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【供】『豊饒の夜』
4
:
名無しは星を見ていたい
:2016/01/25(月) 13:15:55
『名前』:宮國飛香(ミヤグニ アスカ)
『ユ メ』:
亜熱帯特有の熱く重たい雨が全身を打ち、
身に纏う軍服は汗と泥と戦場の熱気を吸って不快に肌へ纏わり付く。
背嚢を放り出し腰に佩いた軍刀を打ち捨てて、
今すぐその場に倒れこんで楽になりたいという気持ちが己を蝕むのが分かる。
その上で尚戦場の地獄を突き進めるのは、
家族の為か、同胞の為か、あるいは偏にこの国の為か。
それすらも分からぬまま、その足は、ただ前へ――
『イ マ』:
19歳の日本人。
昔派手なドンパチがあった辺りの出身で、
両親は既になく、祖父と二人で暮らしていた。
痴呆が進み真偽すら判然としない戦争体験ばかりを
うわ言のように繰り返すようになった祖父が先日ようやく昇天し、
残された金と家と土地を売った金と保険金を持って『星見町』へやって来た。
祖父の戦争トークはそれこそ夢に見るくらい強烈だったが、
本人は他人の為だとか国の為だとかで切った張ったする気持ちにはピンと来ていない。
『星見町』を住処に選んだ理由は、
『天文台のあるような町は、きっと空気が綺麗だろうし』
『空気が綺麗なところで吸うと、タバコがとびきり旨いから』。
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