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中央アジア

1NINJA300:2015/10/30(金) 10:39:24
シナの後背地。遠交近攻。

2NINJA300:2015/10/30(金) 10:39:40
安倍首相の中央アジア歴訪、3兆円のビジネスを展望
  「日本+中央アジア」にアベノミクスのひとつの重点を置いた
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 安倍首相は10月22日から28日まで一週間の駆け足旅行で、モンゴルと中央アジア五ヶ国 (カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、キルギス、タジキスタン) を歴訪した。
これらの国々は中国とロシアに地政学的に挟まれ、激動の歴史を刻んだ。

しかし、何れも海の出口のない、内陸国家である。
一部に資源に恵まれる国もあるが、農業だけのキルギス、山岳曠野の多いタジキスタンなど、経済的苦境にあって、先進国の支援を待っている。
 首相の歴訪には50社の企業幹部、団体役員が同行した。

 安倍首相はウランバートルに半日を費やしたあと、すぐに最も西側のトルクメニスタンへ飛んだ。日本の首相の訪問は初めてだけに、歓迎行事も多彩だったが、実質的にトルクメニスタンは鎖国しており、なかなか入国は難しいところである(ちなみに筆者も、この国だけは行ったことがない)。

トルクメニスタンは膨大なガスの埋蔵をほこり、冷戦下ではソ連が一方的に購入していた。中国が割り込み、ここから総延長j8000キロのパイプラインを敷設して、ウズベキスタン、カザフスタンを経由、新彊ウイグル自治区から上海へ輸送している。これを『西気東送』プロジェクトという。

日本勢は日揮、住友商事などがガス田開発、発電所建設などのプラントを受注しており、首相に随行して正式の調印をめざした。

天然ガスの脱硫プラントは一兆円、ほかに三菱商事などの化学プラントが5000億円、住商の火力発電が400億円、東洋エンジニアリングの肥料プラントが4000億円などである。
首都のアシガバードでのベルドイムハメドフ大統領(ニヤゾフ前大統領の庶子)との会談でも安倍首相は「質の高いインフラ整備に協力する」と日本の立場を協調した。

 ▼タジキスタンも首相訪問は初、ウズベクは顔見知り

 二番目の訪問国はタジキスタンである。
ラシモン大統領と会談し、地域の安定、とくに国境警備や麻薬対策に関しての協議をおこなったほか、98年に慟哭で過激派の犠牲となった秋野豊氏の慰霊碑に献花した。
 同国に日本の首相が行くのは初めてである。

 三番目の訪問国はウズベキスタンである。
 首都タシケントでカリモフ大統領との首脳会談にのぞみ、人材育成、高度技術センターの開設、物流インフラへの整備協力などが話し合われた。

またナボイ医療センター工事に68億円の無償援助がきめられた後、首相夫妻は日本人墓地を訪れて献花した。
そののち、ナボフ劇場へ赴いたのも、ソ連抑留時代の日本兵が、この劇場を造った曰くがあり、しかも66年のタシケント大地震のときに、ほかの建物は倒壊したのに、この日本人が造った劇場だけは倒壊しなかった。

ウズベキスタンはすでにカリモフ大統領が数回訪日を重ねており、日本にはなじみの深い。ガスプラント、原子力発電開発、農業指導などで協力を積み上げてきた。


▼ギルギス

四番目の訪問国はキルギス。
ここでは三菱商事、双日など五社連合による、ガスの前処理施設の建設に協力し、16年ぶりの円借款が成立した。ほかにビシュケク → オシ間の新幹線道路整備建設に120億円の円借款を金利1%、四十年償還(十年据え置き)という有利な条件で供与する。

すでにJICAを通じて多くの無償援助をなしてきたが、首相訪問であらたに16億円を無償援助し、マナス空港の施設改良工事などをアタムバエフ大統領との面談で決めた。

キルギスは風光明媚で観光には恵まれているが、工業のインフラがよわく、大学をでたキルギスの学生はロシアなどに出稼ぎへ行っている実情がある。


▼カザフスタンの首都で「日本+中央アジア」の記念スピーチ

最後の訪問先カザフスタンで安倍首相は歴訪を締めくくる記念スピーチをこなし、「アジアの中央に位置する国々は何千年にもわたって東西の文明の交差点となってきた。多用な文化を受け入れる包容力、多様性のなかかから生み出され未来を切り開く活力、それこそが中央アジアの魅力だ」として、これからの『関係を抜本的に強化する』とした。

