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【妄想】着ぐるみ小説スレ第11章【連載?】

58 グリーンモンスター ◆zYQ/uWRKn. :2016/05/19(木) 16:32:23
5.

「お疲れさまです、つぎは〇〇映画館になります、移動用のマイクロバスをご用意してますので、よろしくお願いします!」女性スタッフが挨拶を終えた出演者に声をかけ、誘導する。

緑のキャラクターの着ぐるみを着た私たちが元来た控え室に戻ろうとしたが、突然目の前にストローの刺さったスポーツドリンクが現れた。
「お疲れさま、君たちも水分補給してもうワンステージ頑張って!」と私たちの背中を押してマイクロバスへと誘導する。

”聞いてないよ、ユカ”声を出すことのできない 私は心の中で叫んだ。
確かに大好きな俳優に会えて、肩まで抱いてもらえたけど、こんなに暑いのがまだ続くなんて… 。

言葉を発することも抵抗もできないまま、出演者と共にバスに詰め込まれた。
バスの出入口付近に座り、スポーツドリンクを口にする。
ラバーマスク越しなので、上手く飲むことができずラバースーツを伝ってスポーツドリンクは体へと流れていく。
”冷たい!でも気持ちいい!!”
飲めない分も含めスポーツドリンクのペットボトルはあっという間に空になった。

ふいに席の後ろから声がした。
「すげぇ、一気飲み?中に入ってるのって男?」
最近売り出し中の若手俳優が、私の席の後ろに来ていた。
私は声も出せないので、何も反応しないでいると、私の後頭部を触ってきた。
その手は首元まで来た。
「あ!こうなっているんだ」
そういって着ぐるみの開口部を開こうとする。
「どんな人がはいっているのかなぁ?!」
若手俳優は調子に乗り、さらに開こうとしてくる。
私も手で押さえて必死の抵抗をするが、男性の力には敵わない。
マジックテープを外され顔のホールドが外れたことで、声が出た。
「やめて下さい!」悲鳴にも似た必死な女性の声を聞いて、若手俳優の手が止まった。

私の着ぐるみが開かれた開口部を閉めてくれたのは、同乗していた女性スタッフ。
そして開口部を閉めてもらっても私は怖くて前かがみになったままだった。
気不味さから、若手俳優は自分の席に戻っていた。
前かがみで動かない私の背中を優しく2回軽く叩き、頭を撫でてくれたのは、緑のキャラクターの彼。
なんだか懐かしく、そしてその行為は私を元気にしてくれた。
私が顔を上げた時、マイクロバスは次の映画館に到着した。


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