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アニ「巨人仲間」
1
:
進撃の名無し
:2014/02/23(日) 18:39:29 ID:XpulXmY.0
ユミルとアニがメインのSSです。
42
:
進撃の名無し
:2014/03/07(金) 22:44:51 ID:78FnrhRQ0
アニ「混んでるねぇ」
ユミル「そりゃ私らで最後だからな。席も空いてないさ」
ユミル「あの端の席空いてるな」
アニ「そうだね」
ユミル「おう」
アニ「・・・」
ユミル「・・・一緒に食うか?」
アニ「そうだね」
43
:
進撃の名無し
:2014/03/07(金) 22:46:09 ID:78FnrhRQ0
ユミル「いつも通りだが味気ねー食事だよな」
アニ「そう?私はそうでもないよ」
ユミル「そうかぁ?いつもと同じだよ」
アニ「うん」
ユミル「・・・それで?」
アニ「なにが?」
ユミル「さっき言ってたうまくいかないことって何だよ?」
44
:
進撃の名無し
:2014/03/07(金) 22:46:51 ID:78FnrhRQ0
アニ「あぁその話」
アニ「もしも、もしもだよ。あんたが言葉の通じない奴がいるとしてそいつと」
アニ「コミュニケーションをとりたい場合どうする?」
ユミル「なんだそりゃ?」
アニ「だからもしもだって」
ユミル「なんだよ犬か猫でも拾ったのかよ?」
アニ「違う。そいつは怖がりで小さくて(私からみれば)でもどこか愛嬌があって」
アニ「一緒にいたくなるような奴なんだ。そしてきっと私と同じ境遇なんだ」
45
:
進撃の名無し
:2014/03/08(土) 22:30:16 ID:gp67CcDM0
ユミル「よくわかんねーけどとにかく一筋縄ではいかなそうだな」
アニ「うん」
アニ「・・・で?」
ユミル「でって?」
アニ「なんでもない」
ユミル「嘘だよ。アドバイスが欲しいんだろ」
アニ コクッ
ユミル「がんばれ」
46
:
進撃の名無し
:2014/03/08(土) 22:31:00 ID:gp67CcDM0
アニ「えっ?そんだけ」
ユミル「嘘だよ」
アニ「・・・」
ユミル「黙るなよ」
アニ「嘘つきだ」
ユミル「それは本当だな」
アニ「やっぱりね・・・ん?それはどっちのこと?」
47
:
進撃の名無し
:2014/03/08(土) 22:32:08 ID:gp67CcDM0
ユミル「どっちだろーな」
アニ「・・・ごちそうさま」
ユミル「待てって(からかいがいのある奴)」
ユミル「言葉が通じなくて」
ユミル「それでも仲良くなりたい思うのだったら」
ユミル「まずは相手に対し自分が友好的であることを態度で示さなくちゃな」
アニ「どうやって?」
ユミル「笑顔でいるとか?」
アニ「無理だね」
ユミル「無理じゃねーだろ」
48
:
進撃の名無し
:2014/03/08(土) 22:33:02 ID:gp67CcDM0
ユミル「はいっほら。やってみろよ」
アニ「なにを?」
ユミル「笑顔」
アニ「いやだ」
ユミル「他にもいいアイデアがあるんだけどなー(ないけど)」
アニ「えっどんなの?」
ユミル「まずはこの第一ステップをクリアしなくては教えられないな」
アニ「うぅ」
ユミル「はい。じゃ。ほらっ」
アニ ・・・ニコッ
ユミル「おー可愛い」ナデナデ
アニ「さーわーるーな」
49
:
進撃の名無し
:2014/03/11(火) 23:21:26 ID:LCvtSJPc0
ユミル「もーいっかい」
アニ「なんで」
アニ「いいから教えてよ。やったでしょ」
ユミル「そうだな・・・あっもう時間だ」
アニ「ズルイ」
ユミル「じゃあ夕食のあとでな?」
アニ「わかったよ」
ユミル(それまでに考えるかぁ)
50
:
進撃の名無し
:2014/03/11(火) 23:22:24 ID:LCvtSJPc0
夕食後
アニ ウズウズ チラチラ
ユミル(なんかすげー期待されてる)
ユミル(何も考えてないんだけどなー)
ユミル(まっなんとかなんだろ)
クリスタ「あれっ?どこいくの?」
ユミル「ちょっと散歩にな」
ユミル(いくぞアニ)チラッ
アニ(オーケー)グッ
クリスタ「アニもどこかいくの?」
アニ「えっと、ちょっと星が見たくて」
ユミル(なんだそれ?)