また「日本の民間企業の意欲は高まっており、日本政府も公的協力、民間投資の後押し、インフラ整備、人作りを支援する。今後、三兆円をこえるビジネスチャンスを生み出す」と演説し、アスタナを後にした。

 こうして安倍首相の「地球儀を俯瞰する外交」は中国の後背地を丹念に訪問して、地政学的にも楔を打ち込む格好となった。

宮崎メルマガより

3NINJA300:2015/11/20(金) 20:09:49
テロリストではなく、独立推進派だろう。
シナはこんなことしてると、ウイグル人の反撃にあうだろう。第二ISISが誕生する。

新疆ウイグルで「テロリスト」28人射殺、中国
AFP=時事 11月20日(金)14時52分配信

新疆ウイグルで「テロリスト」28人射殺、中国
中国・新疆ウイグル自治区アクスにあるモスク(2008年7月31日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】中国の国営メディアは20日、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で警察が「テロリスト集団」のメンバー28人を射殺したと報じた。1人は投降したという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151120-00000026-jij_afp-int

4NINJA300:2016/08/15(月) 15:57:39
 カザフスタンを日本は重視している。
安倍首相の2015年中央アジア歴訪の旅ではカザフスタンで演説することに重点を置いた。この安倍カザフ演説は画期的な内容を含むのだが、日本のメディアは軽視した。

 なぜカザフスタンが重要かと言えば、資源である。石油とか鉱物資源、金、銀、銅ニッケル、クロームなど基礎鉱物資源のほかに、この国はウランを産出する。レアアースもまた。人口は1760万人だが、面積は日本の七倍、世界最大の内陸国家とはいえ西端はカスビ海に面しており、またこの国を横断するパイプラインがトルクメニスタンと中国を結んでいる。

 したがって現職総理としては2006年に小泉首相が、そして2015年には安倍首相が訪問した。ナゼルバエフ大統領は94年、99年、08年の三回、公式に来日している。
 ナゼルバエフ大統領はソ連時代の共産党第一書記から独立とともに大統領に横滑りし、そのまま居座っている。
たしかにアリバイ工作のような選挙は行われているが、2015年の大統領選挙で得票率が97・7%などと信じられない票がでている。
国民は彼を「ナゼル・ハーン」と呼称している。国王である。

 カザフスタンのなかに「ロシアの飛び地」がある。
 宇宙基地バイコヌールは2050年まで、ロシアが年間1億五千万ドルで租借している。したがってバイコヌール市の行政はロシア人が治めている。だから「飛び地」なのである。ただしソ連時代の核基地は壊され、核兵器はすべてロシアが撤収した。ソ連時代の核実験場だったセミパラチンスク地区は荒れ地のまま。

 ナゼルバエフ大統領は突如、アルマトゥから首都をアスタナへと遷都した。アスタナの都市設計は黒川紀章が担当した。
 ナゼルバエフ大統領は終身大統領を自ら拒否しているため、2020年にはナゼルバエフ王朝は終わりを告げる(筈である)。先が見えた大統領は先手を打って次世代の指導者を与党内に育ててきた。
野党はふたつあって国会に七つ議席を占めるが、有力な政治家は不在(有力とされた反対派指導者はふたりが暗殺されている)。


 ▼政敵は暗殺されて、有力な野党指導者は不在のままに

 ナゼル・ハーンは多くの中央アジア国家からみれば僭称である。
「ハーン」を名乗れるのは、チンギスハーンの子孫でなければならないとする神話が存在したし、いまも残存している。だからナゼルバエフ大統領は自らハーンを名乗ったことはない。

 もともとハーンは西北アジアから中央アジアにかけて、遊牧民の王様という意味があるのだが、北東アジアでは清朝時代に初めて女真族のハーンが現れた一時期がある。
ヌルハチを嗣いだホンタイジの時代になると、蒙古を従え、ハーンを服属させてからは「遊牧民の王侯の爵位」と解釈されるようになった。
 
いずれにしても現代のハーンと呼ばれるナゼルバエフ大統領の下、緩やかながら改革がカザフスタンで進捗している。
急ぐ理由はロシア同様に石油代金の急落による国家財政の圧迫と不況、失業率の増大のため引き起こされる治安悪化である。

