友人』としての義理だ。」
「誰かに負わせているのなら、それもやめろ。」
「『死ぬ』ぞ。」
村田が口相撲を得意としていないことは、『夏』に重々承知のはずだ。
この男がここまで言うということは、『真実』であることは間違いない。
72
:
黒羽 灯世『インク』
:2023/11/04(土) 02:07:01
>>71
「…………」
メールの文面に視線を走らせる。
夏の一件は『完全な把握』こそできていないが、
生死の沙汰が巻き起こり、彼がそこにいたのは確かだ。
――――『死』は比喩表現ではない。
「ご忠告傷み入るのだわ。
ちょうど別口でも情報と忠告を受けたところ。
確かに学園新聞がこれ以上深入りする意味はないし、
私個人としても、興味よりは危機感のほうが強いわ」
『事実』として、黒羽は既に鞘と刃の件について、
自分一人でどうにかできる範囲は越えていると感じるし、
そもそもこの件を『報道』する意味もいまいち感じられない。
注意喚起なら、辻斬りという時点で十分論拠になる。
愚者と賢者、下と上を分けるのは能力に加え、『引き際』だ。
心の師は、それを見極められずに飛び去ってしまった。
――――が。
「でも『追う者がいなくなっていい』案件じゃあないはず。
少なくとも、貴方、『自分も手を引く』って気はなさそうだわ。
どこかの誰かじゃあなく、既に追っている人間に。
例えばあなたに、更に『負わせる』としたらどう?」
「情報源は言えないけれど、
私はこの件、あれから少し情報を増やしてるわ」
『学園新聞部』ではなく、『ジャーナリスト』として、
この件の真相は単なる辻斬り犯ではないと睨んでいる。
『百目鬼小百合』だけを『情報源』にするつもりはない。
73
:
村田瑛壱『ディズィー・スティック』
:2023/11/04(土) 14:33:16
>>72
しばらくして、以下の文面が返ってきた。
「おれが背負うぶんにはかまわねえ。
この件について、今更一つや二つ増えようが些末なことだ。
おれは現状、『核心』に近いところにいる。今更頼んだって引かせてはもらえねえ。」
「しかし『急ぐ』必要があるかもしれない。
少なくともおれはこの事件の『元凶』に『視られている』。」
「だがそいつは直近で闘い、様々な『深手』を負った。
しばらくは活動する余裕がないはずだ。」
「だが、おれの情報はほとんど『話せない』。『核心』に近いからだ。
話したら話しただけ、危害の及ぶ可能性が大きくなる。
事件の『元凶』だけじゃない。この街の『裏側』に大きくかかわることだからだ。」
「忠告の動機は『死人を出したくない』だ。
追うのを辞めさせたところで、おれが話した内容が元で死んだら意味がねえ。」
「最悪は『おれがお前を殺すことになる』場合だ。別に脅しているわけじゃねえ。
『裏』やおれの利害や思惑が絡まった結果、そうなる可能性はまったくのゼロではないという意味だ。
関わる人間が増えれば増えるほど、矛先がどこに向くかは見当がつかない。」
丈
「『小林丈』も、そうやって『死んだ』。」
・・・
血なまぐさい語句が並ぶ。およそ17そこらの男が並べ立てるものではない。
『武闘派』なのは分かり切っていたことだが、予想以上に『死地』に身を置いている。
もしやして、黒羽が知りうる限りでは最上級の『危険人物』なのかもしれない。
村田がある程度『友好的』なのは黒羽も知るところだろう。
それだけに『危険』だ。巨大な『不発弾』を解体するに等しい。誰をどう巻き込むか見当がつかない。
74
:
黒羽 灯世『インク』
:2023/11/05(日) 01:30:09
>>73
「―――――――――――― ……」
逸る手を制し、あくまで理性で文面を紡ぐ。
「映画やドラマで記者はすぐ危険に突っ込んで死ぬけれど、
私に言わせればああいう仕草は『下』
生き残れば生き残るだけ、伝えられる真実は増えるのだから」
「現状、私にはあなたをかいくぐって真実に飛び込める余地がないのだわ。