クリスタ「へー。すごいねー」
アニ(納得した!?)
51
:
進撃の名無し
:2014/03/11(火) 23:23:31 ID:LCvtSJPc0
アニ「あれだね。クリスタはちょっとあれなんだね」
ユミル「言うな。素直なだけなんだよ」
アニ「そう。ところでステップ2は?」
ユミル「なんだっけ?」
アニ「なんだっけだって?」
ユミル「冗談だよ冗談」
ユミル「まずはこちらの友好を示したところで」
ユミル「一緒に食事とか」
アニ「無理(巨人だから)」
ユミル「一緒に買い物とか」
アニ「無理(巨人だから)」
ユミル「じゃ散歩とか」
アニ「無理(巨人だから)」
ユミル「じゃどうすればいいんだよ!」
アニ「だから聞いてるの!」
52
:
進撃の名無し
:2014/03/11(火) 23:24:41 ID:LCvtSJPc0
ユミル「なんつーめんどくさい奴なんだよそいつは」
アニ「別にいいでしょ。そんなのは関係ないもの」
ユミル「そうかぁ?まぁ好き好きだしいいけどよ」
ユミル「じゃえっとプレゼントとかどうだ?」
アニ「プレゼント?」
ユミル「そうプレゼント」
アニ「けど相手が喜ぶかどうかわからないじゃない?」
ユミル「だったらお前がもらって喜ぶものにしたらどうだ?」
アニ「そう・・・それは良さそうだね」
ユミル「おう。ちなみに何を考えてる」
アニ「パーカー」
ユミル「それ以外で」
53
:
進撃の名無し
:2014/03/12(水) 10:16:00 ID:y5egWFT20
おお続いてた
54
:
進撃の名無し
:2014/03/13(木) 00:37:22 ID:W18lCWRs0
アニ「難しいね」
ユミル「いやいやまだあんだろ。もっと考えようぜ」
アニ「じゃあ何をもらったら嬉しい?」
ユミル「金」
アニ「うわ」
ユミル「冗談だって引くなよ」
ユミル「どんな奴だって綺麗なもの美しいものをもらったら嬉しいんじゃないか?」
アニ「どんなのが?」
ユミル「身近なものでいったら花とか」
アニ「意外だね」
ユミル「うるせっ」
55
:
進撃の名無し
:2014/03/13(木) 00:38:02 ID:W18lCWRs0
次の日
アニ「じゃっ」
ユミル「いってくるのか?」
アニ「うん」
ユミル「会えるといいな」
アニ「ありがと」
ユミル「プレゼントは?」
アニ「用意する」
ユミル「がんばれよ」
アニ「うん」
ユミル「私も付いていこうか?」
アニ「いやいいよ。気にしないで」
ユミル「わかったよ」
56
:
進撃の名無し
:2014/03/13(木) 00:38:45 ID:W18lCWRs0
ユミル「もう夕方か・・・アニはうまくいったか?」
ガチャ・・・
ユミル「おう・・・会えたか?」
アニ フルフル
ユミル「そうか・・・次は会えるといいな」
アニ「・・・そうだね」
57
:
進撃の名無し
:2014/03/15(土) 23:35:06 ID:MkbpA1yM0
ユミル「今日もいくのか?」
アニ コクッ
ユミル「今日は天気が悪いぞ?」
アニ「いやでも今日こそいるかも知れないし・・・」
ユミル「止めはしねーけどさ」
58
:
進撃の名無し
:2014/03/15(土) 23:36:12 ID:MkbpA1yM0
森の中
ポツポツ・・・
アニ「雨が降ってきてしまった・・・」
アニ「だけど今日はきっと会えるよ。この前は巨人でいたから」
アニ「こなかったんだ。この前は怖がらせてしまったからね」
ユミル(どんな奴に会うのか気になって後をつけてきたが)
ユミル(あいつ何一人でぶつくさ言ってんだ)
アニ「このプレゼント喜んでくれるかなぁ?」
ユミル(げっあいつ本当に花をもってきてる)
ユミル(不恰好な花束だ・・・自分で摘んできたのか?)
