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【ミ】『出入考』

1:2021/07/04(日) 02:36:35
『S県H市 星見町』。
星見駅から程近い、人通りの多い通りを一本外れると、人気の無い路地に出る。
『青山』が、この路地に足を向けたのは、一通のメールがキッカケだった。
『スタンド使い』である『青山』への『依頼』。
内容も送信者も不明のメールだったが、それを無視しなかったのは、『青山』の個人情報を把握している事を
示唆するものだったからだった。
内容は、直接会って伝える━━━━━━━━━━━━
『青山』は、様々な思惑を交錯させながらも、その一文の指示に従う事にした。
 
 
指定されたその場所に辿り着くと、一人の男が立っている。 
中肉中背の中年男性は、グレーのスーツの上下と同じ色のボルサリーノ帽を目深に被っていた。
両手をポケットに入れたまま、『青山』の姿に気付いた男は、小さく頷いた。
そして、低く抑えた様な声で口を開く。
 
「『青山 流星』・・・・・・・・・・君に、仕事を依頼したい。
最初に言っておくが、断る事は出来ない。
私は、『ある機関』の人間だ・・・・・・・・・・・・・・。
メールを読んだな?
君に関する情報は、全て把握している。
これは、我々の力の一端だが、君を破滅させる事も簡単に出来ると言っておこう。
今の世界は、『情報』が全てだからな。」

27:2021/07/21(水) 02:30:15
>>26
飾り棚を開けると、その隅に小学生の足ほどの大きさの消火器が1本入っていた。
『青山』が、『食堂』にあるブレーカーを見つけた頃、『ボブ』が再び『食堂』に戻って来る。
掛け布団を小脇に抱えた『ボブ』は、無言で『青山』を一瞥し、食卓に置かれたままのグミキャンディーを
4〜5個掴んで口に放り込むと、そのまま『居間』の方へと向かった。

28青山 流星『ルイゾン』:2021/07/21(水) 20:22:57
>>27
「悪いね。ベッド譲ってもらって」

2階へ上がって子供部屋を確認しておこう。

29:2021/07/22(木) 00:18:32
>>28
『子供部屋』の中央付近は、左右の壁が収納式の隔壁になっており、部屋を2部屋に
区切れる仕組みになっていた。
ベッドが両端に1つずつあり、向かい合わせに学習机とタンス、ローチェストが並ぶ。
どちらのベッドも南枕の向きで置かれ、南側のベッドには掛け布団が無かった。
室内の家具に真新しく、使用された形跡は見当たらない。

30青山 流星『ルイゾン』:2021/07/22(木) 19:51:32
>>29
「使った形跡がない。
 やっぱ誰も住んでないんじゃないか?」

部屋から出て書斎のドアのノブを確認。(見るだけで触れはしない)
日常的に使っていれば汚れや傷があるはず。

31:2021/07/22(木) 23:53:10
>>30
『寝室』には、黒檀のドアがあり、鈎型のドアノブが付いていた。
目立った傷や汚れは、特に無い。

32青山 流星『ルイゾン』:2021/07/23(金) 20:41:14
>>31
(こっちも使われてる様子はねえ。
 この何もかもが怪しい依頼、間違いなく裏がある。
 『護衛対象を調べるな』とかのルールは誰が判定する?
 ボブに見つからなかったらセーフか?)

怪しいとはいえいきなり侵入するわけにもいかない。
敵スタンド使いの襲撃というのも気になるし、先に家中の窓を閉めておこう。
開けっ放しよりは侵入時の物音で気づきやすくなるはずだ。

33:2021/07/24(土) 02:18:37
>>32
『家』の窓は、確認の出来ない『寝室』と『書斎』以外は、全て閉まっていた。

34青山 流星『ルイゾン』:2021/07/24(土) 23:09:34
>>33
「用心のためというより使ってないから閉めてあったって感じかぁ?」

ボブを探す。
見つけたら声をかける。

「とりあえず俺は2階にいるから、寝るときは言ってくれ。
 1階も巡回するようにするから」

35:2021/07/25(日) 01:07:05
>>34
1階に降りると、『ボブ』がバスルームの方から現れる。
『青山』が声を掛けると、『ボブ』はズボンのポケットからスマートフォンを取り出した。
 
