ANA <9202> 300 +3
6日ぶりに反発。300円台を回復した。6月の国際線と国内線を合わせた旅客数で、再建中のJALを初めて上回ったことから見直されている。ANAが前年同月比9.6%増の365万514人と大幅に伸びたのに対し、JALは0.9%減の355万3695人にとどまった。約10万人の差。JALは路線や便数の削減を進めており、ANAの首位が定着する公算が大きいことも買い材料。いまだに2月12日の年初来安値を割り込んでいない数少ない強調銘柄。この5日間の下げでも6月2日の安値265円を起点にした上昇トレンドの下限を割り込んでおらず、上昇トレンドは継続中だ。
ANA <9202> 297 +6
続伸。三菱UFJ証券が業績予想を増額修正し、目標株価を360円から390円に、レーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げたことが買い材料となっている。同社の第1四半期の営業利益は会社計画比約200億円の上振れとなったが、同証券では「第2四半期も会社計画を上回って推移した」とみている。また、「下期の会社計画は、羽田拡張による計画の変更により見直される可能性がある」と指摘している。
ANA <9202> 211 −4
軟調。クレディ・スイス証券は、今後12ヵ月の目標株価は従来の290円から240円に引き下げたが、「NEUTRAL」の投資評価を継続した。(1)下期におけるLCC参入のネガティブインパクトの顕在化、(2)会社計画未達リスク(CS予想:981億円、会社計画:1100億円)、(3)バリュエーション水準の再考、を考慮したCS目標株価240円と比較しても12%の上値余地があり、足元の株価水準はやや割安に見受けられると指摘。