59
:
進撃の名無し
:2014/03/15(土) 23:37:50 ID:MkbpA1yM0
アニ「来ないね・・・」
ユミル(来ないな)
アニ フゥ・・
アニ「ねぇいるんでしょ?聞いてよ!」
ユミル(えっ私のことか?)
アニ「私はいままでさ、ずっと一人だったんだ」
アニ「小さいときの記憶なんて今と同じで訓練した思い出しかない」
アニ「それで友人なんて一人もいなくてそれでもいいと思っていた」
アニ「これから私がすることがどんなことか考えれば当たり前の話だけど」
アニ「だけど・・・だけどさぁ」
アニ「やっぱりつらいよ・・・」
ユミル(アニ・・・)
ユミル(見ていられないな)
60
:
進撃の名無し
:2014/03/15(土) 23:39:25 ID:MkbpA1yM0
ガサッ
アニ「誰!?」
ユミル「私だよ。悪いなちょっと気になってな」
アニ「ユミル」
ユミル「今日も会えなかったな」
アニ「うん」
ユミル「もう帰ろうぜ?ほらっそんなに濡れちゃあ風邪ひくからさ」
アニ「・・・」
ユミル「綺麗な花だ。帰って飾ろうぜクリスタも喜ぶさ」
アニ「私はやっぱり駄目なのか?」ジワッ
ユミル「おいっ泣くなって」
アニ「泣いてない」ゴシゴシ
61
:
進撃の名無し
:2014/03/15(土) 23:40:20 ID:MkbpA1yM0
アニ「もうあいつは・・・」
アニ「もう私のこと嫌いになっちゃったのかなぁ?」
ユミル「そんなことない。また会えるって」
アニ「嘘ばっかり」
ユミル「嘘じゃないさ。私が一度でも嘘をいったか?」
アニ「何回も」
ユミル「そりゃそうだ」
62
:
進撃の名無し
:2014/03/15(土) 23:43:33 ID:MkbpA1yM0
ユミル「けどほんとのことも言うから」
ユミル「お前はきっとまた会えるよ私が保証してやる」
ユミル「ユミル様がいうことに間違いないさ」
アニ「まぁ・・・期待してるよ」クスッ
ユミル「あっお前期待してないなー」
アニ「ハハッ」
ユミル「よしっじゃあ帰ろうぜ」
アニ「うん」
63
:
進撃の名無し
:2014/03/16(日) 02:17:33 ID:qWZ9w/oE0
おお…
巨人にならずとも良い関係が築けそう
切なほっこりする
乙です続き楽しみ
64
:
進撃の名無し
:2014/03/16(日) 20:02:07 ID:6Y5JJhBY0
ユミル「ただいま」
クリスタ「おかえり。最近どうしたの訓練が終ったらすぐ出かけてしまって」
クリスタ「あれっ?二人とも雨に濡れちゃって」
ユミル「まぁこれは色々あってだな」
クリスタ「拭くものを持ってくるね」パタパタ
アニ「いい奴だね」
ユミル「いい奴だろ」
ユミル「でもあいつも結構つらい境遇にいたんだぜ」
アニ「そうなの?」
ユミル「あぁけどここにいる奴ら全員そうなのかもな」
65
:
進撃の名無し
:2014/03/16(日) 20:03:18 ID:6Y5JJhBY0
クリスタ「二人供タオル持って来たよ」
ユミル「サンキュー」
アニ「・・・ありがと」
クリスタ「その花どうしたの?」
アニ「これは・・・」
ユミル「二人で摘んできたんだ。部屋に飾ろうと思って」
クリスタ「ほんと?綺麗だね。そうだっ花瓶を探してくるね」パタパタ
ユミル「ありがとなー」
アニ「ふふっ」
ユミル「なぁお前が会いたい奴って誰なんだ?」
66
:
進撃の名無し
:2014/03/16(日) 20:04:15 ID:6Y5JJhBY0
アニ「・・・」
ユミル「言いたくないならいいけど」
アニ「あんたは・・・ユミルは巨人のことをどう思う?」
ユミル「一般的には忌み嫌うべき脅威だ」
アニ「そうだね。巨人はそういうもんだね」
ユミル「お前・・・まさか?」
アニ「巨人にもいい奴っているのかな?」
ユミル(そういえばあの森って私が以前巨人になって)
67
:
進撃の名無し
:2014/03/16(日) 20:06:28 ID:6Y5JJhBY0
アニ「聞いてる?」
ユミル「悪い悪い。少し考えごとをしていたよ」
ユミル「お前が友人になりたいって思うならいい奴だとか」
ユミル「悪い奴だとか関係ないだろ」
アニ「ありがとう」
ユミル(まさか本当に?)
