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エレン「何だ…夢か」

1名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/01(金) 00:01:50 ID:95QNiF7k0
*11巻の嘘予告を元ネタに妄想します。
*現代パロと訓練兵時代をエレンが交互に行き来するパラレル物語です。
*結末は考えないで見切り発進します。どんな結末にするか自分でも現時点では分かりません。
*基本エレミカです。でも展開次第では他カプが入り乱れる可能性有り。ご注意。
*期待されれば、いつでもお色気展開は挟んでいくので宜しく!!

542名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/17(日) 17:12:21 ID:XSg2HZEc0
ゆっくり、ゆらゆらと、揺られる。ゆりかごのような速度で。

三笠(はあ……もっと…激しくして欲しい…!)

三笠の方も自分から腰を揺らした。中を締め付けて、どんどん、その快楽を追っていく。


ぐちゅ……

ぐちゅ……

音が、卑猥に小さく響くその部屋の中で、江蓮は少しずつ力を加えた。

腰の力を強める。もうそろそろ、いいだろうか。

しかし、その時……


トントントン………


再び誰かが階段を上がってくる音が聞こえた。

江蓮(ま、まずい…!)

今度は先程より肝が冷えた。この姿をもし見られたら一発アウトだ。

江蓮はすぐさま布団を被って自分と三笠の姿を隠した。

最悪、麩を開けられたらこれで誤魔化すしかない。

江蓮は暫く動きを止めて様子を見た。

そして……


トントントン……


足音は去っていった。

江蓮は深く息を吐き出した。危ない危ない。

543名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/17(日) 18:00:35 ID:XSg2HZEc0
江蓮(さっきから、何で父さん、階段行ったり来たりしてんだ?)

まさか、感づかれているのだろうか。やはり止めた方が良かったのだろうか。

でも、挿入までしておいて、ここでイカずに止めるなんて出来ない。

多少強引だったが、江蓮は腰の動きを強くした。

もう、一気にいこうと思って。

三笠(ああああっ……くる……もう…無理……!!!)

三笠はその直後、絶頂を迎えてしまった。ぐぐぐっと、締め付ける力が激しくなる。

江蓮(おおおおっ……これはっ……!)

堪えていたものを一気に引き抜かれるような感覚だった。

塞き止めていたものが一気にきて、江蓮も三笠に少し遅れてほぼ同時に絶頂を迎えた。

江蓮「はあ……はああ……あー………」

二回目の方が、ハラハラした。正直、こういうセックスは癖になるとまずいと思う。

もっと酷いスリルを欲しがる自分が生まれてきそうで、江蓮は自分が怖くなった。

三笠のタオルを外してやると、タオルがベトベトだった。

外した直後の、三笠の顔が、すごくエロくて。

江蓮の息子はもう一回、復活した。

江蓮「…………………」

三笠「はあ……はあ……最初のより、気持ちよかった」

江蓮「そ、そうか……それは良かった」

三笠「でも、江蓮、まだ収まってない。一度、イったんでしょう?」

コンドームの先には白い液体が留まっている。

江蓮「………イったけど、すぐ元に戻っちまった」

三笠「……そう」

544名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/17(日) 18:10:57 ID:XSg2HZEc0
三笠はそれにそっと触れた。


ビクン………


江蓮「お、おい……」

三笠「口で、してもいい?」

江蓮「えっ……いや、でも……」

三笠「江蓮も、口をタオルで縛れば大丈夫」

江蓮「………今度は俺の番ってわけか」

三笠「タオル、してもいい?」

江蓮は頷いた。そして唾液のついたタオルをそのまま使用する事にする。

三笠はそっとコンドームを外した。

そしてそれを縛ってゴミ箱に入れると、自分の両手をそっとそこに添えた。

江蓮「待ってくれ。一応念の為、布団かぶせていいか?」

三笠「……そうね」

三笠は布団に隠れるようにした。

江蓮は自分で自分の口を縛るようにタオルを後ろで縛った。

そして、両腕で自分の体を支えるような姿勢になる。

江蓮「………! (うお……三笠の口ん中、気持ちいい)」

いきなりがぶっといった三笠の口の中は温かくて、しっとりしていた。

545名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/17(日) 18:34:55 ID:XSg2HZEc0
江蓮(うーん、これは……結構きついな)

声が出せないというのは、意外としんどいと思った。

快楽を外に放つ事が出来なくて内側に溜まっていく感覚がある。

江蓮「ん………」

息をうまく吐き出せないから、息苦しい。

そのせいで、体がまた熱くなってきた。

三笠もきっと熱いだろうが、布団を被せておかないと万が一の時が怖い。



ねちょ……

ペロペロ……


先端を舌先でつっつくように舐めている。

ぶるっと、体が震えた。

また、深く喉の奥に入っていく。

あそこがどんどん固くなっていく。

睾丸の裏側に手が添えられた。そのあたりも触られると堪らなくなる。

江蓮(ん……あああっ………)

ぐっと、快楽の波が大きくなった。

ぐわっとくる、大きな波に、一度、やばいと思ったが、

その直前で、三笠の口が離れた。

どうやら、ちょっと疲れたらしい。小休止しているようだ。

三笠「はあ……はあ……はあ……もう一回」

546名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/17(日) 18:50:50 ID:XSg2HZEc0
まるで、水泳の息継ぎのようだ。

息を止めて、進んで、また吐き出して、呼吸を挟む。

クロールのリズムに近い形で、三笠は江蓮のそこに奉仕した。

唾液はべちょべちょに散らかっていて、ぬるぬるしている。

そろそろ口を離さないと、三笠にもかかってしまうし、布団も悲惨な事になるだろう。

江蓮は三笠と同じく、足を使って三笠を挟んだ。

三笠「江蓮…?」

それをやめろ、という合図として受け取り、布団から出て顔を上げた三笠だった。

三笠「もういいの? まだイってないのに」

江蓮(こくり)

三笠「出してもいいのに。飲むから」

江蓮(フルフル)

三笠「どうしても、ダメ?」

江蓮(こくり)

三笠「どおおしても、ダメ?」

江蓮(こくこく)

三笠「こんなに、硬いのに」

江蓮(ビクン!)

三笠「あともうちょっとで出るでしょう?」

江蓮(こくり)

三笠「じゃあ、私が口で出してあげる……」

江蓮(フルフルフルフル)

三笠「どうしてそんなに嫌がるの?」

江蓮は布団を顎で示した。

三笠「布団、汚すかもしれないから?」

江蓮(こくり)

三笠「私が全部飲み込んじゃえば問題ない…」

江蓮(フルフルフルフル)

547名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/17(日) 19:01:14 ID:XSg2HZEc0
もう面倒臭くなって、江蓮はタオルを外した。

江蓮「もういいって。後は手で出すから。ティッシュとってくれよ」

三笠「むー」

江蓮「飲ませるのはまた今度な」

三笠「なら仕方ない」

三笠は渋々折れて、ティッシュの箱を取った。

江蓮はそれを何枚か取って、自分の陰茎に被せた。

来るべきソレに備えて上下に擦る。

江蓮「……一緒に、手を添えてくれるか?」

三笠「! うん!」

三笠は嬉しそうに右手を添えた。

そして一緒に、絶頂まで導く。


シコシコシコシコ……


江蓮「はあ…はあ……うっ………!!!


ドピュ………!!!