カザフスタン最大の都市はアルマトゥで、人口160万人、立派な近代都市、緑が豊かなオアシスで、とても砂漠の真ん中とは思い得ない涼気がただよい、市の中心部などパリのような趣がある。
筆者はこのアルマトゥに二回行ったことがあるが、鉄道駅は北京、モスクワと繋がる国際列車の乗り入れがあり、空港は中国、インド、韓国、トルコ、ドイツなどからも直行便がある。ただし東京―アルマトゥを結ぶ直行便はなく、隣のウズベキスタンのタシュケント、トルコのイスタンブール、或いはモスクワ乗り換えで行くしかない。日本人はヴィザが不要だが、あまり団体ツアーはないようである。

 ザキシィベコフ(アスタナ市長)が大統領府長官に任命され、ナイガマチュリン長官は、国会議長に転出となった。ほかに閣僚級の人事が迅速に執り行われた。あらたに権力中枢に抜擢されたのはいずれも1970年代生まれで、西側への留学経験がある。
 カリムマシュモム首相はポストに留まったが、今後はテレビ報道の大衆化に重きを置くと発言しており、国際的レベルへの向上が急がれている。

 失業率は公式に5%といわれるが、町を歩くと失業者が公園や街角に屯している。いつでも暴動を引き起こす予備軍であり、ISとはつながらないものの爆弾テロは近年頻発している。

 中国はどうか。
 まったく目立たないが、タジキスタン、キルギス同様に相当数の中国人がカザフスタンに静かに、しかし大量に入り込んでいる。
レストラン、カラオケなどの経営にも手を染めている。ロシアの顔色を窺いながらも着実に影響力を拡大している。

5NINJA300:2016/08/15(月) 16:27:56
「中央アジアの北朝鮮」=「トルクメニスタン」は不思議が一杯
   ガスを全量、中国へ輸出。ロシア、アゼル、イランが困惑気味
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 2016年8月8日にプーチンはバクーにいた。
 アゼルバイジャンはカスピ海の海底油田があり、信じられないほど景気が良かった。とてつもなく豊かな、ゴージャスな、そしてアリエフ王朝の独裁国家である。

次期米国大統領になるかも知れないドナルド・トランプは、このアゼルバイジャンの首都バクーに複合摩天楼の「トランプ・タワー」を建設していた。90%工事が出来たところで、原油価格暴落、全てが萎縮して建設は中断している。

 さてプーチンは、何をしにバクーにいたのか?
 ロシアはアゼルバイジャン、イランとの三ヶ国でガスのカルテル機構設立に密かに動いていた。
ガスの国際価格は、もし、これら三ヶ国が手を組むと往時のOPEC並みのパワーが確立する。

すでにロシアのガスはEU向けにはバルト海の海底パイプラインでドイツと?がり、ウクライナ経由で中欧に?がり、そしてカスピ海経由、トルコルートが地中海ルートで南欧に?がり、さらにロシアはトルコに、もう一本「トルコストリーム」を建設しようとしており、ブルガリアを袖にしてギリシアから南欧、中欧への輸出を伸ばす。
 
このためには競合相手となるイラン、そしてアゼルバイジャンと手を組んでおく必要がある。ロシアにとって、カスピ海の石油とガスは死活的な経済問題なのである。

 カスピ海油田は深刻な難題をいくつか抱えている。
 第一に油田鉱区の設定で、まだまとまりがなく、全てのプラットフォームは合弁事業である。鉱区の区分けができているのはカザフスタン、アゼルバイジャン、ロシアだが、他方、アゼルバイジャンとトルクメニスタンの鉱区の区分けがまだ確定していない。
 
第二にカスピ海に面したガス油田の豊かな、極めつけの謎に包まれた国がある。つねに独自の行動を取りつつ、永世中立国を名乗り、ロシアに非協力的なトルクメニスタンだ。したがってロシアはカスピ海の海底にトルクメニスタンがパイプラインを敷くことに賛成しかねている。
 
第三はイランである。
米国と復交したとはいえ、政治的不安定要素をかかえる宗教独裁の国もまた扱いづらく、そのうえ、イランはペルシャ湾からの輸出ルートを持っていてカスピ海ルートには興味をそれほど示していない。イランはガス液化での輸出に励み、むしろドバイ、アブダビ、カタールなどが輸出ビジネスでの競合相手となる。


