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『プリキュアシリーズ』ファンの集い!2
534
:
一六
◆6/pMjwqUTk
:2022/07/13(水) 00:00:30
以上です。ありがとうございました。
ホントにギリギリだった💦
535
:
名無しさん
:2022/11/30(水) 19:50:10
来年は「ひろプリ」?
記念すべき20周年、シリーズが続いてよかった。
536
:
名無しさん
:2022/12/03(土) 14:39:23
ヒロインガール略して「ひろがる」って訳ですかそうですかありがとうございました
537
:
運営
:2023/01/02(月) 18:24:44
運営です。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
昨年に引き続き、SS競作は4〜5月に、「春のSS祭り」として開催させていただく予定です。
後日、企画書を公開いたします。
どうぞ奮ってご参加くださいませ。
538
:
名無しさん
:2024/01/07(日) 07:34:29
今年は「わんプリ」「わんぷり」どっちなんだろう?
いずれにせよ、めでたく21年目に突入ですな。
539
:
一六
◆6/pMjwqUTk
:2024/01/13(土) 18:31:32
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
かなり遅くなってしまいましたが、フレプリのお正月のSSを書きました。
タイトルは「新しい年に」
3レスお借りいたします。
540
:
一六
◆6/pMjwqUTk
:2024/01/13(土) 18:32:50
「スイッチ・オーバー」
胸の真ん中で両手を合わせ、左右に大きく開く。それと同時にラビリンス幹部の姿が、これから赴く世界の住人の姿へと変化する。
ラビリンスで開発されたばかりの、異世界潜入のための変身システム。メビウス・タワーの一角にあるラボにて、最終チェックのための初変身だ。
イースは、鏡に映った黒髪の少女の姿を無表情で一瞥してから、着慣れない服の具合を確認し、赤いカットソーの袖口から覗いた手を見て、一瞬だけ眉をひそめた。
華奢な細い指と、小さくて薄い掌。いつもは肘上までのグローブを身に着けているから、任務の際に素手を晒すことは無い。そのためだろうか、自分の手があまりにも非力で頼りなく見えて、イースは思わずギュッと拳を握り締める。その時、隣から人を小馬鹿にしたような声がかかった。
「へぇ、なかなか可愛いじゃないか。あの世界の奴らにも、仲良くしてもらえそうだね」
「何を馬鹿なことを。任務だぞ」
イースにニヤリと笑いかけたのは、アッシュグレーの長い髪を後ろで一つに束ね、白い上着を着た細身の青年――異世界人の姿になった、三幹部の一人・サウラー。彼は吐き捨てるようなイースの言葉を聞いて、フン、と鼻で嗤った。
「もちろんさ。この姿は、異世界の人間に怪しまれないためのものだからね。だから、君がその可愛い姿で戦闘することは無い。心配は要らないよ」
「馬鹿馬鹿しい。誰がそんな心配など……」
ますます険しい顔になったイースに向かい、サウラーは右手を上げてゆっくりと広げて見せる。
「素手であることにも意味があるのさ。あの世界には“握手”という風習があるらしい。こうやって互いに武器を持っていないことを示してから、相手の手を握る。それが友好の挨拶だそうだ」
「フハハハ……くだらないな」
不意に野太い笑い声がラボに響いた。不敵な面構えで二人を見下ろしているのは、三幹部のうちのもう一人。金色の髪をして、黒いシャツの上に鮮やかなオレンジ色のベストを着込んだ大柄な青年――異世界人の姿になったウエスターだ。彼はサウラーと同じく右手を開いたかと思うと、その大きな手をブンブンと振り回し始めた。
「武器が無いから何だと言うのだ。異世界の奴らなんぞ、平手でも五人や十人は薙ぎ倒せるぞ。それに俺様はお前たちと違って、普段から素手だ!」
「……君、僕の話をちゃんと聞いてたのかい?」