飛び出たそれの匂いが部屋に残る。

イカ臭いその匂いに、三笠は少しだけ酔ったような気分になった。

三笠「はあ………江蓮のイった顔、じっくり見れた」

江蓮「え? ああ、そうか…前回はあんまり余裕なかったもんな」

三笠「うん。とてもセクシーだった。もう一回見たい」

江蓮「えええ? マジか。まあ…出来なくはねえけど」

三笠「じゃあ見せて。江蓮が自分でしてるとこ、観察したいから」

江蓮「そっか……」





そんな感じで、その日の夜は、

江蓮がもう一度だけイって、二人は営みを終えた。

すっかり夜遅くまでイチャイチャしたせいで、眠くなってきた。

二人はそのままの格好で布団の中で眠りについた。

互いの体温を感じながら、幸せな眠りについたのだった…。

548名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/17(日) 19:20:56 ID:XSg2HZEc0
(ここからエレミカサイドの方に少し戻ります)





エレンはミカサに避けられていた。今度は、他の女子のせいじゃない。

ミカサ自身が、エレンを避けているという奇妙な事態に、エレンも落ち込んでいた。

アルミンは「あらら…」といった風に困っている。

エレン「……………」

いつもなら朝から一緒に飯を食うのにここ数日、ミカサはサシャを捕まえて二人で食べていた。

エレンはその様子をじーっと睨みつけている。

アルミン「そんなに睨むと、ミカサが戻りづらいから止めなって、エレン」

エレン「だってよ………やっと、やっと、ここまできたっていうのに」

アルミン「僕はむしろこうなるだろうと思ってたよ。前々から」

エレン「くっ………」

アルミン「暫くは様子を見るしかないよ。エレンもそう焦らずに……」

しかしエレンは悔しがっていた。折角、折角、ここまできたっていうのに。

エレン「あいつ、覚悟しろって言ったのに……!」

そう。実はミカサはあれ以来、エレンの顔をまともに見れなくて、照れすぎてエレンと距離を取ってしまうようになったのである。

所謂、意識し過ぎてテンパってる真っ最中なのだ。

549名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/17(日) 20:01:51 ID:XSg2HZEc0
今日はここまでノシ
( ´ ▽ ` )ノ

550名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/17(日) 21:01:59 ID:bgy58mlY0
ミカサは天使か結婚しよ

551名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 00:55:36 ID:XSg2HZEc0
サシャ「ミカサ、エレン達と一緒に食べなくていいんですか?」

ミカサ「……………」

ミカサは罪悪感はあったが、首を縦に振った。

今はエレンと目が合っただけで、もう体中が痺れて何も出来なくなるのだ。

周りの女子もまさかミカサがここまで豹変するとは思わず、互いに見やって困っている。

ハンナ「ミカサ、折角に両思いになったのに勿体無いよ。照れくさいのは分かるけど……」

ミーナ「うーん……しかしミカサがここまで乙女になるとは思わなかった」

ユミル「ああ。今までが今までなだけにな」

クリスタ「そうね。今までは、周りがどう言おうと、エレンにべったりだったのに……」

アニ(まあ、今までは本当の意味で『恋』じゃなかったんだろうね)

アニはその場で何も言わなかったが、なんとなく察していた。

というか、これが正常な状態なのだ。恋をすれば、その相手を意識してうまく会話すら出来なくなる。

今のミカサは本当の意味でエレンを男性として意識しているという証拠だ。

それを考えると、今までエレンがミカサに対して行っていた行動もわかる気がするアニだった。

要は、ミカサがエレンを男性として認めるまでは自分の気持ちを伝えまいと思っていたのだろう。

今まではミカサはエレンに対して異常に過保護だった。

それは逆に言えば、男として認めていないととも言える。エレンはそれが嫌だったのだろう。

だから、ミカサの追求から逃げていたのではないかと推察する。

ミカサは皆より先に食べ終わるとヨロヨロしながら食堂を出て行った。

それをエレンは察知して、席を立ってミカサを追いかける。すると、びくっと反応してミカサは早歩きで女子寮に帰っていった。

ユミル「………本当、いつまで続くんだ? この状態」

ミカサの様子がおかしくなってから既に3日が経っている。

エレンの我慢もそろそろ限界かもしれない。

552名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 01:08:53 ID:XSg2HZEc0
クリスタ「アルミンと少し相談してみない?」

ハンナ「……そうね。アルミンなら、何かいい手段を思いつくかも」

女子達はまだ食堂に残っていたアルミンを呼んだ。

呼ばれたアルミンは、察して席を移動した。

ユミル「なあアルミンよ。この状態について、どう思う?」

アルミン「うん。予想通りって感じ?」

クリスタ「そうなの? アルミンには予想出来てたの?」

アルミン「僕が何年二人と一緒にいると思ってるの。それくらい分かるよ」

ミーナ「じゃあアレをどうにかする方法もアルミンなら分かるんじゃ……」

アルミン「はあ………いや、どうもしなくていいんじゃない?」

ミーナ「えええっ放置しておくの?」

アルミン「うん。というか、ごめん。ちょっとここでだけ、ニヤニヤさせてもらっていい? ( ̄∀ ̄)」

アルミンは遂に笑いを堪えきれず女子の前で顔を崩した。

どうやらさっきからずっと顔の筋肉を堪えていたらしい。

クリスタ「もうアルミン! 笑ってる場合じゃないよ!」

アルミン「ごめんごめん……でも、だって……ククク……」

ユミル「笑いたくなる気持ちは分からんでもないが、あの状態が続いたら、エレンが爆発しそうだぞ?」

アルミン「ん? エレンが爆発? まあ、そうなったとしても僕は知らないよ」

クリスタ「むーアルミンって意外と薄情なのね」

アルミン「それは心外だなあ。僕はこの上なく二人を応援しているよ。二人がこうなって、一番嬉しいのは多分、僕なんだから」

ずっと待ち望んでいた展開が遂にやってきたのだ。

頬が緩むのくらい大目に見て欲しいと思うアルミンだった。

553名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 01:26:00 ID:XSg2HZEc0
クリスタ「でも………」

アルミン「大丈夫だって。エレンは元々、ミカサが自分の事を男として認めるまでは、絶対自分から、本心を伝えないって決めてたんだ。それがどういう意味か分からない?」

ハンナ「………つまり、片思い歴はエレンの方が上ってこと?」

アルミン「ハンナ。さすが。正解だ」

ミーナ「えええ? そうだったの?! ちょっと待って。私、てっきりミカサの方が先にエレンの事、好きになったんだと思ってたけど違ったの?!」

アルミン「違うよ。エレンのほうが先。エレンはとっくの昔にミカサを女性として意識してたよ。ずっと否定してたのは、ミカサがあんな調子で過保護に接していたから。男としてのプライドがあったんだろうね。ミカサの方の気持ちをちゃんと確認出来るまではエレンはテコでも動かないつもりだったんだよ」

ユミル「……あー成程。そういう事か。だったら、私達がした事は、よけいな事だったんだな……悪い」

今更になるが、ちょっとだけ罪悪感を持ってしまうユミルだった。

エレンの方から告白させる作戦なんて、無意味だったのだ。

エレンの方がとっくの昔に、ミカサをそういう意味で見ているなら、いずれ何もしなくてもそうなっただろう。

アルミン「いやいや、よけない事とは僕は思わないよ。だって皆の視点から見れば、怒りたくなるのも分かるもの。エレンの態度は客観的に見ればミカサを弄んでいるように見えてもおかしくないからね」

ミーナ「でも……だとしたらエレンには悪いことしちゃったね」

ハンナ「そうね。後で私達、謝った方がいいかしら?」

アルミン「あーもう別にいいんじゃない? エレンは気にしてないと思うけど」

ハンナ「そうかなあ……」

ミーナ「ううう……エレン、女たらし野郎なんて思ってごめんなさい」

ハンナ「女こましの最低野郎だと思ってごめんなさい」

クリスタ「ちゃんとエレン側の事情を聞かなかった私達、悪かったと思うわ」

つい、カッとなったせいで女子も行動を起こしてしまったのだ。今更ながら反省する。

554名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 01:35:39 ID:XSg2HZEc0
そんな女子の反省具合を複雑な心境で見守るアニだった。

