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アニ「夢なんか叶いもしない頃には。」
1
:
名無し訓練兵
:2016/05/12(木) 18:25:29 ID:59n1rSRE0
注意。現パロ作。
主な登場人物の紹介は、下の方に。
アニ→主人公。幼い頃に出て行った母親を今でも探し続けている。物心ついた時からずっと誰からも愛されずに生きてきた。また、父親のボクシング教育によって、学校から帰ると毎日ボクシング詰めの生活を送っている。
サシャ→街では知る人ぞ知る弁当屋の娘。狩猟民族地方出身で、方言がなまっている。運動神経抜群、スポーツ万能で所属しているソフトボール部では上級生を抑え、1番ショートの座に座っているアニの古き良き友人。
ベルトルト→アニの幼馴染。背が高く、勉強もスポーツも良くこなす万能少年で女子からの人気者。バスケットボールプレイヤーになることを夢見ている。
コニー→サシャの近所に住む野球少年。陽気で明るい性格のため、誰とでも仲良くできる。いつか甲子園に出る事が目標。
2
:
名無し訓練兵
:2016/05/12(木) 18:39:16 ID:59n1rSRE0
アニ「うん!らあっ!」
アニ父「よし!いいぞ!アニ!今日はここまでだ。後で、マッサージしてやるからな。」
アニ「うん・・・。」
アニは部屋を出る。リビングに移る。
アニ「お腹空いたなぁ・・・。」
アニは窓の外を見る。
サシャ「コニー!フライ投げて下さ〜い!」
コニー「おうよ!サシャの姉ちゃん!次、俺には速いゴロ投げてくれ!」
サシャ「はーい!任せとき!」
アニは窓の外を眺める。
アニ「いいなあ。あの子達は自由で。親の決まりもなく、自由で。」
父親が戻る。
アニ父「アニ。横になりなさい。」
アニ「はい。」
アニは横になる。
3
:
進撃の名無し
:2016/05/13(金) 13:41:58 ID:C7tYtZKM0
保険証サイフに入れてる奴wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
http://waranews.livedoor.biz/archives/2930428.html
4
:
名無し訓練兵
:2016/05/13(金) 16:03:58 ID:KKmkZmUs0
アニ「痛っ!」
アニ父「どうだ。今日の練習は。」
アニ「別になんとも。」
アニ父「なんとも?何が嫌なんだ!はっきり言え!」
父親はアニを素手で叩く。アニは痛みをこらえる。
アニ父「夕飯にするぞ。」
アニ「うん。」
食卓に着く。出されたのは生姜焼きだった。アニはその生姜焼きを口に運ぶ。
アニ「(ああ・・・。何て無力なんだろう。私は、いらない人間なんだ。夢なんか無理だ。馬鹿馬鹿しい。)」
アニ「ごちそうさまでした。」
アニは食器を洗った後で、風呂に入る。
5
:
名無し訓練兵
:2016/05/13(金) 16:11:38 ID:KKmkZmUs0
風呂から出て、髪を乾かす。アニは乾かした後、明日の学校の準備をしてから眠りに着く。
アニ「なんでだろう。私は、本当にいらない人間なんだ。なんで、なんで・・・。」
アニは夢を見た。
アニ母「アニー!」
アニ「お母さん!」
アニ母「どうだった?楽しかった?」
アニ「ううん。別に。」
アニ母「あら。ベルトルも。来てくれたの?」
ベルトルト「はい。こんにちは。アニのお母さん。」
アニ母「家に上がってきなさい。お菓子あるから。」
アニ「はーい!」
ベルトルト「あー!アニ!待ってよー!」
アニの母親はもういない。アニが9歳の時に母親の不倫がばれ、アニは父親について行った。そこからだ。そこからもう全てが変わってしまっていた。
6
:
進撃の名無し
:2016/05/13(金) 16:26:36 ID:nusldEao0
今んとこ微妙だな
7
:
名無し訓練兵
:2016/05/14(土) 14:27:48 ID:v8Z/5NZw0
朝だ。何も無い朝だ。アニは目覚める。
アニ「ふああ・・・。」
顔を洗いに洗面台に行く。洗い終わると学校の制服に着替える。
アニ「お母さん、今頃何してるのかな・・・。」
アニは母親の事を思い出した。考えるだけで涙が出てきそうになる。
アニ「いや、考えないようにしよう。」
アニは階段を降りる。朝食を食べ、玄関の前で学校の準備をする。
アニ「行ってきます。」
家を出る。
8
:
名無し訓練兵
:2016/05/15(日) 01:39:19 ID:amOw.2Ug0
アニ「おはようございます。」
先生「おはよう。」
学校の玄関に入る。靴箱に靴をしまう。教室へと上がっていく。
キャーキャー、ワーワー・・・。
ベルトルト「アニ、おはよう!」
アニ「おはよう。」
爽やかな笑顔でベルトルトが階段を駆け上がって行く。アニはその姿を眺めていた。
ベルトルト「何ボーッとしてんの?早くしないと遅れちゃうよー?」
アニ「ああ、ごめん。あんたさ、また背伸びたでしょ?」
ベルトルト「そうかな?あんまり伸びたって感覚はしないんだけど・・・。」
教室の中に入る。
9
:
名無し訓練兵
:2016/05/15(日) 01:50:07 ID:amOw.2Ug0
4時間目の授業が終わり、昼休み前の昼食休憩に入る。
ドン!