 ▼だからトルクメニスタンが最大の問題となる

 トルクメニスタンは砂漠、火山があり、地震が頻発し、ソ連圏でも最貧国と考えられてきた。
ところがガスが噴出し埋蔵では世界第三位か、四位である。しかも中国のテコ入れで、いまやトルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタンを経由して新彊ウィグル自治区から上海へ武漢へと分岐される8000キロにもおよぶパイプラインが敷設され、ほぼ全量が中国へ輸出されている。

 当然、経済は潤う。予想を遙かに超えた経済繁栄がやってきたのだ。
 トルクメニスタンでは公共バスは無料、教育費も無料、バス停は冷房完備。マンションも安く、ガソリンは1リットルが20円。これほどのばらまきが出来るのは、ベネズエラの場合は放漫会計とポピュリズムだが、トルクメニスタンは独裁国家。ポピュリズムの必要性がない。

 この国が「中央アジアの北朝鮮」と言われるのは、前のニヤゾフ大統領が個人崇拝を強要し、金ぴかの日時計は巨大なニヤゾフ像の周りを回る。全土にニヤゾフの銅像を(というより金メッキだから金像か)を立ててにやにやしていた。

 奇癖はまだ山のようにあり、個人的にメロンが好きだったので「メロンの日」が祝日として制定され、行政機構には「馬の省」「絨毯の省」があったり、イスラム国家なのに若者にひげを禁止し、ついでに金歯も禁止した。
 おもいつきが政治になるという独裁色はアジア遊牧民ゆえか?

 ニヤゾフはドイツから医療専門チームを呼んで健康を管理してきたが、2006年に急死した。
すると、直ちに大統領代行となり、07年大統領選挙で第二代トルクメニスタン大統領に選ばれたのがベルデムハマドフである。
2012年には90%以上の得票率で再選、17年に三選を迎えるが、反対政党が存在しないので、選挙はかたちだけになるだろう。ソ連時代の共産党が与党、野党に「農民党」があるが、与党の附録でしかない。

6NINJA300:2016/08/15(月) 16:28:23


▼謎の国に、謎の大統領が誕生

しかし、ベルデムハマドフって誰?
 国際的にまったく無名。だから何故、唐突に大統領として君臨するのか? 謎だった。
 かれはもともと歯科医。国立医療大学を卒業し、医院つとめが長く、いつしか国立医療大学の学長となっていた。98年にニヤゾフ国立医療センター長に就任した。
2001年から五年間は副首相に抜擢され、ニヤゾフ大統領を補佐してきた。よほど信任が厚かったのだろう。

 毛沢東が無名の軍人、華国鋒を枕元に呼んで、「君なら安心だ」と言って後継者に撰んだ。華国鋒は、毛沢東の庶子だった。
 ベルデムハマドフもまた、ニヤゾフの庶子だった。だから反対もなく、すんなりと無名の人物がこの不思議な国を率いることになったのだ。

 そしてこのトルクメニスタンをいかに扱うかがプーチンの頭痛の種。カスピ海のガス価格談合のカルテルは構造倒れというのが現状である。

 蛇足だが、筆者は昨秋にジョージア(旧グルジア)の首都トビリシで、訪問中だったベルデムハマドフ大統領一行を見た。
たまたま宿泊していた「トビリシ・マリオットホテル」に偶然、トルクメニスタン大統領一行も泊まっていた。

黒塗りの高級車をつらね、坊主頭でいかつい男達は、黒いスーツに黒いネクタイ、白いワイシャツ。日本なら「あの業界」の人たちが好む服装をボディガードがしているので、すぐに分かる。
屈強な男たちに囲まれて、トルクメニスタン大統領は、アリエフ(アゼルバイジャン大統領)と何を語らったのか?

7NINJA300:2016/08/29(月) 16:30:08
ウズベキスタンの独裁者カリモフ大統領が総卒中で入院
中央アジアの安定と秩序がISのテロリズムで不安定化の恐れ

8NINJA300:2016/09/05(月) 11:39:11
ア、トルコの情報機関がカリモフ死亡を確定
    アフガニスタンからの過激派潜入を警戒、緊張みなぎるサマルカンド
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 サマルカンド空港が閉鎖された。カリモフ大統領の葬儀準備と言われる。
 ウズベキスタンを四半世紀に亘って統治した「独裁者」イスラムカリモフは、後継者を決めていなかった。