サシャ「エレンには後で皆でパンをちぎって分けてあげればいいんじゃないんですか?」

ミーナ「そうね。今回ばかりはそうしましょう。私達の罪悪感の為に」

クリスタ「せめてものお詫びね」

アルミン「うーん。まあ、皆がそう言うなら仕方ないかな。( ̄∀ ̄)ニヤニヤ」

ユミル「おい、アルミン。まだ顔が緩んでいるぞ」

アルミン「え? ああ……ごめんごめん。ついついね。今、二人がどんな状態になってるかと想像すると……」

アニ「エレンがミカサに抵抗されてる頃なんじゃないの?」

アニがそう口を挟むとアルミンは「ん?」とした顔になった。

アニ「私がミカサの立場なら……暫くは口も聞けないだろうし、触ってきたら蹴り倒すかもね」

アルミン「へー…アニって意外と乙女だね」

アニ「…………普通じゃない?」

ハンナ「いや、そこは蹴り倒したらダメだよアニ……」

ミーナ「そうだよ! そこは頑張って受け入れて!」

アニ「ふーん、あんた達は受け入れるんだ」

ハンナ「そ、そりゃあ……迫って来られたら、ねえ?」

ミーナ「う、うん……」

ハンナとミーナは顔を赤くして頷き合っている。

555名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 01:48:59 ID:XSg2HZEc0
クリスタ「でも……エレンの方から迫ってる状態って、あんまり想像出来ないかも」

ユミル「ミカサが押し倒す様は容易に想像出来るけどな」

ハンナ「あ、でも、この間、ミカサのお尻触ってた時は、ちょっとそれっぽくなかった?」

ミーナ「あれがもしかして、エレンの本性なのかな…(ドキドキ)」

そんな感じでアルミンが女子に囲まれてわいわいやっていると、それに嫉妬したライナー達が近寄ってきた。

ライナー「なんだ? アルミン。女の園に囲まれやがって。何話してるんだ?」

アルミン「ああ…エレンについてだよ。皆で噂してたんだよ」

コニー「ほほう。遂にあいつら、くっついたんだよな。でも、最近のミカサの様子ってなんか変だよな?」

コニーは察しがいいので気づいているようだ。

ミーナ「うん……エレンは遂に認めたよ。でも今度は、ミカサの方が意識し過ぎておかしくなっちゃって……エレンから逃げてるの」

ライナー「はははっ……立場が逆になっちまったみてえだな。まあいいんじゃないか? 今までが今までだったんだ。ミカサも追いかけられる立場を経験してもいいと思うぞ」

コニー「へー不思議なもんだなあ。ミカサ、折角待ち望んだ展開になったんじゃねえのかよ」

ユミル「世の中、そううまくはいかないらしい。まあこうなった以上は、そっとしとくしかねえんだろうな。今度こそ」

クリスタ「そうだね………後はエレン次第ってとこかしら」

うんうんと頷き合う一同だった。

その様子を遠くから見つめて、ふてくされているのは当然ジャンだった。

リア充爆発しろと、思いながら。

556名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 02:00:48 ID:XSg2HZEc0
ミカサは逃げた。ひたすら逃げた。

覚悟をしろと言われてから既に3日経っているのに、まだ体が抵抗する。

ミカサ(おかしい……体が意思に反して逆の行動を取ってしまう…!)

本当はこんな事したくないのに。エレンの傍にいたいのに。

エレンに見つめられると心臓が爆発しそうになって、距離を取ってしまう自分がいる。

呼吸が荒くなって息もうまく出来ない。自分を自分でコントロール出来ないなんて、おかしい。

今までこんな経験、したことなかった。

ミカサ(私はあの日から、完璧にコントロール出来るようになった筈なのに)

忌まわしき過去の記憶が蘇る。あの日から自分は変わってしまった。

そう思っていたのに。なんて様だろう。

ミカサ(エレンが格好良すぎてまともに目を合わせられないなんて……!)

エレン「おい!!! ミカサ!!! 待てってば!!!」

キレ気味の声でようやくエレンがミカサに追いついた。

廊下の端っこに追い詰めて、エレンはミカサを捕まえた。

エレンと真正面から視線が合うと、ミカサの顔は全部赤く染まった。

もうそれはもう、完全に沸騰したお湯の如く。

ミカサ「あっ………」

エレン「いい加減にしろよな。俺だってもう、我慢の限界なんだけど」

557名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 02:15:53 ID:XSg2HZEc0
ミカサは既に涙目だ。

それを見てエレンもぐっと言葉に詰まる。

エレンは視線を少しだけ逸らして言った。見つめ合うと会話もまともに出来ないから。

エレン「何だよ……お前、こういう展開を望んでたんじゃなかったのかよ」

ミカサ「だって……その……エレンが………」

エレン「認めたら認めたで、俺達ちぐはぐじゃねえか。どっちにしろダメなんじゃねえか」

ミカサ「ち、違う……! その、私は……」

ミカサが真っ赤になって体を震わせる様が可愛すぎてヤバイ。

エレンはこの場ですぐキスしたくなる衝動を必死に抑えていた。

エレン「……何?」

わざと、ぶっきらぼうに返す。

ミカサ「私は……嬉しい……のだけども……体が言う事……きかなくて……」

エレン「勝手に逃げちまうって? まあ俺も散々逃げてた訳だし、気持ちも分からんでもないが、それにも限度があるだろ」

ミカサ「ううう………」

エレン「これで分かっただろ? 今までと全然、違うだろ? 認めるってことは、そういう事なんだ。俺が今までミカサの追求から逃げてた理由もこれで分かっただろ?」

ミカサ(こくこくこく)

エレン「だったら少しは俺の方にも譲歩してくれ。でないと……何の為に俺達、遠回りしたのか意味が分からん」

ミカサ「で、でも………」

エレン「…………そんなに俺の事、好きなのか?」

ミカサ「好き……」

エレン「俺も好きだよ。つか、多分、俺の方が先だと思う。俺、本当にずっと待ってたんだぞ」

ミカサ「ご、ごめんなさい………」

エレン「別に謝らんでいいけどさ………もうちょっとどうにかなんねえか? この状態」

ミカサはエレンとしゃべってるだけで、本当に緊張でプルプルしているのだ。

558名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 02:27:23 ID:XSg2HZEc0
あうあうあう。

ミカサがオロオロしている様は見ていて可愛いが、もうこっちもいろいろいっぱいいっぱいだ。

エレン「俺はどうしたらいい? もういっそ、この間の件はなかった事にした方がいいのか?」

ミカサ「そ、それはダメ……!」

エレン「じゃあどうすればいいんだよ!! 俺は嫌だぞ、ずっとこのまんまなのは」

ミカサ「そ、それは………」

エレンは待った。辛抱強く。ミカサの気持ちが少し落ち着くまで。

ミカサ「私は……」

でもミカサ自身も答えが出なかった。

これはもう、慣れるしかないとは思うのだけど。

ミカサはどうしたらいいのか分からなかった。



カンカンカンカン………



食事の時間が終わった。次は訓練の準備に入らなければならない。

エレンは深々とため息をついた。

エレン「はあ……仕方ねえ。一旦、保留にしよう。でも夕食はせめて一緒に食ってくれよ。サシャも同席でいいからさ。頼むぞ、ミカサ」

ミカサ「う、うん……分かった」

エレン「じゃあな。また後で」

そう言ってエレンはミカサの頭をくしゃっと撫でて去っていった。

その感触ですら、ぽーっとなってしまうミカサだった。

559名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 02:52:43 ID:XSg2HZEc0
そんな訳で、今のエレンにちょっとずつ慣れるべく、ミカサは行動を起こした。

