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【ミ】『Victim島』
140
:
小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』
:2019/03/10(日) 20:08:16
>>134-135
「……ふむ」
『オクタヴァリウム』 『ウルトラ星見ボーイズ』
「……まず一言、お詫び申し上げます。私は此処に誘われた当初から
貴方がこちらに危害を加えようとする首謀者であるのでは? と嫌疑の念が
少しでも胸中に無かったかと言えば嘘になりますので」
「そして、有難う御座います。私達を助けてくれて……誰かの命を摘むと言うのは
その人がこれから描く物語を私が止める事。正直いって抵抗はありますが
野放しにすれば、それこそ無理半ばに途中で切れてしまう物語を増やしてしまいます
――ですから 『終章』の筆をとりましょう」
馬場ガド子に、深く一礼しつつ告げる。
私にとって誰かへの『殺害』は善悪抜きに、その歯車あって事こそ増える頁(未来)を
途絶える事は一作家の本分に背くからこそ、したくない。
だが今回のケースでは、これもそうせざるを得ない『物語』なのだろう。
『ウルトラ星見ボーイズ』を抹消する。それがこの物語の要ならば。
>>136-139
『手の甲から出す慈悲の刃』
『感覚移植の人型スタンド』
『赤緑の相反する敷物を発現する人型スタンド』
どれも興味深く、頼り甲斐のあるものだ。
ニコッ
全員の説明が終わり、こちらへの注視が増したので。
一抹 貞世君から頂いたコーヒーを目立つ真ん中の位置へ移動する。
「リヴィング・イン・モーメント」
キィィン
コーヒーに小さな『ブリキ金魚』が産み出され、それがコーヒーを包む
『水槽』へと変わり、数センチほど空中に浮遊する。
「私の力は 液体に発現され、液体を水槽にします。
どんな高温や低温、危険性のある液体でもキャッチボールサイズまでなら
包み込み30m内であればドローン程の性能で操作出来ます」
「本来なら索敵の用途に重みを置くのですが……短期決戦を望むならば
此処の台所にある洗剤なりを混合させるなり、油を沸騰させるなりして
殺傷性を高めた水槽を携行させ終えて、準備完了次第出発するべきでしょう」
全員に説明し終えてから、馬場ガド子さんに顔を向ける。
「……と、言う訳なので。台所のものを幾らか拝借して宜しいですか?」
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