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【ミ】『忘れじの瑕、コメットテイル』
39
:
『サヨナラ_エレジィ・タウン』
:2019/03/19(火) 00:44:22
>全体
窓の外の星見町の景色は流れ去り、少しずつ『非日常』の雰囲気が広がり始める。
そんな中、添乗員からマイクを受け取った『城井』は――――
「ええと、『城井』。
『城井達己』っていいます。
「生まれも育ちもS県H市星見町で、
普段は高校通ってます。
「今日は一人で来ました。
本当は母にプレゼントしようと思ったんですけど、店閉められないからって。
「うちの母親、あれです、居酒屋?小料理屋?そういうの、地元でやってて。
「その辺もあってかな。
『趣味』っていうなら『包丁研ぎ』が、好きで、得意です。
「『禅』って感じで、オススメですよ。
もしこの中に、『本当にそういうミステリー』しようと思って『包丁』とか持ってきた人が居たら、
是非声掛けてください。
「たぶん力になれると思うんで。
力になっちゃうくらい、俺、この旅、マジなんで。
「だから、仲良くしてくださいね」
そのような調子で、無事に自己紹介を終える事が出来た。
車内の全員の視線が集まるのを感じる。少なくとも名前は、覚えてもらえただろう。
パチッ パチッ
最後列あたりから、拍手の音が聞こえ始めて。
「 はァ〜い ありがとうございましたァ! 皆様拍手〜! 」
パチパチ…
パチパチパチパチ
添乗員の言葉で、それがそこそこの大きさになって・・・緩やかに収束した。
「 高校生のっ 城井建己くんでしたァ〜〜〜 」
「 『包丁研ぎ』だなんて家庭的ですねェ〜〜〜 」
「 ぜひ、『マジ』で楽しんでいって、それに、
仲良しさんも増やしてってくださァ〜い! ネッ! 」
そのような当たり障りのないコメントのあと、添乗員は再び自己紹介を望むものを求め始めた。
他の四人が特に誰も手を上げずとも、⑦や⑭、あるいは新しく手を挙げた面々の誰かに当たり、無事進行するだろう。
>>37
(城井)
「お見事。堂に入っているというか――――『鉄板トーク』って感じでしたよ」
「その勢い、あやからせてもらいますか」
スゥーーッ
紹介を終えると、サラリーマン風からのそのような労いと、
まっすぐと手を伸ばす彼の姿が意識に入って来た。
それとは別に――――
「よろしくお願いいたしますわね。城井さん」
ニコ…
隣の②に座る『森ガール』と『ロリータ』のキメラのような女が、にこやかに一言、挨拶してきた。
自己紹介効果がさっそく効いているようだ。『勢い』というものが向いて来ている気がする。
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