わかった。手を引きましょう。あなたの情報も、今はいらない。
その代わりというわけじゃあないけれど、『私の情報』を抱えたままにしたくない。
あなたが背負うものは多くなるけれどそれは構わないのでしょうから」
「そしてすべてが終わったら、話せるところだけでも教えてちょうだい」
『ジャーナリストは足で稼ぐ』だとか、
『命を捨ててでも真相に辿り着く』だとか、
そういうのに身をささげて死んだ人間は枚挙にいとまがない。
(私は違う。……『名誉』とかじゃあなく『実』を取るのだわ)
己を納得させるのに、十分な理屈はある。
75
:
村田瑛壱『ディズィー・スティック』
:2023/11/05(日) 02:02:47
>>74
「悪いな、無理強いして。」
「『信念』を捨てなきゃならん痛みは、それなりにわかるつもりだ。
おれも昔はそうしてきたからな。」
「おれがもう少し強ければ、『おれが何とかするから好きにしろ』と言えたんだが
いまのおれにはそれだけの余裕がない。『道連れ』にするには血生臭すぎる。」
「『敵』は強い。『容赦』もない。『本気』だ。」
「代わりと言っちゃなんだが、『その筋』には話を通しておく。
おれが死んだら、お前に情報が『安全』に渡るよう手筈をつける。その先は好きにしろ。
お前なら、どこまでが危険か否かの分水嶺はわきまえているはずだ。
その時が来たら、うまく使え。」
「時間の許す時にどこかで会おう。
甘味は嫌いじゃなかったよな?」
最初の言葉は以外にも『謝罪』だった。
村田なりに、『黒羽』の信念を慮っているのだろう。
自分のことは二の次だ。自分の『命』さえ『コスト』だと思っている。
何がこの男をそこまで駆り立てるのだろうか?
76
:
黒羽 灯世『インク』
:2023/11/05(日) 03:40:01
>>75
「命を捨てるより痛くはないのだわ。
貴方が貴方なりに、考えてくれているのも十分わかる。
『無理強い』だってわかってくれている」
「あなたが自分は死んでもいいと思ってるのは納得できないけど
今の私にはそれを覆す程のものがない。それで邪魔するのは『下の下』
もちろんお分かりの通り私は弱くないけど、戦いは得意じゃあない。
容赦のない本気の殺意が相手になったら足手まといになる」
内心、すべて納得づくというわけではない。
だが、『村田』からの連絡により、
己の中の『軽挙』『蛮勇』を止める理由が出来た。
「それと一つだけ今のうちに伝えておくわ。
私と情報を交換している別の人間がいる。
貴方と同じ、自分の意思で真実を追っている人間だわ。
どこまで信用できる人は分からないけど、適当なひとじゃあない。
今軽率に素性を教えはしないけど、もし『頭数』が必要なら連絡は取れるわ」
「私に諦めさせる以上、貴方は必ず真実に辿り着いてほしい」
そこから少しおいて、追記を送った。
「あと、『小林先輩』のことはいったんは聞かなかったことにしておくわ。
口止め料が甘味だけじゃあ不満だけど、いつかの真実の前払いには十分。
湖畔公園の近くに良い甘味処があるから、そこでパフェでも食べましょう」
77
:
村田瑛壱『ディズィー・スティック』
:2023/11/05(日) 19:19:59
>>75
「命のある限りは、そのつもりだ。」
「甘味、楽しみにしておく。」
最後に短く返信が帰ってきて、それきり音沙汰はなくなった。
78
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2023/11/27(月) 20:47:54
>(吾妻)
公衆電話を見つけ、名刺の番号に発信する。
今の時点で人手は要らない。
だが、『知人の死』に関する話は、奴も気になっているだろう。
79
:
『アリーナ』
:2023/11/28(火) 00:30:24
>>78
(宗像)
・・・少し待ってみたが、電話は繋がらないようだ。
彼は彼なりに何かしら忙しくしているのだろうか?
