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【場】『 大通り ―星見街道― 』 その3

301功刀 初雪『サクラ・ブルース』:2023/08/15(火) 20:44:45
>>300

「向かう先がたとえ『底』だとしても、『出ない』よりは良いものだわ。
 今いる器が『桶』か『井戸』か、自分の丈は果たして……蛇か、龍か。
 一度出てみなければ分からないでしょうに」

            「…………けほっ」

初雪が『ミイラ男』の正体として立てた仮説は、
『偽りの死』を『利用』している人間ということだ。
それは借金苦から逃れる為か、あるいは…………

「『ノエ』? ふぅん……ま、覚えておきましょう」

(『興味』本位で立ち入れる領域でもなさそう。
 面白い。このヒトを知るなら、もっと外から知るべきかしら?)

           (……ま、今そこまでする程ヒマでもなし)

『装う』ことは重要だ。
生半可な覚悟で剥がすべきでもない。

「…………私のいる場所が、そうも明るい日向に見えるなら。
 確かに、あなたのいる場所は随分薄ッ暗いんでしょうねぇ」

       フン!

強く鼻を鳴らす。

「ま、いいわ。私はこれ以上追求しない。
 次にその顔を見るのが『ニュース』でじゃない事を祈ってるわ」

          ヒラヒラ

         「ご機嫌麗しゅう、『死体男』さん」

立ち去るのであれば、それ以上は背中を追わずに緩やかに手を振る。


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