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【ミ】折れず曲がらず
51
:
『海神の応接間』
:2022/07/24(日) 02:51:26
>>49
「『滅びの運命』が覆れば見えなくなるわ。でも、まだ『滅び』は見えている。
まだ運命を回避する『条件』を達成していないからよ。」
『アル』は物怖じせず『東雲』に言葉を返す。自身の予知に『自信』があるのだろう。
さらに『蓚』が横から口を出す。
「ちょっとしたことで変わることもあれば、そうでないこともある。
『アル』を巻き込む滅びの規模が大きくなればなるほど、直接的な手を打つ必要がある。
ボクが君たちをわざわざ呼んだのもそういうことなんだ。」
「ボクたちだけじゃ『滅び』を免れないなら、『力』を借りようってね。」
>>50
「ええ。むしろ『狂いやすい』といっていいわ。
だから、あたしはこんなものを受け入れる気なんてさらさらないの。
それはお父さんも、ほかのみんなも同じよ。」
「『滅び』の種類は色々よ。今みたいに大きなものから、『階段から落ちて死ぬ』みたいな日常的なものまで。
小さいものなら、あたしの行動一つで覆すことも簡単なんだけど、今回はダメみたい。」
「裏に『強くて大きな意思』みたいなものを感じるの。それを挫くだけの一手を打たなきゃいけないわ。」
>>ALL
「未来は『確定』するまで、あらゆる可能性、そのすべてが存在しているわ。
あたしが見ている『滅びの運命』は、そのうちの『なにもしなければこうなる』と暗示された『悲劇的な未来』なの。
そして、あたしたちの行動次第で『確定』する。」
「あたしにできることは『見る』ことだけ。でも、それらの『予知』から原因を絞ることはできる。
どうすれば滅びを『回避』できるのかを知ることはできるの。」
『アル』は目を閉じ眉間にしわを寄せた。今まさに『予知』を見ているのかもしれない。
「・・・『全力で抵抗すること』。『敵』に力を見せつけ、戦意を挫くこと。
『強くて大きな意思』を持つ何かに、二度とあたしたちに手を出さないよう『思い知らせる』こと。
それが『滅び』を回避する条件。」
目を閉じたまま、『アル』がつぶやく。それに『蓚』が続く。
「つまるところ、こうして『準備』している段階では『滅びの運命』は覆らないということだね。
オレの家族に手を出すクソッタレ共に目にもの見せて―――失礼。
とにかく、君たちに求めることは『防衛』と、思う存分『暴れて』もらうこと。」
「君たちの信念が許す範囲内で、手加減は『無用』。
『敵』もこちらを殺りに来る以上、『覚悟』してきているということだからね。」
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