アニ「笑ってくれても信じてくれなくても構わない」
アニ「私は巨人(正確にはその中の奴)と仲良くなりたい」
ユミル「マジか?」
68
:
進撃の名無し
:2014/03/16(日) 20:07:22 ID:6Y5JJhBY0
ユミル(こいつが友人になりたい奴って私のことか?)
ユミル(いやっそれよりもこいつが女型の巨人だったのか)
アニ「どうしたの?」
ユミル(どうしたらいい?私がその巨人だよっていうべきか?)
アニ「やっぱり変だよね」
ユミル(駄目だろ。私もアニもいろんな事情があるんだ)
アニ「もう一度会えたらって」
ユミル「なんでもう一度会いたいって思うんだよ?」
アニ「何回も言ってることだけどきっと友人になれると思う」
ユミル(だけどこいつの気持ちにも答えてやりたい)
69
:
進撃の名無し
:2014/03/16(日) 20:08:21 ID:6Y5JJhBY0
クリスタ「花瓶あったよー」
アニ「忘れてた」
クリスタ「酷いなー」
ユミル「ありがとなクリスタ」
クリスタ「どういたしまして。あっごめんなさい二人とも着替えたほうがいいよね」
クリスタ「着替え持ってくる」パタパタ
アニ「いい子だね」
ユミル「いい子だろ」
ユミル(クリスタもこいつもなんで私達はいつまでも苦しんだり悩んだりしなきゃなんねーんだ)
ユミル(・・・ったく。気にくわねーな)
70
:
進撃の名無し
:2014/03/16(日) 20:09:02 ID:6Y5JJhBY0
ユミル「なぁ明日もう一度今日の場所にいこうぜ」
ユミル「必ず会えるさ。必ず」
アニ「そうだね。・・・ついてきてくれる?」
ユミル フルフルッ
アニ「そう」
ユミル「そんな悲しい顔すんなって今度はうまくいくから」
アニ「わかったよユミル様を信じましょう」
ユミル「信じてくれよ」
71
:
進撃の名無し
:2014/03/17(月) 01:05:07 ID:y75TufZA0
ユミルは気づいたか
さすが年の功だなwww
次回の巨人化会瀬でどうなるか楽しみ
乙です!
72
:
進撃の名無し
:2014/03/18(火) 00:58:11 ID:fINdbGKw0
次の日
アニ「いつもの場所に着いたけどさ」
アニ「あんまり期待してないんだ。ユミルには悪いけどね」
ユミル「お前さ、一人のほうが良く喋るのか?」
アニ「ユミル?どうしてここに?来ないっていったじゃない」
アニ「まぁいいか。あなたも待ってみる?どうせこないよ」
ユミル「ハッ・・・」
アニ「何?」
ユミル ニコッ
アニ「えっ?」
ユミル「ここからお前がどういう行動に出たってなにも悪くないさ」チャッ
アニ「どうしたのナイフなんて出して?」
ユミル「ほらほら、そんな顔すんなって」スパッ
カッ!
73
:
進撃の名無し
:2014/03/18(火) 00:59:48 ID:fINdbGKw0
アニ「まさかユミルが?まさか?」
ユミル(騙すつもりなんて微塵もなかったよ)
アニ「あなたが巨人なの!?」
ユミル(いまの私にはお前がよく見えてしまう)
ユミル(だけどその顔は驚いているんだろか?怖がっているのだろうか?)
ユミル(よくわからない。お前は今どんな感情なんだ?)