夕食にはサシャも同席していたが、離れて飯を食う事だけはエレンが拒否したので、ミカサも頑張っている。

エレンは出来るだけミカサの方を見ないように気をつけていたが、それでも時々は気になって見つめてしまう。

すると、ミカサはハッとまた赤くなって俯いてしまうのだった。

その様子をアルミンは笑いを堪えながらスープを飲んでいる。

アルミン(やばい…ナニコレ楽しすぎる)

腹筋が鍛えられそうだ。いや、本気で。

堪えるのが辛い。いつまでこの状態が続くのだろう。

サシャ「………あれ? ミカサ、パン残すんですか? 貰ってもいいですか?」

エレン「ダメだ。ミカサ、ちゃんと食べろ。明日が持たねえぞ」

サシャ「エレンには聞いてません。ミカサ、食欲ないんですか?」

ミカサ「えっと……その………た、食べる……!」

慌ててパンを詰め込むミカサ。案の定、喉に詰まった。

そのテンパり具合にエレンも驚く。

エレン「何やってんだよ?! ミカサ!! ああもう!!」

席を立って、ミカサの背中をさすってやる。水を飲ませて落ち着かせる。

ミカサ「(ごっくん)ご、ごめんなさい……」

エレン「ったく……噛まずに一気に押し込んで食えるのはサシャくらいなもんだぞ」

サシャ「失礼ですね! まあ、出来ますけど」

アルミン「それなら失礼じゃないんじゃあ……」

アルミンのツッコミは空に消えた。

アルミン(あれ…?)

ミカサは今、エレンに触られているのに拒否していない。

というか今、お互いに見つめ合っているのに、ミカサは動揺していない。

アルミン「ミカサ、もう大丈夫?」

ミカサ「うん。もう飲み込んでしまったので」

アルミン「いや、そうじゃなくて、エレンの方」

ミカサ「………Σ(゚д゚lll)」

そして我に返ってまたかああっと赤面するミカサだった。

560名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 03:15:06 ID:XSg2HZEc0
エレン「アルミン!!」

アルミン「え? あ、しまった! ご、ごめん……」

今のは言わない方が良かった。折角、ミカサが元に戻りかけたのに。

余計なことをしてしまってアルミンは口を手で押さえた。

ミカサ「だ、大丈夫………た、多分………」

ミカサはまだ顔を赤くしているが、エレンを全く見れない訳ではないようだ。

ミカサ「わ、私もいつまでも、この状態は良くないと思う…ので、が、頑張る」

エレン「……………はあε=(・д・`*)ハァ…」

エレンはため息を付くしかなかった。

こんな事になるんだったら、前の方がよほど良かったのかなと思いながら。

自分の席に戻って、エレンは残りのスープを飲み干すのだった。

そんなエレンの憂鬱な表情にアルミンも苦笑するしかなかった。

能天気なのはサシャだけだ。

サシャ「……あ、そう言えばエレン。本当に良いんですか?」

エレン「何が?」

サシャ「女子の皆がお詫びにパンを少しずつあげるって話です。要らないなら、私が代わりに貰ってあげても……(^q^)」

エレン「何でサシャが貰う事になるんだよ……つか、別にこの間の事、俺は怒ってねえし、罪悪感を持つ必要もねえよ。あの状況になったから、俺も決心ついたようなもんだしな」

サシャ「そうですか……これから二人は恋人になるんですよね」

エレン「そのつもりだけど」

サシャ「でしたら、これから先が大変ですね。卒業するまでは子供も作れませんし」

エレン「……………………」

サシャの言ってる意味はエレンも正しく理解している。

いや、それ以前に子供を作るつもりはないが。

サシャ「いずれは二人で結婚式をあげるつもりなんですか? そしたら私も呼んで下さいね。ご馳走食べにいきますから」

アルミン「サシャ、気が早すぎるよ」

サシャ「えへへへ……村でも結婚式を挙げる時だけは、豪華なご飯が食べられましたからね」

エレンは複雑な心境でサシャの話を聞いていた。

だから、あえてそれに対して答えなかった。

エレン「もう、俺、寮に戻るわ」

アルミン「あ、だったら僕も戻るよ。もう食べ終わったしね」

四人はもう夕食を食べ終わったのでそれぞれ食器を片付けた。

ミカサはまだ、少しぼーっとしているようだが……

エレン「じゃあな、ミカサ。ちゃんと寝ろよ」

それだけは伝えて、エレンはミカサ達と分かれたのだった。

561名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 03:48:51 ID:XSg2HZEc0
しかしミカサの態度はなかなか改善出来なかった。

その状態が一週間も続くとさすがのエレンも戸惑いを見せた。

やはりまだ、時期尚早だったのか。

そう思い直して、エレンはミカサを呼び出して、話し合う事にした。

夕食後、寝る前の少しの時間を使って、エレンは人気の少ない宿舎の裏側でミカサに今の胸の内を話す事にした。

エレン「やっぱりやめよう。ミカサ」

ミカサ「え?」

エレン「もう、やめよう。俺達、恋人同士になるのはやめようぜ」

ミカサ「えっ………」

その瞬間、ミカサの全身から血の気が引いた。

ミカサ「それは嫌……ダメ……!」

エレン「でも今の状態ってさ、前よりダメだろ。俺達、最近、全然触れ合ってねえ。これじゃあお互いに認める前の方がよほど触れ合ってただろうが」

ミカサ「そ、それはそうだけど……」

エレン「俺も悪かったよ。焦ったんだよな。正直に言えば。勢いで言っちまって……もうちょっと時間をかけるべきだったって反省してる」

ミカサ「そんな事、言わないで……」

ミカサはまた涙目になった。

ミカサ「なかった事にしないで……」

エレン「でもミカサ、この間からずっと泣いてばかりじゃねえか。俺、ミカサを泣かせたいわけじゃねんだけど」

ミカサ「そうだけど……でも……」

エレン「もういいよ。一度、リセットしてもいい。俺はミカサにそういう意味で触らねえし、見ないように気をつけるさ。だから……」

ミカサ「嫌!! 私は、嫌……エレン、私を捨てないで!!」

エレン「捨てるなんて一言も言ってねえだろ!! 俺は、ただ……」

その時、ミカサは捨て身の覚悟でエレンに抱きついた。

体はまだ震えるくせに、エレンを離したくなかったのだ。

それを感じて、エレンも力なく抱きしめ返す。

エレン「ミカサ………」

562名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 03:52:07 ID:XSg2HZEc0
すごくいいところだけど、ここで一旦切る。
ちょっと眠くなってきた。起きたらまた続きを書きます。
おやすみノシ

563名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 08:02:46 ID:S02Dx56EO
おつ
おまけは江蓮たちの方だけで終わると思ってたらエレンたちの方もあったのか
続き楽しみにしてる

564名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 17:00:53 ID:XSg2HZEc0
いつも、そうだ。

