アリア様とリリア様日記　-Part0002-

458：悪のリリ★：2006/03/15(水) 21:32:12: 2006年3月14日（火）晴れ

許して。。助けて。。
怖い。。
もう、しないから、許して。
助けて。
苦しい。
光が見えない。
酸素が猛毒のようだ。
助けて。
このままじゃ死ぬ。
ああああああああああああああああああああああああああ。
脳みそに流れる血液がどくどくと音がなっているようだ。
苦しい。怖い。

助けて…。
頭がおかしいのか？
ああああああ。
もう駄目だ。

覚悟はできた。
どうせ拾った命なんだ。
１２月１日、死ぬつもりでいったんだ。
１１月の終わりには最後の晩餐もした。
都合よく今は生きているけれど
最初から自分はあの時命を落としたと思えば
いや、そもそももっと前、あの時
ジサツするのを止める気にしてもらったのは。
その大恩を、今こそ
返すべきでは。
光の中からいつも手を振っていた。頭がばちばちと弾ける。
そう決めていた。
死ぬことは怖くなかった。死ぬよりも怖いことはあった。
あいつが叫ぶあの現実は決して引き起こしてはならないものなんだ。
あの時、１２月の終わりに来たあいつはどうして
こんなりりっこに力を貸してくれたのか。
ここで戻るくらいなら
ここで命を削られ無駄死にするくらいなら
最初からなにもしないほうがマシだった。生まれないほうがマシだった。
たとえ狂っていようが
死んだ時まで結果は分からない。
戦え戦えって叫んでいるのなら戦わないと。そうじゃないとあの子はなんで死んだのかわからないじゃないか。
ぎちぎちぎちぎちと歯車は回ってもう自分がここで
引き下がっても止まらない。ニンゲンは動き、グループも動く。
狂気、大いに結構。どうしてこんなことになったのだろう。
苦しいよ。助けて。誰か。生き返らせて。真っ暗だよ。酸素が猛毒だよ。あの時のことは忘れない。
あいつの言った言葉は忘れない。
自分のした悪事も、自分が陥れられたことも、自分が陥れたことも
ジサツへ追い込んだことも、追い詰めたことも
ニンゲンの無念も決して忘れない。
一切の記録がなければ死は忘れられる。誰が記録が一切ない１０００年前のニンゲンを覚えているのか。
せめて、忘れないでいてあげよう。
それこそが生者の勤めであり。
誰が一生懸命生きることが死者への供養といったか。お前は死人の声を聞いたか。
少なくとも自分はそうは思えない。この死に片足突っ込んでいる精神状態では
とてもヒトの幸福はのぞめない。
可能ならば全滅を。
苦しんで苦しんで、頭の中が死だけでいっぱいになれば。

だけど、許して。
助けて。
本当は全員が許しあえる世界がよかった。
こんな状態は苦しい。
この身は爆弾なのだろう。
ガソリンを呑み、自爆することをよく思いつく。
苦しい。あの時。どうして、りりっこを、殺さなかった。

こうやって、生きていることを、辛いと思わせるために
殺さなかったというのなら
必ずそのことを、生かしたことを
後悔させてやる。

もうすぐあの、もう一つの約束の日が来る。
だけど、その日、きっと約束は守られない。
何故なら今はあの時とは違うから。

助けて。。

アリア様とリリア様日記 -Part0002-