アニ「あいたた・・・。」
サシャ「あ、ごめんなさい!大丈夫ですか?!」
その少女は髪を後ろで一つ縛りに束ねていて、背が高くすらっとした印象の持ち主で、日焼けした笑顔がよく似合う絵には描きやすいようで描きにくい感じだった。
アニ「あ、私は大丈夫。」
サシャ「所で、あなたは何か鍛えたりはしてますか?」
アニ「一応、まあ。」
サシャ「やっぱり!?ぶつかってきた時にこの人鍛えてんじゃないって思ったんよ!何やってんの?!」
アニ「ボクシング。」
サシャ「かっけー!!最高じゃん!あ、うちはソフトボールやってんの!こんなに可愛い子がボクシングやってるってカッコかわいいって奴やん!」
アニ「あの、あんた、名前は?」
サシャ「あ、私はサシャっていいます。サシャって読んでください。さっきはつい方言が出ちゃって・・・。」
アニ「私はアニ。アニ・レオンハート。よろしく。」
サシャ「はい!」
これがアニとサシャとの出会いだった。
10
:
名無し訓練兵
:2016/05/16(月) 06:57:14 ID:H4OP5yCk0
アニ「そういえば、あんたの家って何やってんの?」
サシャ「私の家?私の家は3世代で弁当屋をやってます。」
アニ「そう。金持ってんね。」
サシャ「別にそんなではないですけど・・・。」
アニ「うちは貧乏人だからさ。」
サシャ「そうは見えませんでしたけど・・・。」
帰路に着く。
コニー「あー!サシャの姉ちゃんー!」
坊主頭の少年が手を降っている。
アニ「誰?」
サシャ「コニーです。私の近所に住んでる小学生です。」
コニー「なんだよ!悪いのかよ!」
サシャ「うっさい!私は今友達としゃべってんだ!静かにしとき!」
コニー「あ!今日練習だった!じゃーね!」
コニーは走り去って行く。
アニ「面白い奴だね。」
サシャ「そうですか?」
11
:
名無し訓練兵
:2016/05/16(月) 21:36:19 ID:H4OP5yCk0
アニ「やあっ!」
アニ父「いいぞ!もっとだ!もっといけ!」
アニ「はあっ・・・。」
アニは部屋へ戻り、風呂へ行く。風呂場へ入ると1日の汚れを丁寧に流して行く。
アニ「お母さんはなんで・・・。」
アニは母親の事を思い出す。
アニ「お母さんは、お母さんはなんで・・・。」
アニ「なんで、私の事を・・・。」
体を洗い流してから風呂を出る。夕飯を食べてからすぐに寝た。何も夢を見なかった。
12
:
名無し訓練兵
:2016/05/16(月) 21:44:58 ID:H4OP5yCk0
サシャ「おはようございますー!アニー!」
サシャが走ってくる。
アニ「おはよう。サシャ。」
サシャ「おはようございます。よく眠れたん?」
アニ「私はね。サシャは?」
サシャ「勉強していて寝れなかったんよ・・・。ふああ・・・。」
教室に入る。
アニ「思ったんだけどさ、」
サシャ「何なん?どうしたん?」
アニ「あそこの1番後ろの席っていつも空いてるよね。」
サシャ「ああ、そこの席ですね。その席に座ってる人は病弱であまり学校には来ないんよ。あ、でもいい話しとこうか?」
アニ「いい話って?」
サシャ「そうそう!アニってレイスグループって知ってる?」
アニ「ああ、金持ちの贅沢貴族?」
サシャ「そうそう!そこに座ってるのはレイスグループの創業者の娘なんよ!」
アニ「へえ。」
サシャ「確か、名前はヒストリアって言うてたな。」
アニ「ふーん。」
13
:
名無し訓練兵
:2016/05/17(火) 18:40:02 ID:ahgD520w0
アニ「で、どんな人なの?」
サシャ「一応、小学校は一緒やったんやけどね、ぱっと見はアニより背は低い感じやったな。」
アニ「サシャはそいつと話した事はあるの?」