ミカサは無理をする。

本当は、そうさせたくないのに。そうさせているのは、自分で。

不甲斐なさと愛しさが混じり合って、エレンは両目をきつく閉じた。

その時、ミカサが小さな声でエレンに言った。

ミカサ「怖いの……」

エレン「怖い?」

ミカサ「し、幸せ過ぎて……怖いの……だから、体が震えるの……」

ミカサは怯えているのだ。

ミカサは強いけれど、強いからこそ、幸せに弱い。

それが壊れることを極端に恐れるのだ。

無理もない。悲惨な過去を乗り越えてきたのだから。

ミカサ「どうすれば、この震えが止まるのか……分からない。エレン……助け……」

その瞬間、ミカサの唇を塞いだ。

エレンの理性はもう、限界だった。

ミカサの震えを承知の上で、エレンはミカサにキスをした。

もう、待てなかったのだ。

ミカサ「ん………エレン……あっ」

背中に悪戯をする。あの時のように。

ミカサ「待って……あっ……ああん!!」

その反応は、あの時の比ではなかった。

顔を真っ赤にして、まるで体が宙に浮くような浮遊感の中で、ミカサはエレンを感じた。

ミカサ「ああああ……ん……ん」

565名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 17:26:10 ID:XSg2HZEc0
外なのに、声を止められない。

エレンも容赦しない。ミカサの背中をずっと摩って、唇に触れながら、片方の手は胸に触れる。

ミカサ「エレン……ん……」

抗議の声を無理やり塞ぐ。もう、無理やり慣れさせるしかないと思ったのだ。

愛撫を続ける。暗闇の中で、星と月明かりだけが頼りのその世界で。

エレンはミカサに告げた。

エレン「ミカサ………」

ミカサ「な………何? (はあはあ)」

エレン「俺、嘘ついてた。この間の事」

ミカサ「え?」

エレン「背中、触った時のこと。アレ、本当は俺が触った。あの時の続きを、ここでしてもいいか?」

ミカサ「えええっ?!」

エレン「それが出来ないっていうなら、もう本当にやめよう。ここで決めて欲しい」

ミカサ「そ、それは………」

エレン「俺も、ミカサと同じだよ」

エレンも自分の震えを隠さずに言った。

566名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 17:41:33 ID:XSg2HZEc0
手の震えをミカサに見せる。

ミカサ「あっ……」

エレン「分かるか? 俺も油断するとすぐ震えるんだよ。精一杯、虚勢張ってんの」

ミカサ「そ、そうなの…?」

エレン「ああ……だから、震えてもいいから、俺にミカサを触らせてくれよ」

ミカサはその時、少しだけ安心した。

同じなら、いいと思って。

ミカサは弱々しく頷いた。

その合図を見て、エレンはもう一度、キスをした。

舌を入れる方の、熱いキスを。


くちゅ……


ミカサ(あ……舌が、入ってくる…)

ぶるっとまた、体が震える。背中に回された手が怪しく動き回り、乳首への愛撫が再開される。

ミカサ(ああっ……!)

あの時の続きが出来る。

あの時のアレが、嘘で良かったと、ミカサは心底思った。

エレンが自分の意思で触ってくれた事に喜びを感じる。

ミカサ「ああっ……んぐ……」

エレン「悪い。声は少し落としてくれ」

ミカサ「んー……(難しいな)」

声を抑えるのがとても大変だった。だけど、仕方ない。

エレン「はあ……はあ……」

火のついたエレンの行動は早かった。

もう、服をたくし上げて、ミカサの乳首を直接触る。

ミカサ「あっ……」

服の上からの愛撫より、強い刺激がビリビリくる。

下半身の方から、液体が溢れる感覚が襲う。

567名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 17:52:47 ID:XSg2HZEc0
体が濡れる感覚を、味わう。

あの時の、比じゃない。

ミカサ(あああっ……エレンの手が、息が……体温が…!)

外の空気はひんやりしているのに、体が熱いせいで、それが気にならなくなってきた。

乳首の先を指の先で摘んで弄っている。少し痛いくらいの刺激に堪らなく身を捩った。

何度も引っ張られて、痛い。痛いのに気持ちいい。

ミカサ「ち……乳首……ばっかり……」

エレン「え? あ、やべ……やり過ぎたか?」

ミカサ「ち、違うけど……エレン、好きなの?」

エレン「乳首が? そりゃな。ここが嫌いな男なんていねえよ」


コリコリ……ピシピシ……


ミカサ「あっ…! (ビクン)」

乳首と背中の愛撫を一緒にすると、ミカサの体がもっと跳ねた。

エレン「乳首も反応いいけど、背中も弱いのか。ミカサ」

ミカサ「ううっ……」


つつつ………


ミカサ「ああん!」

背筋を触られると自然と仰け反ってしまうミカサだった。

568名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 18:05:16 ID:XSg2HZEc0
エレン(服を脱がしてえなあ…)

でも外だしなあ。脱がすとさすがに寒いよなと思う。

ミカサを風邪ひかせたくないので、そこはさすがに自重する。

その代わり、何度も何度も、服の中に手を突っ込んで、手の摩擦も含めてミカサの体を温めてやる。

ミカサ「あったかい……エレンの…手…」

エレン「ん? まあな。男の方が体温高いもんな」

ミカサは油断するとすぐ体を冷やしがちなので、精一杯温めてやる。

長いスカートをたくしあげて、パンツをずりおろし、そこに直接触れてみる。

ミカサ「ひゃあっ……! (ビクン)」

エレン「おお……ちゃんと濡れてるな。よしよし」

ミカサ「だ…ダメ…そこは、そこは……(もじもじ)」

エレン「ん?」

ミカサ「そこは……汚いところ…だから」

エレン「別に汚くねえよ。全然、そう思わねえ」

ミカサ「でも……あう…(ビクン)」


ぬるぬるぬる……


ミカサ「あっ……ダメ…エレン…そこ…あん!」

エレン「んー……それより寒くねえか?」

ロングスカートをたくしあげているので、寒いのではないかと思ったエレンだったが、

ミカサ「むしろ熱いくらい……ああ……ああ!」

ブルブル震えて快楽に耐えるミカサが可愛い。ヤバイ。

エレン「今日はミカサのイクところまでやってみるか?」

ミカサ「え? ええ?」

エレン「寒くないならこのままココ、擦るからな」

エレンは中指の動きを少しだけ早めた。

ミカサ「あっ……ああああっ…ダメ…」

ミカサの柔い抗議を、キスで殺した。

569名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 18:24:25 ID:XSg2HZEc0
二人の中の盛り上がりは、どんどん楽園へ向かっていた。

このまま続ければ十分、繋がれる。

そう、何処かで甘く思っていた。その時……





カサッ………





足音がした。

誰かがくる。その気配がした。

エレンは慌てて手を外してミカサから少し離れた。

現れたのは、キース教官だった。

キース「………? 何をしている。アッカーマン、イェーガー」

ミカサ「…………」

エレン「…………」

キース「そろそろ、就寝時間だぞ。早く宿舎に戻れ。今夜は少し冷えるぞ」

エレン「はっ…!」

まだ、時間は過ぎていなかったようだ。

危なかった。

もし、就寝時間を過ぎていたら、注意だけは済まなかっただろう。

キース教官は注意だけしてその場を去っていった。

どうやら就寝時間の前に見回りをしているようだ。

ミカサ「…………」

エレン「……もう、大丈夫だよな?」

ミカサの震えは自然と止まっていた。

ミカサ「う、うん……」

中途半端に熱を放置されて残念そうな顔になるミカサだったが……

エレンはそんな彼女の頬にキスをして言った。

エレン「もう、逃げるなよ。続きはまた、今度な」

そしてエレンの方が先に男子寮に帰っていった。

ミカサはその直後、腰が抜けたようにペタンと座り込んでしまったが……

ヨロヨロと立ち上がり、何とか自力で女子寮に帰っていったのだった。

570名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 18:42:05 ID:XSg2HZEc0
(ここからまた、江蓮三笠パートに戻ります)




そして江蓮は目覚めた。朝勃ちしている。

江蓮(なんかすげえエロい夢見た気がするんだけど…)

記憶が断片的すぎてはっきりとは思い出せなかった。

ただ、ロングスカートの三笠が喘いでいたような気もするが、

それを触っているのは自分ではなかったような気がする。

所謂、カップルのイチャイチャ現場を見ちゃった感じの、そんな夢だった。

江蓮(もしかして……あれが向こうのエレンの世界だったりするんかな?)

