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【過】『武闘列伝』
31
:
東雲 忍『ザイオン・トレイン』
:2018/11/24(土) 22:59:19
(こうまで血の気があるんじゃけぇ、格闘技でもやっとったらええじゃろうに)
にわかに騒ぎ立てる観客の声を耳にして、思う。
もっとも、うるさいのは観客だけではなくて実況もだが。
それに関しては尾藤も同じようだ。能力に音が関係しているわけではないと思うが、
やや神経質にがなり立てている。自分の言葉が中断されるのが嫌いなタイプなのかもしれない。
(…っちゅうか、アンタも初戦じゃったんか)
尾藤の構えは『突き』。動作の前モーションを少なくして、速度差を補おうという考えなのか。
しかし今度は『透明化』を使わない。否、使えないのかもしれない。
> 「俺が、お前の『能力』を『理解』したとしたら、どうする?」
「…だとしても、それがどうしたんじゃ」
攻撃を食らった際に、破片の中の塩を文字通り食らったか。
だが、だからといって『ザイオン・トレイン』は簡単に対策が打てる能力ではない。
強いて挙げるなら、『水』だ。塩は水に弱い。しかしそれが分かったからと言って、
極度に不利になるわけではない。能力だけではない、この格闘性能もまた『ザイオン・トレイン』の強さなのだから。
「フッ!」
左を前にした半身になりつつ、左手に握った鞘を振るい、尾藤の刀身、その鍔近くを狙って横から叩く。
鉄製の鞘の重さは、このパワーでカバーできる。スピードの関してはそろそろ『岩塩鎧』による重さが影響してくる頃だが、
全身に纏わない限りはまだ一般人よりは速い動作ができる。
刀を手放せば上々だが、放さずとも衝撃は尾藤の手元に来る。そうすればスキができる。
尾藤がそのまま突いてくるにせよ、刀を引くにせよ、打撃は当てられるはずだ。
尾藤のここに立っている姿が幻覚でもなければ。
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