アニ「そうか・・・そういうことなんだね」
ユミル(お前は私を認めるか?お前が巨人だと知っている私を?)
アニ「・・・」ダッ
ユミル(あっ行っちまった・・・これは予想外だな)
74
:
進撃の名無し
:2014/03/18(火) 01:01:20 ID:fINdbGKw0
ユミル(どうなるんだ。まさかあのバカデカイ巨人でも連れてきて)
ユミル(もしかしたら殺されちまうのか?)
ユミル(流石に勝てねぇよなー)
ユミル(私はただお前とさ・・・)
ズシーンッズシーンッ!
ユミル(きっ来た!)
75
:
進撃の名無し
:2014/03/18(火) 01:02:53 ID:fINdbGKw0
ユミル(一人だ!アニも巨人になっている)
ザッ
ユミル(止まった?)
アニ(・・・)スッ
ユミル(やっやるのか?)
アニ(これっ)
ユミル(手を差し出せって?)
アニ(受け取って)
ユミル(これって・・・花か?)
アニ(そう)
アニ(友好の証でしょ?)
76
:
進撃の名無し
:2014/03/18(火) 01:04:16 ID:fINdbGKw0
ユミル(じゃさっきいなくなったのは)
アニ(今日は花を忘れちゃって)
ユミル「ハッハハハ!」
アニ(うわっどうしたの)オロオロッ
ユミル(なんだよ。バカじゃねーか私は)
ユミル(なんで信じなかったんだよ)
ユミル(あー笑えるくらい情けねーな)
77
:
進撃の名無し
:2014/03/18(火) 02:02:27 ID:MLiX3S..0
優しい時間
花をあげる女型かわいいな
78
:
進撃の名無し
:2014/03/20(木) 00:03:16 ID:OCF6mFx.0
ユミル(おーいアニ)チョイチョイ
アニ(なに?)
ユミル(これをみろ)カキカキッ
アニ(なーに?)
アニ(ちょっと待っててだって?)
ユミル(そう。ちょっとだけな)チョコット
アニ(ちょっとだけだよ)チョットネ
ユミル(じゃ)ダッ
アニ(じゃ)バイバイ
ユミル(うーん喋らなくても)
アニ(伝わるもんだね)
79
:
進撃の名無し
:2014/03/20(木) 00:04:45 ID:OCF6mFx.0
アニ(まだかなー)
ユミル(待ったか?)ヨッ
アニ(ううん大丈夫)モンダイナイヨ
ユミル(じゃあこれをお前に)ドウゾ
アニ(あっ花だね。ありがとう)
ユミル(後で持って帰ろうぜ)
アニ(部屋が花だらけになっちゃうね)
ユミル(クリスタも喜ぶな)
アニ(うん)
ユミル(・・・あともう一個渡したいものがあってさ)モウイッコ
アニ(ほんと?ありがとう)ナーニ?
ユミル(ちょっと元に戻ろうぜ)
アニ(・・・うん)
80
:
進撃の名無し
:2014/03/20(木) 00:05:38 ID:OCF6mFx.0
ユミル「・・・よっ」
アニ「・・・どうも」
ユミル「うおい。なんでこっちのほうが気まずいんだよ」
アニ「なんでだろうねぇ」
ユミル「とにかくまずは花ありがとな」
アニ「あなたもね」
アニ「あと何かあるの?」
ユミル「そうだそうだ。ほらっこれ」
アニ「服を?ありがとう」
81
:
進撃の名無し
:2014/03/20(木) 00:06:55 ID:OCF6mFx.0
アニ(あっパーカーだ。この前いったの覚えてたんだ)
アニ「いつの間に買ったの?」
ユミル「今日クリスタに買いに行ってもらって、さっきはそれを受け取りに戻ったんだよ」
アニ「クリスタにも何かお返ししなきゃ」
ユミル「この花でいいだろ」
アニ「クリスタには花が似合いそうだね」
ユミル「私達はそんな柄じゃないよな」
アニ「残念ながらね」
82
:
進撃の名無し
:2014/03/20(木) 00:08:33 ID:OCF6mFx.0
アニ「あのさ一つ聞きたいことがあるんだ」
ユミル「奇遇だな。私もある」
ユミル「なぜ私を信じてくれた?」
アニ「えっ?信じるって?」
ユミル「そうなのかよ。敵だとか考えなかったのか?」
アニ「考えもしなかったよ」