でも、ところどころぼんやりしている。

はっきり覚えているのは、ロングスカートをたくしあげているあの場面。

江蓮(ロングスカートか。結構いいな…)

横で眠る三笠を見つめながらうっかりそう思ってしまう江蓮だった。

江蓮「起きろ、三笠。もう朝だぞ。今日は月曜日だから、少し急ぐぞ」

三笠「ん…もう朝?」

江蓮「ああ……学校行くぞ」

三笠はむにゃむにゃ言いながら起き上がった。

三笠「あ…江蓮、そこが勃ってる」

江蓮「毎日こんなもんだよ。あ、そっか。朝のコレ、見たことねえのか」

三笠「初めて見た……抜くの?」

江蓮「抜くときもあるし、放っておけば収まるときもある。朝はあんまり時間ねえから、放っておく方が多いかな」

三笠「そうなの…」

571名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 18:51:03 ID:XSg2HZEc0
三笠はじーっとそこを見つめている。

江蓮は困ったように言った。

江蓮「じ、か、ん。朝は時間を無駄に出来ねえだろ。朝練習もあるんだし、続きはまた今度な」

三笠「………そうね。ご飯食べましょう」

三笠を宥めながら江蓮は朝の準備をした。

お互いに制服に着替えて三笠と一緒に下に降りると、珍しく、母がまだ起きてなくて、代わりに父が朝御飯を用意していた。

江蓮「あれ? 母さんは? まだ寝てるの?」

具理者「ああ……昨日ちょっと無理させちゃったからな」

江蓮「え?」

具理者「まだベッドで寝てるよ。今日は父さんの飯になるが、すまないね」

江蓮「……………」

父の様子がにこやか過ぎてテカテカしていた。

なんとなくそれで全てを察した江蓮だった。

江蓮「父さん、昨日何回か、2階を行き来してたのって……」

具理者「ん? ああ……大人には大人のテクニックがあるんだよ。江蓮。その話はまた今度、詳しくしてやろう」

その返事でなんとなく全容が分かった気がした江蓮だった。

三笠「…………?」

三笠の方はまだ、良く分かっていないようだが、単純に迦楼羅を心配しているようだった。

572名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 18:59:23 ID:XSg2HZEc0
具理者「そうだ。二人には、言っておかないといけないね」

三人で朝食を食べながら、具理者は言った。

具理者「もしかしたら、家族が増えるかもしれないよ」

江蓮「え?」

具理者「母さん、妊娠4ヶ月目に入ったようだ。このまま順調に行けば今度こそ、子供が生まれるかもしれない」

江蓮「ほ、本当かそれ!!」

具理者「ああ。新しい家族を迎える事になりそうだ。このまま順調にいってくれれば…」

実は迦楼羅は、江蓮を出産してから何度か流産を経験している。

一度目の出産の時に大分無理をしたせいで、二度目の妊娠がしにくくなっていたのだ。

しかし具理者は辛抱強くその時を待っていたのだ。

三笠「妹が増えるの?」

江蓮「弟のほうがいいな!」

三笠「えー妹がいい」

具理者「ふふ……それは生まれてからのお楽しみにしよう」

江蓮「……父さん、本当は分かってるんだろ?」

具理者「うん。でも教えない。楽しみにしときなさい」

江蓮「ちぇー(´ε`;)」

江蓮はちょっと残念だったが、仕方ないかと思った。

573名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 19:25:04 ID:XSg2HZEc0
江蓮「父さん。家族が増えたら、俺の部屋を赤ちゃんにあげてくれ。俺、どうせ土日にしか帰らないし。部屋足りないだろ?」

具理者「ああ……そうだな。暫くは江蓮の部屋を借りる事になるかもしれないが、そこは心配しなくていい。実は今、もう少し大きな新しい家を建てようと思って計画を立てているんだ」

江蓮「へ……? 家を立て直すのか?」

具理者「いや、この家は潰さない。別の土地に新しい家を建てるんだ」

江蓮「この家、どうすんだよ。貸し出すのか?」

具理者「………ふふ。江蓮、鈍いな。まだ分からないのか」

江蓮「?」

具理者「江蓮、君がちゃんと目標を達成したら、この家は江蓮に譲ろうと思っているよ」

江蓮「へ……?!」

具理者「全国制覇と、学業のアップ、だったね。達成できたらの話だけど、男が一度誓った約束だ。それなりの報酬は用意するよ」

江蓮「ちょっと待ってくれよ父さん。それは……あまりにもでかすぎないか、その……報酬が」

具理者「そうか? まあそうかもしれないが、達成出来なかったら、人に貸出してもいい。江蓮、未来は君次第だよ」

未来は君次第。

そう言った具理者の期待に沿わないわけにはいかなった。

江蓮はパクパクと朝御飯を食べ終えて、席を立った。

江蓮「御馳走様でした!! 三笠、学校行くぞ!!」

三笠「あ、待って…江蓮!!」

パタパタ……

急いで家を出ていく二人を見つめながら具理者は笑っていた。

そしてのそのそとようやく迦楼羅が寝室から出てきた。

迦楼羅「あなた……ごめんなさい。あの子達はもう学校に行ったの?」

具理者「ああ。ご飯は私が用意しておいたよ」

迦楼羅「そう……」

具理者「今日は一日、ゴロゴロしておきなさい。必要ならそのうち家政婦さんも雇おう」

迦楼羅「あなた…それはやめて。あなたは私をどれだけ甘やかすつもりなの」

具理者「妊婦が意地を張るもんじゃないよ。迦楼羅。いいかい? 君は私に甘えてもいいんだよ。ずっと昔からそう言ってるじゃないか」

迦楼羅は、目頭が熱くなった。

涙腺が緩みやすくなっているのはホルモンバランスのせいだと、自分に言い聞かせて。

具理者は食べ終えた皿を片付けて、迦楼羅を寝室に戻してやった。

具理者「昨日の君は素直で可愛かったのに……」

迦楼羅「あっ……」

さわ……

大人の時間が、また始まる。

迦楼羅「あなた、今日は仕事は……」

具理者「うん。午後からだよ。今日は午前中はお休みにさせて貰ってる」

そして具理者はもう一度、迦楼羅に絡みついた。

迦楼羅は、両目を閉じて昨日の事を思い出す。

久々に酷く乱された、熱い夜を思い出して体が震えてしまった。

具理者「あとちょっとだけ、続きをしようか、迦楼羅」

具理者はとても楽しそうに笑って眼鏡を外してキスをしたのだった。






そして月日は流れ……

574名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 19:43:37 ID:AH6A9GwI0
ジョジョは───ッ!