サウラーが呆れた声でそう問いかけた時、ラボのスピーカーから無機質な声が流れた。
『最終チェックが完了しました。幹部の皆さんは、元に戻ってください』
「スイッチ・オーバー」
いち早くラビリンス幹部の姿に戻ったイースが、鋭い目で二人を睨みつける。
「メビウス様が完全に管理された世界では、そんな愚かな風習など、必要ない」
そう言い捨てると、イースはくるりと二人に背を向け、足早にその場を後にした。
☆
「はい、出来たわ。せつなちゃんのヘアアレンジ、これでどうかしら」
そう言いながら、レミが合わせ鏡で後ろ髪をせつなに見せる。綺麗にまとめられた黒髪を彩る、赤い椿の髪飾り。せつなが薄っすらと頬を染めて嬉しそうに頷くと同時に、長襦袢(ながじゅばん)姿のラブが駆け寄って来た。
「わっはー! せつな、すっごく似合ってるよ〜!」
「こぉら、ラブ。そんな恰好でうろうろしないの」
「え〜。だってこれも着物でしょう? 着物と同じ形じゃない」
「長襦袢は着物の下に着て、着物を汗や汚れから守るためのものだよ、ラブちゃん。要するに、下着と同じね」
「さっすがブッキー。って、え〜! あたしたち今、下着姿なの?」
「でも、こんな動きにくい格好で走れるなんて、凄いわ、ラブちゃん」
「えっへん!」
「ラブ、そんな恰好で仁王立ちして威張らないの! ブッキーも、変なところで感心しないで」
相変わらずのラブと祈里に、美希がハァっとため息をつき、せつながクスクスと笑い出す。
元日の朝早く、四人はレミの美容室に居た。ここで晴れ着を着付けてもらって、揃って初詣に行く予定なのだ。
全員のヘアアレンジが終わると、いよいよ順番に晴れ着を着せてもらう。美希がレミの助手を務め、二人掛かりで手際よく着付けていく。
浴衣なら、せつなも夏祭りの日にあゆみに着せてもらったことがあるが、晴れ着の着付けの手間と時間はその比ではなかった。
541
:
一六
◆6/pMjwqUTk
:2024/01/13(土) 18:33:35
(かつては掛け声一つで、衣服はおろか姿まで一瞬で変えられたけど……。でも着物って見ているだけで綺麗だし、着付けっていうのも、見ていて何だか楽しい)
考えてみれば、衣類を着るだけのためにこれだけの労力をかけるなんて、驚くほど非効率的な行為だ。だが、そんな時間が不思議と楽しかった。まるで一枚の布のような着物が、次第に身体に添った美しい姿になっていく過程も、それにつれて笑顔になっていくみんなの表情も、見ていて何だか心が浮き立つ。
ラブが桃色の地に小花を散らした可憐な着物を着せてもらい、祈里は山吹色を基調とした着物に小鳥の柄の可愛らしい帯を締めてもらって、いよいよせつなの番になった。
エンジ色の地に金の縫い取りが入った着物に袖を通すと、美希の手がスッと伸びて着物の中心線を背中の真ん中にぴったりと合わせてくれる。レミがせつなの真向かいに立って、裾の長さを調節し、着物を腰紐で固定して、おはしょりを整えていく。
レミの無駄のない手の動きに見入っていたせつなが、突然、ぴくりと小さく身体を震わせた。襟元を整えていた美希が、慌てて手を引っ込める。
「ごめん。アタシの手、冷たかったわよね」
「ううん、大したことないわ」
首を横に振ったせつなが、ちょっと悪戯っぽく微笑む。
「それに、手が冷たい人は心があたたかいんでしょう? ラブが言ってたわ」
「あら、せつなちゃんは優しいのね。美希なんて『ママは手があったかいから、心が冷たいのよね』なぁんて言うのよ。ヒドいでしょう?」
「心が、冷たい……?」
「もう、ママったら。そんなことばっかりよく覚えてるんだから」
キュッキュッ、と小気味よい音を立てて帯を締めながら、レミが明るく軽口を叩く。美希は口を尖らせて言い返したが、せつなは何だか力のない吐息のような声を出した。
「あ、せつなちゃん、苦しい? 帯、もう少し緩めた方がいいかしら」
「あ……いえ、大丈夫です」
「そぅお? 苦しかったら、我慢しないでちゃんと言うのよ?」
「はい」
素直に頷くせつなに微笑みかけて、レミが後ろ帯を結ぶために背中側に回る。その視線が、晴れ着の袖口から覗いたせつなの手へと流れた。その小さな手は、いつの間にかギュッと固く拳を握っている。