「夕食を作るつもりだが、どうするね?
私は、21時頃になったら寝る事にしよう。」
 
外は、まだ陽が沈んでいない。

36青山 流星『ルイゾン』:2021/07/25(日) 20:39:52
>>35
「あー、そうだな。
 俺のぶんも作ってくれるか?
 あと電話番号教えてくれないか。
 敷地内なら多少離れても大声出せば届くだろうけど、一応」

自分の番号を伝える。

37:2021/07/26(月) 19:03:04
>>36
互いの電話番号を交換すると、『ボブ』は敷地を見回りに玄関から外へと出て行った。

38青山 流星『ルイゾン』:2021/07/26(月) 21:28:37
>>37
2階へ戻る。

(さて。
 『条件を破ったものは責任を負う』ってのが具体的になんなのかわからねーけど……)

書斎のドア(戸?)の前に立ち、中から物音が聞こえないか確認する。

ドアに小窓などはついているか?

39:2021/07/27(火) 00:27:16
>>38
『書斎』は、『寝室』と繋がっており、『寝室』からしか出入り出来ない。
『書斎』と廊下を隔てた壁には、モノクロの風景画のタペストリーが掛かっている。
描かれているのは、どこかの見知らぬ野原の景色だった。
 
『家』の中は、静まり返っている。
時折、外から自動車のエンジン音が微かに聞こえた。

40青山 流星『ルイゾン』:2021/07/27(火) 20:19:45
>>39
バルコニーに出て庭にボブの姿が見えるか確認する。

今更だが子供部屋は上下(黄色いベッドと青いベッド)のどちらだろうか?
また、部屋の仕切りはどうなっている?
点線で描かれた四角は衣装棚かなにかだろうか?

41:2021/07/28(水) 22:12:13
>>40
『バルコニー』に出た『青山』が庭を見下ろすと、植え込みの前に佇んでいる『ボブ』の姿に気付いた。
 
『子供部屋』の中央付近は、収納式の隔壁になっており、部屋を2つに区切れる仕組みになっている。
隔壁は、収納されている。

42青山 流星『ルイゾン』:2021/07/29(木) 20:18:55
>>41
(真面目に警備してるっぽい……?
 襲撃は本当にあるのか。
 どうするかな……1日だけ様子見するべきか?
 何もわからんことだらけだ)

ボブの様子を確認する。
周囲を見回すなど、警戒している感じか?

43:2021/07/30(金) 00:37:29
>>42
『ボブ』は、周囲を見回す事無く庭をグルリと回ると、裏庭の方へ歩いて行った。

44青山 流星『ルイゾン』:2021/07/30(金) 22:15:04
>>43
(うーん。
 見回ってるようにも、適当にほっつき歩いてるだけにも見える)

バルコニーをそっと歩き、書斎の窓の前へ。
カーテンに隙間があれば慎重に中を覗く。

45:2021/07/31(土) 02:09:55
>>44
『青山』は、『書斎』の窓を覗き込んだ。
クリーム色のカーテンの隙間からは、薄暗い『書斎』の様子が見えた。
 
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
 
左右に3段の引き出しがある木製の書斎机があり、机の上はペン立てとブックスタンドに並べられた本が
整然と置かれている。
人影は無く、物音も聞こえなかった。

46青山 流星『ルイゾン』:2021/07/31(土) 20:34:01
>>45
屋内から目を離し、外を警戒しているふうを装う。

(やっぱり誰もいねえ。
 なにか怪しいものが置いてある感じもないように思える……。
 だがここまで『入るな』とルールで定めるからには何かあるのか?
 うーん、ボブが寝てるタイミングとかでなんとか部屋に入りたいが……)

窓の鍵は閉まっているか?