アニ「あなたが巨人になる前の笑顔を見てからね」
ユミル「そういうことかー」
83
:
進撃の名無し
:2014/03/20(木) 00:10:02 ID:OCF6mFx.0
アニ「じゃあ次は私から」
アニ「なんで私に正体を明かしてくれたの?」
アニ「あなたは私よりも早く私達のことに気付いた」
アニ「だからあなたの選択としてはこのまま黙っていることもできるでしょ?」
ユミル「こっちも大した理由じゃねーよ」
ユミル「ちょっと気に食わないって思ったんだ」
アニ「気に食わない?」
84
:
進撃の名無し
:2014/03/20(木) 00:12:30 ID:OCF6mFx.0
ユミル「お前の言うとおり知らない振りしてたほうがお互い安全だってわかるけどな」
ユミル「それでおしまいだ」
ユミル「この力を持ってる私達はさ、どう考えても過去にも未来に苦難と苦痛があって」
ユミル「いや苦難が待ち伏せているか?どっちでもいいや」
ユミル「ちょっとそんなのにうんざりしたんだ」
アニ「ちょっとよくわからないね」
ユミル「だーかーら。要はお前とこんな風に話すほうが楽しいってことだよ」ゲシゲジ
アニ「やーめーて」
85
:
進撃の名無し
:2014/03/20(木) 00:14:15 ID:OCF6mFx.0
アニ「もうっ髪がグシャグシャ」
アニ「まっ確かにそんな未来はいやだね」
ユミル「願うしかねーよ。今の段階では。私達に幸運があることを」
アニ「叶わないから願うのでしょ?」
ユミル「おー乙女だなーこいつめ」ゲシゲシ
アニ「やーめーてーよ」
ユミル「だけど違うな大人な私が教えてやるさ」
ユミル「叶ったり叶わなかったりするから願うのさ」
アニ「訳わかんないね。だったらどうするの」
ユミル「願いまくる。それだけさ」
アニ「バカみたい。どこが大人なの」
ユミル「かっこいいだろ」
アニ「だからどこが?」
ユミル「大人になったらわかるさ」
アニ「・・・なれたらね」
ユミル「なれるってそれこそ願えよ」
86
:
進撃の名無し
:2014/03/20(木) 00:16:05 ID:OCF6mFx.0
アニ「あのさ・・・」
ユミル「なんだ?」
アニ「もう日が暮れそうだね?」
ユミル「そーだなー」
アニ「・・・」
ユミル「・・・」
ユミル(きっと私達はまだ)
アニ(話す言葉を探しているんだ)
ユミル(すぐそこに最悪があって)
アニ(こんな風に話せなくなるってわかるから)
87
:
進撃の名無し
:2014/03/20(木) 00:18:55 ID:OCF6mFx.0
アニ「それで・・・」
ユミル「うんうん・・・」
ユミル(だから私達はまだ)
アニ(話を続けるんだ)
ユミル「そういやあんときクリスタがさー・・・」
アニ「・・・アハッ」
ユミル(こいつ笑うと可愛いな)
ユミル(過去と未来はどうであれ今日の私とお前は決して間違ってないさ)
・・・
ユミル「そろそろ帰るか?」
アニ「うん」
アニ「じゃまた明日からもこんな風に話そうね」
ユミル「当たり前だろ?」
88
:
進撃の名無し
:2014/03/20(木) 00:23:20 ID:OCF6mFx.0
これで終わりです。ありがとうございました。
また、レスありがとうございます。嬉しかったです。
89
:
進撃の名無し
:2014/03/20(木) 01:14:51 ID:B30k78MA0
アニユミ巨人同士の遭遇から友情まで視点もが面白いな
すごく良かった
いつも楽しみにしてたよ
さりげない癒しの一時をありがとう
次回作も楽しみにしてます
90
:
進撃の名無し
:2014/03/20(木) 01:15:30 ID:B30k78MA0
あっ忘れた
乙でした!!
91
:
進撃の名無し
:2016/02/22(月) 22:59:50 ID:qHK3vDYM0
いいね
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