レミがもう一度帯の締め具合を確認してから、後ろ帯をリボンのような立て矢結びに結び始める。そして手を止めることなく、いつもののんびりとした口調でせつなに語りかけた。
「ねえ、せつなちゃん。どうして手が冷たい人は心があたたかいって言うのか、知ってる?」
「それは……昔からそんな人が多かったからですか?」
「ざ〜んねん、ハズレよ。だって心のあったかさなんて、同じ人でもその時々で変わっちゃうものでしょう?」
二人の会話を聞いて、ラブと祈里、それに美希も首を傾げる。
「そう言えば、理由なんて考えたことなかったね。なんでなの?」
「理由なんてあったのね……。どうしてなんですか? おばさん」
「ママ、もったいぶらないで教えてよ」
口々に問いかける娘たちに、レミはウフッと嬉しそうに微笑んでから、相変わらずのんびりとこう続けた。
「あれは元々、ヨーロッパの人が言い始めたんですって。確かイギリスだったかしら、そういう諺があるらしいわ」
「えっ? あれって外国から伝わって来たの?」
目を丸くしたラブに、レミが得意そうに頷いて見せる。
「ほら、西洋って昔から握手をする習慣があるでしょ? だから手が冷たい人は、握手をためらったり謝ったりしたことが、昔からあったみたいね」
「ああ、それは何となくわかるわ」
美希がそう言って、ハァっと手にあたたかな息を吹きかける。
「それで『そんな風にためらうなんて、手は冷たくても心があったかいんだから気にしないで』って、誰かが言い始めたんですって」
「へぇ。おばさん、物知りですね」
「ありがと。実は美容院のお客様の、素敵なマダムが教えてくれたの〜」
祈里の言葉に嬉しそうに答えてから、レミはせつなに向かってパチリと片目をつぶって見せた。
「だからね、『手が温かい人は心が冷たい』なんて大間違い。せつなちゃんみたいに優しい人が作った言葉なのよ」
542
:
一六
◆6/pMjwqUTk
:2024/01/13(土) 18:34:21
「そんな! わ、私は……」
せつなの顔が見る見るうちに赤くなり、声が震える。この世界に来る前、握手という風習について語っていた、サウラーの言葉が蘇った。
――素手であることにも意味があるのさ。こうやって互いに武器を持っていないことを示してから、相手の手を握る。それが友好の挨拶だそうだ。
(あの時私は、非力な素の自分を相手に触れさせるとは、なんて愚かな風習だろうと思っていた。でも直に触れるからこそ、相手を気づかったり、思いやったりできるのね)
あでやかな着物の柄を見つめながら物思いにふけっていると、ポンと優しく肩を叩かれた。
「はい、これで完成。素敵よ、せつなちゃん。ホントに赤がよく似合うわね」
「うわぁ、せつなちゃん、とっても綺麗!」
「すっごく可愛いよ、せつな!」
歓声を上げる祈里に続いて、ラブが今度は小さな歩幅でしずしずと歩いてきて、そっとせつなの手を握る。さっきまで強張っていたその手からは、いつの間にか余計な力が抜けていた。
「ありがとうございました」
レミに丁寧にお礼を言ってから、せつながレミと美希の顔に交互に目をやる。
「最後は美希の番よね。おばさま、もし良かったら、今度は私がお手伝いします」
「あら、それは嬉しいけど、晴れ着姿じゃ大変でしょう?」
そう言われて、せつなが着慣れない晴れ着の具合を確認するように数歩歩いて、にっこりと微笑んだ。
「大丈夫です。きっとおばさまの着付けが上手なんだわ」
「せつなちゃん、着付けのお手伝いなんてしたことあるの?」
「初めてですけど、さっき三人分の美希の動きを見てましたから」
「まあ、凄いのね」
さらりとそう言ったせつなに、レミが素直に感心する。美希は、濃紺の地に大ぶりの花模様をあしらった自分の晴れ着を手にして、せつなに向かってニヤリと笑った。
「じゃあ頼んだわよ、せつな。モデルのアタシに着付けるんだから、精一杯がんばってよね」
「ええ。おばさまのお手伝い、完璧にやって見せるわ」
二人で軽く睨み合って、どちらからともなくプッと噴き出す。そんな二人の笑い声に、ラブと祈里、それにレミの笑い声も加わって一つになる。