47:2021/07/31(土) 22:32:26
>>46
窓の鍵は、一般的なクレセント錠で、閉まっている事が見て分かった。

48青山 流星『ルイゾン』:2021/08/01(日) 21:31:03
>>47
(まあ閉まってるよな)

屋内へ戻り、寝室のドアの鍵と、書斎の廊下側の窓の鍵を確認する。

49:2021/08/02(月) 23:24:13
>>48
『寝室』のドアに鍵は掛かっておらず、『書斎』の窓は外側にしか無い。

50青山 流星『ルイゾン』:2021/08/03(火) 20:30:36
>>49
書斎と廊下を隔てる壁に小窓っぽいのがあるのでは?
ともかく、今は確認するだけで侵入はしない。
ボブが就寝するまで待ちたいが、その前に夕食だ。
さっき外にいたからまだ作られていないだろう、しばらくは一応外部からの襲撃を警戒して時間をつぶす。

51:2021/08/04(水) 23:24:17
>>50
小一時間もすると、外は暗くなった。
『ボブ』は、『居間』『食堂』『台所』の照明を点けたまま、夕食を作り始める。
何かを刻む音や炒める音が聞こえ、しばらくすると食欲をそそる香ばしい匂いが漂って来た。

52青山 流星『ルイゾン』:2021/08/05(木) 22:38:57
>>51
「意外と料理男子……!」

ボブが料理している姿というのも興味をそそられるが、呼ばれるまでは外を警戒。

53:2021/08/05(木) 23:23:42
>>52
完全に陽が暮れた外の様子は、点々と設置された外灯に照らし出され、存外明るかった。
人通りは途絶えたが、時折車が『家』の前を通過して行く。
やがて、外灯の明かりが消えると、外は暗闇に包まれ、民家の明かりも疎らになる。
だが、『青山』が『ボブ』に呼ばれる事は無かった。

54青山 流星『ルイゾン』:2021/08/06(金) 21:10:22
>>53
「……。
 一人で食ったのか?
 もう寝てる……?」

ボブに電話をかけてみる。
そもそも本人の番号かも不明なのだ。
このわけがわからん状況、ちゃんと通話する気があるのかは確認しておきたい。

55:2021/08/07(土) 23:39:35
>>54
3回目のコール音で、『ボブ』の声が電話に出た。
 
「YES・・・・」
 
「そろそろ、交代の時間だな。
私は、『居間』にいるから・・・・・・・・・」

56青山 流星『ルイゾン』:2021/08/08(日) 20:26:52
>>55
「OK」

1階へ降りて居間へ。
青山のぶんの食事も作ってあるか?

57:2021/08/10(火) 00:01:39
>>56
一階に降りると、香ばしい匂いが微かに漂っていた。
『居間』では、ソファーに横になったまま、『ボブ』がスマートフォンを眺めている。
テーブルの上には、ミネラルウォーターの600mlペットボトルが1本。
『ボブ』は、『居間』に入って来た『青山』をチラリと見て、スマートフォンをテーブルに置いた。
 
「『台所』に夕食がある。
今の所、異常は無い様だ。」

58青山 流星『ルイゾン』:2021/08/10(火) 21:44:11
>>57
「ありがとさん。
 こっちも特に異常はなかったぜ」

台所へ。
特に異変がなければ食事する。

59:2021/08/12(木) 00:20:12
>>58
『台所』には、シンク台とコンロの間にラップで覆われた大皿が1枚あった。
皿には、10センチ程の焼いた肉が6切れと半分に切ったフレンチトーストが1枚分乗っている。
その横には、刻んだタマネギとキャベツの炒めたものが、控え目に盛られていた。
ラップを剥すと、すでに冷めている事が分かる。
電子レンジで温めると、香ばしい匂いが再び立ち昇って来た。
 
『カチャ・・・』
 
『青山』は、フォークとナイフを棚から取り出し、一番端の肉を一切れ口に運ぶ。
断面が微かに赤味がかった牛肉は、コリコリとした噛み応えのある肉で、噛み締めると肉汁が溢れ出た。
口の中で、肉と肉汁が溶け合う様に混ざり、喉の奥へと流れ込んで行く。
脂のしつこさは無く、サラリとした香ばしい甘みが口の中に残った。
フレンチトーストを齧ると、染み込んだ蜂蜜の濃厚な甘みとバターの香りが、口の中から鼻孔を抜ける。
タマネギとキャベツに味付けは無かったが、肉やトーストに乗せて食べると、シャクシャクとした食感が
アクセントになり、食を進めるのに一役買ってくれる。
 
大皿の食事をペロリと平らげた『青山』は、『居間』の照明が消えている事に気付いた。

60青山 流星『ルイゾン』:2021/08/12(木) 19:38:06
>>59
「ふう、美味かった。
 ん……ボブはもう寝たのか?」

居間をそっと覗く。
ソファで寝ているのだろうか?

