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エレン「この長い髪を切る頃には」2
62
:
進撃の名無し
:2014/07/28(月) 15:49:18 ID:Oz2Etvso0
捜査が振り出しに戻って悩む三村と斎藤。
今度は惨殺された男女の実家である、名家を両方、再び訪ねてみる事にした。
一応、斎藤が来る前に他の捜査官もその家に足を運んで調査をしていたが、斎藤と三村も調査書以上の情報は得られなかった。
その両家はお互いの家をけなし合い、不仲で有名な名家だった。
お互いはお互いに2人の事件を忘れたがっていたが、一人だけ、2人の死を悼んでいる者が居た。
ジュリエット側の家に使えていた若い使用人の女だ。
使用人の女(アニ)『そうですか。まだ犯人は見つからないのですか……』
斎藤(ジャン)『すみません。こちらも調査を進めているんですが、なにぶん、手がかりが少なくて……何か気が付いたことはありませんか? どんな些細な事でもいいんですが』
使用人の女(アニ)『そうですね。お2人は小さい頃から仲が良く、お似合いの御2人でしたが、お互いの家長同士が仲が悪くて……人目を忍んでお会いされていました。いつか2人でこの家を出よう。そう決意されて、その「いつか」がおよそ1か月前でした。私もその手助けをしてあげたのですが、何分、ここの使用人なので、脱出の手引き以外の事は何も出来ず……』
斎藤(ジャン)『そうですか……』
使用人の女(アニ)『どうかせめて犯人を見つけてさしあげて下さい。どんなに時間がかかってもいいですので。でないと、あの2人が無念が浮かばれませんわ』
斎藤(ジャン)『分かっています。ご協力ありがとうございました』
そして、2人は屋敷を出ると、
斎藤(ジャン)『………三村?』
三村(ミカサ)『妙ではござらんか?』
斎藤(ジャン)『何が?』
三村(ミカサ)『いや、両家の家長同士が仲が悪いと言っておったでござろう?』
斎藤(ジャン)『ああ、そうだったけど、それが何か?』
三村(ミカサ)『であるならば、何故その屋敷同士がこんなに近くに……ほぼ隣同士に建てられているのか。おかしいとは思わぬか?』
斎藤(ジャン)『ん〜前の代の時は仲が悪くなかったとかじゃねえの? 今の代になってから悪くなってきたとか』
三村(ミカサ)『いや、それはないでござる。拙者自身も足で情報を稼いできた故、この両家は代々、少なくとも2代前くらいから仲が悪かったそうだ』
斎藤(ジャン)『ん〜? 祖父の時代から仲が悪いのにって事か。確かにそれは変な話だな。普通、どっちかが引っ越すなり、離れてもおかしくねえよな』
三村(ミカサ)『それに、亡くなった若い男女……跡取り同士が「小さい頃」に会っているのも妙でござる。本当に仲が悪ければ、そんな幼少期から会えるものでござろうか?』
斎藤(ジャン)『あー……』
と、妙に納得する斎藤(ジャン)だった。
斎藤(ジャン)『確かに、ちょっと妙ではあるな。ただまあ、それがなんだって言われれば、俺にも良く分からねえが』
三村(ミカサ)『拙者、もう暫くこの両家の周りを調査してみるでござるよ』
斎藤(ジャン『ああ。確かにその必要はあるかもしれないな。やってみよう』
という訳でとりあえず、両家を離れる2人だった。
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