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妄想ティッシュ

20 Takuya! :2003/03/29(土) 18:38
  僕の事のほんの一部5

 処置室で娘と対面した。親馬鹿だろうがなんて美しい娘だろ
うと思った。まだ、温かかった。しかし、やはり息はしていな
かった。脈も確かめたがやはり無かった。
 先生から大事があってはいけないので、彼女に娘の事は自分
が伝えるまで無事だと言うように言われた。僕は夢の中に居る
ようで何も考えられなかったので、ただ従う事を約束して彼女
の眠る病室に戻った。
 目覚めた彼女は真っ先に子供の無事を聞いてきた。僕はとび
きりの笑顔で無事を伝えた。彼女はまた眠りに落ちていった。
 暫くして僕は自分の異変に気付いた。弁当を立て続けに四食
平らげてしまった。トイレに行き手を洗っていると鏡の向こう
に満面に笑みをたたえた男がいた。笑顔が張り付いて取れなく
なっていた。
 少し落ち着いた彼女に医師は真実を告げた。彼女は凄い声で
泣いた。正しく子に先立だれた母の姿だった。娘に逢いたがっ
たが義母は頑として逢わせなかった。僕は抱き締め慰めた。僕
の頬にも涙が伝ったが鏡で見るとまだ笑顔は取れてなかった。
 僕は一度着替えを取りに一人家に帰った。タンスから着替え
を選んでいたら不意に涙がこぼれた。身体が激しく震えて止ま
らなかった。僕は嗚咽していた。
 僕と母と義母の三人だけで娘の葬儀をする事になった。母が
車を出すので一台で行こうと言ったが僕は自分のロードスター
に娘を乗せて行くと言い張り一歩も譲らず、結局ロードスター
の助手席に義母が娘を抱いて乗り、その後を僕の母が自分の車
を運転して付いてくる事になった。車を降りたら僕は片時も離
さず娘を抱いていた。この子が死んでいるなんて判る人はいる
だろうか?眠ってる様にしか見えなかった。


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