61:2021/08/14(土) 00:18:15
>>60
薄暗い『居間』のソファーには、『ボブ』が横になっている様だった。

62青山 流星『ルイゾン』:2021/08/15(日) 23:06:31
>>61
「……」

たぶん寝てるっぽいので静かに2階へ。
寝室のドアの前に立ち、一応中から音とかしないか確認。
何事もなければ、しばらく(1時間位)バルコニーから外を警戒しつつ時間をつぶす。
ボブもまだ眠りが浅いかもしれないし。

63:2021/08/17(火) 00:12:40
>>62
足音を殺して階段を上った『青山』は、『寝室』の前で足を止めた。
室内から物音は聞こえない。
『子供部屋』から『バルコニー』に出ると、頭上に広がっている夜空には、微かな星々が光って見える。
道路は、点々と設置された外灯で照らし出されていたが、歩く人影は無かった。
肌寒いほどの気温では無かったが、それでも一時間もすると身体が冷えたのが分かる。

64青山 流星『ルイゾン』:2021/08/17(火) 21:13:47
>>63
「……そろそろ行くか」

寝室の前へ。
念の為服越しにドアノブを握り、そっと開ける。

65:2021/08/19(木) 01:22:53
>>64
『カチャ・・・・』
 
『寝室』のドアを開けると、ドアの隙間から薄暗い部屋の奥にあるベッドが見えた。
室内に人影は無く、ベッドは綺麗にメイキングされたまま乱れた様子も無い。
 
不意に、スマートフォンに非通知の着信が入った。
応答すると、まだ聞き覚えのある男の声が出る。
 
「開けてしまったな・・・・・・・・・・。
残念だ。
とてもな。
これで、『彼』は外に出てしまった。」
 
『コトッ』
 
ふと、『子供部屋』の方から物音が聞こえた。
 
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

66青山 流星『ルイゾン』:2021/08/19(木) 20:35:21
>>65
「『彼』って誰だよ?」

通話しつつ書斎を見回す。
人、もしくは動物とかがいたような感じはあるか?

67:2021/08/20(金) 00:11:43
>>66
『青山』は、『寝室』に入ると、『書斎』に向かう。
『寝室』に敷かれた白っぽい絨毯は、『書斎』の中にも敷かれていた。
『書斎』のドアは開いており、左右に3段の引き出しがある木製の書斎机がある。
机の上には、ペン立てとブックスタンドに並べられた本が整然と置かれていた。
人影は無く、その痕跡も無い。
 
「『概念』だよ。」
 
『ボト』
 
『青山』は、足元の絨毯に何かが落ちたのが分かった。
 
「『彼』は、ずっとその『家』にいた。
『そういう存在』だった。
誰も『彼』と話した事は無いし、会った事も、会ったという話を聞いた事も無い。
だが、『家にいる』のは分かっていた。
『パリにエッフェル塔がある』のと同じで、実際に見聞きしていなくても『分かって』いた。」

68青山 流星『ルイゾン』:2021/08/20(金) 21:25:02
>>67
「それを先に説明しなかった理由は?
 言わなきゃわからないことってあるだろう。
 少なくとも俺は分かってなかったぜ」

足元を見る。

69:2021/08/21(土) 00:49:48
>>68
『青山』が足元を見ると、小さな黒いものが落ちていた。
室内は薄暗かったが、目を凝らすと千切れた粘土の様な塊である事が分かる。
 
「『分からないから』だ。
もう手遅れだろうが━━━━━━━━━━」
 
      /´〉,、      | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/ (^ーヵ L__」L/    ∧       /~7 /)
 二コ ,|      r三'_」     r--、 (/    /二~|/_/∠/
/__」             _,,,ニコ〈  〈〉  / ̄ 」     /^ヽ、 /〉
'´                (__,,,-ー''     ~~ ̄   ャー-、フ /´く//>
                                 `ー-、__,|
 