美希が晴れ着に袖を通すと、せつなは美希そっくりの手つきで、背中の真ん中と着物の中心線をぴったりと合わせた――。
やがてレミに見送られ、晴れ着姿の四人が、クローバータウンストリートをゆっくりと歩き出す。
新年の挨拶を交わす人々の声と、楽しそうな笑い声。通りを練り歩く獅子舞の、軽快なお囃子のリズム。いつもと同じ街なのに、何だか空気が違って感じられるのが不思議だ。
年の初め――人間が勝手に作った区切りだけれど、この新しい年を、全ての時間を大切に過ごそう。出会った全ての心に大切に向き合おう。そして少しでも多くの人たちと手と手を取り合って、幸せな時間を作ることができたら――。
(私、精一杯がんばるわ)
商店街の明るく溌溂としたざわめきが、風になって天に届いたかのように、空を覆っていた雲が切れた。
キラキラした目で辺りを見回していたせつなが、眩しそうに顔の前に手を翳す。その小さな掌に、新しい年の陽の光が優しくあたたかく降り注いだ。
〜終〜
543
:
一六
◆6/pMjwqUTk
:2024/01/13(土) 18:35:23
以上です。
今年もこの掲示板と保管庫、少しでも盛り上げていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします!
544
:
名無しさん
:2024/01/21(日) 17:14:43
>>543
新年に相応しい素敵なお話でした。
今年も残すところあと344日となりました。いっぱいあるので、共に盛り上げていきましょう。
545
:
名無しさん
:2024/02/07(水) 16:17:21
アンドロイドプリキュア、男の娘プリキュア、動物プリキュアと来て…
いずれ、キラキラな車椅子に乗ったプリキュアとか登場するのかな?「チャレンジ!プリキュア(チャレプリ)」とか
546
:
名無しさん
:2024/02/11(日) 00:21:39
宇宙人プリキュアもいましたね。
因みに最近のバービー人形も、車椅子のバービーや、ふくよかな体形のバービー等、多様性に富んでいるようです。
そのうち、トランスジェンダーのバービー登場するでしょう。
547
:
名無しさん
:2024/02/11(日) 01:22:16
せつな
と
生八ツ橋夕子
なんか似てるよね
548
:
名無しさん
:2024/02/12(月) 12:05:46
>>547
共通点は黒髪と、生真面目そうな表情……?
549
:
名無しさん
:2024/02/13(火) 15:27:28
色白なところと、ハイライト少なめな目も…。
550
:
名無しさん
:2024/02/13(火) 15:33:04
幸薄そうなところも…。
干菓子(ひがし)は保存がきく。
なのに、せつな(刹那=極めて短い時間)とは、これ如何に…。
551
:
名無しさん
:2024/02/14(水) 23:04:49
>>550
>干菓子(ひがし)は保存がきく。
でも雨に打たれるとせつなく溶ける。
生八つ橋から何でこうなった(笑)
552
:
名無しさん
:2024/02/15(木) 16:14:00
夕子は井筒八ツ橋の商品。
八ツ橋のルーツは西尾為治(東尾ではなく)。
西尾為治の継承者は聖護院八ツ橋。でも西尾八ツ橋が本家を名乗っている。
553
:
名無しさん
:2024/02/15(木) 16:16:07
もう、だからアレだ、ひが、干菓子尾せつ子?誰ソレ?
554
:
名無しさん
:2024/02/20(火) 16:50:05
CMでパジャ麻呂が言うてる「光りたもれ〜」が「光りたアモーレ」に聞こえる。
※アモーレ=イタリア語で「愛」を意味。
その公家、画面の中心で愛を叫ぶ。
555
:
名無しさん
:2024/02/20(火) 17:00:58
パジャ麻呂の蹴鞠は欧州スタイルなんだろう、きっと。知らんけど。
556
:
名無しさん
:2024/02/21(水) 23:41:15
>>555
最後にアモーレって言ってた気がする
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