 脳出血で倒れた直後から有力政治家の拘束が始まり、国境警備が強化され、首都タシュケントより、カリモフの故郷であるサマルカンドの治安維持に力点が置かれた。
 こうした動きからモスクワが死亡説を確認し、トルコも首相自らが公式的にカリモフ死去と発言した。
英米のメディアが之を追認し報道した。

 モスクワは、カリモフ死去後のウズベキスタンの治安悪化、政権の不安定化をもっとも恐れており、とくに反カリモフのイスラム原理主義過激派がアフガニスタンから出撃する動きに注目している。

 実際に隣国キルギスでは中国大使館が自爆テロに襲撃され、東隣のカザフスタンでも最大都市アルマトゥで爆弾テロがあったばかりである。

 トルコ政府は中央アジア五ヶ国のうち、タジキスタンを除く四カ国が同じ民族(チュルク系)であることから、過激派の連帯、あるいはISの潜入などを警戒している。ともにウズベキスタンの後継政権が「トルクメニスタン型」のように権力争いとなる以前に、すんなりと決定することを望んでいる。
 暫定政権はカリモフの長女が最有力と見られている。

9NINJA300:2017/02/21(火) 17:49:13
「中央アジアの北朝鮮」と言われるトルクメニスタンで
   97%の得票率でベルディムハマドフ大統領が三選
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 2月12日に行われたトルクメニスタンの大統領選挙は、97%という得票率で、現職ベルディムハマドフ大統領が三選された。同時に大統領の任期は五年から七年に延長された。

 ベルディムハマドフ大統領は元歯科医。医学大学の学長からニヤゾフ前大統領の急死をうけて臨時大統領に。そのまま権力のトップに居座った。ニヤゾフ大統領の庶子と言われる所以である。

 トルクメニスタンは鎖国をしている不思議の国、全土に金ぴかの大統領像を建立し、街を睥睨しているが、銅像を破壊する動きもなく、やっぱり「中央アジアの北朝鮮」と呼ばれても、そうなんだと納得できる。
 葡萄と果物が意外に豊かで、国民生活は貧窮していない。

 豊富なガスがでるので、中国へ累計8000キロのパイプラインを敷設して、およそ生産の80%、残りをロシアとイランへ輸出し、将来はアフガニスタン経由でインドとパキスタンの港から、世界市場を狙う。

 旧ソビエト連邦の一員だが、独立後、永世中立国を宣言し、国連に認められた。
それ以後、ロシアの言うことをまったく聞かない独自外交と国内的には独裁政治を展開したため、つむじを曲げたプーチン大統領は、トルクメニスタンからガスを買うことを止めた。
その余量が中国へ向かうというわけだ。

 財政が豊かなので、国民の不満がなく、砂漠の酋長は、選挙ではなく村長が撰んできたのであり、投票箱民主主義システムは単にジェスチャーだけ。
 一応、大統領選挙は九人の候補が揃ったが、テレビを独占している与党は、悠然としていた

 昨秋、筆者はトルクメニスタンに団体ツアーに紛れ込んで、各地を見てきたが、首都は摩天楼が林立しているのに居住民が殆ど居ない。ゴーストタウンだった。大理石の建物なので、美しい外見である。国民は、政治が何を行っているのか殆ど興味がない。

 テレビの報道番組を見ていて笑ったのは延々と閣議の模様を放送しているが、大統領と視線を合わせないように、閣僚がメモを懸命に取っていて、どこかの国と似ていると思った(拙著『日本が全体主義に陥る日』(ビジネス社)を参照)。

 バザールに行っても売店には新聞がなく、絵本がちらほら。文房具の質が悪いうえ、中国製だった。それなのに、国民の多くはスマホを駆使していた。
 ますます不思議の国である。

10NINJA300:2017/03/03(金) 11:04:44
ISが中国でのテロを呼びかけるヴィデオを作成
  初めてウィグル語で「イスラム戦士よ、復讐に立て」と鼓舞
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 ISが中国でのテロを呼びかけるウィグル語のヴィデオ(28分番組)を作成し、ISに加わったボランティア戦士らに「ウィグルへ帰れ、中国の弾圧に抗して復讐戦に立ち上がれ」と戦意を鼓舞する作戦にでていることが判った(ウォールストリートジャーナル、多維新聞、いずれも3月2日付けI.

 とくにこのヴィデオが初めてウィグル語での放送であり、新彊ウィグル自治区における中国共産党の血の弾圧に「イスラム戦士よ、復讐に立て」と鼓舞したところにポイントがある。


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