スマートフォンを持つ『青山』の手を、生温かい感触が伝う。
同時に、スマートフォンを当てている側の側頭部が、ヒリ付く様に熱くなっていた。
そして、焼ける様な痛みを感じ始める。
 
「『彼』の存在を知っている者が行けば、『彼』は『いる』。
だが、何も知らない者であれば、そこにいるかどうか分からないままで済んだのだ。
部屋を開けない限りな・・・・・・・・・・・・・。」

70青山 流星『ルイゾン』:2021/08/21(土) 19:47:56
>>69
「これは……まさか」

スマホを持つ手を見て、そちらに何事もなければ耳の確認。
それと部屋から出て廊下の電気をつける。
子供部屋のドアはどうなっている?

71:2021/08/23(月) 00:54:08
>>70
スマートフォンを持っている手を見ると、薄闇の中でも血に塗れているのが分かった。
部屋を出ようとすると、ドアの方を向いたまま前のめりに崩れ落ちる。
 
『ドザァッ』
 
柔かな毛質の絨毯の上に投げ出された『青山』は、自分が何故倒れたのか分からなかったが、すぐに
激しい痛みと共に、膝下辺りから足の感覚が無い事に気付いた。
思わず、『青山』の口から叫び声が漏れる。
 
「残念だが、『失敗』だ。
そして、恐らく君は生きて帰る事は出来ないだろう・・・・・・・・・・・・。
そんな事よりも、『彼』が町に解き放たれてしまった事の方が問題だがね。」
 
電話は、プツリと切れた。

72青山 流星『ルイゾン』:2021/08/23(月) 20:13:10
>>71
すぐにスマホで119番。
通報後、スマホで床を照らし、そこを『ルイゾン』で突いてバルコニー側へ吹っ飛ぶ。

73:2021/08/25(水) 00:54:50
>>72
『青山』がスマートフォンに指を滑らせようとすると、それは目の前に零れ落ちた。
 
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
 
絨毯に這いつくばったまま、『青山』は自身の傍らに立っている人影に気付く。
そして、その手に持った『剣』が、ゆっくり振り上げられるのを見つめながら、全てを理解した。
『ルイゾン』は━━━━━━━━━━━
両足に続き、スマートフォンを持った『青山』の腕を切断すると、続けて首筋に刃を振り下ろす。
閉まったままの『バルコニー』の窓に、弾ける様に飛んだ『青山』の首がぶつかった。
 
 
『青山流星』 スタンド:『ルイゾン』
                  →『死亡』

74:2021/08/25(水) 00:55:50
「『失敗』だった・・・・・・・・・・・・」
 
聞き覚えのある男の声が、アクリル製の止め具に立て掛けられたスマートフォーンから響く。
 
「『青山流星』は、バラバラにブチ撒かれていたよ。
『ボブ・クレメンス』は、暗がりで眠っていたから見つからなかった様だ・・・・・・・・・・・・・。」
 
 
「『彼』は、『何処へ行ったのか』?
・・・・・・・・・・・・・『町』にいるのは、分かっている。
会えば分かる。
その時、『生きていられるか』は保証出来ないが。」
 
「『青山』の死体から分かったのは、奴が『自分自身の能力』で殺されていたらしいという事だ。
『彼』が『スタンド使い』なのかどうかは、まだ分からない。
だが、我々の考える通りなら、『それ以上』の存在なのかも知れない。
追跡はしているが、『未知の野生動物』を追跡していると思ってくれ・・・・・・・・・・・・・
『痕跡』を発見する事は出来ても、どんな生態なのかは分からない。
何を食べるのか?
何が必要なのか?
どういう言語を話して、何を目的に生きるのか。
ロックは聞くのか?
映画は、『バタリアン』と『エイリアン』どちらが好きなのか。
今は、少しでも多くの『情報』が要る。」
 
 
「また連絡する・・・・・・・・・・・・・」

75:2021/08/25(水) 00:56:16
 
 
『出入考』
→THE END

76:2021/08/25(水) 01:04:06
青山流星
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