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【妄想】着ぐるみ小説スレ第11章【連載?】

56 グリーンモンスター ◆zYQ/uWRKn. :2016/05/19(木) 08:24:19
3.

机を挟んで向き合うようにして座る2体の緑色をしたキャラクター。
着ぐるみなのでもちろん、中に人が入っているのだが、話したくても顔をガッチリホールドされ話すことができない。

変な空気が部屋に流れる。
何もせずに待つことがこんなに長いとは。
そう考えていられる内はまだよかった。
ぴったりとしたラバースーツの上から、これまたぴったりというよりは窮屈な着ぐるみの中、暑くない訳がなかった。

顔の汗が胸の谷間を流れ落ちていくのが、はっきりと分かった。
全身の毛穴が開いて汗を噴き出している感じがする。
そう、目の前の彼は私が来る前から着ぐるみに入っているのだ、かなりの暑さに耐えていることは容易に想像ができた。

ユカが呼びに戻ってきた。
どれ位待っただろう?
実際にはそれほど時間は経っていないのだが、私にはもの凄く長く感じられた。

イスから立ち上がると、お尻に溜まった汗が足を伝って流れていくのが分かる程だった。

舞台袖で簡単に説明を受ける。
・舞台に上がり、観客の声援に応える
・映画出演者が出てきたら、左右に分かれて舞台の端へ
・メディアの撮影時は舞台中央へ
・出演者がはけてから、自分たちも一緒にはける
以上

いざ、映画のオープニング曲がかかり舞台へ行くように促すように背中を押される。
しかし、よく考えてみれば、着ぐるみを着ているとはいえ、こんなに大勢の人に注目されるのは初めて。
急にドキドキして足が震えてきた。
先ほどまでの暑かった時とは違う汗が噴き出してくる。
”どうしよう!?”
そう思っている私の手を隣りで立っていた彼が
私の手を握ってくれた。
その彼も緊張しているようで足が震えている。
私は彼の顔を覗き込み、一つ大きく頷くと、彼も頷き返してくれた。
そしてお互いギュッと手を握り覚悟を決め、舞台へと出ていった。


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