575名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 20:35:01 ID:XSg2HZEc0
>>574
???
スレチかな?
ジョジョは出てこないぞ?(笑)

576名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 21:11:31 ID:XSg2HZEc0
江蓮はひたすら努力した。学業も、部活も。

本気になって取り組んだおかげで、その年の夏になんと、本当にバスケ部は全国優勝を果たした。

その功績は勿論、理倍の力があったおかげだが、江蓮の影の活躍もあった。

理倍は決勝の試合が終わった後、一年生の立役者、雷名、部瑠都瑠都、江蓮の三人に労いの言葉を伝えた。

理倍「お前ら、よく頑張ったな。来年も全国に行けよ」

三人「「「はいっ…!!」」」

そしてその日の夜に祝賀会が行われた。場所は近所のファミレスだった。

女子の部員も混じっての宴会状態になった。

その中で女子バスケ部員が何名か、江蓮に近寄って声をかけた。

女子部員1「江蓮君、すごいね! 入部した時はこんなにやる子だと思ってなかったけど」

女子部員2「本当だよ! 大出世だよね。ドリブルから始めた子がレギュラー取るなんて思わなかった」

江蓮「あ、はあ………」

レギュラーに選ばれたのはもう一人のエレンのおかげだったが、その後、江蓮もエレンと負けないぐらい努力した。

その甲斐あって、何とかレギュラー落ちは免れ、スタメンではないが、交代要員としてベンチに入れる位置を保ったのだ。

飯時「そうだねー。今ではバスケ部のキーパーソンだもんね。良かったね理倍」

理倍「ああ……掘り出し物だったな。江蓮は」

江蓮「ど、どうも……」

理倍「来年は俺達はいなくなるが………頑張れよ」

江蓮「は、はい……」

理倍にしごかれるのもこれでおしまいになるのかと思うと少しだけ寂しい気持ちになる江蓮だった。

女子部員1「ねえねえ江蓮君って、どんな子がタイプ?」

江蓮(ぶーっ)

女子部員2「気になる気になる」

江蓮「た、タイプって言われても……」

突然そんな事を言われても……。

頭に浮かぶのは三笠の事だけだった。

江蓮「普通っすよ。可愛い子は好きですし……」

女子部員3「他には他には?」

577名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 21:27:30 ID:XSg2HZEc0
江蓮「料理がうまい子がいいです」

女子部員1「まじかー私アウトだー!」

飯時「ぷっ………今更江蓮につばつけようって思っても、遅いって」

女子部員2「え? じゃあもう彼女いるの? 誰? 誰?」

江蓮「え! いや、いないっすけど……」

学校では、三笠との付き合いは秘密にしている。

だが飯時はニヤニヤしていた。

言わないけど。飯時はだいたい気づいている。

女子部員3「そう? 怪しいなー……最近、江蓮モテてるって聞いたけど?」

江蓮「へ?! 俺、別にモテないっすよ?!」

女子部員3「嘘ー……私の友達、江蓮可愛いって言ってたよ?」

江蓮「そ、そうなんすか?」

雷名「はははっ……江蓮、今、モテ期に入ったんじゃねえか? 羨ましい奴め」

江蓮「そ、そんなわけねえよ……(ごくごくごく)」

ドリンクを飲んで誤魔化す江蓮だった。

578名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 21:48:02 ID:XSg2HZEc0
しかし江蓮の言い分とは裏腹に、江蓮は徐々にモテ始めた。

やはり全国大会で優勝した事が大きな転機となったのだろう。

雷名、部瑠都瑠都もそうだったが、江蓮も徐々に女子からの声援を受けるようになり、三笠はほんの少しだけ、しょんぼりする日々が増えてきたのだった。

クリスマスの時期になると、その告白の数も少し落ち着いたが、三笠の心配は今でも絶えない。

江蓮「おい三笠……そうふてくされるなって」

やりとりは電話での物が自然と増えた。

江蓮は寮の自分の部屋で勉強をしていたが、その手を止めて三笠と話している。

三笠『そうだけど……はあ』

江蓮「学校の終業式は20日だし、冬休みは家でゆっくりしたいしな。クリスマスイブは予定空けとけよ。二人でゆっくりしようぜ」

三笠『部活はいいの?』

江蓮「クリスマスイブは、昼は部活あるけど夜は空いてるよ。ケーキ食わせてくれよ。三笠の料理も食べたいんだ」

三笠『分かった……作って待ってるね』

江蓮「ああ。楽しみにしてるからな。あ、でも火傷はするなよ。ケーキは買ってきてもいいからな」

三笠『もう失敗はしない……多分』

江蓮「三笠は変なところでドジするからな。心配だから、ケーキは店で買っておいてくれ。いいな」

三笠『むー』

江蓮「それより、お前進路希望、どうした? 調査書は終業式までに出さないといけないだろ」

三笠『……まだ出してない』

江蓮「俺も、まだ迷ってるんだよな。出来れば三笠とも同じとこ行きてえけど、学力もうちょい上げないとってところなんだよな」

今は中学一年だが、二年生に上がるとぐんと勉強のレベルも上がる。

二年生になるとクラス替えもある。学力と進路希望に合わせて振り分ける制度になっているのだ。

なので冬休みが終わると、すぐさま進路面談が始まる。

その前の調査書を冬休み前までに提出しないといけないのだ。

579名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 22:21:44 ID:6jHjll4Y0
三笠『私、自分でも何がやりたいのか分からない』

江蓮「そうかー…俺はとりあえず、海外に行ければ何でもいいけど、それ以外のことはまだ漠然としてんだよな」

江蓮は将来、日本ではなく海外に住みたいと思っているが、その為に何が一番必要で、何が向いているのかまでは自分でも良く分かっていなかった。

江蓮「三笠は有民と同じくらい、頭いいから選択肢はいろいろあると思うぜ。今度、有民とも一緒に進路を考えてみよう」

三笠『そうね。有民ならきっと、いいアドバイスをくれそう』

江蓮「ああ。きっとな……」

三笠『ねえ、江蓮……』

江蓮「ん? どうした」

三笠『おばさん……そろそろ出産予定日なの』

江蓮「ああ……そう言えばそうだったな。母さん、元気にしてるか?」

三笠『うん。大丈夫だと思う。でもクリスマスイブと予定日が近いから、大丈夫かなって』

江蓮「あーもしそうなった時は母さん優先だな。仕方ねえ」

三笠『うん。私もそう思う……』

その時よぎった思いを封印して三笠は暫く黙った。

江蓮「……ん? どうした三笠?」

三笠『江蓮に会いたい』

江蓮「ぶっ……何だよいきなり……」

三笠『ごめんなさい。たまにこうなるの』

江蓮「嬉しいけどさ……そういう我儘は。でも、もう外出が出来る時間じゃねえよ」

三笠『知ってる……クリスマスイブまで我慢する』

江蓮「俺も我慢する。愛してるよ、三笠」

そして江蓮は電話を切った。勉強にすぐに戻れない。

気持ちがすぐには切り替われなくてちょっと困る。

江蓮(はー……将来か)

現実はほんの少しずつ、彼に迫っていた。

580名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 22:42:46 ID:XSg2HZEc0







そして約束の3年後はあっと言う間に訪れた。








江蓮は成長した。背丈も昔に比べると大分伸びて大人びたものになった。

中学校の卒業式。今日からまた、大人への階段をひとつ登る。

卒業式を無事に終えて教室を出た江蓮と三笠は、双子の赤ちゃんを抱えて卒業式に来ていた母と父の姿を廊下で見つけて駆け寄った。

江蓮「父さん、間に合ったのか」

具理者「今日は特別に休ませて貰ったよ。江蓮、卒業おめでとう」

江蓮「ありがとう。父さん」

満面の笑みを浮かべる。江蓮は既に進学を決めている。

4月からは進撃高校に通う事になる。三笠と同じ高校だ。

特待生を受けて無事に合格した。なので大分安く通えるのだ。

具理者「この後はささやかなお祝いをしよう。皆で食事に行こうか」

江蓮「あ、父さん。その前にちょっと待ってくれ」

江蓮は有民を呼んで写真撮影を頼んだ。

江蓮「折角だから、皆で写真を撮りたいんだ。いいかな? 父さん」

具理者「構わないよ」

有民「じゃあ皆、撮るよ〜寄って寄って!」

有民以外にも、他の家族も沢山記念撮影をしているようだ。

その中に混じって、家賀家も記念撮影をする。

有民「いくよ〜はい、チーズ☆」



パシャ…



出来た写真には家族六人の素敵な笑顔が写った。

思い出の一枚になった。

江蓮「ありがとう、有民」

有民「いいって! 今度は僕も撮りたいから、三人一緒に写ろう」

具理者「では今度は私が撮ろう」

はい、チーズ☆

三人は肩を組合って写真を撮った。

幸せな瞬間を切り取って、有民も満足だった。

有民「ありがとうございました」

具理者「いいよ。有民君、これからもうちの息子と娘を宜しくな」

有民「はい……勿論です」

その時、双子の赤ちゃんがぐずり始めた。

迦楼羅「あらあら…どうしたの?」

具理者「人ごみに疲れたのかな。そろそろ移動しようか」

江蓮「有民、ごめんな! 俺達先に帰るから!」

有民「うん、いいよ! 僕もおじいちゃんのところにもどるね!」

三笠「またね、有民」

有民「またね!」

581名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 23:00:49 ID:XSg2HZEc0
具理者の車に乗って移動する。