サシャ「いーえ。話したことは無いんよ。何にしろ6年間違うクラスやったし、中学になって始めて一緒のクラスになったって言う感じかな。」
アニ「わかった。次体育。」
サシャ「そうやったね!確か、バレーボールやったっけ?」
アニ「急ぐよ!」
体育館へと移動する。
サシャ「はー!着いた着いた!」
先生「ブラウス、レオンハート!来るのが遅い!」
アニ「すみません。次から気をつけます。」
サシャ「すいませんでしたー。」
体育館へと入る。
14
:
名無し訓練兵
:2016/05/17(火) 18:46:08 ID:ahgD520w0
サシャ「それにしても、アニって運動神経いいですよねー。」
アニ「そうか?サシャの方がいいと思うけど。」
サシャ「あ!見て!」
サシャは指を指す。その方向にはベルトルトがいた。
サシャ「いいですよねー。ベルトルトって。普通にかっこいいと思うんやけどな。」
アニ「え?そう?」
サシャ「アニってベルトルトの幼馴染なんやろ?」
アニ「そうだけどさ、私ベルトルトに興味無いから。」
サシャ「そうなんねー。」
アニ「次何時間目?」
サシャ「6時間目。国語です。」
アニ「国語ねえ・・・。」
15
:
名無し訓練兵
:2016/05/17(火) 22:41:13 ID:ahgD520w0
学校が終わる。サシャは部活があるので、サシャとは別れる。
アニ「さて、何をしようか・・・。」
今日からしばらくは父親がいない。アニにとっては自由な時間だ。もう、何年ぶりだろうか。
アニ「まっすぐ家に帰るとするか・・・。」
アニは家の方角に向かって歩く。何も無い平凡な帰り道だ。
アニ「ただいま。」
返事の無い家にアニのか細い声が帰ってくる。アニは着替え、少し出掛けることにした。アニは私服を持ってはいない。持とうとも思わなかった。
アニ「行くか・・・。」
玄関のドアを開ける。外を見ると金髪に赤いリボンバンダナを巻いた男と背の高い骨格標本のような体型をした髪の長い男が歩いていた。
アニ「変な奴らだ・・・。」
アニは歩く。
16
:
名無し訓練兵
:2016/05/20(金) 14:45:08 ID:LrXFb38M0
アニは大通りに出る。何をしようかと考えながら歩いて行く。いい匂いが漂ってくる。アニはそこへ向かう。
アニ「すいません。コロッケ一つ。」
出てきたのは40代半ばぐらいであろう背の高い女の人が出てきた。顔を見ると誰かによく似ている気がしたのだ。
店員「あいよ!コロッケ一つね!60円ね。」
アニは小銭を渡す。
店員「はい。あったかいうちに食べてね。」
アニは食べながら歩いて行く。さっきの女の人の声がする。
店員「サシャ!あんたまたプリント出してないじゃない!これいつのよ!」
サシャ「えー?分かってるって言ってんじゃん。」
サシャの母「今度やったら承知しないかんね!覚えとき!」
サシャ「はーい。」
17
:
名無し訓練兵
:2016/05/20(金) 15:12:13 ID:LrXFb38M0
サシャが走ってくる。
サシャ「アニ?」
アニ「何?」
サシャ「ほら!」
アニ「ほらって。」
サシャ「さっきの人アニっぽいなって。」
アニ「何が?」
サシャ「さっきあそこでコロッケ買ってったでしょ?」
アニ「そうだけど、どうかした?」
サシャ「そこ、うちの家なんだよね。」
アニ「え?あんた家って弁当屋だったの?」
サシャ「前にも言うたやないの。」
アニ「確かに、言ってたね。」
サシャはアニの腕を手に取る。
サシャ「来て!来て欲しい所があるの!」
サシャはアニの手を引っ張っていく。
18
:
名無し訓練兵
:2016/05/20(金) 22:29:15 ID:LrXFb38M0