公衆電話である以上、折り返しの連絡は望めない。
情報のすれ違いが起きてしまわない事を祈りつつ、
またタイミングを改めてかけ直すのが良さそうだ。
80
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2023/11/28(火) 15:10:03
>>79
しばらく発信を続け、やがて受話器を置く。
少なくとも何かあったという事は伝わるだろう。
今は、それだけでいい。
81
:
百目鬼小百合『ライトパス』
:2023/12/07(木) 18:11:39
>(ヨハネ)
数寄屋造りの日本家屋。
畳敷きの和室で紫煙を燻らせながら、『視察』の計画を練っていた。
『鷲津ヨハネ』が加わってくれた事は大きい。
そこから先は作戦次第だが、
少なくとも『最低限の成果』を出せる目処は立っただろう。
しかし、途中で発覚してしまう可能性を視野に入れると、
『万一の策』も用意しておきたい。
「…………そういえば『人形』がどうとか言ってたねえ」
ふと『ヨハネの言葉』を思い出し、『町外れの教会』に電話を掛ける。
82
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2023/12/07(木) 23:20:47
>>81
「はいもしもし〜。
こちら鷲津運営教会でございま〜す。」
聞こえてくるのはヨハネの声だ。
「テレフォン懺悔は受け付けておりませんので〜
懺悔はこちらで直接お願いいたしま〜す。
予約のご連絡であれば受け付けますが〜」
やる気なく事務的に返事を返すヨハネ。
固定電話らしく、電話の相手が誰かはわからないようだ。
83
:
百目鬼小百合『ライトパス』
:2023/12/07(木) 23:45:56
>>82
「おや、そうかい。
せっかくだから『懺悔の予約』を入れたい所だけど、
この前やって来たばかりだから遠慮するよ」
電話の向こう側から流れてくるのは、ヨハネにとって聞き覚えのある声だった。
「先日お邪魔した『小百合』さ。
実は『例の件』について、ちょっとばかり確認したい事があってねえ」
「『お人形集めが趣味のかわいいチンピラだったりでもすりゃ心当たりはある』。
教会で話した時、そう言ってたね。
その『心当たり』ってのを聞いときたいんだよ」
84
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2023/12/08(金) 00:14:32
>>83
「おや、警備員さんだったの。
だったらあんまり肩肘張らなくても良さそうだねぇ」
やる気がなさそうな台詞を発しながら答える。
先程の台詞もそこまで真面目そうではなかったが。
「んー?あぁ例の件についてね。」
「あぁ、お人形さんが入用なの?
その心当たりについて、ね。
構わないよ。」
一息ついてから話し始める。
「最近うちの教会に居付いてるんだよ。
可愛いお人形さんがね。」
「しかもただの人形じゃないよ。
電池も抜きで動いて喋る
生きたお人形さん。
心当たりってのはその子のことさ。」
85
:
百目鬼小百合『ライトパス』
:2023/12/08(金) 00:40:58
>>84
「ははぁ、まさかそんなのがいるとは思わなかったよ。
『髪が伸びる』とか、そういう類の話なら、昔から聞いた事はあるけどねえ。
世の中には変わった代物があるもんだ」
『生きた人形』というのは予想外だった。
おそらく何らかのスタンドではあるのだろうが、それを差し引いても珍しい。
しかし、これは使えそうだ。
『ゴッド・ノウズ』と同じくらい『偵察』に向いているのではないか。
そして、『一人』が『二人』になるだけで、選択肢の幅は一気に広げられる。
「もし連れて来られそうなら、その『お人形さん』にも手伝ってもらいたいね。
ヨハネさん、アンタから話をしておいてくれないかい?」
86
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2023/12/08(金) 20:15:09
>>85
「私としては髪が伸びるほうが不気味な気がするけどねぇ。」
少し冗談交じりの口調が返ってくる。
電話越しだと少し機がラクなのか
ちょっと気が抜けた感じがする。
「へぇ、もしかしてお人形さん大好きなヤクザでもいたの?