昼の食事は、とある中華料理屋で食べることになった。

少しお値段の高いそのお店は具理者の馴染みの店の一つだった。

江蓮は食事を取りながら、父親にその大事な話を切り出した。

江蓮「父さん………」

具理者「ん?」

江蓮「俺、約束通り、頑張ったよ。だから今日から正式に…三笠との事、認めて貰えないかな」

具理者は迦楼羅と一度目を合わせて柔らかく答えた。

具理者「ああ……江蓮。確かに君はよく頑張ったね。でも……」

江蓮「でも……?」

具理者「高校を卒業した後はどうするつもりだい?」

江蓮「その件も合わせて報告したいと思ってた」

江蓮は決めていたその決意を具理者の前に差し出した。

江蓮「高校を卒業したら、本当の意味で家を出たい。留学したいと思ってる」

具理者「江蓮はいずれ必ず海外に行くと言ってたね。具体的にはまずどこに行こうと思ってるんだい?」

江蓮「まずはヨーロッパ圏。有民のおじいちゃんの実家を頼ろうと思ってる」

具理者「その話は有民君とは既についているのかな?」

江蓮「ああ…有民はいいと言ってくれた。俺達三人、高校を卒業したらまずはドイツに行ってみようと思ってる」

582名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 23:24:09 ID:XSg2HZEc0
具理者は少し考えた。

そして思っていた案を江蓮に提示してみる。

具理者「江蓮、私としては出来れば……海外でもいいから大学を出て欲しいと思ってる」

江蓮「でも、そんな金は自分では用意出来ないし」

具理者「江蓮、そこは遠慮するところじゃない。二人分の学費くらい、父さんはちゃんと用意してるから頼りなさい」

江蓮「でも、父さん、俺は…!」

具理者「舐められたものだな。私はこう見えても結構、稼いでいるんだよ? 江蓮」

江蓮「それは知ってるけど……」

具理者「行ってきていいと親が言ってるんだ。海外の大学で、学んで来なさい。日本では味わえない世界を勉強してくるんだ」

江蓮「でも……でも……」

具理者「江蓮、三笠、二人が頑張って学費の安い進学校に進んでくれたのは嬉しいけれどね。親の出番までは奪わないで欲しいな」

江蓮「…………いつか、必ず返すから」

江蓮はそこで、絞り出すように言った。

江蓮「俺は絶対、父さんのしてくれたこと、返すから……」

涙ながらに、江蓮は言った。有り難さを噛み締めながら。

そんな息子の成長を暖かく見守る迦楼羅だった。





そして江蓮と三笠の新生活は始まった。

具理者と迦楼羅、そして新しく生まれた双子の弟と妹の四名は新居に引越し、江蓮と三笠は今まで通りの家に住む事になった。

別居という形を取ったのは、具理者なりの配慮だった。

これで迦楼羅は子育てに専念出来るし、子供達は自立を促すことが出来る。

家事仕事は三笠がいるから心配もいらないだろう。

新居は旧居から歩いて1分もない近所だ。何かあればすぐに顔は見せられる。

江蓮はベランダで空を見上げた。春の風を感じながら。

あの時、あの日、感じたあの時の、不思議な体験を思い出す。



江蓮(もう一人のエレン……あいつ、今、どうしてっかな……)



最近は夢でも様子を見る事が出来なくなった。

呼びかけても当然、声も聞こえない。

あの日あの時、彼のおかげで、自分の人生を諦めずに済んだ。

彼には感謝してもし足りない。

もう一人の自分が、無事でいる事を願うしかない。



江蓮(エレン……お前も、もう一人のミカサと、幸せになれよ)





そう願いながら江蓮は、

遠い遠い空の彼方を眺めていたのだった。









(今度こそ、おしまい☆)

583名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 23:29:38 ID:XSg2HZEc0
終わる終わる詐欺ばっかりしてる気がするので、
今度こそ、ここで終わります(笑)

ミカサって、両思いになったらなったで、
パニクりそうだなと思って、ああなったの。
きっと、立場が逆転するでえ……ニヤニヤ。

江蓮と三笠の方は、
高校生にして既に新婚のような生活に突入します。
んで、最終的には海外でひっそり二人で暮らすのではないかと。
そんな結末を妄想しました。

ではでは、ものすごく長い妄想でしたが…
ここまでお付き合い下さって、ありがとうございました。


この後は暫くは別のSSを完結させてきます。
ヴァルキリーのやつとかいろいろ放置しているので…。

584名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/18(月) 23:40:06 ID:9u06mjdg0
ミカサ可愛すぎてやばい。やはりエレミカ最高や!江蓮も頑張ったな….
おつ!またエレミカ書いてくれると嬉しいです

585名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/19(火) 08:02:25 ID:iqa8ApwQO
おつ
>>1の書くミカサ可愛い

586名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします:2013/11/19(火) 10:32:32 ID:XSg2HZEc0
>>584
ありがとう!
ミカサは可愛いと思っていつも書いているので。
だって、どう見ても乙女。腹筋割れてても乙女だもの。

>>585
ありがとう!
今後も可愛いミカサを目指して頑張る!

587進撃の名無し:2014/04/21(月) 11:01:42 ID:T9SCDpz60
エレンが別人すぎて誰テメェ
書いてて違和感を感じないとしたら、>>1の住んでいる地域では『進撃の巨人』が売ってないらしいな

588進撃の名無し:2014/04/22(火) 21:46:30 ID:/GyNeIz60
>>587
ちょ…なんでsageてんのにあがってんの?
コメントよりそっちのが気になってふいた。どーなってんの?
久々に前書いたやつが上がってて何事? かと思ったし。

進撃の巨人は一応、全巻保持、ブルーレイはまだだが、
ちゃんと一通り目通した上で書いてるぜ。

別人エレンですまんな。
というか、これ以外にももっとひどいエレン書いてるのに。
指摘しないのか? そっちに驚いたわ。

589進撃の名無し:2014/04/22(火) 21:53:56 ID:/GyNeIz60
ああ、というか本当はね、
内心、「このエレンひでえなw」と思いながら書いてる事も多いんだ。
なので純粋なエレンファンには申し訳ないと思いつつ、やってる。



だが、後悔はしていない。

590進撃の名無し:2014/04/22(火) 23:12:33 ID:6eZb6ZhkO
>>587
言い方もだが今更ageる時点で察し

591進撃の名無し:2014/04/22(火) 23:23:01 ID:/GyNeIz60
>>587
うーん、でもメール欄はちゃんとsageてるんだよね。
なんでageちゃってるんだろ。誤作動か?
そういう事もたまにあるんだろうか。気になって反応してしまった。


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