したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【場】『 大通り ―星見街道― 』

890ブリタニカ『ハロー・ストレンジャー』:2019/11/01(金) 01:08:57
>>889

「『鳴管』からです。『声帯』と同じような器官ですわ」

インコが『人語』を発話できる理由は、
体内構造に人と共通する部分を持つためだ。
鳥類共通の発声器官である『鳴管』に加えて、
インコの舌は分厚く発達し、先端が丸くなっている。
これは人間の舌と似通っており、
それによって巧みな発声を可能にしているのだ。
もっとも、それは『一般的なインコ』の話。
『ハロー・ストレンジャー』の能力は、『更に先』を行っているのだから。

「そうですね。
 そのような声を上げられますと――――
 『ピッ!』という声が返ってくるのではないでしょうか?」

「『細切れに鳴く』のは『対象に注意を向けている時』ですの。
 『警戒』という程ではないですが、『緊張』している状態ですわ。
 それでも近付いてくるというのは、かなりの『反逆児』ですわね」

短く『鳥の声』を発声してみせる。
そして、ケースをパタンと閉じた。
いつもの店で『鳥用フード』を買って、
『出演者達』に『出演料』を配らなければならない。

「ここ以外にも色々な場所で披露しております。
 もし見かけた際は、是非お立ち寄り下さい」

「それでは失礼致しますわ。
 流月さん――――また何処かでお会い致しましょう」

謎めいた微笑と共に『礼』をする。
人間の文化や習慣を覚える必要がある。
単なる模倣ではなく、真に理解しなければならない。
それこそが知識の収集であり、知性の追求なのだ。
そのような事を考えながら、演技の場を後にした――――。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板