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下書き

128 【ソフィア2.00】:2019/03/25(月) 18:03:27
 ソフィアは手首を返し、鞭の軌道をコントロールし、エイジを追い込んでいく。
「ラトル・スネーク!」
 エイジは太刀で受け止めるが、捌ききれずに滅多打ちにされ、吹き飛んだ。
 口の中を切ったのか、口許に付いた血を拭った。

「く…くそっスキがねえっ!」
「ホホホホッどうしたのっ」「手も足も出ないのかしら?ボ〜〜ヤ」
「サンダー・リング!!」
「ぐっ」
 太刀で防ぎ、鈍い音を立てる。

「触ってもいいのよ。出来るものならばね」
「何おぉ…」
「ラブ・ラバーーッ」
大技が次々と決まる。場を支配しているのはソフィアだった。

(こ…攻撃が読めねえ。なぜだトレーシーの時はあれほど見切っていた俺が……)
(何てザマ…だ)
「戦闘強化人間を甘く見たわね」
(強化……人間!?)
「さあ話しておしまいなさい。ショウ・シンジョウの行方を!」
「それさえ分かれば鞭を退くわ。この勝負もあなたの勝ちということで構わない…もとより大武会なんかに関わりたくはなかったのだから」
(なん……だとぉ!?)
「彼はどこっどこに行けばショウに会えるのっ!?」
「……だから言ったろ。俺も、ずっと捜してるって。だからこそ、この大武会に出たんだ」
「……………………」ソフィアは沈黙。
「ならば仕方ないわ。残された手段はひとつ、大武会を自分で勝ち抜くしかないようね。覚悟なさい。もう手加減はできない……から」
(な…何だ表情がガラッと変わりやがった)
「ハアッ」
(止めようとしてももう止まらない戦いの高揚感が我が身を精神(こころ)を支配してゆく)
(あの男ヒトにもう一度会いたい)(強化される以前の記憶も何もかも失くしていた私に初めて人間らしい感情を持たせてくれたあの男ショウに!!)
(けれど…けれどそのために強化人間としての能力ちからにすがっている)(それ以外にやり方を知らない哀れなソフィア)
(ダメだっ攻撃に耐えるのが精いっぱいで反撃の糸口すら見つからねえ)
(中略)


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