サシャに連れられて来たのはサシャの家の裏のガレージだった。
サシャ「爺ちゃん!」
サシャの祖父「おう。なんだ。サシャか。隣は・・・。友達か?」
サシャ「あ、今日ってアッカーマンさんの所行く?」
サシャの祖父「ああ、これから行くところだ。」
サシャ「よかった!アニ!ほら乗って!」
サシャは軽トラックの荷台に飛び込む。アニもつられて乗り込む。
サシャの祖父「いいか?行くぞ?」
サシャ「ぱーっと走らせて!」
車を走らす。アニは風を浴びる。
サシャ「気持ちいいでしょう?」
アニ「うん。」
サシャ「この景色がいいんよねー。」
アニ「んね。」
19
:
名無し訓練兵
:2016/05/20(金) 22:35:40 ID:LrXFb38M0
サシャの祖父「おーい。もうすぐだぞ。」
車は坂を登る。
サシャ「アニ!」
アニ「あ?!あっ!うわぁ!?」
サシャ「よっと!」
アニ「随分きつい坂だね。」
サシャ「でももうすぐだから。」
サシャの祖父「着いたぞー。」
サシャは荷台から飛び降りる。アニもつられて飛び降りる。サシャの祖父がピンポンダッシュを押す。
サシャの祖父「アッカーマンさん。巨人弁当です。」
中から黒髪の切れ目の長い女の人が出てくる。
サシャの祖父「クシェルさん。」
クシェル「あら、巨人弁当さん。待ってください。今兄さん呼んできますから。」
彼女は家の奥へと消えていく。
20
:
名無し訓練兵
:2016/05/21(土) 10:12:49 ID:EKVBiDjw0
クシェル「兄さーん!弁当さん!」
奥から背の高い髭の生やした男が出てくる。
サシャの祖父「ああ、ケニーか。」
ケニー「よう。爺さん。久しぶりだな。」
ケニー「おう。サシャも来てくれたのか。」
サシャ「はい!」
アニ「こんにちは。」
ケニー「いっから上がってけ。」
サシャの祖父「いいっていいって。」
クシェル「いいのよ。上がっていって。もうそろリヴァイも帰って来るし。」
家の中へ上がる。
21
:
名無し訓練兵
:2016/05/21(土) 10:20:33 ID:EKVBiDjw0
家の中は普通の家と変わらない大きさだった。ただ少し違うのはリビングから店の中へと繋がる通路があっただけだった。
クシェル「ちょっと待ってね。今お菓子出すから。」
クシェルは台所へと向かう。その時に玄関のドアの音がした。
リヴァイ「こんにちは。」
サシャの祖父「よう。リヴァイ。大きくなったな。」
リヴァイ「いや、別に。それより母さん。ケニー。」
ケニー「どうした。リヴァイ。」
リヴァイ「俺もよく分からないんだけど、レイスグループが確か、確か・・・。」
ケニー「おい!リヴァイ!落ち着け!」
クシェル「どうしたの!?リヴァイ!はっきり言いなさい!」
リヴァイは怒りを堪えてるのか悲しみを堪えているのかはよく分からなかった。ただ、両者にとってもアニにとっても辛い状況になると言う始まりだったのが確かだった。
22
:
名無し訓練兵
:2016/05/21(土) 10:31:06 ID:EKVBiDjw0
アッカーマン家について
昔から続いている酒屋。名前はアッカーマン酒豪。先祖代々続いており、ケニーの代で8代目。
ケニー→アッカーマン酒豪の8代目。背が高く髭を生やしており、気がつけば煙草を吸っている。昔は中学校の教師だった。リヴァイの叔父に当たり、クシェルの兄。
クシェル→リヴァイの母で、ケニーの妹。穏やかで面倒見のいい人柄。若い頃は読者モデルをやっていた。
リヴァイ→ケニーの甥でクシェルの息子。大学生。アッカーマン酒豪の9代目の名が掛かっている。無表情で無愛想。
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