…まあ話はつけておくよ。
と言っても、メリーは…
あぁメリーってのはそのお人形さんの名前なんだけどね。」
「うちに来るのは偶にだったり頻繁にだったりするのさ。
今来てるかどうかは…まだ確認してないけど
会えるかどうかは運次第かな…」
87
:
百目鬼小百合『ライトパス』
:2023/12/08(金) 20:54:06
>>86
「連中の趣味は知らないけど、味方になってくれたら心強いと思ってね。
特に『例の件』には向いてるんじゃあないかい?
『人形が勝手に動く』なんて、普通は誰も考えないからねえ。
それを見ても『探られてる』とは思わない筈だよ」
向かう先は『ヤクザの本拠地』だ。
最悪、人が近付くだけで警戒される可能性もゼロではない。
しかし、人間でなければ、その警戒を抜けられる。
「あぁ、構わないさ。
その『メリー』を見つけた時に、さっきの話を通してくれりゃあいいんだ。
使える戦力は多い方が、アタシも『作戦』を立てやすくなる」
『メリー』の存在は『保険』だ。
もし頼れなければ、自分とヨハネだけでも動ける。
計画そのものに問題は生じない。
「あとは…………そうだね。
当日まで『体調管理』を頼むよ。
万全の状態で来てもらわなきゃあならないからねえ」
88
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2023/12/08(金) 22:13:40
>>87
「人形が勝手に動いたりはたしかにしないねぇ。
その連中がその可哀想なお人形さんを保護する
かわいい趣味をお持ちなら、ありがたいところだ。」
彼女の作戦を聞く限りで想像して返事を返す。
「了解、メリーさんにちゃんとお伝えしますよ。
体調管理は…うん、大事だね。」
「とりあえず日にちが決まるまで
断酒と禁煙を心がけることにするよ。
疲れないようにね。」
電話越しから楽しそうな表情が浮かんでくるかもしれない。
89
:
百目鬼小百合『ライトパス』
:2023/12/08(金) 22:54:48
>>88
「ハハハ、そこまで上手くいってくれりゃあ言う事なしだ」
ヨハネの言葉は希望的観測だが、裏を返せば余裕があるという事だろう。
落ち着いているのは悪くない。
それくらいの度胸がなければ務まらない仕事だ。
「いやいや、『程々』くらいで構わないよ。
いきなり止めちまっても続かないからね。
むしろストレスの反動で量が増える事だってある。
そっちの方が『身体に毒』だ」
「これはアタシが『断酒』や『禁煙』を止める時に使う口実さ。
生憎アタシの場合は、誰も文句を言いやしないけどね」
その時、電話口から小百合を呼ぶ声が聞こえてきた。
離れた場所にいるらしく、ヨハネからは良く聞き取れないが、
どうやら『年配の男』らしい。
声色からは厳格そうな印象を受ける。
「――――おっと、今のはアタシの『親父』さ。
いい年なんだけど、まだまだ元気でねえ。
どうも呼ばれちまってるみたいだ」
スマホを手にして、畳の上に立ち上がる。
「この辺で電話は切るよ。
くれぐれも『酒』と『煙草』を断つのだけは止めときな」
そのように言ってから通話を終え、父である『百目鬼巌』の下に向かった。
90
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2023/12/08(金) 23:53:28
>>89
「まぁ、念のためってことは承知しとくよ」
ヨハネにとっても少し気をラクに構えたいところのようだ。
進んでそのようにしているのかもしれない。
「…なるほどね。
そういやぁそれで失敗した人間も多いらしいね。
了解。じゃあ量を減らすくらいにしとくよ。
何事もやりすぎは良くないってことね。」
少し極端すぎたか、と反省しているらしい。
「ふぅん親父さんに呼ばれたのね。
お互い親には苦労するタイプみたいね。」
「…わかった。
健康には嗜みも必要だからね。
それじゃまた。」
そういった後、電話を切る。
「……一応探しとくか。教会の中を。」
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